キーワード 読書について④ /「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ② 【再掲載 2015.6】 [読書記録 一般]
今回は、12月24日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 4回目です。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自己啓発の方法 大宅壮一
①読書 ②耳学問(聞き上手) ③ 旅行(特に海外)」
・「ちょっとした隙間に読書 - 読みたい本をいつも机の中に」
・「読書の機能 ①情報読み ②教養読み ③娯楽読み」
・「音読から黙読へ。歌うように読む」
もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について④
◇自己啓発の方法(大宅壮一:ジャーナリスト故人)
① 読書
② 耳学問(聞き上手)
③ 旅行(特に海外)
※ 聞くことの大切さ
◇読書(谷沢永一:文筆家)
読書で「人間性」と「人間関係」の二つを知る
読書にも「授業料」を払わないといけない
◇朝の十分間読書
① 机の中に読みたい本を準備しておく
② 十分間は集中して読書する
③ 読み終わったら静かに本を交換する
④ 立ち歩いたり私語をしたりしない
はじめ 「教師が教室に来てから」
↓
自分たちで
「ちょっとした隙間に読書」
- 読みたい本をいつも机の中に
↑
◎ 読み聞かせ
◇「日本の子どもの読書文化史」飯干陽著 あずさ書店(1)
□児童文化
<児童>に重点か<文化>に重点か
児童文化研究4つの目標
(1) 社会の成員となるための資質と生活態度はどのようなものかと
いう生活感情の同化
年中行事 生育儀礼
(2) 社会の倫理・道徳を身に付けさせ実践させること
人としての道
(3) 有能な社会人としての資質・能力を身に付けさせること
(4) ジェネレーションをどのようにして作るか
伝承遊び,社会規範,文化想像力が消滅しつつある
↓
◎ 問題を考え実践していくこと
□読書観
読書機能
① インフォメーションを与える情報読み
② インスピレーションを与える教養読み
③ レクリエーションを与える娯楽読み
読書論
① 修養主義読書論
② 古典主義読書論
③ 生活主義読書論
唱え読み 御伽草子
音読 → 黙読
歌うように読む
□昔の読み書き
<塾・寺子屋・手習い>
江戸の手習い
数字
→ 手紙文
→ 国尽くし
→ 江戸方角
→ 龍田詣
→ 庭訓往来
→ 東海道往来(3~4年)
→ 商売往来
ルイス・フロイス
「日本の子どもはまず書くことから始め後で読むことを学ぶ」
「和俗童子訓」貝原益軒 1710年・81歳
□子どもの読書体験
戦前 - 童話 寝物語
本が貴重品 - 自然に興味関心
戦後 - 読書以外の楽しみ大
☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ② 【再掲載 2015.6】
[出版社の案内]
2002年に刊行し話題を呼んだブックレット『調査報告「学力低下」の実態』
において明らかになった、子どもたちの学力の全体的な低下と階層間格差の
広がり。学校に今できることは何なのか。同報告において特筆すべき例とし
て挙がった「効果のある学校」の姿を,実地での調査・聞き取りをもとに描
き出す。
◇布忍小学校の日常
1 子どもたちの姿
詩の授業 金子みすず「わたしと小鳥とすずと」
○ 自分の得意なことの話し合い
一人一人
○ 最後のまとめ
① 各行の最初の単語を残し他は消してからの朗読
② 最初の一字だけ
③ 全部消して
∥
◎ 身体全体を使っての自己表現
□「よく遊びよく聞く」子どもたち
①「遊び」重要活動 - 「仲間づくり達成のため」
1 始業遊び 8:10~ 始業
2 班遊び 毎日の休み時間
3 クラス遊び 週2回
4 放課後遊び 週2回
↓
◎ 保健室利用率はクラストップ
②「よく聞く」
◎よく聞くための言葉掛け
「~さんの聞いて欲しいという気持ちが届いていない人がいる
ね」
「~さんの聞いて欲しいという気持ちを受けとめようとしてい
ない人がいるね」
「その座り方、失礼かどうか考えてね」
「手、ひざ、123集中」
「先生の言うことを一回で聞いてください」
「失礼な態度はやめましょう。優しい態度で聞いてあげてね」
