鷲田小彌太さんはこんなことを 30-「論文レポートはどう書くか」鷲田小彌太・廣瀬誠 日本実業出版社(2) 1994年 /「反省ある日々をおくる」 京セラ名誉会長・稲盛和夫 『致知』2003.7月号【再掲載 2013.7】 [読書記録 一般]
今回は、2月5日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」30回目、
「論文レポートはどう書くか」の紹介 2回目です。
出版社の案内には
「ビジネスの世界でも学術の世界でも大学受験や就職試験でも、論文・レポー
トが重要になってきている。企画書、報告書、小論文など自分の意見をより
よく伝えるための書く技術をわかり易くコーチする。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「キー・ポイント → キー・フレーズ → キー・ワード」
・「小論文は論文の形式を借りた意見文」
・「否定文は書きやすい。可能な限り肯定文にしよう」
・「訴える対象に合わせて表現を選ぼう=表現は対象を,時と場所を選ぶ」
もう一つ、再掲載になりますが、稲盛和夫さんの
「反省ある日々をおくる」を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆鷲田小彌太さんはこんなことを 30-「論文レポートはどう書くか」鷲田小彌太・廣瀬誠 日本実業出版社 (2) 1994年
◇知的生産の技術 論文リポートの書き方
□述べたいことの中心を決める テーマ探しと決定
◎キー・ポイント
キー・ポイントの中心点
命 ハート(心臓)とブレイン(脳)
∥
割り切って書く中心を明らかに
(1)問題意識
視点・切り口
問題意識をきちっと設定する
(2)内容の中心
a 問題意識を決めそれにそって内容を決定
b まず様々なものを
(3)結論
キーポイントは論文全体を貫く原理
到着地点は最初から決まっている
◎キー・フレーズ
(1)キャッチ・コピーを作る
少しオーバーな表現
(2)私が君に訴える
誰を対象としているかで「ことば」を変える
|
論文・リポートでは無駄
(3)本歌取り
「コトバの使い方」パロディ
◎キー・ワード
単語 = 概念
(1)つなぎ
3語ぐらいを頭に
思考の流れ
(2)中心
「キー・ワード」の中心
ジョイニング・ポイント
(3)キー・パースン
◎目次を作る
キー・ポイント
→ キー・フレーズ
→ キー・ワード
↓
テーブル化(表・目録)「目次」テーブル・オブ・コンテンツ
(1)章を立てる
1枚 項目だけ
30枚 節と項目
100枚 章と節と項目
※「章」 → 「節」 → 「項目」
初心者 三章立てて
(2)節を立てる
章を三分割
(3)項目を立てる
1~5枚
◎単文を書く
項目のつながったものが論文
①小論文
a小論文とは何か
小論文 = 論文の形式を借りた意見文
・800~1200字
・自分の意見を公にした文章
・新聞社社説
小論文で求められるのは教養
誰でも身につけることが可能な知識や技術をベースに,自
分の意見を論理整合的に述べる能力
- 現代人の「教養」
b対立する論点の設定
言いたいことをはっきり
大新聞の社説
おもしろくない=差し障りのない文章
対立する意見と対比対照させると意見が鮮やかになる
|
あらゆる意見には対立する主張がある。
それを意識する。
※ 起伏あるストーリー
c根拠を明確に
事実的論拠 歴史的論拠 理念的論拠 通念的論拠
教養的論拠 一般的論拠
②企画文
aセールスポイントをフレーズ化
b数量化・定量化する
※ 客観的な数字や図表
→ データを読み語る
c見本をつける
③報告文
a結論をまず先に書こう
b論拠と材料は的確に
引用-参照(その必要性も)
c指針を必ず書く
◎知的道具の文章
人間は言葉の織物,文は人なり
文章「きちんとものを考え表現し行動する」
① 文章は自己表現の最良の手段である
a 報告文のような無性格な文章でこそ自分の特徴を出そう
書き手意識を持つ
b なぜ若い子は手紙やコンパの案内文がうまいのか
c 定番の文章を書くのは難しい
② 内容で差をつけよう
