「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ⑤ /「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1999年 ② 【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]
今回は、11月20日に続いて神崎宣武さんの
「図説 日本のうつわ」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「わん、はち、さら、ぜん。日本は、多種多様の食器をつくりだしてきた。
食器の豊かなかたちと色彩を紹介し、縄文から現代までの食器の歴史をた
どり、日本人の食器文化を探る。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「文禄慶長の役(1592-1598) 韓国・壬龍丁酉の倭乱
日本焼きもの戦争 → 従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行」
・「磁器の初期、大半は輸出用。オランダ東インド会社(V.O.C)を通して
ヨーロッパ向け。大型で華美なものが多く、室内装飾品として珍重された」
・「18世紀中頃に登場した磁器は漆器壺から小鉢,皿、新興都市のハレの場の
食膳や大家の会席膳につかわれた」
・「有田は18世紀の貿易不振により、市場を国内に求めた。その際、用途も装
飾品から食器へとかわった」
もう一つ、再掲載になりますが、大原健士郎さんの
「学校の先生のための心の診療室」②を載せます。
この20年間で学校を取り巻く環境も、
それ以前よりいっそう厳しい状況になっているように思います。
求職者数にもそれが現れているように感じます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ⑤
◇食器革命 近世Ⅰ
□磁器の登場
磁器
- 岩石粉を原料
陶石・磁石と呼ばれる石英粗面岩系の石を粉化して練り合わせる
= 坏土(はいど)
利点
① 薄手で軽い
粒子が密
② 硬くて強い
③ 素地が滑らかで白い → 絵がはえる
白さ … 鉄分含有の少なさ 1%以下
粘土(日本)鉄分多い - 着色避けられない
④ 量産体制とりやすい
粘土より粘りが少なく鋳込み(型抜き)成形に適
技術不要 → 量産
↓
単価が安く
漆器は手入れが面倒
□磁器の製造と普及
備前有田(佐賀県) 江戸時代初頭
文禄慶長の役(1592-1598)
韓国・壬龍丁酉の倭乱
日本焼きもの戦争
従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行
李三平 平和2(1616)年
□初期
大半は輸出用
オランダ東インド会社(V.O.C)
ヨーロッパ向け
大型・華美 - 室内装飾品として珍重
↓
国内向け本格化は1757年以後(輸出やむ)
18世紀半ば
小物食器類 蛸唐傘模様・南画山水文・染め付け食器
「古伊万里」
色絵衰退
国内流通品は各地に残存
生口島(広島) 堀内家
能登門前(石川) 角海家
料理屋の宴席でいち早く磁器が広がった
□江戸の料理屋
18世紀中頃
磁器の登場
漆器壺 → 小鉢,皿
新興都市のハレの場の食膳
大家の会席膳
磁器の皿と鉢
皿 長皿
魚皿 → 刺身皿
魚の脂臭さ生臭さの後処理しやすい
小皿「手塩皿」 テショー オテショー
漬け物,薬味,取り分け皿
鉢 小鉢
向付けの和え物を盛る容器
魚の切り身や具を材料に加えたり酢を調味料に用いたりする
□猪口様々
大猪口 中型・蕎麦猪口 小型・酒猪口
チョク 福建音,朝鮮語
~ 「焼きもの戦争」朝鮮・陶工が伝えられた
江戸期猪口
~ ほとんどが有田山染め付け磁器
口広く尻すぼみ,蛸唐草文様,青海波,笹四方
原型を大猪口
元は小鉢
□イケモリの用途
イケモリ(生盛り)
口縁部花弁や蓮葉のように縁取りされた磁器の平鉢
刺身鉢を原型とする - 明治以降・東濃地方
当初ハレの食器
□盛りつけの工夫
田舎料理
江戸料理
・ 出汁味より醤油味
・ 小口盛りより一緒盛り
→ サハチ モリコミ