□「怒る」指導
毅然とした態度
・ ちょっかいをかけた子
・ 先生に反抗した子
↓
◎ 他の子どもを物理的あるいは心理的に傷つけようとしたとき、布小
の教師は子どもを徹底して怒る
・ 妥協しない
・ 周りの子が見ているので、そこへの影響をも考えながら迫っていく
・ 決して自分と相手だけの関係にならない
∥
※「聴く態度」と「怒る」指導
2 教師たちの姿
児童数500名強 教員30名ほど 17学級+ひまわり学級
教育推進校
遅くまで パワー
キーワード「読書について」の紹介 4回目です。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「自己啓発の方法 大宅壮一
①読書 ②耳学問(聞き上手) ③ 旅行(特に海外)」
・「ちょっとした隙間に読書 - 読みたい本をいつも机の中に」
・「読書の機能 ①情報読み ②教養読み ③娯楽読み」
・「音読から黙読へ。歌うように読む」
もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について④
◇自己啓発の方法(大宅壮一:ジャーナリスト故人)
① 読書
② 耳学問(聞き上手)
③ 旅行(特に海外)
※ 聞くことの大切さ
◇読書(谷沢永一:文筆家)
読書で「人間性」と「人間関係」の二つを知る
読書にも「授業料」を払わないといけない
◇朝の十分間読書
① 机の中に読みたい本を準備しておく
② 十分間は集中して読書する
③ 読み終わったら静かに本を交換する
④ 立ち歩いたり私語をしたりしない
はじめ 「教師が教室に来てから」
↓
自分たちで
「ちょっとした隙間に読書」
- 読みたい本をいつも机の中に
↑
◎ 読み聞かせ
◇「日本の子どもの読書文化史」飯干陽著 あずさ書店(1)
□児童文化
<児童>に重点か<文化>に重点か
児童文化研究4つの目標
(1) 社会の成員となるための資質と生活態度はどのようなものかと
いう生活感情の同化
年中行事 生育儀礼
(2) 社会の倫理・道徳を身に付けさせ実践させること
人としての道
(3) 有能な社会人としての資質・能力を身に付けさせること
(4) ジェネレーションをどのようにして作るか
伝承遊び,社会規範,文化想像力が消滅しつつある
↓
◎ 問題を考え実践していくこと
□読書観
読書機能
① インフォメーションを与える情報読み
② インスピレーションを与える教養読み
③ レクリエーションを与える娯楽読み
読書論
① 修養主義読書論
② 古典主義読書論
③ 生活主義読書論
唱え読み 御伽草子
音読 → 黙読
歌うように読む
□昔の読み書き
<塾・寺子屋・手習い>
江戸の手習い
数字
→ 手紙文
→ 国尽くし
→ 江戸方角
→ 龍田詣
→ 庭訓往来
→ 東海道往来(3~4年)
→ 商売往来
ルイス・フロイス
「日本の子どもはまず書くことから始め後で読むことを学ぶ」
「和俗童子訓」貝原益軒 1710年・81歳
□子どもの読書体験
戦前 - 童話 寝物語
本が貴重品 - 自然に興味関心
戦後 - 読書以外の楽しみ大
☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ② 【再掲載 2015.6】
[出版社の案内]
2002年に刊行し話題を呼んだブックレット『調査報告「学力低下」の実態』
において明らかになった、子どもたちの学力の全体的な低下と階層間格差の
広がり。学校に今できることは何なのか。同報告において特筆すべき例とし
て挙がった「効果のある学校」の姿を,実地での調査・聞き取りをもとに描
き出す。
◇布忍小学校の日常
1 子どもたちの姿
詩の授業 金子みすず「わたしと小鳥とすずと」
○ 自分の得意なことの話し合い
一人一人
○ 最後のまとめ
① 各行の最初の単語を残し他は消してからの朗読
② 最初の一字だけ
③ 全部消して
∥
◎ 身体全体を使っての自己表現
□「よく遊びよく聞く」子どもたち
①「遊び」重要活動 - 「仲間づくり達成のため」
1 始業遊び 8:10~ 始業
2 班遊び 毎日の休み時間
3 クラス遊び 週2回
4 放課後遊び 週2回
↓
◎ 保健室利用率はクラストップ
②「よく聞く」
◎よく聞くための言葉掛け
「~さんの聞いて欲しいという気持ちが届いていない人がいる
ね」
