「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑪ /「千年震災」都司嘉宣 ダイヤモンド社 2011年 ③(最終)【再掲載 2012.1】 [読書記録 教育]
今回は、10月26日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」11回目の紹介です。
出版社の案内には、
「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。
志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」
とあります。
今回紹介分で強く印象に残った言葉は…
・「つまずくところを予想してその人に応じて対処できる」
・「子どもたちには分かった、分からないの明快な意思表示を求める。
分かったらうなずく、分からなかったらクビをかしげるなどで。
顔の表情で知らせられるようになるとよい」
・「学習のまとめとして、子どもの言葉でまとめる。文章内容としては、分
かったこと、できるようになったこと、気付いたこと、友達の考えで良
かったこと、問題解決のコツ、自分が苦労したこと、次にしたいことな
どを書けると、教員の次時へのけすかくに活かすことができる。分量と
しては、5分間で10行程度書けるようになってほしい(高学年)」
・「家庭学習とは予習,復習,宿題,一人学びなどが考えられる」
- 宿題が出されなくても自分で計画実行できるようになってほしいので
すが…
もう一つ、再掲載になりますが、都司嘉宣さんの
「千年震災」③を載せます。
- 安政東海大地震では舞阪宿に津波の被害があった。渡船場に高さ9mの
津波が押し寄せ流失が8軒、全壊が58軒、破損が214軒もあったのに
もかかわらず、死者は一人もなし。その147年前、宝永4(1707)年の地
震津波のことが周知されていたからではないか(『静岡県史別編 自然災害
編』による)」
常に大地震を意識しておくことの大切さを再確認することができました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑪
51 つまずきに対応する
肯定
明るくフォロー
修正
早期発見,早期治療
他の子とは比較しない
52 つまずきに対応する - 授業編
1 つまずきを怖がる教師,怖がらない教師
つまずくところを予想してその人に応じて対処できる
2 つまずきの人数と授業での対応策
原則1 つまずき者少
→ 机間指導またはミニティーチングで乗りきる
原則2 つまずき者多
→ 一斉指導
① なぜつまずいたか
② どうすればよいか話し合う
原則3 半々の時
→ 正答の子どもにヒントを出してもらって進める
53 つまずきを生かす指導
1 つまずきと生かすことができれば最高
54 一斉授業で子どもの反応をつかみながら展開する
1 一斉指導が基本
「つかみながら動かす」
2 「つかみながら動かす」とは
明快な意思表示 - 分かった・分からない
→ 分かったら「うなずく」
分からなかったら「かしげる」
※ 顔の表情
3 教師の目はワイドとズームの一体化
4 一体感のある授業
◎ ズレ認知のための机間指導
55 まとめの仕方
1 学習のまとめとは
まとめは学習のめあてと対応付ける
2 学習のまとめ方
① 教師からまとめたものを提示する
「このまとめでいいかな」「他に付け足しは」
② 子どもの言葉でまとめる
文章化 ・分かったこと
・できるようになったこと
・気付いたこと
・友達の考えで良かったこと 5分間で10行
・問題解決のコツ
・自分が苦労したこと
・次にしたいこと
56 家庭学習のさせ方
1 家庭学習とは
予習,復習,宿題,一人学び
2 宿題について
(1) 宿題の意義
家庭学習の習慣付け,自ら考える場
(2) 宿題の内容と留意点
① 授業で課題が残った場合
② ドリルについて
③ 学習感想を書かせる
④ 勉強法からの視点で宿題を出してみよう
☆「千年震災」都司嘉宣 ダイヤモンド社 2011年 ③(最終)【再掲載 2012.1】
[出版社の案内]
古文書も読み解く日本唯一の津波・歴史地震学者が、有史以来最大の東日本大
震災の被災状況について緊急現地調査しました。この1000年間の地震・津
波災害の様子を古文書などをひもときながら解説、次に来るべき首都圏直下型
