「人類の進化と親心」宇宙は我々を信頼してゼロ歳児を与えた -子育ての体験が人間性や善性引き出す- 松居和 (中日新聞 2003.1.19) /「なごや十話」中日新聞社 2002年【再掲載 2012.5】 [読書記録 教育]
今回は、松居和さんの
「人類の進化と親心」を紹介します。
19年前の中日新聞の記事です。
もう一つ、再掲載になりますが、中日新聞社の
「なごや十話」を載せます。
浜松には中日新聞東海本社があることもあり、
ずっと中日新聞を読んでいます。
ドラゴンズファンでもあります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「人類の進化と親心」宇宙は我々を信頼してゼロ歳児を与えた -子育ての体験が人間性や善性引き出す- 松居和(中日新聞 2003.1.19)
欧米で3割、4割の子どもが未婚の母親から生まれ、離婚率を考えれば実
の両親そろって育てられる子どもの方がすでに少数派になろうとしている。
人間社会から親心が消え始めています。
社会に親心が育たないということはモラル・秩序が育たないということ。
人間は絶対的弱者である幼児と接しそれを育てることによって、善性、や
さしさ、忍耐力を自らの中から引き出され、同時に手に入れやすい幸福の物
指し、「親心」というものを天から授かるのです。
家庭崩壊が始まると警察や司法で取り締まろうとしても焼け石に水です。
家庭崩壊とは、親が子どもに無関心になること、子どもが病気になっても
親が知らない、居ない、といった状況をいいます。
今年アメリカでは生まれる子どもの20人に1人が一度は刑務所に入りま
す。
これはアメリカ政府の発表です。
「囚人の95%が幼児虐待の犠牲者といわれ、現在、親、義理の親、里親に
虐待を受けている子どもたちを施設に収容しようとすると、二百万人の子
どもを収容する施設を作らなければならない」
といわれます。
里親制度や母子家庭における幼児虐待・犯罪率の高さゆえ、8年前アメリ
カの連邦議会に提出された「タレント・フェアクロス法案」は、「21歳以下
の未婚の女性が子どもを産んだ場合には生活保護費を出さず、その予算で狐
児院を作って子どもを収容して育てよう」というものでした。
母子家庭が必ずしも悪いわけではないのです。
母親の働く姿を見て、両親がいる家庭以上にしっかりした優しい子どもが
育つことなどいくらもあったのです。
しかし、少年法で服役している少年たちの70%が母子家庭から来ている、
という数字が出てしまうと、将来犯罪を取り縮まるためにかかる費用、刑務
所の建設費を考えれば、孤児院で子どもを育てた方が安上がりだ、と言い始
める議員たちが現れたのです。
この法案は否決されました。
しかし、これに賛成していた当時の下院議長が、「孤児院と考えずに24時
間の託児所と考えればいい」(同)と言ったのを私は覚えています。
下院議長が言うように、母子家庭から子どもを取り上げ政府が育てれば確
かに一時的に犯罪は減るでしょう。
子どもが虐待される確率も下がるでしょう。
子どもには確かにその方がいいのかもしれない。
しかし、その先にさらに大きな、決定的な家庭崩壊の波がやってくる。
「幼児を育てること」を親が体験することの意味が見えていない。
親が子育てを体験しないことの社会的損失が見えていないのです。
私は、こういう発言が、先進国といわれるアメリカで下院議長にまでなる
政治家によってされているのだ、ということを日本の親たち、保育者たちに
知ってもらいたい。
そうすれば、今まで政府がやって来た少子化対策や親のニーズに応えよう
とするエンゼルプランがきわめて危険な増税対策であり、学者たちの経済対
策がいかに幸福論をともなっていない場当たり的なものかが見えてくる。
宇宙は我々を信頼してゼロ歳児を与えた。
ほとんどの人間が幼児を任せるに価する優しさ、忍耐力を心の底に持って
いると信じた。
そうした人間の進化に必要な人間性・善性を引き出してくれるのが、幼児
たちと過ごす時間、子育ての体験だったのです。
自分たちから人間性、善性を引き出してくれるものたちを自ら生み出す。
この素晴らしく不思議なサイクルがいまシステムや権利意識によって崩さ
れようとしている。
日本だったらまだ間に合うかも知れません。