a 参考文献・資料・データを調べよう
b 両極端の結論をシミュレーションしてみよう
c 否定文は書きやすい。可能な限り肯定文にしよう
→ 内容で勝負 不満や欠点の克服
否定的な内容を少し減らして肯定的内容を少し増やす
③ 表現で差をつけよう
a 簡潔・明瞭であればあるほどよい
対象を大づかみにする エキスの表現
対象を曖昧さのない部分まで分析する生き方
b 表現に厚みがあるとうんと言い
c 訴える対象に合わせて表現を選ぼう
表現は対象を,時と場所を選ぶ
☆「反省ある日々をおくる」 京セラ名誉会長・稲盛和夫 『致知』2003.7月号【再掲載 2013.7】
◇利己的な心を浄化する
私は洗面をするときに、猛烈な自省の念が湧き起こってくることがあります。
たとえば、前日の言動が自分勝手で納得できないときに、「けしからん!」
とか「バカモンが!」などと、鏡に映る自分自身を責め立てる言葉がつい口を
ついて出てくるのです。
最近では、朝の洗面時だけでなく、宴席帰りの夜などにも、自宅やホテルの
部屋に戻り、寝ようとするときに、思わず「神様、ごめん」という「反省」の
言葉が自分の口から飛び出してきます。
「ごめん」とは、自分の態度を謝罪したいという素直な気持ちとともに、至
らない自分の許しを創造主に請いたいという、私の思いを表しています。大き
な声でそう言うものですから、人が聞いたら、気がふれたと思われるかもしれ
ません。
しかし、一人になったときに、思わず口をついて出てくるこの言葉が、私を
戒めてくれているのではないかと思うのです。
このことを私は、自分自身の「良心」が、利己的な自分を責め立てているの
だと理解しています。
人間は、理性を使って、利他的な見地から常に判断ができれば、いつも正し
い行動がとれるはずです。
しかし実際には、そうなっていません。
往々にして、生まれながらに持っている、自分だけよければいいという利己
的な心で判断し、行動してしまうものです。
それは、たとえば自分の肉体を維持するために、他の存在を押しのけてでも
自分だけが食物を独占しようとするようとするような貪欲な心のことですが、
そのような利己的な心は、自己保存のために天が生物に与えてくれた本能です
から、完全に払拭することはできません。
しかし、だからといって、この本能にもとづく利己的な心をそのまま放置し
ておけば、人間は人生や経営において、欲望のおもむくままに、悪しき行為に
走りかねません。
「反省」をするということは、そのように、ともすれば利己で満たされがちな
心を、浄化しようとすることです。私は「反省」を繰り返すことで自らを戒め、
利己的な思いを少しでも抑えることができれば、心のなかには人間が本来持っ
ているはずの美しい「利他」の心が現れてくると考えています。
仏教で、「一人一人に仏が宿っている」と教えるように、人間の本性とはもと
もと美しいものです。
「愛と誠と調和」に満ち、また「真・善・美」、あるいは「良心」という言
葉で表すことができるような、崇高なものであるはずです。
人間は、「反省」をすることで、この本来持っている、美しい心を開花させること
ができるのです。
◇不断の努力で心を純粋に
ただ、この「反省」は一度すればいいというものではありません。
繰り返し行うことが不可欠です。
なぜなら、「反省」を繰り返さなければ変わることができないほど、人間は
頑迷固陋な存在でもあるからです。
私にとっても、毎日「反省」をするということは、最初は理屈で考え、行っ
ていたことが、次第に習い性になってきたように思われます。
このような習慣を持つことは、禅寺で修行をするのと同じような効果がある
のではないでしょうか。
「反省」を重ね、心を純粋にする努力を不断に続けることによって、次第に
高い精神性を身につけることができると思うのです。
私自身を含め、人間は誰しも完璧ではありえず、ときに間違いを引き起こし
てしまいます。
しかし、そのたびに素直に「反省」し、再び同じ誤りをしないように懸命に
努めていく、その日々の繰り返しが、少しずつ人間性を高めてくれるのではな
いでしょうか。
私は、そのような「反省ある日々」を通じてかちえた「人格」こそが、最も
