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「大地震の前兆 こんな現象が危ない」池谷元伺 青春出版社 2000年 /「旅の民俗学」宮本常一 河出書房新社 2006年 ①【再掲載 2012.7】 [読書記録 一般]

今回は、池谷元伺さんの
「大地震の前兆 こんな現象が危ない」を紹介します。



出版社の紹介には

「阪神・トルコ・台湾…巨大地震の被災地で見つかる共通の証言内容がある。
 不安げなイヌ、夜中に騒ぐインコ、勝手につくテレビ、異様に輝く星…など、
 身の回りの動物・植物・気象・家電製品の異常である。本書では、これまで
 は迷信や思い込みだとされてきた地震前兆現象が電磁波によって起こること
 を科学的に解明した。同時に、前兆現象に気をつけることで、少しでも地震
 の被害をへらせればという切なる願いも込められている。」
 
とあります。


本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「非科学と未科学」


・「意味のある証言をいかに見抜くか
→ ノイズだらけの情報から信号を取り出す」


・「前兆現象は地震の2週間前から始まり、1週間間前(8日間)にピークになっ
  て減少し、1日前から急に増加する」


・「証拠写真を」





もう一つ、再掲載になりますが、宮本常一さんの
「旅の民俗学」①を載せます。
「」の中の言葉に惹かれます。





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☆「大地震の前兆 こんな現象が危ない」池谷元伺 青春出版社 2000年

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◇前兆現象とは
 1855年「安政見聞誌」
   ナマズ・ウナギ
 
 転校の諺と地震の諺 
   非科学と未科学

 電磁波の影響  
   開口クラック
   → 破壊核
   → 地震
 
 2週間前から前兆現象
   6~9日前にピーク 
   1日前に再ピーク
   1~2時間前にピーク

 意味のある証言をいかに見抜くか
   ノイズだらけの情報から信号を取り出す  

政府の地震予知のひとつに問題点
  ◎ 前兆現象は地震の2週間前から始まり、1週間間前(8日間)にピーク
   になって減少し、1日前から急に増加する

         ◎ 月の引力による潮汐力



◇動物たちの前兆
  イヌ      
    騒ぐ

  ネコ     
    引っ掻く 高い木に登る
 
  ハムスター   
    輪回し回数変化
 
  ネズミ     
    早めに逃げ出す

  オウム・インコ
    鳴き暴れる
 

□暴れ出す家畜  
  ウマ    
   不安げ 飛び跳ねる   

  ブタ ニワトリ  ガチョウ、ハト
   
  アヒル、カモ
   水をおそれる
 

□野生動物たちの異常行動 
イタチ
    引っ越す

  カラス 
    金属の上 
    騒ぐ 

  カモメ
    内陸で騒ぐ

  ヘビ 
    冬

  カニ   
    水辺から逃げる
 

□動物園
アシカ  
    ジグザグに泳ぎ 騒ぐ
   
  ワニ 
    水をおそれる
 

□突然大量になる
魚    
    浮かんで整列 
    漁獲量の変化

  クラゲ  
    食物連鎖で大増殖

  イルカ  
    ジャンプ

  ナマズ  
    暴れる
 

□昆虫
  ミミズ  
    地面に

  ミツバチ 
    巣から逃げる

  トンボ 
    同じ向きに群れ

  コウモリ 
    昼間に      

  ◎ 証拠写真を ◎
 

□動物たちの異常行動には理由がある
  電磁波  

 犬やブタの下は電磁波センサーか

  電場に敏感なウナギ

  アヒルやニワトリ 
    地震の前に飛ぶ

  蚕や魚類が整列行動をとる謎 



◇気象から読む
  空と海の変異  
    空の発光
    火の玉現象
 
  雲

  難しい地震雲と普通の雲の見分け
 
  地震虹「ヒノコ」



◇家電製品に現れる前兆現象
  突然ラジオやクーラーが作動
 
  蛍光灯が薄赤くなる
 
  テレビ映像の乱れ
    誰も出ない電話 
    受信できないラジオ
 
  雑音
    ラジオ テレビ パソコン カーナビ
 
  乱れ
    時計 電子時計 クォーツ
 
  FMよりAMラジオ



◇植物
  オジギソウ、シュロ 稲、ススキ、盆栽  
   → 枯れたり狂い咲いたり



◇暮らしの中 
  ローソクの炎が弓なりに曲がる



◇NPO法人
  e-PISCO - 前兆報告や大気イオン地震予知市民リンク集








☆「旅の民俗学」宮本常一 河出書房新社 2006年 ①【再掲載 2012.7】

[出版社の案内]
旅する巨人、旅のすべてを語る。日本人はどこから来たか、に始まるさまざま
な旅。騎馬民族説から、旅と伝説、高野聖と平家部落、道の文化史、海と日本
人、漁村と港町…など、宮本民俗学の真髄がここに。


◇旅と民俗学
 百姓への回帰と旅の楽しさと 
   「大事なことは郷里を固めてかかることだ」 

 最下層にうごめく人々を見た  
   手紙の代筆を頼まれた - 人情噺
  
 民俗学への旅立ちの日 
  昭和9年 
      京都の宿で柳田より大阪の沢田四郎作,桜田勝徳,岩倉一郎を
     紹介された
      → 大阪民俗談話会 
      → 近畿民俗学会

 昭和10年「民間伝承の会」
       折口信夫,金田一京助,伊波普猷,伊奈森太郎

渋沢敬三が談話会に出席 
        → 昭和12年 瀬戸内海の島々

 雪に埋もれた山村の一夜
   福島・国語教育研究会 
      東北を歩く 
      春山の峠~地獄谷 子どもを捨てた谷
 山内 - 川崎忠作 報徳社
  
 宮本民俗学を支える情念 
  生活が安定しなければ伝承・習俗について喜んで話せない
~ 古い行事が残っているところは豊かな所

本当の学問というものは人々の暮らしに役立つはず

猿回しの復活
    村崎修二君 
     ~ 小沢昭一「芸能東西」

 探りたい共通の文化の根
   「世の中すべての人々がよそ事でない眼でものを見てくれるようになる
    と大変ありがたいですね」

   「本当にお互いが分かり合えるということが学問の成果の至りついた社
    会でなければならないのではないか。これが,これから先の我々がや
    らなければならない仕事なのではないかという気がします」



◇日本人の旅と文化の交流 筑波常治(1930~ 農業史 技術科学史)
 山賊の論理 - 殺された方が悪い 
  稲を作る人
 漁業
  それ以外
      畑作 - 古縄文文化 → 武士  ← 山賊の論理
  
  日本式商業精神の根本は「慈善」 
    山の中の人 
    箕や蓑 
      - 必ず買ってあげなければならなかった

  ◎ 日本人にとって商売は需給の関係から来るビジネスじゃなくて,
     持てる者が持てない者を救うための手段の一つ

  日本型商売と貸借関係
   ~ 半期勘定 
   - 義理
   = 息の長い人間関係 

 農民のバイタリティ
 ◎ 江戸時代には都会の文化が地方を征服することはなくて,地方文化が
   都会に流れ込んではカルテルを作っていた。
  = 地方の方にバイタリティがあった

生産の低い山の人々は芸能を売ることで生計の足しにしていた
→ テレビ時代になって失われた

 それでも日本人は善良だ
  「…結局日本は,オノを研いでいるといわれても,とけ込んでみると,
    どこへ行っても善良な人ばかりということになりそうですね」

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