※ 見た目の豪華さを競う - 宴席での盆栽飾り
□皿鉢の始まり
サハチ
便利な共同器 直径30㎝~150㎝ 染め付け・色絵
有田
18世紀貿易不振 → 市場を国内に
装飾品から食器へ
□モリコミの盛衰
モリコミ(鉢)
- 有田 → 東濃
大鉢16㎝以上
※ 核家族化により衰退
□食器の多様化
☆「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1999年 ② 【再掲載 2012.10】
◇なぜ子どもは「事件」を起こすのか
□子どもの性格はどんどん成長する
子どもは子どもであり人格とは認められない。
人格
= 素質と環境 の二要因
□「性格」と「人格」の違いとは
気質
↓
性格(キャラクター)
情意的意志的な行動様式の特徴
↓
人格(パーソナリティ)
個人の統一性 全体的な特徴
ペルソナ(仮面)
※ 必然的に仮面を付け付き合う
□教師と生徒は人格と性格のつきあい
教師は生徒とは「仮面を付けて」
教師と生徒とは心理学的には異なった存在
|
◎ 教師はただ勉強を教えるだけでなく,生徒を立派な大人にするための
しつけをする立場にある。
□「きれる」「むかつく」子供たち
短絡的反応
衝動的反応
□「よい子」の定義とは何か
健全な人間関係の確立こそ急務
- きれる・むかつくのは子どもばかりでない
※ すぐむかつくきれる大人がいかに多くなったことか
□神戸連続児童殺傷事件
少年は臨床心理士の指導を受けたことがある
→ フォローができなかった
□栃木の女性教師刺殺事件
若干ヒステリーも
- 逃げ道をなくした
てんかん性の病気を持っており折に触れ気分的変調
□校長室に爆弾
精神分裂症的
空笑や独語
□自分が病気だという意識がない病人
□暴力行為の中に潜む精神障害
□子どもの人格を求めるのは無理
人格の基礎
① テンペラメント(気質)
遺伝的に受け継がれたもの
② キャラクター(性格)
幼少時期の親・教師の養育・しつけによりキャラクターが形
成される
③ パーソナリティ(人格)
社会的規範 文化 芸術 宗教などの影響を受けて,性格が人
格には発達する
∥
◎ ペルソナ仮面
組織の中で生きてゆくためのしつけがとても大切
□専門カウンセラー
人生のベテランを
- 教師の中から選び臨床心理学や精神医学の研修を
「図説 日本のうつわ」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「わん、はち、さら、ぜん。日本は、多種多様の食器をつくりだしてきた。
食器の豊かなかたちと色彩を紹介し、縄文から現代までの食器の歴史をた
どり、日本人の食器文化を探る。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「文禄慶長の役(1592-1598) 韓国・壬龍丁酉の倭乱
日本焼きもの戦争 → 従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行」
・「磁器の初期、大半は輸出用。オランダ東インド会社(V.O.C)を通して
ヨーロッパ向け。大型で華美なものが多く、室内装飾品として珍重された」
・「18世紀中頃に登場した磁器は漆器壺から小鉢,皿、新興都市のハレの場の
食膳や大家の会席膳につかわれた」
・「有田は18世紀の貿易不振により、市場を国内に求めた。その際、用途も装
飾品から食器へとかわった」
もう一つ、再掲載になりますが、大原健士郎さんの
「学校の先生のための心の診療室」②を載せます。
この20年間で学校を取り巻く環境も、
それ以前よりいっそう厳しい状況になっているように思います。
求職者数にもそれが現れているように感じます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ⑤
◇食器革命 近世Ⅰ
□磁器の登場
磁器
- 岩石粉を原料
陶石・磁石と呼ばれる石英粗面岩系の石を粉化して練り合わせる
= 坏土(はいど)
利点
① 薄手で軽い
粒子が密
② 硬くて強い
③ 素地が滑らかで白い → 絵がはえる
白さ … 鉄分含有の少なさ 1%以下
粘土(日本)鉄分多い - 着色避けられない
