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キーワード 読書について⑧-「現代日本児童文学選」森北出版 1994年 (1) /「ぼくはぬくもり配達人―保護司・坂本新兵」坂本新兵 主婦の友社 1986年 ①(前半)【再掲載 2019.4】 [読書記録 教育]

今回は、1月21日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 8回目です。


「現代日本児童文学選」1回目の紹介です。


出版社の案内には

「児童文学の第一線の研究者らが現代を代表する作家の作品とその論評を種々
 取り上げて編纂した格好のテキスト。また、これから児童文学に初めて接し
 ようとする人の入門書、さらに児童文学作品の資料研究としても充実した内
 容の1冊。」

とあります。



学級担任時、少し時間があると本を読みました。
続きものにして長編をよく読みました。
最初は興味のない表情をしていた子が、
「続きを早く読んで」と話しかけてくれるうれしさ…
今回要約したものは、わたしが若い頃、子どもたちに読んだ本ばかりです。
時代が進んで、もう古典のようなものでしょうか。
作者の熱がこもっているように感じられる本ばかりです。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「理論社の小宮山量平  福音館の松居直」


・「原点としての古典を訪ねる」


・「『童話作家は指導者だけでなく体制に反抗する共犯者』寺村輝夫」


もう一つ、再掲載になりますが、坂本新兵さんの
「ぼくはぬくもり配達人-保護司・坂本新兵」①を載せます。
拙ブログでこのごろもよく読まれているページです。
シンペイちゃんを知っている世代は限られますね。
小学生の頃、児童集会でよくピンポンパン体操をしたことを思い出します。
シンペイちゃんが保護司をされていたことをこの本を読んで知りました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆キーワード 読書について⑧-「現代日本児童文学選」森北出版 1994年 (1)
 
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◇60年代

 長編化  
   ◎理論社 小宮山量平
   ◎福音館 松居 直


   山中恒「赤毛のポチ」      

   今江祥智「山の向こうは青い海だった」

   佐藤暁「だれも知らない小さな国」

   松谷みよ子「龍の子太郎」

   長崎源之助「ハトは見ている」

  寺村輝男「ぼくは王さま」

  古田足日「ぬすまれた町」

   神沢利子「ちびっこカムのぼうけん」


・戦争     
   今江祥智「太郎こおろぎ」 

   那須田稔「ぼくらの出航」


・ファンタジー
   庄野英二「星の牧場」 

     
      山本和夫「燃える湖」


・幼年
   いぬいとみこ「ながいながいペンギンの話」
「北極のムーシカミーシカ」


   神沢利子「ちびっ子カムのぼうけん」
       「くまの子ウーフ」

   中川李枝子「いやいやえん」

   松谷みよ子「ちいさいモモちゃん」


・遊び     
寺村輝男「ぼくは王さま」

小沢正「目をさませトラゴロウ」

   加古里子「だるまちゃんとてんぐちゃん」

   馬場のぼる「11ぴきのねこ」

   山中恒「とべたら本こ」

   古田足日「宿題引き受け株式会社」
 



◇70年代

  読書運動 
   文庫運動 → 作品評価の食い違い

  原点としての古典を訪ねる

  現代児童文学の問い直し 
    松谷みよ子 
    佐藤さとる 
    いぬいとみこ
斉藤隆介 
    神沢利子 
    古田足日
 


◇今江祥智 
  昭和7年生
    同志社大卒 大阪・南区

  子供観
   「子供時代は大人になるための訓練の期間」

  「山の向こうは青い海だった」昭和35年

  「花はどこへいった」 
     まっすぐな明るい笑い = ユーモアこそ命

   大人と子どもの境目を壊す越境者
ドライでテンポの速い文体

   「ぼんぼん」1973 

   「兄貴」1976 

   「おれたちのおふくろ」1981

   「優しさごっこ」1977
  
   「冬の光」1981 

   「花はどこへ行ったの」
 


◇寺村輝男 
  昭和3年生
    早稲田大卒 童話会 東京都出身

  「童話作家は指導者だけでなく体制に反抗する共犯者」

  <児童観>
    戦争 ~ 子ども労働
      → 遊び 自由の証し

  <作家論>
    ナンセンステール 
    王さま =  子ども

  「おしゃべりなたまごやき」

 