堅固であるばかりか、何にも増して気高いものであり、それこそがわれわれを
して、素晴らしい人生へと導いてくれるものと固く信じています。
「鷲田小彌太さんはこんなことを」30回目、
「論文レポートはどう書くか」の紹介 2回目です。
出版社の案内には
「ビジネスの世界でも学術の世界でも大学受験や就職試験でも、論文・レポー
トが重要になってきている。企画書、報告書、小論文など自分の意見をより
よく伝えるための書く技術をわかり易くコーチする。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「キー・ポイント → キー・フレーズ → キー・ワード」
・「小論文は論文の形式を借りた意見文」
・「否定文は書きやすい。可能な限り肯定文にしよう」
・「訴える対象に合わせて表現を選ぼう=表現は対象を,時と場所を選ぶ」
もう一つ、再掲載になりますが、稲盛和夫さんの
「反省ある日々をおくる」を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆鷲田小彌太さんはこんなことを 30-「論文レポートはどう書くか」鷲田小彌太・廣瀬誠 日本実業出版社 (2) 1994年
◇知的生産の技術 論文リポートの書き方
□述べたいことの中心を決める テーマ探しと決定
◎キー・ポイント
キー・ポイントの中心点
命 ハート(心臓)とブレイン(脳)
∥
割り切って書く中心を明らかに
(1)問題意識
視点・切り口
問題意識をきちっと設定する
(2)内容の中心
a 問題意識を決めそれにそって内容を決定
b まず様々なものを
(3)結論
キーポイントは論文全体を貫く原理
到着地点は最初から決まっている
◎キー・フレーズ
(1)キャッチ・コピーを作る
少しオーバーな表現
(2)私が君に訴える
誰を対象としているかで「ことば」を変える
|
論文・リポートでは無駄
(3)本歌取り
「コトバの使い方」パロディ
◎キー・ワード
単語 = 概念
(1)つなぎ
3語ぐらいを頭に
思考の流れ
(2)中心
「キー・ワード」の中心
ジョイニング・ポイント
(3)キー・パースン
◎目次を作る
キー・ポイント
→ キー・フレーズ
→ キー・ワード
↓
テーブル化(表・目録)「目次」テーブル・オブ・コンテンツ
(1)章を立てる
1枚 項目だけ
30枚 節と項目
100枚 章と節と項目
※「章」 → 「節」 → 「項目」
初心者 三章立てて
(2)節を立てる
章を三分割
(3)項目を立てる
1~5枚
◎単文を書く
項目のつながったものが論文
①小論文
a小論文とは何か
小論文 = 論文の形式を借りた意見文
・800~1200字
・自分の意見を公にした文章
・新聞社社説
小論文で求められるのは教養
誰でも身につけることが可能な知識や技術をベースに,自
分の意見を論理整合的に述べる能力
- 現代人の「教養」
b対立する論点の設定
言いたいことをはっきり
大新聞の社説
おもしろくない=差し障りのない文章
対立する意見と対比対照させると意見が鮮やかになる
|
あらゆる意見には対立する主張がある。
それを意識する。
※ 起伏あるストーリー
c根拠を明確に
事実的論拠 歴史的論拠 理念的論拠 通念的論拠
教養的論拠 一般的論拠
②企画文
aセールスポイントをフレーズ化
b数量化・定量化する
※ 客観的な数字や図表
→ データを読み語る
c見本をつける
③報告文
a結論をまず先に書こう
b論拠と材料は的確に
引用-参照(その必要性も)
c指針を必ず書く
◎知的道具の文章
人間は言葉の織物,文は人なり
文章「きちんとものを考え表現し行動する」
① 文章は自己表現の最良の手段である
a 報告文のような無性格な文章でこそ自分の特徴を出そう
書き手意識を持つ
b なぜ若い子は手紙やコンパの案内文がうまいのか
c 定番の文章を書くのは難しい
② 内容で差をつけよう
a 参考文献・資料・データを調べよう
b 両極端の結論をシミュレーションしてみよう
c 否定文は書きやすい。可能な限り肯定文にしよう
→ 内容で勝負 不満や欠点の克服
