「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑩ /「考える日々Ⅱ」池田晶子 毎日新聞社 1999年【再掲載 2012.1】 [読書記録 教育]
今回は、10月23日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」10回目の紹介です。
○付け法に取り組むことにより、
声を掛ける機会が増え、子どもとの距離が近くなりました。
指導者におすすめです。
出版社の案内には、
「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。
志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」
とあります。
今回紹介分で強く印象に残った言葉は…
・「机間巡視で子どもの様子を見守る。机間指導で子どもを個別に指導す
る。机間支援でヒントや助言で個別に支援する」
・「子ども全体の進行の様子を把握する。進まない場合は止めて一斉指導
する。そこで確認・見直しをする。」
・「志水式『○付け法』とは、大雑把にいえば机間指導の出前方式で赤ペ
ンで○付けすること。3分間で教室を一周するスピードで一人一人に
声を掛けながら行う指導法。」
・「○付け法のポイントは『スピード』(5秒で眺め声掛け→誤答の場合は
部分肯定+15秒アドバイス)と『正確さ』と『声掛け』」
もう一つ、再掲載になりますが、池田晶子さんの
「考える日々Ⅱ」を載せます。
若くして亡くなられましたが、
今でも多くのことをわたしに気付かせてくれることをありがたく思います。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑩
45「できる」までの練習
1 習熟の3段階
3ポイント
① 計算の手順が分かっていること(声に出して言わせる)
② 計算を少しずつ変化させて定着するまで繰り返す
フラッシュカード,計算カード
③ 直感的に答えが出るように
時間限定,枚数を決める
46 志水式音読計算練習法
1 計算カードの音読練習
カードを持って
47 机間指導のねらい
1 机間指導のねらいと3つの言葉
机間巡視 (子どもの様子を見守る)
机間指導 (子どもを個別に指導する)
机間支援 (ヒントや助言で個別に支援する)
3分後に…
2 具体的なねらい
① 子ども全体の進行の様子を把握する
進まない場合は止めて一斉指導
→ 確認・見直しを
② 子ども一人一人の実態を把握(評価)して支援指導する
評価と支援・指導は即時に行う
志水式「○付け法」
③ 子どもの考え方をつかむ
大まかに正答と誤答の割合,正答でも多様な考え方の種類の割合
をつかむ
④ その後の授業展開を修正することを教師が考える
3 机間指導の留意点
① 回るスピードを速くする
② 一人には多くて30秒以内
→ それ以上だと退屈して授業が崩れる
③ 目的を持って回る
思考のどの部分?
誰を見たい?
④ 回るコースを決めておく
⑤ メモを取らない
→ 支援・指導がおろそかになる
※ 机間指導を入力・出力
48 ○付け法で机間指導する
1 志水式「○付け法」とは何か
机間指導の出前方式で赤ペン○
3分間で一周
→ 一人一人へ声掛け
2 ○付けの基本方針
① 全員に○を付ける
② 分かる・できる喜びを与える
③ 肯定部分から始める
プロセス主義
④ ○付け法で気を付けるべきところは
①スピード ②正確さ ③声掛け ④実態把握
⑤次への指示 ⑥判断
⑤ 9割の子どもが見通しを持った時点で回るようにする
とりあえず①導入復習 ②最後の適用問題
◎ スピード,正確さ,声掛けから
49 ○付け法のよさ
1 教師にとっての○付け法のよさ
2 子どもにとっての○付け法
◎ 部分肯定の○付け
50 ○付け法の実際的方法
1 ○付け法のポイント
2 スピード
正答 - 5秒で眺め声掛け
誤答 - 部分肯定 +15秒アドバイス
※ 大きな声
3 正確さ
4 声掛け
○ 「はい,いいね」「調子いいね」「はい正解」
→大きく明るい声
× 「~は合ってるよ ~はちがうよ 考えてごらん」
「なるほどね ~は借りてきてから…」
→ 小さな声で励まし 先に肯定してから
☆「考える日々Ⅱ」池田晶子 毎日新聞社 1999年【再掲載 2012.1】
[出版社の案内]