◇神沢利子 
  大正13年生 
    福岡出身 文化学院

  「ちびっ子カムのぼうけん」1960理論社

  「そりになったブナの木」

  「いないいないばあや」

  「くまの子ウーフ」

  <文学観>
    幼年童話 
    源へ帰る

  <作家論>
   「ちびっ子カムのぼうけん」
   「銀のほのおの国」

◎自分は何か







☆「ぼくはぬくもり配達人―保護司・坂本新兵」坂本新兵 主婦の友社 1986年 ①(前半)【再掲載 2019.4】

[出版社の案内]
「甘ったれるな!親も子も…」「ピンポンパン」のシンペイちゃんが喜びを、怒
りを、ストレートにぶつける。

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◇はじめに

 シンペイちゃん
  NHK    「びっくりスコープ」 
   フジテレビ系 「ママと遊ぼうピンポンパン」(~昭和51年)
日本テレビ系 「おはよう子どもショー」

 「心の貧困」



◇「よかったなあ」と言えるとき

 両親が気が付き、変わった そして君が変わった

 わたしはただのおじさん
「ぬくもりを伝えてやりたい」 - わたしも片親
 
 保護司「シンペイちゃん」
4万人 ← 800人観察官 保護司
 
 ぬくもり配達人が届けた「母」
   見守ってくれるものが必ずいる

 わたしには財産があった
なぜわたしはぐれなかったか ← 笑いを演じたいと見得を切る

 裸をぶつけたピンポンパン
渥美清 「元帥にしてください」 → 自分は「新兵」で
       「そうかあ、頑張れよ」



◇おじさんは考えてみた

 帰りたいところがある
  「あの子は手が付けられません。もううちの子とは思っていない。そちら
   でどうでもしてください。」

 親のしでかしたことのツケ
ひとりぼっちのピンポンパン

 子供と親はシンクロか
親の一生懸命さが違う 
   この親にしてこの子あり
 
 パパは間違っているよう
うそをつけない妻と子



◇頑張るしかないんだ

タレント保護司はイヤだ
保護司「佐藤親弘」

ぐれようと決意してぐれた場合
復讐を月賦で返してごらん

いつでも電話しておくれ
オレの腕につかまって立ってみろ

どうせ世間は地獄なのか?自分の力で生き抜くしかない

 へこたれずに人生を生きる



◇むかついている子らを前に

家庭内暴力のすごさ
◎ 心の成長に無関心か放任
◎ 手抜きの子育て、手抜きの教育

 家庭内暴力の原因
   ◎「子どもの心の成長に無関心か放任」 

普通の子が不良に憧れる
1982  つっぱり少年少女-半数が支持 中学生
  | 矢島正見(大正大)調査
ネアカの不良

 「ごめん」という親がいない
  親になっちゃいけなかった親がいる。教師になっちゃいけなかった人
   間がいる。

動物的にいじめいじめられ
「いじめる子」と「いじめられる子」の境界区分がはっきりしない

返す言葉がありますか? 長崎

死ぬか生きるかの話をしよう
牛次郎『苛虐教室』

落としこぼされた子に言う
◎ 落ちこぼれ? 落ちこぼし?

なりふり構わずツケ払う
ある刑務所の所長さんの話


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「超定番 授業づくりの基礎基本」八木正一・上條晴夫 学事出版 2005年 ④ /大西忠治さんはこんなことを ③-「授業づくり上達法」民衆社 1987年 ③【再掲載 2020.2】 [読書記録 教育]

今回は、1月23日に続いて八木正一さん、上條晴夫さんの
「超定番 授業づくりの基礎基本」の紹介 4回目です。




出版社の案内には

「授業づくりの歴史や、授業設計の方法や授業づくりの基礎技術、研究授業の
 方法、授業記録の方法における、授業づくりをする上で欠かせない基礎・基
 本知識をまとめる。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「 導入-10分 展開-30分 終末- 5分」


・「資料提示は飛び道具」


・「45分間で3つの発問が適当」


・「授業の分節化のメリット」




もう一つ、再掲載になりますが、要約にもお名前が記されている
「大西忠治さんはこんなことを」③を載せます。
わたしも先輩から教えられた「板書」の仕方。
「基本のキ」が分かります。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「超定番 授業づくりの基礎基本」八木正一・上條晴夫 学事出版 2005年 ④