地震、東海・南海地震についても歴史的な被害状況をもとに警告します。
3 安政伊賀上野地震
近畿地方内陸部で起きる先行地震
安政南海地震に先行して
木津川断層のずれ
篠山城石垣の意外な事実
100㎞離れて震度5
上野市
1855年6月「法華経塔」
4 安政南海地震
安政元(1854)年
11月4日東海地震
11月5日南海地震
教科書に載った「稲むらの火」
紀伊国広村(現和歌山県広川村)濱口儀兵衛(後年梧陵と号す)
|
同郷教員・中村常蔵により子ども向けに
(ハーンの「生き神様」書き改め)
事実との相違
① 前日に東海地震で強い揺れがあった
→ 津波を予測
② 儀兵衛は当時35歳
③ 物語より、もっと偉かった
広村と銚子で醤油醸造業で財を得た
→ 私財を広村を守る津波防波堤の造営費にあてた
震災直後の疲弊した村人に労働収入の機会
+
自力で守る精神
強く揺れた場所は古代の湖だった
弥生時代・河内湖
瓦版 「地震の弁」
◇日本を襲う津波の恐怖
南海地震
絵馬が訴える津波
元禄地震九十九里の津波
◎ 津波の高さではなく速さ
安政東海地震
1854.11.4
下田841軒/875軒が波をかぶる
安政東海大地震
舞阪宿の津波
渡船場
「浪高さ三丈(9m)ばかり」
舞阪宿
流失8軒 全壊58軒 破損214軒
死者は一人もなし
∥
◎147年前 宝永4(1707)年のことが周知されていた
「静岡県史別編 自然災害編」
連動する東海地震と南海地震の津波
未曾有の被害を生んだ明治三陸津波 10~15~38m
明治29(1896)年6月15日
30分後に大津波
約2万1,000人
昭和8(1933)年3月 3日
昭和三陸津波
約 3,000人
◇東日本を襲った大地震
1 関東の地震 略
2 中部の地震
富士川にできた地震湖 芝川町
富士山の宝永噴火・昼
江戸時代にも立ち上る噴煙
宝永地震(宝永4年1707年10月4日)から49日後富士山の噴火
内陸最大級の大惨事 濃尾地震
明治24年10月28日午前6時39分 濃尾地震
M8 全壊14万戸 死者7273人
参拝者の9割が犠牲になった善光寺地震
弘化4(1847)年3月24日
被災状況を伝える絵師の描写力
3 日本海沿岸の地震
◇西日本を襲った大地震 略
□都司嘉宣(つじよしのぶ)
東京大学地震研究所地震火山災害部門准教授
地震学者 - 専門は津波 歴史地震学
1947年 奈良県生
◎産経新聞「温故地震」連載記事
「算数力がつく教え方ガイドブック」11回目の紹介です。
出版社の案内には、
「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。
志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」
とあります。
今回紹介分で強く印象に残った言葉は…
・「つまずくところを予想してその人に応じて対処できる」
・「子どもたちには分かった、分からないの明快な意思表示を求める。
分かったらうなずく、分からなかったらクビをかしげるなどで。
顔の表情で知らせられるようになるとよい」
・「学習のまとめとして、子どもの言葉でまとめる。文章内容としては、分
かったこと、できるようになったこと、気付いたこと、友達の考えで良
かったこと、問題解決のコツ、自分が苦労したこと、次にしたいことな
どを書けると、教員の次時へのけすかくに活かすことができる。分量と
しては、5分間で10行程度書けるようになってほしい(高学年)」
・「家庭学習とは予習,復習,宿題,一人学びなどが考えられる」
- 宿題が出されなくても自分で計画実行できるようになってほしいので
すが…
もう一つ、再掲載になりますが、都司嘉宣さんの
「千年震災」③を載せます。
- 安政東海大地震では舞阪宿に津波の被害があった。渡船場に高さ9mの
津波が押し寄せ流失が8軒、全壊が58軒、破損が214軒もあったのに
もかかわらず、死者は一人もなし。その147年前、宝永4(1707)年の地
震津波のことが周知されていたからではないか(『静岡県史別編 自然災害
編』による)」
常に大地震を意識しておくことの大切さを再確認することができました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑪
51 つまずきに対応する
肯定
明るくフォロー
修正
早期発見,早期治療
他の子とは比較しない
52 つまずきに対応する - 授業編
