「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ① /「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】 [読書記録 一般]
今回は、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
と詰まっている。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「惜福・分福・植福」
・「大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする。自分がこうしたな
らばと考えるから。」
・「失敗したら必ず自分のせいにせよ」
・「他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである」
もう一つ、再掲載となりますが、杉山正一さんの
「教師のための66の語録」②を載せます。
若い頃本屋さんに並んでいた杉山正一さんの本、
この頃見かけなくなりました。
読んでいると昭和の頃を思い出し、ほっこりとした気分になります。
今週より年休を取り勤務しない日が増えてきました。
昨日は、久しぶりに妻と袋井に出かけました。
8月31日まで行われている、
遠州三山(法多山・可睡齋・油山寺)風鈴まつりを見ようと、
三山の一つ可睡斎の風鈴まつりを見に行きました。
赤富士風鈴拝観もしましたが、諸堂内もゆっくり拝観でき、
日本庭園を見ながら、ぜんざいまでおいしくいただきました。
暑い日でしたが、風が心地よくふき、風鈴の音を楽しみました。
<可睡斎の風鈴まつり>
<瑞龍閣と大東司(トイレ)>
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ①
◇はじめに
幸田露伴(1867~1947)
「努力論」「修省論」
~「惜福・分福・植福」
修養論として露伴を読む意味
新渡戸稲造(1862-1933) 「修養」「武士道」
露伴 中卒 → 専門学校 → 電気の仕事で北海道へ
青森から東京へ徒歩で帰る 餓死寸前まで
「突貫紀行」野宿して露を伴って寝た → 露伴
出世コースでない人間 → 努力して上がるしかない
百年に一人の頭脳をもつ露伴の影響力
小泉信三「百年に一度の頭脳を失った」
露伴の長兄 郡司大尉-千島探検
弟 成友 -大阪大学教授 近世日本史大家
二人の妹 音楽家 芸術院会員
◇失敗を受けとめることが成功への道をつくる
幸運を自分に引き寄せる生き方の法則
成功者 -「自己の力」として運命を解釈
◎ 大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする
→ 自分がこうしたならばと考える
失敗者 「運命の力」として自己解釈
「手ざわりのいい紐」は不幸を連れてくる
「失敗したら必ず自分のせいにせよ」
「運のいい人が運を引き寄せるために引っ張っている紐は、決して
手ざわりの良い絹糸でできているわけではない。自分が傷つくよ
うな紐を引っ張っているうちに大きな運がやってくる。すなわち
失敗はどこかに自分の思い至らないところがあったのだと辛い反
省をしながらやっていると、いい運を引っ張ってくることができ
るのである。これとは逆に失敗したときにすべてを他人のせいに
していると自分が傷つくこともなく非常に気持ちがいい。それは
絹で織った紐を引っ張っているようなものである。引っ張る分に
は手ざわりがいいが、引っ張られてきた者もの不運であったとい
うことになるのである。」
◇他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである
自力と他力、自己変革には2つの道がある
他力による自己革新
良き師を認め、その師に打ち込む
自己革新にも易行動と難行動がある
最近の若い人は自我が強すぎて誰かを信奉するということが苦
手のようである。そのため、他力による自己変革ができかねてい
る。つまり易行動に入りにくくなっている。自力による自己変革
はなおさら難しい。
☆「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】
<教師を問い直す眼>
◇カント 独近代哲学(1742-1804)
「人は人によってのみ人となり得べし 人から教育の結果を取り除けば
全く無とならん」
「アベロンの野生児」「オオカミに育てられた少女」
人間を人間たらしめるのは教育の仕事
◇吉田松陰
「師導を興さんならば妄(みだ)りに人の師となるべからず 真に学ぶべ
きことありて師とすべし」
教師としての専門技術と教師としての人格
◇セネカ ローマ・ストア派哲人(54DC-65AC)
「人間は教えている間に学ぶ」
教える立場にある教師は自らも学ぶ教師でなければならない
|
教材研究すればするほど教材への理解が深まってくる
「教えることは学ぶことの半(なかば)」
「教師も学生なり」
ジューベル
「教えることは二度学ぶことである」
∥
◎ 教師よ、教師は勉強しなければならない
◇スタール夫人 仏文学者(1766-1817)
「子どもと戯れることのできる人だけが教育者となる権利がある」
子どもをよく知り、よく理解し、子どもの心をよくとらえている教師
◇バーナード・ショウ イギリス劇作家(1856-1950)ノーベル文学賞受賞者
「できる者は行う できない者が教える」
口先だけで教えている学習指導では子どもが離れてしまう
|
本当の学習指導 = 子どもが喜んで取り組む学習こそ大事
◇アインシュタイン(1879-1955)
「独創的な表現と知識の悦びを喚起させることが教師の最高の術である」
