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鷲田小彌太さんはこんなことを 29-「論文レポートはどう書くか」鷲田小彌太・廣瀬誠  日本実業出版社 1994年 (1) / 加藤理 『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』 青弓社 ③ 2000年【再掲載 2014.1】 [読書記録 一般]

今回は、1月25日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」29回目、
「論文レポートはどう書くか」の紹介 1回目です。

おもしろい説だと思いました。


出版社の案内には

「ビジネスの世界でも学術の世界でも大学受験や就職試験でも、論文・レポー
 トが重要になってきている。企画書、報告書、小論文など自分の意見をより
 よく伝えるための書く技術をわかり易くコーチする。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「知的水準の絶対値が高くなった。『自分から進んで』準備努力することが大
切」


・「表現手段の一つとなるのが、論文・レポートである。高等発信もレポート
であり、レジュメが必要となる」


・「知的生産に必要な道具・機器は、ペンか万年筆、基本は200字の原稿用
紙とワープロ」


・「整理・収納する場所と独立の仕事場」




もう一つ、再掲載になりますが、加藤理さんの
「駄菓子屋・読み物と子どもの近代」③を載せます。
出版当時おもしろく読んだことを思い出します。
あれから20数年、加藤さんは現在文教大学で教鞭を執られています。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆鷲田小彌太さんはこんなことを 29-「論文レポートはどう書くか」鷲田小彌太・廣瀬誠 日本実業出版社 1994年 (1)
 
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◇はじめに 
  新しい文章の時代 = 「顔のない文章」

  企画書・報告書・論文・小論文等

    文は人なり「論文レポートをどう書くか」

 

◇論文・レポートは知的生産者になるための条件だ
誰もが知的生産者になる時代 情報化社会は「コトバ」を扱う
  「コトバ」で「情報」を組み立てる

  知的武装をしよう
知的水準の絶対値が高くなった
      ~ 「自分から進んで」準備努力

  知的交換の時代
情報交換の時代 
      費用を掛けずに情報を得るには発信が必要
等価交換が原則
表現手段の一つ
      論文・レポート 
      高等発信もレポート
      レジュメが必要
文章化
      × 時間困難
○ 正確に届く
         いい加減にすませない

  知的生産物は商品だ
情報を発信する人間の「表現」能力が重要

  知的活動は楽しい
作成者の「個性」が刻印 
      - 精神の解放 パーソナルな楽しみ

   知的なことは人間的だ

 

◇知的な生産条件を整えよう
知的生産に必要な道具・機器
① ペンが万年筆 
    ② 基本は原稿用紙200字 
    ③ ワープロ

  データ・情報・知識の収集
文献   
      ① テーマ最新の文献「日本書籍総目録」日本書籍出版協会
② 入門書
リファレンス 
      目録・要覧・地図・辞書・百科事典
図書館    
      基本的文献やリファレンスは自前で
 整理・収納する場所
仕事場 
      独立の仕事場

  パソコンとワープロ






☆加藤理 『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』 青弓社 ③ 2000年【再掲載 2014.1】

[出版社の案内]
子どもは、与えられるだけの存在なのだろうか。社会が急速な変貌を遂げた
20世紀初頭の駄菓子屋と読み物に関わる子どもの姿を探り、子どもがみずか
ら積極的に参加し選択する存在であったことを明らかにする。
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◇「児童の世紀」と読書の喜び ②

□出版の近代化と近代読書の誕生 
 1882(明治15)1月 
   栄泉社
   → 「今古実録」 活版出版
  スピード,安価(木版の1/3)
  活版戯作本の人気

   ◎木版 絵の中に字
        = 挿絵を見て楽しむ 紙芝居的
  ↓
◎活版 文が主,絵は従
絵を彫刻する手間と時間が合わない

※ 大量の活字を消化し純粋に文を楽しむ新読者
  
 
□19世紀末の読書体験 
  絵解き,語り聞かせ,絵草子
    - 金田一京助,平塚雷鳥,和辻哲郎

  祖父母,父母による昔話や英雄,豪傑の語り聞かせ
→ 子どもに大きな楽しみ

  絵草紙かとりかかり 
    - 印刷文化 都市と地方の差
  

□玩具読本 銅版小型絵本 
英雄譚,通俗歴史物語が多い
    → 縁日祭礼の露店 駄菓子屋

 粗悪,内容も負の面(封建,忠君愛国)


□少年時代の読書と読み物への飢渇
  尾高惇忠の指導
   → 渋沢栄一

読み物に飢え読み物を貪欲に読んだ
「八犬伝」「絵本西遊記」「三国志」
  

□少年雑誌の登場 
 1890~  ◎ 書店取次店網    
  1871~  ◎ 郵便制度

  1887(明治20)  徳富蘇峰「国民之友」
  1888(明治21)  山県悌三郎「少年園」  
1889(明治22)  「小国民」「日本之少年」
  1890(明治23)  「少年文武」 
1891(明治24)  「少年雑誌」


□子どもの読み物の誕生 - 「こがね丸」の出版
 読書と博文堂
博文堂  1887(明治20)「太陽」「少年世界」「文芸倶楽部」
   大橋佐平 - 大橋新太郎
  「日本文芸全書」「歴史読本」「日本文庫」

◎ 選択する読者の出現

  巌谷小波と「こがね丸」の出版
  1891(明治24)
      「少年文学叢書」第一巻 「こがね丸」
・文語体に固執 
        ・音読文化 
          - 七五調(馬琴調)
  

□子どもの読み物の黎明 
子どもの読み物と<アニマシオン>
巌谷小波
   -読者に近付こうとする作者 ←→ 読者への迎合
アニマシオン 
    アニマ (魂) が語源
  = すべての人間が持って生まれた命と魂を生き生きと躍動させる
     こと,生命力・活力を吹き込み活性化させること


□黙読と自己形成
寝床の読書
   - 孤独な楽しみ
自分と向き合う大切な時間と空間


□少年向け・幼年向け読み物の誕生と選択する子ども
  「今古実録」「幼年文学叢書」


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