先進国社会で奇跡的に家庭崩壊が進んでいないこの国が、欧米の失敗から
学び、どういう方向へ向きを変えるかが人類の進化の鍵を握っているとさえ
思うのです。
やり方は簡単です。
すべての人が幼児と出会う機会を少しずつ取り戻していけばいいのです。
(中日新聞 2003.1.19)
☆「なごや十話」中日新聞社 2002年【再掲載 2012.5】
◇経済力にふさわしい文化力を 梅原猛
□弥生の前線基地としての名古屋
○ 三河以東は縄文人 縄文人(東夷)
三河 = 境川,矢作川,豊川
∥
弥生人
○名古屋は弥生族の陸軍最前線基地
ヤマトタケルの霊剣
○伊勢は海軍の前線基地
□名古屋と三人の英傑
○破壊 信長
○試行錯誤創造 秀吉
○それを完成 家康
□柳田国男
日本人で神としてまつられるのは刑死あるいは流罪となり怨恨の思い
を残して死んだ人に限られていた
|
桓武天皇は神として祀られなかったが,同母弟の早良親王が死後まも
なく神として祀られた
早良親王 桓武天皇への抗議の自殺
∥
天変地異 怨霊の祟り 上下御霊
|
以後様々な無実の罪で流罪・死罪になった尊い人の霊が怨霊になり,
祟りをなすか,それらの霊も御霊神社に合祀された
↓
祇園祭り
□名古屋人のケチ精神と派手好き
○[勤勉精神と実利主義] + [華美] = [ケチ] + [派手]
○徳川宗春
吉宗の政策に反した名古屋繁栄政策
□近代日本文学と名古屋
○坪内逍遙と二葉亭四迷 江戸出身作家とともに
逍遙「当世書生気質」新戯劇運動 小栗風葉
◇モノづくり・人づくり・国づくり 豊田宗一郎
□豊田佐吉 - 豊田喜一郎 - 豊田章一郎
□モノづくりを基盤とした技術創造立国
我が国の唯一の資源は「人」である
□物・人・情報の地球大交流時代
「大競争」←→「大交流」
~ 自然の叡智
□大交流時代のモノづくり
□モノづくり・人づくり・国づくり
◇快男児たち 城山三郎
□堅実・質素・勤勉
奥田正香 福沢桃介 青木鎌太郎
◇名古屋人・名古屋弁 清水義範
□喫茶店がサロンのようになっている
ツレ・コネクション
□お値打ち
得することが名古屋人の幸せ-クーポン券大好き 名古屋の主婦
□保守的かつ大胆な変化
□名古屋弁
仲間内の時にだけ
- 他の地方の人と話す時には使わない
主婦の名古屋弁
「~みえる」「~でしょう」「やらしい」
「人類の進化と親心」を紹介します。
19年前の中日新聞の記事です。
もう一つ、再掲載になりますが、中日新聞社の
「なごや十話」を載せます。
浜松には中日新聞東海本社があることもあり、
ずっと中日新聞を読んでいます。
ドラゴンズファンでもあります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「人類の進化と親心」宇宙は我々を信頼してゼロ歳児を与えた -子育ての体験が人間性や善性引き出す- 松居和(中日新聞 2003.1.19)
欧米で3割、4割の子どもが未婚の母親から生まれ、離婚率を考えれば実
の両親そろって育てられる子どもの方がすでに少数派になろうとしている。
人間社会から親心が消え始めています。
社会に親心が育たないということはモラル・秩序が育たないということ。
人間は絶対的弱者である幼児と接しそれを育てることによって、善性、や
さしさ、忍耐力を自らの中から引き出され、同時に手に入れやすい幸福の物
指し、「親心」というものを天から授かるのです。
家庭崩壊が始まると警察や司法で取り締まろうとしても焼け石に水です。
家庭崩壊とは、親が子どもに無関心になること、子どもが病気になっても
親が知らない、居ない、といった状況をいいます。
今年アメリカでは生まれる子どもの20人に1人が一度は刑務所に入りま
す。
これはアメリカ政府の発表です。
「囚人の95%が幼児虐待の犠牲者といわれ、現在、親、義理の親、里親に
虐待を受けている子どもたちを施設に収容しようとすると、二百万人の子
どもを収容する施設を作らなければならない」
といわれます。
里親制度や母子家庭における幼児虐待・犯罪率の高さゆえ、8年前アメリ
カの連邦議会に提出された「タレント・フェアクロス法案」は、「21歳以下
の未婚の女性が子どもを産んだ場合には生活保護費を出さず、その予算で狐
児院を作って子どもを収容して育てよう」というものでした。
母子家庭が必ずしも悪いわけではないのです。
