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「畠のラジオ」永六輔 家の光協会 2004年 / 東井義雄さんの言葉 ⑬「東井義雄著作集2」 学習のつまずきと学力他 1972年(2)【再掲載 2012.12】 [読書記録 一般]

今回は、永六輔さんの
「畠のラジオ」を紹介します。


読んでいるうちに、頭の中で永さんの語りが聞こえてくるようでした。


出版社の著者紹介には

「永六輔が『食べもの』と『農』について語る!フォークの背にご飯をのせる
 恥ずかしさ、玉子かけご飯3種など、生活にまつわる様々な事柄から食べ物
 について考える。福井県三国町の『おけら塾』で行った講演をもとに編集。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「小松、岩崎、井上の頭文字をとって『小」『岩』『井』」


・「グリーンティが流通の失敗でブラックティに」


・「腹が減っていればウマイ - 腹を減らす仕事をしていれば上等だ」


・「安ければいいってことはない」




もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉」⑬を載せます。
東井義雄さんの名前を知っている教員も少なくなりました。
本書も50年、半世紀も前の本。
しかし、子どもへの向き合い方は今でも大変勉強になります。
教育にかかわる人にぜひ読み続けてほしいと思う本の一冊です。
図書館でも閉架になっていることが多いと思いますが、
廃棄になってしまう前にぜひ。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「畠のラジオ」永六輔 家の光協会 2004年

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◇牛のおしゃべり
  小岩井農場
  小松さん、岩崎さん、井上さんの3人
      小、岩、井の頭文字をとって「小」「岩」「井」

    開発 + 緑の補い
 

  ×「赤ちゃんにミルクを」
     ○「お母さんに食料を」
 

  ミルクティが歴史を動かした
  ブラックティ ~ 紅茶  
      グリーンティが流通の失敗でブラックティに
   
    お茶でわかるホスピタリティ


  情報はつくられる、ゆがめられる
    平安遷都は公害のせい? 
      銅 - 金
   
    足尾と雪印  
      足尾から移った人が雪印を
 

  情報の情は優しさである
    日本の紙が危ない
      - 板 鉋
   
    パソコンなんてできなくてもいい
   
    地方も中央もない


  積み重なるBSEの背景
    コショウがもたらした富   
  くさい肉の匂いを消す(春先)
        スパイス・ロード
   
    産業革命がもたらした富
   
    日本人の富が戦争を招く
   
    戦争の目的は失業対策
   
    就職口としてのファストフード店
   
    ハンバーガーをめぐる労働環境



◇卵のおしゃべり - 農業という文化

  味わう  
    たまごかけご飯第3位        
料理するのが「たまご」で、ひよこになるのが「卵」
うまい、まずいを押しつけない
          |
◎ 腹が減っていればウマイ
          腹を減らす仕事をしていれば上等だ
 

  食に付加価値


  果てしない食文化の奥行き
 

  農家はものづくりの職人である
    農の周辺にある工芸がおもしろい
  
    職人の学校が必要だ
  
    本来、農と工業は尊い
 

  農家は文化の主役であれ     
農業には哲学が必要だ



◇「米のしゃべり」 - 農業の希望
 
  農耕民族ニッポン 
  日本は神農の国
 

  大いなる米の実力
 

  噛み方が下手になっている
  おいしいもの
      ~ 「歯ごたえ」と「のどごし」
 

  病院の食事はなぜまずい
  患者さんのための井戸端会議
 

  安ければいいってことはない








☆東井義雄さんの言葉 ⑬「東井義雄著作集2」 学習のつまずきと学力他 1972年(2)【再掲載 2012.12】

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◇社会科学習のつまずきの底にあるもの

□おじいさんのおじいさんが生きていた頃
  夏休みノート一冊
     その一冊に日記も研究も記録も練習も
 おじいさんのおじいさんの頃
     - 太古と勘違い

 ◎ 立派な指導をしていても私たちは案外こんなに頼りないものを育て
    ているのかも知れない

   ◎「生活の論理」を無視して「教科の論理」を押しつけたところに原因

□「日本」という広がり
  観光バスは注入主義
     ← 生活の論理から日本の広がりを

 