人生が存在するのはなぜなのか。それは考えているからだ。世は謎を巡る。
千年紀の終わり、通り過ぎた日々へ、今いちど。哲学=考えることの光を。
◇池田晶子さん
1960年東京生
文筆家 慶大哲学科卒
専門用語によらない哲学実践の表現開拓
◇幸福は欲するのではなく
欲すると言うことが不幸
= 幸福は欲するものではなく気が付くものだ
◎ 自分が誰だか分からないと気が付くことこそ幸福である。そのとき,自
分が宇宙そのものだと知るから…。
◇団結したのは資本であった
21世紀は壮大なる大失敗
IT化
→ 便利になった時間は愚劣なレジャーに使うぐらいしかない
= 人間の痴呆化
◎ 夢のインターネットの時代は知能の暗黒時代である。
人間の条件は
「生きて死ぬこと」
◇廃棄大処分の悦び
不要なものを捨てること
不要な人は廃棄する
→ 人から廃棄されないように努める
↑
◎ 各自にそういう覚悟が
◇「世代論」の腹立たしさ
団塊の世代
- 全共闘世代
「われわれは」か? 「私は」か?
◇お金を巡る「普通」の心証
金がほしい
→ 働く ○
→ 殺人する ×
◇生きることに「理由」があるか
なぜ生きているのか
→ 生まれたからだ
◇金
マネーでなくお金
= ものと遊離すべきではない
◇教育
◎ 教育が変わらなければ社会は変わり得ない。しかし,社会が変わらなけ
れば教育も変わらない。
教育 = 社会
◇「見える死」を見せてみろ
<脳死は死> と <脳死は人の死>
↓
◎ 見えないもの
◎ 死は言葉である
◇少子化とは誰の問題か
「産み損」
- 計算
◎ 出産が損得になってしまった
↓
◎ 生まれた子も損得に生きる
死ぬときは一人で死ねばいいではないか
= だからこそ生きることが自由
「算数力がつく教え方ガイドブック」10回目の紹介です。
○付け法に取り組むことにより、
声を掛ける機会が増え、子どもとの距離が近くなりました。
指導者におすすめです。
出版社の案内には、
「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。
志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」
とあります。
今回紹介分で強く印象に残った言葉は…
・「机間巡視で子どもの様子を見守る。机間指導で子どもを個別に指導す
る。机間支援でヒントや助言で個別に支援する」
・「子ども全体の進行の様子を把握する。進まない場合は止めて一斉指導
する。そこで確認・見直しをする。」
・「志水式『○付け法』とは、大雑把にいえば机間指導の出前方式で赤ペ
ンで○付けすること。3分間で教室を一周するスピードで一人一人に
声を掛けながら行う指導法。」
・「○付け法のポイントは『スピード』(5秒で眺め声掛け→誤答の場合は
部分肯定+15秒アドバイス)と『正確さ』と『声掛け』」
もう一つ、再掲載になりますが、池田晶子さんの
「考える日々Ⅱ」を載せます。
若くして亡くなられましたが、
今でも多くのことをわたしに気付かせてくれることをありがたく思います。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑩
45「できる」までの練習
1 習熟の3段階
3ポイント
① 計算の手順が分かっていること(声に出して言わせる)
② 計算を少しずつ変化させて定着するまで繰り返す
フラッシュカード,計算カード
③ 直感的に答えが出るように
時間限定,枚数を決める
46 志水式音読計算練習法
1 計算カードの音読練習
カードを持って
47 机間指導のねらい
1 机間指導のねらいと3つの言葉
机間巡視 (子どもの様子を見守る)
机間指導 (子どもを個別に指導する)
机間支援 (ヒントや助言で個別に支援する)
3分後に…
2 具体的なねらい
① 子ども全体の進行の様子を把握する
進まない場合は止めて一斉指導
→ 確認・見直しを
② 子ども一人一人の実態を把握(評価)して支援指導する
評価と支援・指導は即時に行う
志水式「○付け法」
③ 子どもの考え方をつかむ
大まかに正答と誤答の割合,正答でも多様な考え方の種類の割合
をつかむ
④ その後の授業展開を修正することを教師が考える
3 机間指導の留意点
① 回るスピードを速くする
② 一人には多くて30秒以内
→ それ以上だと退屈して授業が崩れる
③ 目的を持って回る
思考のどの部分?
