キーワード 読書について⑰-『自分の著作について語る21人の大家 下』明治書院 1997年 より (2) /「まじめの崩壊」 千石保 サイマル出版社 1992年 ③【再掲載 2013.7】 [読書記録 教育]
今回は、3月7日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 17回目です。
明治書院教科書編集部による
『自分の著作について語る21人の大家』2回目の紹介です。
出版社の案内には
「作品評価・文芸評論にとどまらず、作者の生い立ち、作品を支える社会背
景からその時代の文化論までを展開する対談集。下巻は、評論、随想作品
11編を収録。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『メディアはメッセージだ』 マクルーハン」
・「日本近代学問は生きることから離れてしまい考えること一辺倒に」
・「自分が自分でしかあり得ないからこそ逆に他人の立場に身を置く必要も要
求も出てくる。」
・「よく生きるとはよく考えるであり、考えることや生きることをどんな障害
の中でも喜びにかえること」
もう一つ、再掲載になりますが、千石保さんの
「まじめの崩壊」③を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について⑰-『自分の著作について語る21人の大家 下』明治書院 1997年 より (2)
◇「生きることと考えること」 中村雄二郎(哲学者・昭和58年2月3日) 中村雄二郎『哲学入門』『哲学の現在』
マクルーハン
「メディアはメッセージだ」
日本近代学問
- 生きることから離れてしまい考えること一辺倒に
◎ 思う - 無意識
◎ 考える - 自覚的
思想はリズムである
- よく生きる
自分の中にあるリズムをつかみ出しにくい
↓
障害に合うことが生きがいである
単なる快楽からは生のリズムは回復されない
◎ 生のリズムを取り戻すためには,障害とそののりこえが必要
他人の立場に身を置く
= 人間が人間である重要条件
自分は自分でしかあり得ない
◎ 自分が自分でしかあり得ないからこそ逆に他人の立場に身を置く必要
も要求も出てくる。
確実なものを求める
経験的な知識を評価する
- 知識と知恵
◎ 生活の知恵の在り方そのものに人間の認識の在り方が存在する?
よみがえらせ現前させる
生きる
~ 思い考える
よく生きる
= よく考える
◎ 考えることや生きることをどんな障害の中でも喜びにかえること
「自分」の一生とは,まず,「他には成りかわらない」一生
∥
◎ 固有の過去を背負い,幾重にも条件付けられてはいても,その上でな
お多くの可能性や選択の余地が残されている
|
◎ 優れて可能的な人間 - 選び方や決断 = 選択し決断すること
生き方を基礎づける可能性
客観的な確実性 ~ 盲目性
主体的な確実性 ~ 自己喪失
↓
この二つを結びつける
この努力を自覚的に徹底的に行うこと
◎ 方法的に行うことが哲学
☆「まじめの崩壊」 千石保 サイマル出版社 1992年 ③【再掲載 2013.7】
<希薄化した人間関係>
◇みんなが親友?
◇相対主義(relatirism )
→ コンサマトリー化
目標喪失,おたく現象
親友定義の変化
- プライバシーに立ち入らない親友?
◇自己開示と相対観
ジェラルド(米国心理学者)
「自己開示尺度」
① 態度と意見
② 個のみと趣味
③ 仕事(勉強)
④ 金銭
⑤ 性格
⑥ 身体
※ ④⑤⑥は開示されにくい
◎ 親友とは「多品種少量生産」であり「小型同好会」
□17歳の日記から
□元気な女性,やさしい男性
□一線を画した友人関係
親友
「苦楽を分かち合うもの」
から 「相互の楽しみの手段」へ
□傷つけ合わない友人たち
プレモダン
→ (モダンを飛び越して)
→ ポストモダン
※ 万人共通の目標の喪失がそうさせた
「If you want」
= よろしかったら を多用
互いの自己防衛
「○○君遊ぼう」
→ アポイントメント重視
↓
◎ プライバシー領域の拡大
◇プライバシーとエゴイズム
□「傷付きたくない」心情
距離感を置いたやさしさ
= 自己防衛
アメリカ
… 距離は置いていても助け合う人間関係
日本
… 距離を置いたまま
傷付きたくない → (だから) → マジを避ける
テニスン(イギリス)
「恋して人を失うは恋せざるに勝りけり」
◎ ネアカぶりっこ
◎ 日本のクラスには正義がない
□尊重に値するプライバシー
アメリカ
… ユーモアも美徳の一つだけがまじめもユーモアをしのぐ美徳の一つ
アメリカ
… プライバシーを自助努力として尊重する意識
↑↓
日本
… プライバシーに文化を認めていない