母親の働く姿を見て、両親がいる家庭以上にしっかりした優しい子どもが
育つことなどいくらもあったのです。
しかし、少年法で服役している少年たちの70%が母子家庭から来ている、
という数字が出てしまうと、将来犯罪を取り縮まるためにかかる費用、刑務
所の建設費を考えれば、孤児院で子どもを育てた方が安上がりだ、と言い始
める議員たちが現れたのです。
この法案は否決されました。
しかし、これに賛成していた当時の下院議長が、「孤児院と考えずに24時
間の託児所と考えればいい」(同)と言ったのを私は覚えています。
下院議長が言うように、母子家庭から子どもを取り上げ政府が育てれば確
かに一時的に犯罪は減るでしょう。
子どもが虐待される確率も下がるでしょう。
子どもには確かにその方がいいのかもしれない。
しかし、その先にさらに大きな、決定的な家庭崩壊の波がやってくる。
「幼児を育てること」を親が体験することの意味が見えていない。
親が子育てを体験しないことの社会的損失が見えていないのです。
私は、こういう発言が、先進国といわれるアメリカで下院議長にまでなる
政治家によってされているのだ、ということを日本の親たち、保育者たちに
知ってもらいたい。
そうすれば、今まで政府がやって来た少子化対策や親のニーズに応えよう
とするエンゼルプランがきわめて危険な増税対策であり、学者たちの経済対
策がいかに幸福論をともなっていない場当たり的なものかが見えてくる。
宇宙は我々を信頼してゼロ歳児を与えた。
ほとんどの人間が幼児を任せるに価する優しさ、忍耐力を心の底に持って
いると信じた。
そうした人間の進化に必要な人間性・善性を引き出してくれるのが、幼児
たちと過ごす時間、子育ての体験だったのです。
自分たちから人間性、善性を引き出してくれるものたちを自ら生み出す。
この素晴らしく不思議なサイクルがいまシステムや権利意識によって崩さ
れようとしている。
日本だったらまだ間に合うかも知れません。
先進国社会で奇跡的に家庭崩壊が進んでいないこの国が、欧米の失敗から
学び、どういう方向へ向きを変えるかが人類の進化の鍵を握っているとさえ
思うのです。
やり方は簡単です。
すべての人が幼児と出会う機会を少しずつ取り戻していけばいいのです。
(中日新聞 2003.1.19)
☆「なごや十話」中日新聞社 2002年【再掲載 2012.5】
◇経済力にふさわしい文化力を 梅原猛
□弥生の前線基地としての名古屋
○ 三河以東は縄文人 縄文人(東夷)
三河 = 境川,矢作川,豊川
∥
弥生人
○名古屋は弥生族の陸軍最前線基地
ヤマトタケルの霊剣
○伊勢は海軍の前線基地
□名古屋と三人の英傑
○破壊 信長
○試行錯誤創造 秀吉
○それを完成 家康
□柳田国男
日本人で神としてまつられるのは刑死あるいは流罪となり怨恨の思い
を残して死んだ人に限られていた
|
桓武天皇は神として祀られなかったが,同母弟の早良親王が死後まも
なく神として祀られた
早良親王 桓武天皇への抗議の自殺
∥
天変地異 怨霊の祟り 上下御霊
|
以後様々な無実の罪で流罪・死罪になった尊い人の霊が怨霊になり,
祟りをなすか,それらの霊も御霊神社に合祀された
↓
祇園祭り
□名古屋人のケチ精神と派手好き
○[勤勉精神と実利主義] + [華美] = [ケチ] + [派手]
○徳川宗春
吉宗の政策に反した名古屋繁栄政策
□近代日本文学と名古屋
○坪内逍遙と二葉亭四迷 江戸出身作家とともに
逍遙「当世書生気質」新戯劇運動 小栗風葉
◇モノづくり・人づくり・国づくり 豊田宗一郎
□豊田佐吉 - 豊田喜一郎 - 豊田章一郎
□モノづくりを基盤とした技術創造立国
我が国の唯一の資源は「人」である
□物・人・情報の地球大交流時代
「大競争」←→「大交流」
~ 自然の叡智
□大交流時代のモノづくり
□モノづくり・人づくり・国づくり
◇快男児たち 城山三郎
□堅実・質素・勤勉
奥田正香 福沢桃介 青木鎌太郎
◇名古屋人・名古屋弁 清水義範
□喫茶店がサロンのようになっている
ツレ・コネクション
□お値打ち
得することが名古屋人の幸せ-クーポン券大好き 名古屋の主婦
□保守的かつ大胆な変化
□名古屋弁
仲間内の時にだけ
- 他の地方の人と話す時には使わない
主婦の名古屋弁
「~みえる」「~でしょう」「やらしい」