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「先生方は藤原正彦が好き」 「学校運営教育」2000年10月 /新津の伝説④「沼田池の怪物」浜松市南区新橋町【再掲載 2014.4】 [読書記録 教育]

今回は、「学校運営教育」2000年10月号より、
「先生方は藤原正彦が好き」を紹介します。


もう一つ、再掲載となりますが、
新津の伝説④を載せます。
沼田池は埋め立てられ、現在水田が広がっており体育館も建てられています。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「先生方は藤原正彦が好き」 「学校運営教育」2000年10月

◇藤原正彦(お茶の水大学教授 当時)

「日本やヨーロッパのように伝統のある国はアメリカの真似をしてはならない。
 それでは国民が疲弊し,国はめちゃめちゃになる。日本人の優れた情緒力,
 その他正義感,勇気,郷土愛,忍耐,卑怯を憎む心,他人の不幸への敏感さ
 など日本の優れた伝統を国語を中心に教えること,それが国際化時代の国際
 社会で通用する日本人の唯一のアイデンティティである。伝統のある国には
 その国固有の型がある。」
↑↓
文部省 
  ※ スローガンを掲げれば教師は従順にカメレオンのように変わると考え
   ている。

↑↓

一般教師
  ① 教師は権力側の示すスローガンの借り物的なうさんくささを見抜いて
   いる。
② 教師は,借り物ではなく,日本の伝統的徳性,考え方や教育文化に根
   付く教育改革でないと体得できないし実効性もないですよと自然発生的
   に意思表示している




☆新津の伝説④「沼田池の怪物」浜松市南区新橋町【再掲載 2014.4】

 浜松市の南側、神田町と新橋町の間に、「沼田池」という、大きな池がある。


 池はあまり深くはないが、池の底は沼で埋まっていて、入ると仲々出られな
いという。


 周囲は葦が茂っていて、以前は沢蟹が、ざわざわ草をゆすぶっていたもので
ある。



 この池には昔、「あかんべい」という、怪物が住んでいた。


 あかんべいは、めったに姿を見せる事はなかったが、若し見た人があると、
その人は、直き死んでしまうというのである。


「あかんべいは恐ろしいな。あんなのを見ては大変な事だ」


と、村人はそう言っていた。



 このあかんべいという怪物は、頭がとても大きく、首の長さは1メートルも
あり、目はらんらんと輝き、真黒な顔で、


「そんな事は、あかんべい」


と言って、赤い目をむくのであると。


 こんなに恐ろしいあかんべいなので、村の人達は誰れでも、みんな、「あか
んべい様」と言って、様づけにするのである。


 そうしないと、顔を出されたり、舟を覆されたりするからだった。


 村人が斯うして恐れているのを見ると、村の大吉という若い男は、日頃から
力自慢だっただけに、


「なんだそんなもの、俺が退治してやろうか」


と言い出した。村の人達は、


「大吉さん、駄目ですよ。止めた方がいいな。もしやられると大変ですよ」


と言ったが、そう言われると大吉は、余計に強がって、


「大丈夫だい」


と腕をさすって見せるのだった。

 そして村の人達の止めるのも聞かず、大吉は沼田池に、一刀を腰に、一人で
舟を漕ぎ出して、


「やい、あかんべい、居るなら顔を出して見せろ」


と大声に怒鳴った。


 するとその声の終るか終らない中に、


「見たくは見せてやる。だが貴様の命はないぞ」


と声がして、恐ろしい怪物が顔を出し、物凄い目でにらめつけた。そしてひと
たまりもなく舟はひっくり返って、大吉は他の中に引き込まれてしまった。


 翌朝、岸の葦の間に、大吉が気絶して倒れて居たので、村人が家に連れて来る
と、漸く正気が付いたが、


「恐い、恐い」


と言いながら、逐に息を引き取ってしまったと。

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