SSブログ

「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ② /「一斉授業の復権」 久保齋 子どもの未来社 2005年 ④【再掲載 2014.7】 [読書記録 一般]

今回は、6月5日に続いて戸田智弘さんの
「自分を変える読書」2回目の紹介です。



出版社の案内には、

「この1冊で、あらゆる人生の疑問に答えてくれる本が見つかります!
 人生論・幸福論・仕事・思考力・恋愛・自己と他者・お金・健康・
 歴史・現状認識・未来・死生観…『セカイ観』がぐんと深まる50冊
 を厳選!
 『働く理由』『続・働く理由』で圧倒的共感を呼んだ著者が贈る、
 『これから』のための新・読書案内!
 さあ、自分を変えていくために、本を読もう!」

とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「2代3代トータルの運」


・「自助-他人の力に寄らず自分の力で自分の運命を切り開いていく」


・「自由の要件
  ① 何かを成したい欲求
② なにかをなしうる能力
③ 何かを成さねばならぬ責任」


・「人生は現在の連続だ 今を賢明にそして懸命に生きよう」



もう一つ、再掲載となりますが、久保齋さんの
「一斉授業の復権」④を載せます。
- 一斉授業はすばらしい文化遺産
効率を第一に考えられつくられた「学校」
「個への指導」などはもともと考えられていません。
予算を付けることが難しく、多忙解消を図るなら、
まず「一斉授業」の在り方を研究することが、
持続可能な日本の学校教育につながるのではないかと思います。









<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ②

1.jpg

◇人生論と幸福論(2)

02 「うらおもて人生論」色川武大(ぶだい) 新潮文庫  阿佐田哲也

セオリー
    「自分流のフォームをつくる」 淡々と自分で手縫いで
〈9勝6敗をねらえ〉
    〈六分勝って四分捨てる〉
〈先をとること〉
    〈人生をあきらめろ〉
   - 2代3代トータルの運
↑↓ しかし面白くない
◎〈じたばた努力してみよう〉

