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「ズバッと解決ファイル」阿部利彦 金子書房 2009年 ②(後半) /「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2009年 ③【再掲載 2013.5】 [読書記録 教育]

今回は、1月4日に続いて、阿部利彦さんの
「ズバッと解決ファイル」の紹介 2回目(後半)です。




出版社の著者紹介には

「『読みやすい!気持ちよい!勇気がわく!必読の解決方法。子どもに向き合う
手立ては、必ずある!』クラスの中にいる様々な『気になる子』。その理解の
仕方や支援の方略を、複数の専門家がわかりやすく提案する。特別支援教育だ
けでなく、教育相談や生徒指導にも活用できる1冊。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「落ち着かない子には、スモールステップで指導し、クラスの人的環境を調
整しよう」


・「乱暴な子には『またお前か』のようにレッテルを貼らないようにしよう。
いらだち感をキャッチして、乱暴でないときに目を向けるように努めよう。」


・「子どものプライドに十分配慮しながら,大人が動じることなく『太く短い
指導』を心掛けよう。」


・「対人スキルチェック - ①名前で呼ぶか、②相手を見るか、③相手との距離は適
切か。」




もう一つ、再掲載になりますが、山折哲雄さんの
「わたしが氏について語るなら」③を載せます。
ひとりでいることから、仲良くより前に、ですね。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「ズバッと解決ファイル」阿部利彦 金子書房 2009年 ②(後半)

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◇落ち着かない子

×「何度言ったら分かるの。いい加減にしなさい」


アプローチ
    ① スモールステップで
② クラスの人的環境を調整しよう



◇乱暴な子
  ×「またお前か」 
      ※ レッテルを貼らない

○「本当の君は決して乱暴な子なんかではない」


  アプローチ 
    ① いらだち感のキャッチ
② 乱暴でないときに目を向ける


  今井正司先生 
    その1 「緊急型」と「じっくり型」の対応を使い分ける
   ① 緊急型の対応 
          興奮が冷めてから
タイムアウトアプローチ
② じっくり型の対応

    その2 乱暴さに応じた接し方で関わる
① 乱暴でないときの何気ないあいさつや会話
② 乱暴なときの冷静な対応
          動じない 
          冷静に淡々と


  ◎ 子どものプライドに十分配慮しながら,大人が動じることなく
   「太く短い指導」を心掛ける



◇勝ち負けにこだわる子
×「負けたからってそんなにむきになるな」


  アプローチ
    ① お守りの言葉を持たせる 
        イライラ虫出て行け
② 気持ちを切り替える具体的方法を一緒に考える


  坂本條樹先生
    勝ちたい気持ちは意欲の表れ・地団駄の練習法
 ◎ 周囲の人に許容される「地団駄の踏み方」を身につけよう



◇おしゃべりが止まらない子

   「不規則発言」と「エンドレス発言」



◇場の空気が読めない子
×「もしあなたがルリコさんの立場ならどんな気がする」


アセスメント 
    対人スキルチェック 
      ① 名前で呼ぶか
      ② 相手を見るか
      ③ 相手との距離は


  アプローチ 
    ① 気持ちと意識
    ② クラスに適度なルールを







☆「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2009年 ③【再掲載 2013.5】 

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◇子どもたちを苦しめる「平等」と「個性」

□人生は平等ではない
  毎年3万人もの自殺者
  ~ 根底は「平等」に対する幻想が崩れ始めているためではないか

   本当に平等だったのか

   単に横並びの平等主義を広めただけだったのではないか
 ◎ 気が付いてみると我々は絶えず近くの人間と自分を比較するよう
     になっていったのではありませんか?
      = 比較地獄

※ そこから嫉妬や敵意がうまれることになる

   かつては  
    ◎「真面目にこつこつ努力していけば道は必ず開ける」 
  ◎「心が優しく思いやりがあれば人間として社会から尊敬される」



□理不尽な不平等感に悩む
 -人間は本質的に平等-
   そのこと自体は正しいのにその中身についてはかみ砕いて教育され
    ることはなかった

  「横並び平等主義」
     ◎ 本当は慎重な教え方が必要だった



□借り物の価値観だった「個性」
  「個性」が大事
    → 無個性な子どもの大量発生
   ※ 利己主義、狭い個人主義

   ◎「個性的でなければ価値がない」と単純に思いこまされた子どもたち
    が、一方ではわがままな利己主義に走り、他方でどんどん心が萎縮し
    てしまった。
     
   ◎ 個性的であろうがなかろうが、こつこつと生きていくことの価値が
    どこかで忘れ去られたかのよう
個性 ←→ 個 
ひとつ
↑↓

現代は「一人恐怖の時代」
◎ いつも周りと一緒にいて少しずつ影響し合う。そういう似たも
      の同士の甘え合うグループの中では

◎「ひとり」でいる時間の長さに耐え、やがて、その孤独の時間を
      楽しみ、相手のことを思いやる。そういう時間の過ごし方とは無
      縁の世界になっている。
            | 
     ◎ それで個性的な人間が生まれるとはとても思えない



□「ひとり」の間隔とは
  大学で
    … 教室でのノート禁止 
  
   「筆記用具をしまって」 5分間 

 「姿勢を正して」    5分間

「深呼吸。呼吸を整えよう」
1、2で息を吸い3456でゆっくり息を吐き78で止める
= 和歌のリズムとの対応


「目をつぶれ」 
      ※ 騙しながら諭しながら

 自立する人間としてのスタートライン

   ◎ 姿勢を正して呼吸を整え、そして黙想する。
    「ひとり」が基本



□親鸞が教える「ひとり」
  「親鸞一人」
 
   福沢諭吉
    「独立自尊」
       一身独立して一家独立する一家独立して一国独立する
     修身斎家治国平天下

   尾崎放哉
    「咳をしてもひとり」

   ひとりですっと立っている
     とても魅力的
  「孤独死」は気の毒か?

 ◎ 「ひとり」でありながらまわりとゆるやかにつながっている
   ◎ 社会は決して「平等」なものではないと理解すること。口先だけで
 「個性」「個性」と言うよりも、その前にまず「ひとり」で立つことを
    目指す。そういう志をもつこと。

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