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「ふしぎ?ふしぎ!時間ものしり大百科 1」 藤沢健太 山口大学時間学研究所 ミネルヴァ書房 2016年 /「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ②【再掲載 2014.5】 [読書記録 教育]

今回は、藤沢健太さん
「ふしぎ?ふしぎ!時間ものしり大百科 1」を紹介します。




出版社の案内には、

「時間に関する知識を、『過去から未来まで』を視野に入れてわかりやすく解説
 するシリーズ。1は目に見えない『時間』のふしぎに迫る。見返しに『時計
 と暦の歴史』あり。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「水を使う日時計 火を使う日時計 砂を使う日時計がある」


・「時間は12進法と60進法」


・「1582年イタリアのガリレイが振り子の等時性を発見しふりこ時計につながる」


・「江戸時代の時刻制度は時間の長さが変わる『不定時法』。日の出~日の入り
  の昼間を六等分した『一刻』と 日の入り~日の出の夜を六等分して『一刻』
とした。したがって季節により一刻(一時間)の長さが変わる。」
- サマータイムのようにも感じますが、季節によって時間の目盛りが変わると
 いってもいいのでしょうか。





もう一つ、再掲載になりますが、笠井喜世さんの
「教育の死角」②を載せます。
教育困難校の生徒指導に関する取り組みが紹介されています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「ふしぎ?ふしぎ!時間ものしり大百科 1」 藤沢健太 山口大学時間学研究所 ミネルヴァ書房 2016年

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◇時間はこうしてつくられた
□一か月  
   月の満ち欠け 
    
   新月 → 上弦 → 満月 → 下弦 → 新月
 

□日時計
  水を使う
      
  火を使う
  
  砂を使う
 

□一週間  
  古代バビロニア(イラク)で始まった7曜日


□一年
  12進法 60進法

  ユリウス暦(カエサル)
    一年は365日と1/4 
    紀元前45年
    → 農事ごよみ
    うるう年「ユリウス暦」 
     → しかし合わなくなる
         ↓
    1582年 ローマ教皇 グレゴリウス13世
        3000年に一度しかずれない
        
  ずれの修正
   ① 西暦年が4で割り切れる年は「2月29日」を追加してうるう年にする
   ② ①の中から西暦年が100で割り切れる年を普通の年(365日)にする。
   ③ ②の中から、西暦年が400で割り切れる年を、うるう年(366日)にも
    どす(2000年は366日)
 

□振り子の決まり
  1582年 イタリア ガリレイ
      振り子の等時性を発見 → ふりこ時計
   
   オランダの科学者クリスチャン・ホイヘンスが改良を加え、ついに一日
  に約10秒しかずれないふりこ時計
 

□江戸時代の時刻制度
  時間の長さが変わる「不定時法」
    日の出~日の入り  昼間を六等分した「一刻」
    日の入り~日の出  夜を六等分して「一刻」
             |
  ◎ 季節により一刻(一時間)の長さが変わる
  → 1873(明治6)年「グレゴリオ暦」より西洋並みとなる
    明け  六、五、四、九、八、七
    くれ  六、五、四、九、八、七
 
  江戸期 〇盤時計や和時計
  旧暦とうるう月 
     旧暦は一年354日
     数年ごとに一度「うるう月」



◇技術
□正確な「クオーツ時計」
 

□原子時代 
  GPS 
   - 原子時計が組み込まれた人工衛星と受信した差が計算され距離を割
    り出す
 

□世界共通 時間の物差し
  電波時計 無線機器 測定器 発電所 交通機関 コンピュータ
        ↑
  原子時計の正しい時間情報 








☆「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ②【再掲載 2014.5】

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◇教育困難校と「灘高校」

□「生徒指導に関するアンケート」


□「灘高法」の提案 
  川喜多次郎氏の「KJ法」に基づくシステム
第一目標
    教師が結束すること
灘高法の誕生
現状把握 → まとめ → 全体発表 → 問題提起 →まとめ 
   → 目標設定 → 実行 → 評価 (数名のグループで評価)

  単純な文章でカードに書き込む
  39名の教員 
    3名代表本部
   36名を6名ずつ6グループ
グループ分けに神経


□グループ作業
(1) 現状把握  
    現状を自分の感情を抜きにした客観的な表現で文章化しカードに書き
   付ける
     ↓

(2) まとめ  
   「現状把握」のカードがある程度まとまった時点で「まとめ」作業 
        ∥
学校の現状を類型化して要点を絞る

(3) 全体発表  
   各班で模造紙を使って現状の類型化の過程を図示
他班に分かりやすいようにグラフ・イラスト
張り出してリーダーが発表 (各班2~3枚)
  班単位で週に2度、全体会月一回ペースで


(4) 問題提起

(5) まとめ

(6) 目標設定 を 含めて

(7) 実行

(8) 評価

 ◎半年間は変化が見られなかった
   一番早く変化を見せたのが教師

  新1年生担任を前年度2月に発表


□新入生指導の新しい試み
(1) 出身中学への訪問

(2) 新入生へのオリエンテーションを従来の一日から三日に増やす

(3) 知能検査、性格・性向テスト

(4) 担任 理解
オリエンテーション時間も増やす


□2・3年生も
 授業が成立しないクラスがなくなった
 教師との関係が穏やかになった


□教育相談日誌の試み
『高校』刊行とその後 
  苦労の分だけ教師の結束が強くなった

  2学期始業式
  「君はどこか違反している部分があると思いますか」
= 生徒に自分自身を振り返らせる

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