誰を見たい?
④ 回るコースを決めておく
⑤ メモを取らない
→ 支援・指導がおろそかになる
※ 机間指導を入力・出力
48 ○付け法で机間指導する
1 志水式「○付け法」とは何か
机間指導の出前方式で赤ペン○
3分間で一周
→ 一人一人へ声掛け
2 ○付けの基本方針
① 全員に○を付ける
② 分かる・できる喜びを与える
③ 肯定部分から始める
プロセス主義
④ ○付け法で気を付けるべきところは
①スピード ②正確さ ③声掛け ④実態把握
⑤次への指示 ⑥判断
⑤ 9割の子どもが見通しを持った時点で回るようにする
とりあえず①導入復習 ②最後の適用問題
◎ スピード,正確さ,声掛けから
49 ○付け法のよさ
1 教師にとっての○付け法のよさ
2 子どもにとっての○付け法
◎ 部分肯定の○付け
50 ○付け法の実際的方法
1 ○付け法のポイント
2 スピード
正答 - 5秒で眺め声掛け
誤答 - 部分肯定 +15秒アドバイス
※ 大きな声
3 正確さ
4 声掛け
○ 「はい,いいね」「調子いいね」「はい正解」
→大きく明るい声
× 「~は合ってるよ ~はちがうよ 考えてごらん」
「なるほどね ~は借りてきてから…」
→ 小さな声で励まし 先に肯定してから
☆「考える日々Ⅱ」池田晶子 毎日新聞社 1999年【再掲載 2012.1】
[出版社の案内]
人生が存在するのはなぜなのか。それは考えているからだ。世は謎を巡る。
千年紀の終わり、通り過ぎた日々へ、今いちど。哲学=考えることの光を。
◇池田晶子さん
1960年東京生
文筆家 慶大哲学科卒
専門用語によらない哲学実践の表現開拓
◇幸福は欲するのではなく
欲すると言うことが不幸
= 幸福は欲するものではなく気が付くものだ
◎ 自分が誰だか分からないと気が付くことこそ幸福である。そのとき,自
分が宇宙そのものだと知るから…。
◇団結したのは資本であった
21世紀は壮大なる大失敗
IT化
→ 便利になった時間は愚劣なレジャーに使うぐらいしかない
= 人間の痴呆化
◎ 夢のインターネットの時代は知能の暗黒時代である。
人間の条件は
「生きて死ぬこと」
◇廃棄大処分の悦び
不要なものを捨てること
不要な人は廃棄する
→ 人から廃棄されないように努める
↑
◎ 各自にそういう覚悟が
◇「世代論」の腹立たしさ
団塊の世代
- 全共闘世代
「われわれは」か? 「私は」か?
◇お金を巡る「普通」の心証
金がほしい
→ 働く ○
→ 殺人する ×
◇生きることに「理由」があるか
なぜ生きているのか
→ 生まれたからだ
◇金
マネーでなくお金
= ものと遊離すべきではない
◇教育
◎ 教育が変わらなければ社会は変わり得ない。しかし,社会が変わらなけ
れば教育も変わらない。
教育 = 社会
◇「見える死」を見せてみろ
<脳死は死> と <脳死は人の死>
↓
◎ 見えないもの
◎ 死は言葉である
◇少子化とは誰の問題か
「産み損」
- 計算
◎ 出産が損得になってしまった
↓
◎ 生まれた子も損得に生きる
死ぬときは一人で死ねばいいではないか
= だからこそ生きることが自由