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「算数力がつく教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ① /「リーディング戦後日本の思想水脈 日常からの挑戦」鶴見太郎編 岩波書店 2016年【再掲載 2019.3】 [読書記録 教育]

今回は、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」1回目の紹介です。




出版社の案内には、

「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。
 志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
 ○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
 れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
 本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」

とあります。



志水廣さんの実践が好きで、ブログもしばしば読んでいます。
拙ブログ左サイドの「読んでいるブログ」に記しています。


授業実践に役立つ本だと、わたしは感じます。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「算数力とは『わかる』『できる』『身に付く』」


・「子どもの気持ちを考えたやさしさのある授業」
「差別的な発言は絶対にしないこと
  『こんな問題もできないのか』はいけない」


・「算数の難しさは抽象性にある。授業で『わかる』ように『できる』よ
  うにしてあげたい。そのために説明・発問・ヒントが大切となる」


・「既習指導と繋がる指導が大切+意味に繋がるような算数的活動の設定」




もう一つ、再掲載となりますが、鶴見太郎さん編の
「リーディング戦後日本の思想水脈 日常からの挑戦」を載せます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「算数力がつく教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ①

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◇はじめに

  算数力
   = 算数の授業で子どもが構成した「知」
知識を生み出す力及び活用する力
◎「わかる」「できる」「身に付く」


  説明型授業も問題解決型授業どちらも必要
中教審 H17.10
    「教えて考えさせる教育を基本として,自ら学び自ら考えて行動
     する力を育成すること」


Ⅰ算数の授業総論編
 志水式ノウハウ
1 やさしさのある算数の授業を!
(1) 子どもの気持ちは 
     やさしさのある授業
      「そうなんだよね。この問題は難しいよね。」
「ああ,この部分までは合っているよ。ここから分からない
       んだね。」

     的確なアドバイス 
      「そうだね。やればできるよ。」
「先生もうれしいよ。」

  (2) 差別的な発言は絶対にしないこと
×「こんな問題もできないのか」
○ 安心させる,分かる,できる
◎ 「分からない子」「できない子」の心の痛みが分かる
         教師に!

 2 子どもを算数好きにさせたい 
(1) 子どもは本来算数が大好き
問いの発生 → 問いの解決 → 分かる、できる達成感
快感 やる気 記憶・連鎖

  (2) 教師の役割
算数の難しさ = 抽象性
授業で「わかる」ように「できる」ようにしてあげる

そのために説明・発問・ヒント
◎ヴィゴッキー 発達の最近接領域
  教師からの学習課題の提示があり,それに対して解決し
       ていく中で,子どもの解決した方法と結果を教師や周りの
       子どもとのコミュニケーションによって知識を獲得してい
       く
→ 大事なのは他者からの受容感
ほめる(○付け法)
算数科教師の役割
① 少し難しい問題を出して困らせる役目
② ヒントを与えて,解決を手助けする役目
③ 解決しつつあること(結果)をほめる役目
 ④ 解決できたこと(結果)をほめる役目
⑤ 分かったかどうかを診断して治療する役目
⑥ いくつかの解決できたことを異同弁別して整理する役目
⑦ 新たな問題へのガイドの役目

 3 算数指導の原則
1 算数の指導で大事にしたいこと
(1) 子ども自ら学んでいくような態度にすること
      算数の数理を見付けさせる指導

(2) 「分かる」「できる」「身に付く」の3段階を1時間の授業構成
    または単元構成で考えておく

(3) 「分かる」ためには意味をとらえさせる
問題解決の「わけ」が分かる指導をしよう

◎ 既習指導と繋がる指導が大切 + 意味に繋がるような
算数的活動の設定

   (4) 「できる」ためには繰り返し学習が欠かせない
中教審答申(H17.10)「基礎基本を確実に定着させ」

   (5) 「覚える」ことも大事にしよう

   (6) 「なぞる」ことに注目しよう
リハーサル  
        - 教師の思考プロセス,友達の思考プロセスを自分な
         りに正確になぞらせる  
(例) 筆算の手順

   (7) 学びの課程の振り返りで,メタ認知能力を付けさせよう

   (8) 即時評価・即時指導を心がけよう
○付け法・復唱法

  2 指導手順の原則
① 基礎的なものから発展的なものへ
② 優しいものから難しいものへ
③ 単純なものから複雑なものへ
④ 個別的なものから一般的なものへ
⑤ 具体から抽象へ
⑥ 特殊から一般へ

    第1レベル 
      分かる・できる・身に付く

   第2レベル
      自ら考える・見付ける・覚える・なぞる・メタ認知











☆「リーディング戦後日本の思想水脈 日常からの挑戦」鶴見太郎編 岩波書店 2016年【再掲載 2019.3】

<出版社の案内>
郷土,職場,サークル,隣近所などの日々の暮らしと人間関係に支えられ
た発想は,柔軟性に富んだ独創的な運動を生み出した.政治運動から民話
の世界まで,日常の生活感覚を基盤とした思想の系譜を原典で辿り,未来
への展望を探る


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◇柳田国男
『窓の灯』1946 
   氏神研究 民間伝承の会


◇中野重治
『わかりやすい言葉を』1946年


◇太宰治
『苦悩の年鑑』1946年


◇花森安治
 『服飾の読本』1950年
飾りすぎるな  
    - 本当の美しさ わざとらしさについて 通学服は花のように

粋と上品と   
    - 個性とは欠点の魅力である 自分に合うデザイン

身だしなみに大切な3つ 
    ① 髪をきれいに 
    ② 爪をよく切ってきれいに 
    ③ 靴をいつも磨いて


◇梅棹忠夫
『アマチュア思想家宣言』1954年


◇西山夘三
『生活革新のヴィジョン』1966年
  食寝分離 NDK ものの? 整理学 五万円文化


◇無着成恭
  子どもと共に生活して
  『山びこ学校』あとがき 1950年
   山形県山元村中学校
  生徒の生活記録 - 芦田恵之助
ほんものの教育とは


◇谷川雁
『さらに深く集団の意味を』1958年
  サークル村 1958年


◇石牟礼道子
『とんとん村』(抄)1959-1960


◇深沢七郎
『楢山節考』1956
  近代の合理性では片づけることのできない感情
おりん


◇木下順二
『民話について - 劇作家として考える』1952年


◇佐藤忠男
『忠誠心の映像』1971年
被治者の願い
    - やくざ・三島・全共闘
長谷川伸の作品から
    - 義理と人情は対立するのか


◇長谷川摂子
『私の領分は出雲弁 - 私の日記1』2008年


◇小林トミ
『それはこうして始まった』1960年
   安保反対


◇大城立裕 
『正直になろう』1971年


◇阿波根呂鴻
『米兵と農民』1973年
   米軍と農民の根気比べ
 伊江島


◇岡田さなえ
 書き書 『三里塚の夫人たち』(抄)1972年


◇菅野義樹
『大地をつなげていくために-飯舘村:農家にとっての2年間』2013年


◇島尾敏雄
 『ヤポネシアの根っこ』1961年


◇宮本常一
 『ことばと○○』1969 
  言霊 無言貿易 沈黙の抵抗 聞き耳


◇森まゆみ
 『自給自足の忠ちゃん○○』2007年


◇中谷建○○
 『ムラビトたちの憲法九条』2004年
   湯布院町

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