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「教えることの復権」大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子 ちくま新書 2003年 ② /「土のいろ」集成 第十一巻 101~106号 ①(前半)【再掲載 2016.9】 [読書記録 教育]

今回は、9月22日に続き大村はまさん、苅谷剛彦さん、苅谷夏子さんの
「教えることの復権」2回目の紹介です。



出版社の案内には、

「今、日本の教育界では、子どもの自主性を大切にしようと、『教える』
 ことよりも『学ぶ』ことに重点を置きはじめたように見える。これまで
 の『詰め込み』への反動であろう。だが一方で、教師の役割を軽視しす
 ぎてはいないだろうか?本書では、教師が『教えるということ』をもう
 一度正面から見つめ直し、今もっとも必要なことは何かということを、
 すぐれた教師とその教え子、教育社会学者の間で徹底的に考える。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「『子どもの希望に任せる』のは危険
教師が具体的に手を尽くさなくてはならない
『お気軽な楽しさ』ではなく、『大変な楽しさ』を味わわせたい」


・「教師こそ勉強を。教師は子どもを守るのが仕事が仕事なのだから。
時間がないなんて言わないで、本職なのだから」


・「戦後の教育の大失敗。教師が教えることをしないで何をするのですか!」


・「明日の授業を高めるために二つでも三つでも手引きを用意してみる」





もう一つ、再掲載になりますが、浜松を中心とした遠州の郷土誌
「土のいろ」集成第11巻①を載せます。
昭和中期の浜松の様子を知ることができます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「教えることの復権」大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子 ちくま新書 2003年 ②

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◇教えるということ  大村はま・苅谷夏子

 単元学習とは何か
   「ずっと」がポイント


 目標なく「子どもの希望に任せる」のは危険
教師が具体的に手を尽くさなくてはならない
× お気軽な楽しさ
○ 大変な楽しさ
◎「子どもがやりたいと言ったことをそのまま根拠にしては駄目。人間、
    やりたいことをやるのも大事だけれど、やりたくないことでも、や
    るべきことならするようでないと世の中困ってしまう」

◎「はじめからこれをやるものだという堂々たる教師の姿勢、それが大事」
    = 机上の空論と正反対


 成果をチェックする


 教師の力量の低下 
   教師こそ勉強を
    - 教師は子どもを守るのが仕事


 テープで話し方の練習をした
   時間がないなんて言わない=本職なのだから


 教科書の「てびき」は「手引き」ではない 
   教科書のてびきは問題集


「子どもを知る」事が最大の仕事


 試験と評価で 
  「学力」とは


 一人一人の症状が違う 
   どんな病気の子がいるか 
   誰か


 間違いから学ぶための試験を!


 試験後によい解説を付けることが大事
   ◎ 評価の目的は測ることではなく伸びることである    


 教えない先生
   ヒントも何も出さないでは教育にならない


 戦後の教育の大失敗 
   ◎ 教師が教えることをしないで何をするのですか


 てびきをしたぐらいで「個性」は損なわれない
スポーツコーチは基礎技術を手取り足取り教え込む



◇中学校の教室から大学の教室へ  大村はま 苅谷剛彦 苅谷夏子

 捨て身の覚悟で赴任 
   旧制高女→新制・深川一中


 単元学習の原点 
   西尾実のもとへ 
    ~ 全身で話を聞く人
   ※ 新聞記事を切り抜き余白に学習の手引きを書いた
       ↓
     百人分


 どこからでも教材を拾った


 戦争体験が使命感を培った


 専門を離れても生き残って欲しい力


「教えすぎ」と「自由にさせる」
   

 制度と現場、理想と現実のギャップ   
「うまく言えない」と「わかっていない」とは違う
「ごん」と言ってみれば大丈夫 表現で欲張らない


 目標と評価
   ◎ ○×のみのデータで大丈夫か?


 学力低下の定義


 勉強するのはなかなか大変なこと
◎ 忘れてはいけないことを忘れないように教えるのが教師


 時間や人数や教科書の問題む 
   ◎ 教師にもっと時間を! 
   ◎ てびきの研究をしっかり


 大村はまの方法は一般化できる
◎ 明日の授業を高めるために二つでも三つでも手引きを用意してみる







☆「土のいろ」集成 第十一巻 101~106号 ①(前半)【再掲載 2016.9】

◇復刊第18号 通刊101号 昭和37年11月
  遠州大念仏後編


◇復刊第19号 通刊102号 昭和38年1月
  法多山思玄上人(上)  山口直蔵 

浜松特産「足袋のあれこれ」 須部弥一郎
徳川中期より
      特産地=浜松と松本  
      足袋と旅
紺染めと厚地木綿 紺屋

竜禅寺の不動堂  市川象三郎

浜松の「リズム社」について  渥美 実
    大正末
      浜松の音楽結社「リズム社」 
        ~ 「赤い鳥」運動 
小学校教師同人として発足
県善三郎,松井多聞,関川美作雄,水谷正義,仲野静
   30号まで 大正11年5月~大正13年11月


◇復刊第20号 通刊103号 昭和38年5月
  西浦田楽はね能の詞章について 鈴木進 
  
  法多山思玄上人(下)  山口直蔵 

  新居の民俗覚え書き 山口幸洋
   大倉戸のこと 
    大倉戸-古代の屯倉に由来 
    「お倉が崎」-三宅性が多い
    戸=河や海の入り口の意味 
      湊は水の戸 大和は山の戸 
    
  節分
   ヤイカガシとナタもち(炒り豆を臼でつぶし,つきたての餅)  

五月一日
    虫除け=イチジクの葉を一枚敷いて線香

  すわま
    三月節句 米の粉に黒砂糖と溜まりを加えて練って蒸す
    はんぺんの形,波形

  持統天皇と引馬野 川見駒太郎
    697年8月1日 
    702年秋 参河御幸「続日本紀」   

  嫁たたきの大の子について 渥美静一


◇復刊第21号 通刊104号 昭和38年9月
  浜松通信事業の90年 鈴木犀十郎

  浜松宿
   「遠州浜松広いようで狭い 横に車が二丁立たぬ」  

 湖東地方の風俗と言語 鈴木敏

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