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<授業づくりの方法>
◇授業設計の方法(3)

3 導入・展開・終末
 (1) 授業の文節化
導入  学習内容へと誘う             10分
展開  学習者と主な学習内容を展開する      30分
終末  学習のまとめの活動をさせる         5分

 (2) 導入の役割と工夫
  資料提示 = 飛び道具
① 具体性  
        …  五感 実物-模型 > 映像録音 > 文書
② 意外性
        …  準備に時間がかかるもの
③ 必要性
        …  「ハテナ」の要素

 (3) 展開の役割と工夫
大西忠治
      ① あいまい
      ② 教材の中に誤答 → 発問
     ◎ 45分間で3つの発問が適当

 (4) 終末の役割と工夫
講義型  - 「要約」でまとめる
問答型  - 1多数決  2 参りました 3 自分の考え 
問題解決型- 振り返り

 (5) 分節化のメリット
① 3分刻みは構成がしやすい
② 時間配分しやすい
③ 例外的なことにも対応できる


4 授業プランの条件
 (1) 指導案の本質(大西忠治)
① 教材をどのように分析し把握したのか
② 分析把握からどのような指導助言を導き出し、それをどのような
     順序にどのようなウェイトの配分の上でこどもたちにむけて発して
     いくか
    ③ その指導言により子どもはどういう方向に向かって思考し、行動し、
     理解し、反応するか子どもの反応の予想を立てることが中心になる

    ◎ 指導言 
       = 指示・発問・説明・助言など 
◎「何を」「どの順序にやって」「どれだけを子どものものにするか」

 (2) 教材分析
教師 A こどもに何を学ばせるかの確定
B 教材選びと教材を解釈すること
     (例)作文の作品分析 
        ※亀村五郎『こどもを励ます赤ペンの書き方』百合出版
          ① 材料選び「ねうちのあるもの」   
② 主題の統一性
③ 構成(順序よく)
④ わかりやすさ(描写/会話)
⑤ 意見のあること

 (3) 柱となる指導言
指導言を書き出し、柱を探す
柱となる指導言
 ← それを中心に発問

(4) 子どもたちの反応予想
五七五作文
 = 教師の質問に五七五のリズムで答える

(5) 単元計画
単元計画 
= 教材(教えるべきもの)の並べ方








☆大西忠治さんはこんなことを ③-「授業づくり上達法」民衆社 1987年 ③【再掲載 2020.2】

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◇板書
  板書    - 自分で工夫するしかない

  板書の文字 -  字は記号 正確さ・伝達性

  練習    -  分かりやすい文字は楷書


  板書とスピード 
    しゃべるスピードで板書する 
    省略法の板書でカバーする


  板書の種類 
    ① 表現的板書 
        スピード要求
    ② 構成的板書 
        文字作品 説明的文章
③ 体系的板書


  体系的板書を基本として計画的に取り入れる。
  ① 板書計画 
    ② チョークの色 
    ③ 字の大きさ高さ位置 
    ④ 順序と時間


  板書とチョーク 
    赤    -  2.3カ所 重要な言葉や注意すべき言葉
緑・青  -  線 枠 カット 図式の彩り
    黄


  はりもの  
    スピードアップ 
    紙黒板 = 画用紙に黒板塗料



◇決める・評価する
  一度にたくさんつくらない

必要なときにつくる

管理的に締め付けない


  発言・話し合い・作業の時の「とりきめ」
授業が分からないとき … 「分かりません,もう一度」
話し合いの時     … 「やめ」ですぐやめる 
     合図ですぐ始めすぐ終わる
作業中        …  合図でやめる 一回だけ「延長」も  


  授業における小さな取り決め
  先生が教室に入る前に席に着く
 違反への辛抱強い対処を続けること
      「冷徹さ」を見せつける
 根拠と合意のない「取り決め」はしない


  討論授業の取り決め
「賛成」「反対」「別の意見」の三つの立場をはっきりさせる
班の話し合い 「4分を1単位」もしくは6分


  授業中の合図と小道具 
    指示棒で 
    合図が能率とゲーム的要素


  授業における評価
◎「ほめる」「叱る」 より 「正しい」「誤り」

   誤りの指摘をおそれない子供を育てたい
人間は間違うものであり誤るものである

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