「~さんの聞いて欲しいという気持ちを受けとめようとしてい
ない人がいるね」
「その座り方、失礼かどうか考えてね」
「手、ひざ、123集中」
「先生の言うことを一回で聞いてください」
「失礼な態度はやめましょう。優しい態度で聞いてあげてね」
□「怒る」指導
毅然とした態度
・ ちょっかいをかけた子
・ 先生に反抗した子
↓
◎ 他の子どもを物理的あるいは心理的に傷つけようとしたとき、布小
の教師は子どもを徹底して怒る
・ 妥協しない
・ 周りの子が見ているので、そこへの影響をも考えながら迫っていく
・ 決して自分と相手だけの関係にならない
∥
※「聴く態度」と「怒る」指導
2 教師たちの姿
児童数500名強 教員30名ほど 17学級+ひまわり学級
教育推進校
遅くまで パワー
「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ② / 「どうしたら算数ができるようになるか」(小学校編) 銀林浩 日本評論社 2001年 ② 【再掲載 2013.6】 [読書記録 民俗]
今回は、12月20日に続いて、宮本常一さんの著作集から
「42 父母の記/自叙伝」の紹介 2回目です。
再任用で学級外担当となりましたが、それまで学級担任をもっていた頃、
子どもたちによく本を読みました。
絵本中心でしたが、子ども向けの本もよく読みました。
その一つに「杜子春」があります。
馬に姿を変えてしまった父母が鞭うたれる姿を見てつい声を出す杜子春。
この場面に来ると、声が詰まってしまったものでした。
還暦を過ぎ、父母のありがたさをつくづく感じています。
出版社の著者紹介には
「宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝
的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った、
『母の記』、妻へ向けた文章を含む『我が半生の記録』(『妻たる人に』)、
郵便局の勤務時代の回想である『私の郵便局時代』、祖母の死去と葬儀の行
程を記した『祖母の死と葬儀』、父の死のドキュメントである日記など、
今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「善十郎(常一の父)は『人事を尽くして天命を待つ』唯我独尊タイプ」
・「旅先では恥をかいてはならぬ」
・「慈父語録抄 19」
- 読むたびに善十郎さんの立派さを感じます。
自分は… と振り返っててしまいます。
もう一つ、再掲載になりますが、銀林浩さんの
「どうしたら算数ができるようになるか」③を載せます。
26日、27日、28日と学校も冬休みなので年休を取りました。
家の仕事を頑張ります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ②
◇母の記
母の思い出
母の記
宮本まち
士族の家(山口)で子守奉公
耐えていた母
私・大阪の小学校勤務時、弟・フィリピンのダバオ,姉・近くの小学校
◇我が半生の記録
□家の歴史
長崎氏
岡本家 - 浜村家 - (分家)宮本家
宮本家
市五郎 - 善十郎 - ユキ,常一,市太郎
善十郎(常一の父)
「人事を尽くして天命を待つ」唯我独尊
○蚕研究(義侠的態度)
○蜜柑の栽培(接ぎ木術)
○村の制度改革(冠婚葬祭を簡単に)
○学問の必要性を説く学校に寄付
∥
全身情熱の塊
誰とでもよく話した
単なる田舎ものではなかった
昼食
- 相当な所に入り相当なものを食べた
∥
◎ 旅先では恥をかいてはならぬ
父 - 婦女子の尊敬の的
~ 美しさ(生き方)
◎ この父ほど子を知ってくれた親はないと思う
□慈父語録抄
① 金は儲けるのは易しいが,使うのは難しい
② いかに困ったときと言えども,盗みをしてはならぬ
③ 病める時,困った時は父母を思え。
父母は常に手を広げて待っている
④ 自分の仕事に惚れることだ
⑤ どんなものでも悪いというものはない。自分の心がけが悪いと悪く
なるものだ。
芝居も活動も見に行きたくば見に行くがよい
⑥ 人に施すことを忘れてはならぬ
⑦ 貸した金はやったと思え
⑧ 無闇に土をいじるような百姓は立派な百姓ではない。
できるだけ土にさわらないようにすることだ
⑨ 明日の天気が分からぬようでは百姓はできぬ
⑩ 作物は種から選んでかかれ
⑪ 土地に合うものを作れ
