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「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑥ /「バカ親バカ教師にもほどがある」藤原和博・川端裕人 PHP新書 上 2008年【再掲載 2018.9】 [読書記録 一般]

今回は、8月19日に続いて、山本夏彦さんの
「男女の仲」6回目の紹介です。



出版社の案内には、

「月刊『室内』の連載『日常茶飯事』の新書化シリーズの三冊目、そして
 最後の一冊になってしまいました。孫娘のような若手女子社員とのあい
 だで夏彦さんがかわす問答の数々は、笑いを誘いながら、人生や世間の
 機微を穿(うが)ちます。今回のテーマは『忠孝』『職人』『写真信仰』
 などなど。『祖父と孫娘たちは諸事百般を材料に戦前と戦後を語り、と
 きには旧幕時代にも及んだ。他に例のない近代日本と日本人のスケッチ』
 (解説の徳岡孝夫さん)です。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「人生は些事からなる 神は細部にやどり給う」 
   

・「年賀状は虚礼ではない
 『自分のことを覚えてくれていてそれを知らせてくれた』」


・「正岡子規の本名は『升(のぼる)』
  野球(のぼうる) ベースボールを野球と訳した」


・「野球は歌舞伎と一緒  主役から端役まで」




もう一つ、再掲載となりますが、藤原和博さん、川端裕人さんの
「バカ親バカ教師にもほどがある」上を載せます。
-公教育は産業ではない
公教育をサービス産業と考える人が増えてきているように思います。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「男女の仲」山本夏彦 文春新書 2003年 ⑥

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◇「恥」とその周辺

 西洋人の罪は内部にある 
   日本人の罪は外部にある 


 法に触れなければ罪ではない   
   戦国乱世の頃の恥


 隠す時代がまたやってくる 
   社会主義国は禁欲的
「女はいじめられていないと何をしでかすか分からない」
自然主義は女と貧乏のことばかり書いている


 人生は些事からなる
  昭和6年嘉村磯多「途上」 
    神は細部にやどり給う



◇他人

 どんな人の中にも他人がいる


 年賀状は虚礼ではない
  「自分のことを覚えてくれていてそれを知らせてくれた」
   

 アメリカ人は当人丸出し


 日本は不健康な国だ
   

 写真は証拠にはならない 
   写真はやらせ



◇ベースボール

 松井秀喜 
   礼儀正しい人 
   常識ある好青年


 野球   
   9回裏2アウト
これから起こるであろうドラマはどんな愚か者にも想像できる

◎ 野球の人気の秘密


 野球と書いて「のぼる」と読む
正岡子規 本名「升(のぼる)」
     野球(のぼうる) ベースボールを野球と訳した


 甲子園野球大会始まる
ラジオで人気に 
     松内則三の名調子  漢文調
若林忠志 
     ハワイ二世 戦後プロ入り
沢田美喜のエリザベス・サンダー・ホームに同情

日本人をあてにせず、孤児はみんな南米に


  王貞治は知っていた  
    王 … 自分のホームランは本物でないことを知っていた   


  ピッチャー振りかぶってモーション
    野球は歌舞伎と一緒
      主役 ~ 端役


  高校野球
    人気と金が集まればものは腐敗するに決まっている

◎飛田穂州(とびたほしゅう)死ぬまでプロを認めず
嘘で固めた美辞麗句








☆「バカ親バカ教師にもほどがある」藤原和博・川端裕人 PHP新書 上 2008年【再掲載 2018.9】

<出版社の案内>
わが子かわいさのあまり無理難題をつきつける「モンスターペアレント」。
“いじめなんてない”と逆ギレする「モンスターティーチャー」。自分
の気持ちだけを優先する大人たちの増殖が問題となっている。「先生が
うちの子を起こして!」「キモイから担任を替えて!」「教師の私にたて
つく気か!」…親と学校の壁はますます高くなるばかり。面倒な対話が
なくても生きられる現代社会、このバラバラ状態は変わらないのか?
民間出身の公立中学校長として奮闘した著者に、真に子どものためにな
る子育て・教育改革の道を聞く。
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◇まえがき
21世紀
  ○「みんないっしょ」のままの学校文化 VS 「それぞれバラバラ」家庭文化
○ 集団主義 VS    個性主義
○  公 VS 私

   共通のコミュニケーションができる土俵を探しあぐねている

◎ 21ctは 情報収集力 = 納得解を導く力



◇バカ親の壁

□ケース1 
「うちの子のためにサッカー部をつくれ!」
  ・ 部活を親が運営できるか  
  ・ 集団の中でもまれる経験の方が重要
 ◎「今部活を増やすことは実はその子のためにならない」


□ケース2 
「うちの子にスリッパ貸して!」 
  ・ 教師と親とは見えているものが違う
 

□ケース3 
「校則なんてなくせ!」 
  ・ 校則は「いま」に集中する「自由」を保障するもの
    髪型
      ~ 自分で稼げるようになってから好きにやればよい
・「個人の自由」という怪物
   幼児の茶髪 = 親のペット
「自由 = 居心地がよい」のウソ


□ケース4 
「新人教師?はずれじゃん!」 
・ 何も努力しない教師が「ハズレ」です
・「ハズレ・アタリ」は重要なのか
・「スバラシイ先生」の罠
     → 支配・被支配関係


□ケース5 
「先生がうちの子を起こして!」 
 ・「義務教育」とは何か  
  ・「朝起きられない」の背後にあるもの


□ケース6 
「あの子を登校停止にしろ!」
 ・ 状況によって窓口は変えてもよい
・「まともな親」だけが抜ける伝家の宝刀は? 地方議員


□ケース7 
「学芸会の日程を変更してよ」
  ・  みんなの利害を代表しているという勘違い
 ・ 「権利」だけでは通用しない  
  ・ 選択できる自由の背景に責任
 ・ なぜ卒業式は春分の日ではないのか


□ケース8 
「アルバム代金を返せ!」
  ・ 偶然起こる確率まで平等にはできない
 ・ 学校は「サービス産業」か?
    → ◎公教育は産業ではない

 「塾に学校の代わりはできないと思います。塾が成り立っているのは学
  校が基礎的な教育をやった上で,その上澄みの部分をはねているから
  です」 
  = クリームスキミング「いいとこ取り」

 ○ 塾 … 受験(収益性の高い分野のみ)
○ 学校… 生活習慣の定着,基礎学力習得,部活による人間関係能力育成
人間形成(一番,時間と手間とコストがかかる)
 
 ◎ ニーズに応えるのが「よい学校」ではない

 ◎ 学校にあってサービス産業にないもの = 「強制」

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