真実というものはすべて二律背反の濃い塊になっている

※「色川武大・阿佐田哲也エッセイズ 1~3」大庭 ちくま文庫



03 「自助論」サミュエル・スマイルズ 竹内均訳 三笠書房

「天は自ら助くる者を助く」
     - 独立自尊の精神を広め大名著

    原著 1858.7 
        明治4(1871)中村正直訳「西国立志編」

    150年余りの歳月を生き抜いた本

    自助
     「他人の力に寄らず自分の力で自分の運命を切り開いていく」

    竹内均
      〈自助の心を持った青年を選んで彼らを助けてほしい〉
◎ 支援が実を結ぶかどうかは支援される側が自助の心をどれく
     らいもっているか

「人生の奥義の9割は快活な精神と勤勉にある」

※「向上心」サミュエル・スマイルズ 知的生き方文庫



04 「私の幸福論」福田恆存(つねあり) ちくま文庫
   
宿命論に触れない幸福論はウソである!
    昭和30-31(1955-1956)「若い女性」(講談社)に連載
      「幸福への手帖」

「私たちは本来自由でも平等でもない」
遺伝・生育環境(宿命)の
      「限界内で自由を享受しのびのびと生きなさい」

 ◎ 自由は本来辛いものである

   自由の要件
      ① 何かを成したい欲求
② なにかをなしうる能力
③ 何かを成さねばならぬ責任

◎ 背後に3つの条件が欠けているなら自由は返って辛いもの
      になる

「一人でもいい 
    他人を幸福しえない人間が
    自分を幸福にしうるはずがない」

※「日本への遺言-福田恆存(つねあり) 記録」文春文庫


05 「自分のための人生」ウエイン・W・ダイアー
                  渡部昇一訳 知的生き方文庫
    
人生は現在の連続だ 今を賢明にそして懸命に生きよう

心の持ち方が大事
1 過去や未来にとらわれずに今を生きること
無益 自責の念と不安
2 適切な言葉を使うこと

   「私のこの人生は誰のものでもない 自分自身の人生」

   「自分の人生は自分で選択できる」

「幸運は選択できないが幸福は選択できる」

※「どう生きるか自分の人生」
    「自分の中に奇跡を起こす」
「小さな自分で一生を終わるな」
    「勝ちぐせをつけるクスリ」   三笠書房







☆「一斉授業の復権」 久保齋 子どもの未来社 2005年 ④【再掲載 2014.7】

1.jpg

◇個と集団「教え」と「学び」
  
□似て非なるものなのか

 佐藤学
  「習熟度別指導の何が問題か」(岩波ブックレット)


 協同学習- 活動   と     協同  と    反省(表現を共有)
何らかの作業活動  3~5人のイメージ・意見のすりあわせ 各自交流吟味コミュニケーション
<凛々しい個別化>    <ゆたかな交流>  <きょうの学び,感想,自己評価>

 ◎ 「ほとんど分かっている子ども」にも「半分程度分かっている子ども」にも  
  「ほとんど分かっていない子ども」にも,<飛躍>のある一斉授業の在り方,
  その取り組みを通して,<学力の社会性>を感じさせる授業。

 ◎ やはり教師が一斉授業の技をしっかり持って,段階を追って教育し,学び力
  を学ばせ,学習規律を高める必要がある。



□習熟が<飛躍>を準備する
ヴィゴッキーの「発達の最近接領域」
背伸びとジャンプ
「教科書よりもやや高いレベルの内容を設定し,同時に分からない子の疑問や
   つまずきを積極的に取り上げる必要がある」


 ◎ 教科書よりも少し高いレベルと分からない子や疑問やつまずきのレベルの間には大きなギ
  ャップがあります。この大きなギャップを教師と子どもたちが協同で埋めていくのが授業で
  あり,そのような実践によって「背伸びとジャンプ」がすべての子どもに保障される授業が実
  現する。

  毎日可能か? どの子も・どこかで!
①「ジャンプ」と「飛躍」
②習熟的課題 「努力が成果に確実に結び付いていく学習」
 
 ◎ 教材の切り口を変えることによって「分かっている子」の脳を刺激し,「半分ぐらい分かっ
  ている子」「ほとんど分かっていない子」が少し背伸びし,しっかり分かる授業,何人かが
  「あっ,そうだったのか」と<飛躍>する授業



□「発達の最近接領域」を考える

 ヴィゴッキー 
  ・「最近の…」とは,一人で到達することのできる現下の発達水準や仲間の援助によって到
    達できる明日の発達水準の間の範囲と言う。      

  ・ 子どもの学びは,模倣や協同によって可能な「発達の…」でのみ成り立つ。             
  ・「発達の…」は,現在同じ程度の知能を持っていても,それぞれの子どもによって異なる。
             
  ・ 子どもは共同の中では,自分一人で作業する時よりも強力で有能になる。             
  ・ 共同の中でできる作業や模倣が可能な範囲は無限ではなくその子の知的能力によって決定
   されている。


  
□多様な飛躍の機会を与える         
先輩  
  「子どもたちの間違いを大切に,クラス全体の飛躍を勝ち取る授業」が確かな
  技により実現されていた。

<集団の最近接領域>をみなす  
     学習内容をそこに設定


  二段構えの授業
  1段目 模倣と共同
2段目 共同の中での部分的な模倣と飛躍

   ◎ 多様な<飛躍>の機会を与えられる授業こそが優れた授業
 
 ※?習熟度? 
   ヴィゴッキーの「現下の発達水準が必ずしも個々の子どもの発達の最近接
  領域を決定しているとは限らない」



□「転換」でなく「付加」を
「子どもたちの仕事は学習すること」
   ~ 勤労と責任

  × 静かな革命(佐藤学)  
      一斉授業はすばらしい文化遺産

nice!(140)  コメント(2) 
共通テーマ:学校