否定的な内容を少し減らして肯定的内容を少し増やす
③ 表現で差をつけよう
a 簡潔・明瞭であればあるほどよい
対象を大づかみにする エキスの表現
対象を曖昧さのない部分まで分析する生き方
b 表現に厚みがあるとうんと言い
c 訴える対象に合わせて表現を選ぼう
表現は対象を,時と場所を選ぶ
☆「反省ある日々をおくる」 京セラ名誉会長・稲盛和夫 『致知』2003.7月号【再掲載 2013.7】
◇利己的な心を浄化する
私は洗面をするときに、猛烈な自省の念が湧き起こってくることがあります。
たとえば、前日の言動が自分勝手で納得できないときに、「けしからん!」
とか「バカモンが!」などと、鏡に映る自分自身を責め立てる言葉がつい口を
ついて出てくるのです。
最近では、朝の洗面時だけでなく、宴席帰りの夜などにも、自宅やホテルの
部屋に戻り、寝ようとするときに、思わず「神様、ごめん」という「反省」の
言葉が自分の口から飛び出してきます。
「ごめん」とは、自分の態度を謝罪したいという素直な気持ちとともに、至
らない自分の許しを創造主に請いたいという、私の思いを表しています。大き
な声でそう言うものですから、人が聞いたら、気がふれたと思われるかもしれ
ません。
しかし、一人になったときに、思わず口をついて出てくるこの言葉が、私を
戒めてくれているのではないかと思うのです。
このことを私は、自分自身の「良心」が、利己的な自分を責め立てているの
だと理解しています。
人間は、理性を使って、利他的な見地から常に判断ができれば、いつも正し
い行動がとれるはずです。
しかし実際には、そうなっていません。
往々にして、生まれながらに持っている、自分だけよければいいという利己
的な心で判断し、行動してしまうものです。
それは、たとえば自分の肉体を維持するために、他の存在を押しのけてでも
自分だけが食物を独占しようとするようとするような貪欲な心のことですが、
そのような利己的な心は、自己保存のために天が生物に与えてくれた本能です
から、完全に払拭することはできません。
しかし、だからといって、この本能にもとづく利己的な心をそのまま放置し
ておけば、人間は人生や経営において、欲望のおもむくままに、悪しき行為に
走りかねません。
「反省」をするということは、そのように、ともすれば利己で満たされがちな
心を、浄化しようとすることです。私は「反省」を繰り返すことで自らを戒め、
利己的な思いを少しでも抑えることができれば、心のなかには人間が本来持っ
ているはずの美しい「利他」の心が現れてくると考えています。
仏教で、「一人一人に仏が宿っている」と教えるように、人間の本性とはもと
もと美しいものです。
「愛と誠と調和」に満ち、また「真・善・美」、あるいは「良心」という言
葉で表すことができるような、崇高なものであるはずです。
人間は、「反省」をすることで、この本来持っている、美しい心を開花させること
ができるのです。
◇不断の努力で心を純粋に
ただ、この「反省」は一度すればいいというものではありません。
繰り返し行うことが不可欠です。
なぜなら、「反省」を繰り返さなければ変わることができないほど、人間は
頑迷固陋な存在でもあるからです。
私にとっても、毎日「反省」をするということは、最初は理屈で考え、行っ
ていたことが、次第に習い性になってきたように思われます。
このような習慣を持つことは、禅寺で修行をするのと同じような効果がある
のではないでしょうか。
「反省」を重ね、心を純粋にする努力を不断に続けることによって、次第に
高い精神性を身につけることができると思うのです。
私自身を含め、人間は誰しも完璧ではありえず、ときに間違いを引き起こし
てしまいます。
しかし、そのたびに素直に「反省」し、再び同じ誤りをしないように懸命に
努めていく、その日々の繰り返しが、少しずつ人間性を高めてくれるのではな
いでしょうか。
私は、そのような「反省ある日々」を通じてかちえた「人格」こそが、最も
堅固であるばかりか、何にも増して気高いものであり、それこそがわれわれを
して、素晴らしい人生へと導いてくれるものと固く信じています。