◇理科的認識のつまずき
□団子の浮くわけ 
   生活の論理は教科の論理を踏まえた学習によってさらに発展を遂げる


□「太陽さんは雨が降ったらどうしとるん」

 

◇学習のつまずきはどこから来るか
□つまずきの原因
  - 「教科の論理」か「生活の論理」
或いはその両方

  ◎ 大事なことはこういった道筋に気兼ねをして,肝心の子供が粗末にな
   らぬと言うこと。第一義は目の前の生きた子供たちだ。これを粗末にし
   ないために,問題を追及せずにはおられない,そういう立場を堅持した
   い。

 

◇わがたのもしきどもならずたち
□「雑木林」 ─
 どもならず(腕白者)

    5年教室は 雑木林

    こぶこぶのたくましい桑の木もあるし

    素性のいいホウの木もある

    表皮は荒いが

    案外中の緻密な

    くぬぎもある

    固い常緑の椿もあるし

    有用な樫の木もある

    いま

    それらが

    それぞれに

    芽をふいている

    鮮緑の

    芽をふいている

    山を持ち上げるような勢いで

    芽をふいている

    わたしは

    この雑木林が

    たまらなく

    好きだ


□親不孝の親孝行 ~ 親への信頼
  武者小路実篤

  君は君
 
     われはわれなり

     されど,仲良き



◇教室づくりの仕事
□「下農は雑草をつくり,中農は作物をつくり,上農は土をつくる」
土をつくれば作物は自ずと育つ

□教室つくり・土つくり
  ① 教師が一人ひとりの子供のいのちにふれていけるようになること

   ② 子供一人ひとりが,教師のいのちにふれてくるようになること

   ③ 子供一人ひとりが,相互にいのちを触れ合い,どんな子供もばかに
    せず、どんな子供からもばかにされず力になれ合い力にしあうように
    なること

   ④ 子供一人ひとりが自分の尊さを大事にし,力いっぱい頑張る態勢に
    なること

   ⑤ 子供の父母たちが,教室を信じ,教室の仕事に協力する態勢になっ
    てくれること


    青色青光 黄色黄光

    赤色赤光 白色白光

 

◇生活の論理 「なるほど」
□「生活の論理」ということ
  子供の感じ方・思い方・考え方・行い方の筋道

  大人の生活の論理、社会の生活の論理

  ◎「おやおや」「はてな」「なぜだろう」「こうかもしれない」
   「でもいつもこうなのだろうか」


□勉強意欲と生活の論理
  <い> 勉強意欲   
        国語「一回読みの読み方指導」

  <ろ> 学習における「犬の鼻」の問題
   鼻が乾いてはワンと吠えられない

  <は> 心のスイッチ
    村井実「かにの本」
   ◎「子供を勉強嫌いにするには,できるだけ口やかましく勉
          強しろ勉強しろと言うことだ」

  <に> 競争という方法・その他
  競争は「即効薬」
          =  トンプク
 副作用がある
          = 人の失敗をほくそ笑む

  <ほ> 暮らしの中で,暮らしと共に
   「恵まれた中では磨かれん」(大工さんの言葉)

  <へ> 愛することと意欲すること


□地域性と生活の論理

  <い> どん詰まりの谷間

  <ろ> 汽車

  <は> 地域性の複雑さ おじいさんと教科書-欲張り

  <に> 山を取りのけることはできなくても
   「おやおや」「はてな」「なぜだろう」「こうかもしれない」

  <ほ> 暮らしの算数 風呂水

  <へ> 和ちゃんという子の算数  算数日記

  <と> 日本への橋

  <ち> 真木君の手柄
  ○○君の偉さを考えよう

  <り> 博之君の調べ

  <ぬ> 正彦君の研究

  <る> まやごえのききめ

  <を> 力を合わせることについて考えた憲明君



□大人の「生活の論理」こどもの「生活の論理」
  <い> 論理の食い違い

  <ろ> 論理から論理への架橋
    親子 教師の文集

  <は> 樫本好道君のおかあさん
  木は地上にそびえ立っているところだけが木ではない。
  生きた木は見えないところに根を持っている。

  <に> 好道君と正彦君,正彦君のお父さん

  <ほ>子供が変える大人の論理


 ・子供と家庭生活の論理
・性と生活の論理
・おくれた子供の「生活の論理」

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