④ 量産体制とりやすい
粘土より粘りが少なく鋳込み(型抜き)成形に適
技術不要 → 量産
↓
単価が安く
漆器は手入れが面倒
□磁器の製造と普及
備前有田(佐賀県) 江戸時代初頭
文禄慶長の役(1592-1598)
韓国・壬龍丁酉の倭乱
日本焼きもの戦争
従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行
李三平 平和2(1616)年
□初期
大半は輸出用
オランダ東インド会社(V.O.C)
ヨーロッパ向け
大型・華美 - 室内装飾品として珍重
↓
国内向け本格化は1757年以後(輸出やむ)
18世紀半ば
小物食器類 蛸唐傘模様・南画山水文・染め付け食器
「古伊万里」
色絵衰退
国内流通品は各地に残存
生口島(広島) 堀内家
能登門前(石川) 角海家
料理屋の宴席でいち早く磁器が広がった
□江戸の料理屋
18世紀中頃
磁器の登場
漆器壺 → 小鉢,皿
新興都市のハレの場の食膳
大家の会席膳
磁器の皿と鉢
皿 長皿
魚皿 → 刺身皿
魚の脂臭さ生臭さの後処理しやすい
小皿「手塩皿」 テショー オテショー
漬け物,薬味,取り分け皿
鉢 小鉢
向付けの和え物を盛る容器
魚の切り身や具を材料に加えたり酢を調味料に用いたりする
□猪口様々
大猪口 中型・蕎麦猪口 小型・酒猪口
チョク 福建音,朝鮮語
~ 「焼きもの戦争」朝鮮・陶工が伝えられた
江戸期猪口
~ ほとんどが有田山染め付け磁器
口広く尻すぼみ,蛸唐草文様,青海波,笹四方
原型を大猪口
元は小鉢
□イケモリの用途
イケモリ(生盛り)
口縁部花弁や蓮葉のように縁取りされた磁器の平鉢
刺身鉢を原型とする - 明治以降・東濃地方
当初ハレの食器
□盛りつけの工夫
田舎料理
江戸料理
・ 出汁味より醤油味
・ 小口盛りより一緒盛り
→ サハチ モリコミ
※ 見た目の豪華さを競う - 宴席での盆栽飾り
□皿鉢の始まり
サハチ
便利な共同器 直径30㎝~150㎝ 染め付け・色絵
有田
18世紀貿易不振 → 市場を国内に
装飾品から食器へ
□モリコミの盛衰
モリコミ(鉢)
- 有田 → 東濃
大鉢16㎝以上
※ 核家族化により衰退
□食器の多様化
☆「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1999年 ② 【再掲載 2012.10】
◇なぜ子どもは「事件」を起こすのか
□子どもの性格はどんどん成長する
子どもは子どもであり人格とは認められない。
人格
= 素質と環境 の二要因
□「性格」と「人格」の違いとは
気質
↓
性格(キャラクター)
情意的意志的な行動様式の特徴
↓
人格(パーソナリティ)
個人の統一性 全体的な特徴
ペルソナ(仮面)
※ 必然的に仮面を付け付き合う
□教師と生徒は人格と性格のつきあい
教師は生徒とは「仮面を付けて」
教師と生徒とは心理学的には異なった存在
|
◎ 教師はただ勉強を教えるだけでなく,生徒を立派な大人にするための
しつけをする立場にある。
□「きれる」「むかつく」子供たち
短絡的反応
衝動的反応
□「よい子」の定義とは何か
健全な人間関係の確立こそ急務
- きれる・むかつくのは子どもばかりでない
※ すぐむかつくきれる大人がいかに多くなったことか
□神戸連続児童殺傷事件
少年は臨床心理士の指導を受けたことがある
→ フォローができなかった
□栃木の女性教師刺殺事件
若干ヒステリーも
- 逃げ道をなくした
てんかん性の病気を持っており折に触れ気分的変調
□校長室に爆弾
精神分裂症的
空笑や独語
□自分が病気だという意識がない病人
□暴力行為の中に潜む精神障害
□子どもの人格を求めるのは無理
人格の基礎
① テンペラメント(気質)
遺伝的に受け継がれたもの
② キャラクター(性格)
幼少時期の親・教師の養育・しつけによりキャラクターが形
成される
③ パーソナリティ(人格)
社会的規範 文化 芸術 宗教などの影響を受けて,性格が人
格には発達する
∥
◎ ペルソナ仮面
組織の中で生きてゆくためのしつけがとても大切
□専門カウンセラー
人生のベテランを
- 教師の中から選び臨床心理学や精神医学の研修を