SSブログ

「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ④ /「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 ⑧【再掲載 2014.8】 [読書記録 一般]

今回は、8月17日に続いて、渡部昇一さんの
「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」4回目の紹介です。




出版社の案内には、

「第一回文化勲章受章者であり、代表作『五重塔』で知られる作家・幸田
 露伴(1867~1947)。かつて慶大塾長小泉信三博士に『百年に一度の頭脳』
 と言わしめた露伴の実績は、現在、全42巻の『幸田露伴全集』として
 結実している。その昔、若き露伴は電信技師として北海道へ赴任する。
 しかし、文学への思いを断ち難く帰京を決意。連絡船で青森へ渡った後、
 徒歩にて帰京をするが餓死寸前にまで至る。その間の野宿で、露を伴っ
 て寝たので『露伴』と名乗った。所謂出世コースとは無縁だった露伴は、
 その人生航路において、自己修養の重要性を認識し実践していたのであ
 る。本書は、当代随一の論客として活躍を続ける渡部氏が、露伴の思想
 と実践とに、自らの実体験を重ね合わせて綴った、すべての現代人に贈
 る自己修養論である。本書で取り上げている作品は、『努力論』『修省論』
 『靄護精舎雑筆』の3作。渡部氏はこれらの作品を文字通り座右に置き、
 数え切れないほど読み返してきたというが、そのいずれにも、露伴独特
 の味わいのある文章中に、万人に共通する人生の機微、生き方の極意が
 述べられている。そして、それらは今日のような時代状況の中では、前
 途に立ちはだかる困難を、自らの手で切り開かんとする人たちの心を奮
 い立たせ、充実した気を注入するものとして大いに役立つに違いない。
 露伴の『生き方の原理原則の言葉』に心底から共鳴し、露伴を敬愛して
 やまぬ渡部氏の手になる本書には、明治から昭和の文壇の巨匠、そして
 現代の碩学が実践してきた自己修養法、生き方のエッセンスがぎっしり
 と詰まっている。」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「物に接するときには、なるべくやわらかみとあたたかみをもつように
したい = 助長 」


・「語源 春-張る 夏-物が成る 秋-空く 冬-冷ゆ 」


・「落ち着かない心が平凡な一生をつくってしまう。凡人とは散乱心を
止める工夫をしなかった人」




もう一つ、再掲載となりますが、鳥越信さん、生駒幸子さんの
「子どもの本のカレンダー」⑧を載せます。
夏休みに読書することができればと思っています。



今日も記事の投稿が遅くなりました。
うっかりが増えてきました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「幸田露伴の語録に学ぶ自己修養法」渡部昇一 致知出版社 2011年 ④

1.jpg

<可能性を引き出す教育>

1 どこから「始めるか」を知る教師に学べ
 教師はあらゆる疑問に答える責務がある
  「着手」がキーポイント
 「どこから手をつければよいか」


2 能力を引き出す態度 才能をつぶす態度
 人を伸ばす「助長」と人を潰す「剋殺」
黄山谷の詩「接物宜従厚」=「何にでも手厚く」
物に接するときには、なるべくやわらかみとあたたかみをも
     つようにしたい =「助長」
            ↑↓
         「剋殺的な行為」
         ◎ 2つのメンタリティはどんな人間ももつ   

  剋殺的な教師については才能は開かない
  江藤俊哉 剋殺的なことを一切言わない人          
・あら探しをしないと才能が芽を出して伸びる
       ・そうすると今度はあらを探す必要が無くなっていく  


3 自然のサイクルに会わせて能力を伸ばす
 生物は自然の摂理を無視して生きられない
  四季の移り変わりの影響
  春の語源 「張る」
 夏の語源 「物が成る」成熟
 秋の語源 「空く」木の葉が落ちて隙間が空く
 冬の語源 「冷ゆ」

   春夏に体を鍛えると秋冬に精神が飛躍する
  ドイツ人 ボッシュ 
      「日本の夏は勉強をしたら終わりだぞ」



<気の仕組みを人生に活かす>

1 散る心を止めることなくして人生の成功はあり得ない
 落ち着かない心が平凡な一生をつくってしまう
  「静光動光」
 「散乱心」
       有時性 
          長期間 = 志望・仕事を変える
無時性
          短時間=手元のことに集中できない

◎ 凡人 = 散乱心を止める工夫をしなかった人
     散乱心を止める工夫 座禅

   継続するとやがて大きな変化が訪れる
 
   強い心が強い肉体をつくり上げる
  健脚法
 関口存男
      「一所懸命に勉強していると、あるとき突然にドイツ語の文
       章が連なってくる」
心が気を率い、気が血を率いると全身知が能くめぐるようになる

   散る気をなくせば老化を防ぐことができる
  「全気全念」こそ老化防止の最善策
 「順人逆仙」道教
順に逆らって仙に入る=「逆人入仙」

散る気をなくすことが大切
全部の気全部の念が一つのことに集中している状態
        =「全気全念」

   秀吉こそ全気全念の人(露伴)
若い頃はどんなにつまらない仕事でも全気全念でやることの大
     切さ
今東光
      「風邪を引くうちは本物ではない」
心 → 気 → 血

   最優先すべき課題は何かを常に考えよ
  本筋と本筋でないもの
 「優先する仕事があれば気を散らさないで、まず、それを済ま
      せてしまえ」


4 100%以上の力を発揮する気のもち方・使い方
 張る気は人間の最高の能力を引き出すもとになる
  「気には張弛がある」 
         張る気と弛む気 ←→ 潮の満ち干
「火事場の馬鹿力」

   指導者が注意すべき逸る気とたかぶる気

   凝る気によって天下を取り損なった信玄と謙信
  川中島の戦い  張る気~生気 凝る気~元気








☆「子どもの本のカレンダー」鳥越信・生駒幸子 創元社 ⑧【再掲載 2014.8】

1.jpg

◇8月
3日 「夢を追いかけろ」 
   ピーター・シス ほるぷ出版社 1992年

 5日 「コルチャック先生」 
近藤康子 岩波書店 1995年

 6日 「はだしのゲン」 
       中沢啓次 汐文社

 8日 「おじいさんのランプ 草」 
       新美南吉 大日本図書 1982年

 9日 「浦上の旅人たち」 
       今西祐行 岩波書店 2005年

13日 「あたしが桃太郎になった日」 
       山口理 岩崎書店 1999年

15日 「おとなになれなかった弟たちに」 
       米倉斉加年 偕成社  

16日 「黒いランプ」 
       ピーター・カーター ぬぶん児童図書出版 
       1979年 ピータールー虐殺 

19日 「飛行船帝国」 
       天沼春樹 ほるぷ出版 1993年

21日 「自由のたびびと南方熊楠」
       三田村信行 PHP研究所 1992年

23日 「あのこはだあれ」 
       あまんきみこ リーフル 1996年 地蔵盆

24日 「カッパのかーやん」 
       溝江玲子 新日本出版社 1996年

28日 「さよならクックー」 
       今村葦子 ポプラ社 19931年

31日 「The MANZAI」
       あさのあつこ 岩崎書店 1999年

nice!(89)  コメント(0) 
共通テーマ:学校