⑫ 貧乏はしても借金はするな。
利子は恐ろしい
⑬ 工夫を忘れるな
⑭ 仕事着のままどこへでも行ける人間になれ
⑮ 人を疑うな
⑯ だまされたら自分が至らぬと思え
⑰ 馬鹿の相手になるな。偉い人の所へはよく出入りしろ。しかし,それ
で地位を得ようとしてはならぬ
⑱ 叱る人の所へ行け
⑲ 褒める言葉は耳へ蓋をして聞け。それくらいに聞いてちょうど良い
常一略年譜
※「読書ノート№56」P82~86
☆「どうしたら算数ができるようになるか」(小学校編) 銀林浩 日本評論社 2001年 ② 【再掲載 2013.6】
◇0の秘訣
位取り記数法の難しさ
① 無としての「0」
② 空位としての「0」
→ 空位の0の発明によりどんなに大きな数も0~9までの10個の数字だ
けで表せるようになった
◇大きな数
□4桁区切りは東洋の文化
日本 「十進-万進」という複進法
中国 4桁のまとまりを「級」と名付けている
↓
◎ 日本語では後ろから4桁ごとに区切ると、どんなに大きな数でもすん
なり読める
□3桁区切りは西洋の文化
アメリカ 「十進-千進」の複進法
イギリス 「十進-千進-百万進」の3重複進法
(ドイツ・フランス・スペインも)
□「兆」の上の位
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
一 十 百 千 万 億 兆 京(けい) 垓(がい) 杼(じょ) 穰(じょう)
溝(こう) 潤(かん) 正(せい) 載(さい) 極(ごく) 恒河沙(ごうかしゃ)
阿僧祇(あそうぎ) 那由他(なゆた) 不可思議(ふかしぎ) 無量大数
◇小数
□小数という数
牛乳の量 1l 3dl 4cl 6ml (複名数)
↓
1.346l(単名数)
□小数もタイルに
小数でも「数字・数詞・タイル」三者関係を!
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
分(ぶ ふん) 厘(りん) 毛(もう) 糸(し) 忽(こつ) 微(び)
繊(せん) 沙(しゃ) 塵(じん) 埃(あい) 渺(びょう)
漠(ばく) 模糊(もこ) 逡巡(しゅんじゅん)・・・
◇分数
子供は分数が難しいので逃げている
測量 共通尺度
倍数と約分
◇計算の仕組み 整数の足し算引き算
十の補強数
十の補数法
5-2進法 - 補助数字
加減法
足し算の意味
(1)合併型 ① 同種 リンゴとリンゴ
② 異種 男と女
(2)添加型 ③ 前後
④ 序数
引き算の意味
(1)求残型
①除去
②求補「子供が7人 女の子が3人
男の子の人数は?」
(2)減少型
③基数の減少
④序数の減少
(3)求差型
⑤基数の差法 「男の子が7人 女の子が3人
男の子と女の子の差は何人?」
「42 父母の記/自叙伝」の紹介 2回目です。
再任用で学級外担当となりましたが、それまで学級担任をもっていた頃、
子どもたちによく本を読みました。
絵本中心でしたが、子ども向けの本もよく読みました。
その一つに「杜子春」があります。
馬に姿を変えてしまった父母が鞭うたれる姿を見てつい声を出す杜子春。
この場面に来ると、声が詰まってしまったものでした。
還暦を過ぎ、父母のありがたさをつくづく感じています。
出版社の著者紹介には
「宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝
的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った、
『母の記』、妻へ向けた文章を含む『我が半生の記録』(『妻たる人に』)、
郵便局の勤務時代の回想である『私の郵便局時代』、祖母の死去と葬儀の行
程を記した『祖母の死と葬儀』、父の死のドキュメントである日記など、
今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「善十郎(常一の父)は『人事を尽くして天命を待つ』唯我独尊タイプ」
・「旅先では恥をかいてはならぬ」
・「慈父語録抄 19」
- 読むたびに善十郎さんの立派さを感じます。
自分は… と振り返っててしまいます。
もう一つ、再掲載になりますが、銀林浩さんの
「どうしたら算数ができるようになるか」③を載せます。
26日、27日、28日と学校も冬休みなので年休を取りました。