1 つまずきを怖がる教師,怖がらない教師
つまずくところを予想してその人に応じて対処できる
2 つまずきの人数と授業での対応策
原則1 つまずき者少
→ 机間指導またはミニティーチングで乗りきる
原則2 つまずき者多
→ 一斉指導
① なぜつまずいたか
② どうすればよいか話し合う
原則3 半々の時
→ 正答の子どもにヒントを出してもらって進める
53 つまずきを生かす指導
1 つまずきと生かすことができれば最高
54 一斉授業で子どもの反応をつかみながら展開する
1 一斉指導が基本
「つかみながら動かす」
2 「つかみながら動かす」とは
明快な意思表示 - 分かった・分からない
→ 分かったら「うなずく」
分からなかったら「かしげる」
※ 顔の表情
3 教師の目はワイドとズームの一体化
4 一体感のある授業
◎ ズレ認知のための机間指導
55 まとめの仕方
1 学習のまとめとは
まとめは学習のめあてと対応付ける
2 学習のまとめ方
① 教師からまとめたものを提示する
「このまとめでいいかな」「他に付け足しは」
② 子どもの言葉でまとめる
文章化 ・分かったこと
・できるようになったこと
・気付いたこと
・友達の考えで良かったこと 5分間で10行
・問題解決のコツ
・自分が苦労したこと
・次にしたいこと
56 家庭学習のさせ方
1 家庭学習とは
予習,復習,宿題,一人学び
2 宿題について
(1) 宿題の意義
家庭学習の習慣付け,自ら考える場
(2) 宿題の内容と留意点
① 授業で課題が残った場合
② ドリルについて
③ 学習感想を書かせる
④ 勉強法からの視点で宿題を出してみよう
☆「千年震災」都司嘉宣 ダイヤモンド社 2011年 ③(最終)【再掲載 2012.1】
[出版社の案内]
古文書も読み解く日本唯一の津波・歴史地震学者が、有史以来最大の東日本大
震災の被災状況について緊急現地調査しました。この1000年間の地震・津
波災害の様子を古文書などをひもときながら解説、次に来るべき首都圏直下型
地震、東海・南海地震についても歴史的な被害状況をもとに警告します。
3 安政伊賀上野地震
近畿地方内陸部で起きる先行地震
安政南海地震に先行して
木津川断層のずれ
篠山城石垣の意外な事実
100㎞離れて震度5
上野市
1855年6月「法華経塔」
4 安政南海地震
安政元(1854)年
11月4日東海地震
11月5日南海地震
教科書に載った「稲むらの火」
紀伊国広村(現和歌山県広川村)濱口儀兵衛(後年梧陵と号す)
|
同郷教員・中村常蔵により子ども向けに
(ハーンの「生き神様」書き改め)
事実との相違
① 前日に東海地震で強い揺れがあった
→ 津波を予測
② 儀兵衛は当時35歳
③ 物語より、もっと偉かった
広村と銚子で醤油醸造業で財を得た
→ 私財を広村を守る津波防波堤の造営費にあてた
震災直後の疲弊した村人に労働収入の機会
+
自力で守る精神
強く揺れた場所は古代の湖だった
弥生時代・河内湖
瓦版 「地震の弁」
◇日本を襲う津波の恐怖
南海地震
絵馬が訴える津波
元禄地震九十九里の津波
◎ 津波の高さではなく速さ
安政東海地震
1854.11.4
下田841軒/875軒が波をかぶる
安政東海大地震
舞阪宿の津波
渡船場
「浪高さ三丈(9m)ばかり」
舞阪宿
流失8軒 全壊58軒 破損214軒
死者は一人もなし
∥
◎147年前 宝永4(1707)年のことが周知されていた
「静岡県史別編 自然災害編」
連動する東海地震と南海地震の津波
未曾有の被害を生んだ明治三陸津波 10~15~38m
明治29(1896)年6月15日
30分後に大津波
約2万1,000人
昭和8(1933)年3月 3日
昭和三陸津波
約 3,000人
◇東日本を襲った大地震
1 関東の地震 略
2 中部の地震
富士川にできた地震湖 芝川町
富士山の宝永噴火・昼
江戸時代にも立ち上る噴煙
宝永地震(宝永4年1707年10月4日)から49日後富士山の噴火
内陸最大級の大惨事 濃尾地震
明治24年10月28日午前6時39分 濃尾地震
M8 全壊14万戸 死者7273人
参拝者の9割が犠牲になった善光寺地震
弘化4(1847)年3月24日
被災状況を伝える絵師の描写力
3 日本海沿岸の地震
◇西日本を襲った大地震 略
□都司嘉宣(つじよしのぶ)
東京大学地震研究所地震火山災害部門准教授
地震学者 - 専門は津波 歴史地震学
1947年 奈良県生
◎産経新聞「温故地震」連載記事