SSブログ

「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ⑭(最終) /「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ①【再掲載 2020.7】 [読書記録 一般]

今回は、8月4日に続いて戸田智弘さんの
「自分を変える読書」の紹介14回目 最終です。



出版社の案内には、

「この1冊で、あらゆる人生の疑問に答えてくれる本が見つかります!
 人生論・幸福論・仕事・思考力・恋愛・自己と他者・お金・健康・
 歴史・現状認識・未来・死生観…『セカイ観』がぐんと深まる50冊
 を厳選!
 『働く理由』『続・働く理由』で圧倒的共感を呼んだ著者が贈る、
 『これから』のための新・読書案内!
 さあ、自分を変えていくために、本を読もう!」

とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「自分がやりたいと思ったことをやったかどうかと後悔の量は反比例する」


・「あなたはこの世に何を遺すか」


・「『太陽と死とはじっと見ていられない』 ラ・ロシュフォコオ」


・「仏教の基本は無常について解き明かすこと」




もう一つ、再掲載となりますが、田中耕治さんの
「時代を拓いた教師たちⅡ」①を載せます。
かつて教育界でよく知られた実践者の取り組みについて知ることができます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ⑭(最終)

1.jpg

◇人生と死生観  自由に生きるために知っておくべきこと

46『死ぬときに後悔すること25』大津秀一 致知出版社

誰にでも必ず訪れる死、どうせなら後悔が少ない方がいい

自分がやりたいと思ったことをやったかどうかと後悔の量は反比例する
「日本人は真面目すぎる。忍従に忍従を重ねた人生よりももう少し自由
    に生きるとよい」

「これ以外はなかった、これ以上はなかった」と思えるように

※『死ぬときに人はどうなる10の質問』大津秀一 致知出版社



47『後生への最大遺物 デンマルク国の話』内村鑑三 岩波文庫

あなたはこの世に何を遺すか

「あの人はあの人なりの人生を立派に全うした」

※『死と愛-実存分析入門』VEフランクル みすず書房

◎人間が実現できる価値
① 創造価値 
      ② 体験価値
      ③ 態度価値



48『メモント・モリ』藤原新也 三五館

死を想え
  「この自分だっていつか必ず死ぬんだ それを忘れるな」

  ラ・ロシュフォコオ 
    「太陽と死とはじっと見ていられない」

※『死生論』 角川春樹事務所
『死ぬのが怖いとはどういうことか』



49『いきなりはじめる仏教生活』釈徹宗 新潮文庫

異なる価値体系で現実を相対化し連鎖を解体する

※『いきなりはじめる浄土真宗』釈徹宗&内田樹 本願寺出版社
『はじめたばかりの浄土真宗』



50『無常の見方』アルボムッレ・スマナサーラ サンガ新書

仏教の基本
    - 無常について解き明かす



◇戸田智宏
1960年愛知県生 北海道大学工学部・法政大学社会学部卒
日本福祉大学医療福祉マネジメント学科助教









☆「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ①【再掲載 2020.7】

<出版社の案内>
2005年に発行された『時代を拓いた教師たち -戦後教育実践からの
メッセージ-』は、戦後のカリスマ教師たち15人の実践をコンパク
トに紹介して大好評を得ました。本書は、その待望の続編です。
本書では、前書の出版後、ぜひ取り上げてほしいという要望の多かっ
た17人のカリスマ教師を取り上げました。子どもたちによる「共同
の学び」を進めた今泉博、「○○になってみる」授業に取り組んだ鳥
山敏子、「1本のバナナから」高校生の目を世界に広げさせた大津和
子、山田洋次監督映画『学校』のモデルになった松崎運之助……こ
んなにすごい教師たちの実践をまとめた本は、ほかでは読めません!

1.jpg

◇「実践記録」の性格と方法を巡って
 
1.実践記録の呪術性を巡って
□1951年 「山びこ学校」以後 
   生活綴り方実践記録ブーム
清水義範が呪術性を批判


□勝田守一
 ① 実践記録は教師の生活綴り方 生活記録
    <実践を中核にすべてを含む + 教師の生活感の反映>
       
 ② 表現  
     強調と省略があり,それゆえ文芸性を持つ

 ③ 共有財産(一般化)が目指される = 検討の必要性
     実践記録の持つ「芸術的性格」とともに「科学的性格」を持つ



2.実践家の「実践記録」への提案
□東井義雄  

   教師自らが実践の意味づけを行う必要があり,そのことを一般化
     ・科学化するに際して研究者の役割に期待を表明

   また,文芸性と科学性のあり方に自覚的であった


□斉藤喜博  
   実践記録の文芸性を強調 
     生命感・律動感・体温感を無視してはならない。

   二つの文芸性
    ① 個性に発する文芸性
 ② 「論理性」「科学性」の制約に生じる文芸性



3.授業記録の興隆
□授業記録
 … 授業の事実を正確に共有しようとするもの

   重松鷹泰『授業分析の方法』明治図書 1961
   全授研協『授業研究入門』明治図書 1965


□中村敏弘
  「授業記録」の定式化を提言 = 科学性の追求



□教育技術法則化運動(1984~)
  ① 教材と配列 

  ② 指示・発問とその配列 

  ③ 注意・配慮
 
  ④ 効果(成功率) 

  ⑤ エピソード


□授業づくりネットワーク運動(1988~)
  ① 発語行為の記述 

  ② 発語内行為の記述 
             
  ③ 発語媒介行為の記述 

  ④ 上記以外の非言語的行為

 「文学的な表現に頼る以外に方法のないこと」を克服しようとする動き



4.「実践記録」の課題と展望
□授業記録には文芸性は不要な契機か?

 ※ 文芸性も科学性も兼ね備えた「実践記録」こそ学力構想を生きる力
  として把握することを要求する現代の教育課題にこたえる

  竹沢清 『子どもが見えてくる実践の記録』2005 
・わたしはという主語を入れること
・主観で切り取り客観で詰める
・イメージで伝え(文芸性)事実でつなぐ(科学性)  
・仲間の中で「メモ」から「構想化へ」と整理されている

nice!(144)  コメント(0) 
共通テーマ:学校