家の仕事を頑張ります。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ②
◇母の記
母の思い出
母の記
宮本まち
士族の家(山口)で子守奉公
耐えていた母
私・大阪の小学校勤務時、弟・フィリピンのダバオ,姉・近くの小学校
◇我が半生の記録
□家の歴史
長崎氏
岡本家 - 浜村家 - (分家)宮本家
宮本家
市五郎 - 善十郎 - ユキ,常一,市太郎
善十郎(常一の父)
「人事を尽くして天命を待つ」唯我独尊
○蚕研究(義侠的態度)
○蜜柑の栽培(接ぎ木術)
○村の制度改革(冠婚葬祭を簡単に)
○学問の必要性を説く学校に寄付
∥
全身情熱の塊
誰とでもよく話した
単なる田舎ものではなかった
昼食
- 相当な所に入り相当なものを食べた
∥
◎ 旅先では恥をかいてはならぬ
父 - 婦女子の尊敬の的
~ 美しさ(生き方)
◎ この父ほど子を知ってくれた親はないと思う
□慈父語録抄
① 金は儲けるのは易しいが,使うのは難しい
② いかに困ったときと言えども,盗みをしてはならぬ
③ 病める時,困った時は父母を思え。
父母は常に手を広げて待っている
④ 自分の仕事に惚れることだ
⑤ どんなものでも悪いというものはない。自分の心がけが悪いと悪く
なるものだ。
芝居も活動も見に行きたくば見に行くがよい
⑥ 人に施すことを忘れてはならぬ
⑦ 貸した金はやったと思え
⑧ 無闇に土をいじるような百姓は立派な百姓ではない。
できるだけ土にさわらないようにすることだ
⑨ 明日の天気が分からぬようでは百姓はできぬ
⑩ 作物は種から選んでかかれ
⑪ 土地に合うものを作れ
⑫ 貧乏はしても借金はするな。
利子は恐ろしい
⑬ 工夫を忘れるな
⑭ 仕事着のままどこへでも行ける人間になれ
⑮ 人を疑うな
⑯ だまされたら自分が至らぬと思え
⑰ 馬鹿の相手になるな。偉い人の所へはよく出入りしろ。しかし,それ
で地位を得ようとしてはならぬ
⑱ 叱る人の所へ行け
⑲ 褒める言葉は耳へ蓋をして聞け。それくらいに聞いてちょうど良い
常一略年譜
※「読書ノート№56」P82~86
☆「どうしたら算数ができるようになるか」(小学校編) 銀林浩 日本評論社 2001年 ② 【再掲載 2013.6】
◇0の秘訣
位取り記数法の難しさ
① 無としての「0」
② 空位としての「0」
→ 空位の0の発明によりどんなに大きな数も0~9までの10個の数字だ
けで表せるようになった
◇大きな数
□4桁区切りは東洋の文化
日本 「十進-万進」という複進法
中国 4桁のまとまりを「級」と名付けている
↓
◎ 日本語では後ろから4桁ごとに区切ると、どんなに大きな数でもすん
なり読める
□3桁区切りは西洋の文化
アメリカ 「十進-千進」の複進法
イギリス 「十進-千進-百万進」の3重複進法
(ドイツ・フランス・スペインも)
□「兆」の上の位
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
一 十 百 千 万 億 兆 京(けい) 垓(がい) 杼(じょ) 穰(じょう)
溝(こう) 潤(かん) 正(せい) 載(さい) 極(ごく) 恒河沙(ごうかしゃ)
阿僧祇(あそうぎ) 那由他(なゆた) 不可思議(ふかしぎ) 無量大数
◇小数
□小数という数
牛乳の量 1l 3dl 4cl 6ml (複名数)
↓
1.346l(単名数)
□小数もタイルに
小数でも「数字・数詞・タイル」三者関係を!
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
分(ぶ ふん) 厘(りん) 毛(もう) 糸(し) 忽(こつ) 微(び)
繊(せん) 沙(しゃ) 塵(じん) 埃(あい) 渺(びょう)
漠(ばく) 模糊(もこ) 逡巡(しゅんじゅん)・・・
◇分数
子供は分数が難しいので逃げている
測量 共通尺度
倍数と約分
◇計算の仕組み 整数の足し算引き算
十の補強数
十の補数法
5-2進法 - 補助数字
加減法
足し算の意味
(1)合併型 ① 同種 リンゴとリンゴ
② 異種 男と女
(2)添加型 ③ 前後
④ 序数
引き算の意味
(1)求残型
①除去
②求補「子供が7人 女の子が3人
男の子の人数は?」
(2)減少型
③基数の減少
④序数の減少
(3)求差型
⑤基数の差法 「男の子が7人 女の子が3人
男の子と女の子の差は何人?」