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「書く子は育つ」近藤勝重 毎日新聞出版 2016年 ③(最終) /「日本の名著 3分間読書100」嶋岡晨 海竜社 ② 後半【再掲載 2015.12】 [読書記録 教育]

今回は、10月9日に続いて近藤勝重さんの
「書く子は育つ」の紹介3回目 最終です。




出版社の案内には、

「考える力は学力の基本。学力を上げるには作文が一番。文章を書くことは、
 考える力を育てることであり、生きる力を養うこと―。では、書く力を伸
 ばすにはどうしたらよいか。体験から得る〈気づき〉に着目し、子どもも
 大人も活用できる文章術を伝授。日々の習慣や子どもへの声掛けなど、
 『書かずにはいられない子ども』に育てるための、作文を通じた目からウ
 ロコの教育論。毎日小学生新聞主催の熱血講義『親子で学ぶ作文教室』
 がついに書籍化!」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「文章は体験と気づく力の産物」


・「このような気づきを文章に!
①『あっ』と思わず声を上げたような体験
② 細部に目を向けて分かった本質や真実
③ 何かのきっかけから思いが及んだこと
  ④ 他と比べて『そうか、そういうことなんだ』と思い知ったこと
 ⑤ 時の経過と共に実感できたこと」


・「『川柳は生活の割れ目から飛び出してくる』 内田百閒」


・「親への伝言  文章語で語ろう!」





もう一つ、再掲載になりますが嶋岡晨さんの
「日本の名著 3分間読書100」②を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「書く子は育つ」近藤勝重 毎日新聞出版 2016年 ③(最終)

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◇文章は体験と気づく力の産物
1 まずは体験
◎「思う」ことより「思い出す」こと
  
 ① 体験 
    題「秋」
→ × 秋についてどう思うか

○ 秋についてどんなことを思い出すか
(書きやすい具体的なこと)
        → 楽しさ … 辛さが伝わるように
       「辛いと思ったこと」
  
 
 ② 気付き 
    体験と一連の行為
    観察力と感じる心を
     「愛をもって見つめること」 



2 たとえば「新緑」という題なら
気づく力 = 作文力
文章は体験と気づく力の産物

 感想文が書けるか?
◎「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」(文学の蔵編)
子供たちには観察文、描写文
  
 印象に残る感想文



3 気づきを得る秘訣 
どうすれば気づくか?

①「あっ」と思わず声を上げたような体験
「ああ」
  加藤シヅエのモットーは「一日十回の感動」
            『加藤シヅエの遺言』より

 ② 細部に目を向けて分かった本質や真実
  ジョージ・オーウェル エッセー 1930年代『絞首刑』
  
 ③ 何かのきっかけから思いが及んだこと
    安岡章太郎『愛犬物語』
   喜びも悲しみもちょっとしたきっかけで蘇ってくる

 ④ 他と比べて「そうか、そういうことなんだ」と思い知ったこと

 ⑤ 時の経過と共に実感できたこと
あまんきみこ 毎日新聞夕刊『人生は夕方から楽しくなる』
若い頃の初体験は全く知らないことを知ること
年を重ねた人の初体験は言葉に身体的な喜びや悲しみが寄り添う
    こと
  
 ※ 比喩も気づき
村上春樹の比喩表現
◎気づいたらすぐにメモをとる
気づき = 脳のひらめき



4 句と詩に学ぶ
川柳に学ぶ気づき
内田百閒 
     「川柳は生活の割れ目から飛び出してくる」
  
 川柳は人間と生活が中心 

 □親への伝言
 メモときらりと光る文





◇五感と身体感覚を生かそう
1 「五感対話」のすすめ
見たこと、聞いたことは?
五官(目耳鼻皮膚舌) と 五感(視聴嗅触味)の活用


2 身体感覚とオノマトペ
生身の人間の持つ言葉


3 肉声が消えていく社会で考えたいこと 
  耳を澄まそう
五官 「朧月夜」「春の小川」「こいのぼり」

◎ 五官対話
 共時性 共空間性

 □親への伝言
  抱きしめる  
    抱きしめて褒めてあげる




◇伝わってこその文章
1 知っておきたい文章の約束事 
段落や間
   読点に注意を払う

 段落  
   改行一字下げ

 読点一つで意味が変わる
読点
    ① 文の切れ目に打つ読点
② 対等に語句を並べる際に打つ読点
③ 誤読を避けるために打つ読点
④ 節と節の間に打つケース
⑤ 前置きの節や語句を区切る読点
⑥ 挿入された節や語句を区切る読点
⑦ 主語を明確にするために打つ読点



2 書きたいことの組み立て方
「伝わる」構成
①体験 ②気づき ③普遍性 
①現在 ②過去 ③未来

どこに何を書く



3 手直しのポイント
文章を引き立てる
①「加える」より「削る」
間を考えつつ削る
②悪い癖のチェック
・文意に不要な接続詞、助詞、副詞は削りましょう
×「そして」「しかし」「さらに」「おそらく」
・言葉の重複を避ける
・「私」を削る

 文末をどうするか 
です・ます調か
である調か

 □親への伝言
 文章語で語ろう




◇作文は「書く子は育つ」何よりの実践です 後書きに代えて
  体験 ~ 気づき   = 作文を引っ張る大きな力

◇近藤勝重
コラムニスト
   毎日新聞客員編集委員 早大卒 1969毎日新聞

 毎日新聞論説委員 サンデー毎日編集長  専門編集委員

 夕刊 コラム 「しあわせのトンボ」連載中

 本「書くことが思いつかない人のための文章教室」
「必ずかける3つが基本の文章術」








☆「日本の名著 3分間読書100」嶋岡晨 海竜社 ② 後半【再掲載 2015.12】

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<中世>

◇閑吟集
  1518年  
  愛情に満ちた室町時代の流行歌謡小曲集 
  小歌集成草子


◇保元物語
13世紀前半 
  無敵の豪勇為朝の活躍を描いた軍記物語
崇徳上皇 VS 後白河法皇


◇平家物語
13世紀半ば 
  琵琶が奏でる「盛者必衰」の一大叙事詩


◇曽我物語
14世紀後半~15世紀初頭か
英雄曾我兄弟の苦難の仇討ち
   → 在地御霊信仰に


◇お伽草子
室町~江戸初期
夢と教訓の書
   - 空想の楽しさ


◇とはずかたり
1306年 
  後深草二条  
  女西行の中世日記として


◇金槐和歌集
1213年 源実朝 
  孤独の武家歌人の個性的表現


◇方丈記
1212年 鴨長明  
  無常の世の中を生きた仏弟子の心の記録


◇徒然草
  1330~1332年 兼好法師
人間鑑賞に優れた鎌倉時代の名随筆
現代人への箴言集


◇小倉百人一首
  1235年 藤原定家遷 
  古典和歌の代表的秀作集


◇羽衣  
  1235年~1332年 世阿弥
  幽玄美を示すかずらもの(謡曲)


◇風姿花伝
1400年頃 世阿弥 
  「秘すれば花」その他 芸道入門


◇花子 - 狂言
1330-1332年頃 
  浮気男の悲喜劇か


◇蓮の露
1835年 良寛  
  修行僧・良寛の純愛ぶり 
  貞心尼との贈答歌 その他

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