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鷲田小彌太さんはこんなことを ⑲-「新学問のすすめ」マガジンハウス 1997年 (7) /「さらば ゆとり教育 学力崩壊の『戦犯』と呼ばれて」寺脇研  光文社 2008年 ②【再掲載 2012.7】 [読書記録 一般]

今回は、10月11日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」19回目、
「新学問のすすめ」7回目の紹介です。




出版社の案内には

「楽しく生きるために、何をどう学び活かしていくか。仕事と生活に役立つ
『新・学問』の快楽的修得法。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「学者は新聞は下(本の広告欄)から論文は後ろ(引用文献)から読む。
ジャーナリストは見出しと前書き(あとがき)から読む」


・「図書館の利用法→必要なものは自分で買う。
購入すべきものとそうでないものを見分ける判断力を育てる」


・「古書は雑書なり。要約,抜粋,翻案大いに結構。本は手元に置け」


・「長文は単文の連なりである。『テーマ-キーワード-キーフレーズ』で構
成」



もう一つ、再掲載になりますが、寺脇研さんの
「さらば ゆとり教育 学力崩壊の『戦犯』と呼ばれて」②を載せます。
ゆとり教育が大きな声で非難されていた頃、わたしも同様に思っていました。
しかし時を経て、社会の変化を見て、
ゆとり教育が必要だったのかもしれないと思うようになりました。
文科省が経産省に押し切られてしまったのかもしれないとも。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆鷲田小彌太さんはこんなことを ⑲-「新学問のすすめ」マガジンハウス 1997年 (7) 

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◇情報を集める

□情報を集める
仕事で集めるのが基本


  本(文献)を買う
学者 … 新聞は下(本の広告欄)から論文は後ろ(引用文献)
         から読む

     ジャーナリスト … 見出しと前書き(あとがき)から読む 

◎ この差がなくなってきている


  未来の何ごとかのために集める
別な分野にも 
    マニアックになりすぎない


  大学へ



□大学活用法

  ① 教師の利用法

  ② 図書館の利用法 
     必要なものは自分で買う
= 購入すべきものとそうでないものを見分ける判断力

  ③ ただで使えるパソコンシステム



□情報は金なり

  情報はすぐに古くなる 
    情報は価値(価格)
◎ 常にバージョンアップが必要


  情報を身に付けない工夫 
    ダウンサイジングの必要



□情報通と友達になる
与えよされば与えられん

情報ホームドクターの必要性

 


◇読む技術

□読む技術
情報社会は活字の威力を倍加させる

仕事で読むと理解が倍加する

人は忙しいから本を読む
入門書の難点 
      新しさに欠ける
最先端のもののいかがわしさ 
      最先端は麦酒の泡
常に仮説

  雑書を読む 
    古書は雑書なり
要約,抜粋,翻案大いに結構
本は手元に置け
こんな本が欲しい

 


◇書く技術

□三分法で書く
三つのキーワード,三つのキーフレーズ

  ◎ 三分割で考える



□概要(レジュメ)を書く
中心テーゼを立てる 
    レジュメの命 = 中心テーゼ(命題)

  40行に納める 
    A4一枚

  セールスポイントを考える



□小論文を書く
小論文は主張が命

枚数が肝心

必ず具体的事例も入れる



□論文・著書を書く
論文はオリジナリティが命

長文は単文の連なり
三分割 - 三分割 - 三分割
◎「テーマ - キーワード - キーフレーズ」で構成

  長々と言わなければならないもの論拠は弱い
短く簡潔に書く








☆「さらば ゆとり教育 学力崩壊の『戦犯』と呼ばれて」寺脇研  光文社 2008年 ②【再掲載 2012.7】

【出版社の案内】
OECD学習到達度調査で日本転落。「ゆとり」を捨て「詰め込み」に戻し
て、本当にいいのか? 教育政策の現場から追放された元文科省審議官が明
かす、日本の教育30年の迷走。
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◇理想教育を潰した戦犯たち
  教育免許更新制度は教師への不信感の表れ

  外部対応のための副校長制度

 「総合学習」を授業放棄の口火にする 
    教師のミーイズム

  学校秀才がリサイクルされることの弊害

  何でも反対一辺倒がマスメディアの本質か?

 「詰め込み批判」と「ゆとり批判」の違い

  スローガンが日本人をバカにした

  なぜ商売でやっている人と対等に扱うのか

  今では塾が「ゆとり教育」を始めている 
    日能研の高木代表

  理念と現実は一致しないのが当然 
    河合塾はゆとり教育 
    四谷大塚は学研に併合


◇「ゆとり世代」はバカじゃない
 「中から下」の子どもにゆとり教育は優しい 
    京都造形大学の教授映画学科

  大学
   「自分で決めた」と言う子が多い

  経済産業省が画策した大学奪取戦略
  国立大学独立法人化も経済産業省の意図
→ 西村和雄にオファー 苅谷剛彦もメンバー

 経済産業省は今,漫画とアニメ = 流行を追う省庁

  ゆとり教育は横並びで教育,画一教育より厳しい

  応用が利き,考えが育まれている子どもたち

  東大に行けば選択肢が広がるという嘘

  ゆとり世代の選択能力はどんどん高まっている
  京都三条ラジオカフェ NPO 
      FM放送 「京都寺子屋BUNKA塾」
 進学校からコック

  フリーターは決して貧しい人間ではない

  大人が「○×式」で若者は多面的ではないのか?
  
  やがてフリーターが世の中を変えていく
    フリーター   
      ① 収入が少なく不安定  
② 自由な人
③ しかし,自己責任


◇大人にこそゆとり教育が必要だ
  成熟社会で必要とされるのは「選択力」

1990年代 選択力がカギ

  あなたの知識は学校だけで習ったものなのか?

  バブルの反省ないまま今日に至る銀行
    有名大学は銀行のみ

  ◎ 反省もなく責任を取らない人に教育を語る資格はない

  ◎ もっと別の幸せはたくさんある = 時間

  迷いのある時期,迷いのない時期

  小泉内閣以降すべてが「○か×か」の二項対立  
    ゆとりか詰め込みか

  ◎ 企業は潤っても人は潤わない時代
      ルサンチマンが恐ろしい
  
  共通の目標がなくなり個々の目標の時代に
  
  アメリカの模倣では日本はよくならない   

  恩人・河合隼雄氏との文化庁での日々
日本ペンクラブとの連携 
    井上ひさしはゆとり教育の大応援団長

  辞めろと言う圧力の中で踏みとどまる
    2005.11「辞めてくれ」

  今後は,文化によって社会をより良いものに
    社会 ① 政治    
      ② 経済
   ③ 文化
    行政 ① 理想を示すこと
       ② セーフティネットをはること
  ゆとり教育は理想
 ① 共生社会を作る教育
     ② 多様な価値観を育む教育
③ 自分で選択して自己実現していく教育
  ④ セーフティネットが必要

◎ 図書館整備というセーフティネット
図書館整備は文化的セーフティネット


◇おわりに
 「日本はこのままでは滅びる」(平田オリザ)

 政治  
   ◎ 人気取りに走り,アメリカの顔色をうかがい,政権争いに終始

  経済
   ◎ 自社の利益しか考えない経営者

※ 日本は滅びても日本人は滅びない

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