学ぶ喜び、学習の楽しさ → 終わりのベルを恨む
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」1回目の紹介です。
出版社の案内には、
「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
と詰まっている。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「惜福・分福・植福」
・「大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする。自分がこうしたな
らばと考えるから。」
・「失敗したら必ず自分のせいにせよ」
・「他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである」
もう一つ、再掲載となりますが、杉山正一さんの
「教師のための66の語録」②を載せます。
若い頃本屋さんに並んでいた杉山正一さんの本、
この頃見かけなくなりました。
読んでいると昭和の頃を思い出し、ほっこりとした気分になります。
今週より年休を取り勤務しない日が増えてきました。
昨日は、久しぶりに妻と袋井に出かけました。
8月31日まで行われている、
遠州三山(法多山・可睡齋・油山寺)風鈴まつりを見ようと、
三山の一つ可睡斎の風鈴まつりを見に行きました。
赤富士風鈴拝観もしましたが、諸堂内もゆっくり拝観でき、
日本庭園を見ながら、ぜんざいまでおいしくいただきました。
暑い日でしたが、風が心地よくふき、風鈴の音を楽しみました。
<可睡斎の風鈴まつり>
<瑞龍閣と大東司(トイレ)>
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ①
◇はじめに
幸田露伴(1867~1947)
「努力論」「修省論」
~「惜福・分福・植福」
修養論として露伴を読む意味
新渡戸稲造(1862-1933) 「修養」「武士道」
露伴 中卒 → 専門学校 → 電気の仕事で北海道へ
青森から東京へ徒歩で帰る 餓死寸前まで
「突貫紀行」野宿して露を伴って寝た → 露伴
出世コースでない人間 → 努力して上がるしかない
百年に一人の頭脳をもつ露伴の影響力
小泉信三「百年に一度の頭脳を失った」
露伴の長兄 郡司大尉-千島探検
弟 成友 -大阪大学教授 近世日本史大家
二人の妹 音楽家 芸術院会員
◇失敗を受けとめることが成功への道をつくる
幸運を自分に引き寄せる生き方の法則
成功者 -「自己の力」として運命を解釈
◎ 大きな成功を遂げた人は失敗を自分のせいにする
→ 自分がこうしたならばと考える
失敗者 「運命の力」として自己解釈
「手ざわりのいい紐」は不幸を連れてくる
「失敗したら必ず自分のせいにせよ」
「運のいい人が運を引き寄せるために引っ張っている紐は、決して
手ざわりの良い絹糸でできているわけではない。自分が傷つくよ
うな紐を引っ張っているうちに大きな運がやってくる。すなわち
失敗はどこかに自分の思い至らないところがあったのだと辛い反
省をしながらやっていると、いい運を引っ張ってくることができ
るのである。これとは逆に失敗したときにすべてを他人のせいに
していると自分が傷つくこともなく非常に気持ちがいい。それは
絹で織った紐を引っ張っているようなものである。引っ張る分に
は手ざわりがいいが、引っ張られてきた者もの不運であったとい
うことになるのである。」
◇他人の影響で自分を変えることはすばらしいことである
自力と他力、自己変革には2つの道がある
他力による自己革新
良き師を認め、その師に打ち込む
自己革新にも易行動と難行動がある
最近の若い人は自我が強すぎて誰かを信奉するということが苦
手のようである。そのため、他力による自己変革ができかねてい
る。つまり易行動に入りにくくなっている。自力による自己変革
はなおさら難しい。
☆「教師のための66の語録」杉山正一 東洋館出版社 1995年 ②【再掲載 2014.9】
<教師を問い直す眼>
◇カント 独近代哲学(1742-1804)
「人は人によってのみ人となり得べし 人から教育の結果を取り除けば
全く無とならん」
「アベロンの野生児」「オオカミに育てられた少女」
人間を人間たらしめるのは教育の仕事
◇吉田松陰
「師導を興さんならば妄(みだ)りに人の師となるべからず 真に学ぶべ
きことありて師とすべし」
教師としての専門技術と教師としての人格
◇セネカ ローマ・ストア派哲人(54DC-65AC)
「人間は教えている間に学ぶ」
教える立場にある教師は自らも学ぶ教師でなければならない
|
教材研究すればするほど教材への理解が深まってくる
「教えることは学ぶことの半(なかば)」
「教師も学生なり」
ジューベル
「教えることは二度学ぶことである」
∥
◎ 教師よ、教師は勉強しなければならない
◇スタール夫人 仏文学者(1766-1817)
「子どもと戯れることのできる人だけが教育者となる権利がある」
子どもをよく知り、よく理解し、子どもの心をよくとらえている教師
◇バーナード・ショウ イギリス劇作家(1856-1950)ノーベル文学賞受賞者
「できる者は行う できない者が教える」
口先だけで教えている学習指導では子どもが離れてしまう
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本当の学習指導 = 子どもが喜んで取り組む学習こそ大事
◇アインシュタイン(1879-1955)
「独創的な表現と知識の悦びを喚起させることが教師の最高の術である」
学ぶ喜び、学習の楽しさ → 終わりのベルを恨む