◎ プライバシーは確かに一種の人権に違いないが他人から尊敬され
る価値を持ったものでなければならない。でないと,プライバシー
はエゴの中核となって社会はエゴの集団となってしまう。みんな自
分のエゴの穴に入ってしまうからいじめをやめさせる正義の集団に
ならない。
□記号的な友人像
日本の人間関係は相互に犠牲的であり依存的な集団であった
生産に励む努力であり相互犠牲であった
↑↓
「自助努力の尊重といったモダンの人間関係が抜けている」
「こうでなければならぬ」
→ ◎ 「こうでもよし」 相対主義的な考え方
◎ 「ああでもよし」
□日本よりアメリカに近い中国
中国では成績の上中下で友人間が殆ど変わらない
□「友人関係」の構造
□交友関係4タイプ
◇好きな異性像のズレ
□「ネアカぶりっ子」の氾濫
「隠れキリシタンの心境」
○大衆の貴族化
嫌われている「まじめ」「頭がいい」「勉強ができる」「努力家」
知識は勤労と節約の美徳と並ぶ体系上の一つだった
→ ダニエル・ベル(米)ピューリタン倫理の崩壊は日本で
□男女間のギャップ
□新しい個人主義の限界
「やるときはやる」と「遊ぶときは遊ぶ」
□学歴社会を生んだ生活能力の欠如
□友人選びのモノサシ
□曖昧な人間関係
□「エゴ」が先に立つ個人主義
離婚の増加
… プライバシーに立ち入らず,ほどほどのつき合いとしていたから
本当の意味の「やさしさ」「寛大さ」がない
◇崩れ行く青年団
○青年の要求を捕まれない青年団
衰退原因 ①青年の要求や願いを掴んでいない
②楽しければいいのじゃなくて地域の問題を解決していないこと
「若衆組」から始まる=仕事の教育訓練を目的としたもの
青年団の主張は「マジ」
○アドホックな組織 政治的問題「人格の向上」「社会奉仕」
プロテスタンティズム倫理 隣人愛・勤勉・節約する人間
カール・マンハイム 「手段的合理主義」
←→ コンサマトリー化した若者は何かの目的のために耐えることを嫌う
青年団は大時代的
○矛盾する価値観の間で
ボランティア団体や修養団体の斜陽化現象 1970年代から
生活世界における自由と産業社会における管理統制は葛藤している
|
「やるときはやり,遊ぶときは遊ぶ」分立人間は不可能でもない…
キーワード「読書について」の紹介 17回目です。
明治書院教科書編集部による
『自分の著作について語る21人の大家』2回目の紹介です。
出版社の案内には
「作品評価・文芸評論にとどまらず、作者の生い立ち、作品を支える社会背
景からその時代の文化論までを展開する対談集。下巻は、評論、随想作品
11編を収録。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『メディアはメッセージだ』 マクルーハン」
・「日本近代学問は生きることから離れてしまい考えること一辺倒に」
・「自分が自分でしかあり得ないからこそ逆に他人の立場に身を置く必要も要
求も出てくる。」
・「よく生きるとはよく考えるであり、考えることや生きることをどんな障害
の中でも喜びにかえること」
もう一つ、再掲載になりますが、千石保さんの
「まじめの崩壊」③を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について⑰-『自分の著作について語る21人の大家 下』明治書院 1997年 より (2)
◇「生きることと考えること」 中村雄二郎(哲学者・昭和58年2月3日) 中村雄二郎『哲学入門』『哲学の現在』
マクルーハン
「メディアはメッセージだ」
日本近代学問
- 生きることから離れてしまい考えること一辺倒に
◎ 思う - 無意識
◎ 考える - 自覚的
思想はリズムである
- よく生きる
自分の中にあるリズムをつかみ出しにくい
↓
障害に合うことが生きがいである
単なる快楽からは生のリズムは回復されない
◎ 生のリズムを取り戻すためには,障害とそののりこえが必要
他人の立場に身を置く
= 人間が人間である重要条件
自分は自分でしかあり得ない
◎ 自分が自分でしかあり得ないからこそ逆に他人の立場に身を置く必要
も要求も出てくる。
確実なものを求める
経験的な知識を評価する
- 知識と知恵
◎ 生活の知恵の在り方そのものに人間の認識の在り方が存在する?
よみがえらせ現前させる
生きる
~ 思い考える
よく生きる
= よく考える
◎ 考えることや生きることをどんな障害の中でも喜びにかえること
「自分」の一生とは,まず,「他には成りかわらない」一生
∥
◎ 固有の過去を背負い,幾重にも条件付けられてはいても,その上でな
お多くの可能性や選択の余地が残されている
|
◎ 優れて可能的な人間 - 選び方や決断 = 選択し決断すること
生き方を基礎づける可能性
客観的な確実性 ~ 盲目性
主体的な確実性 ~ 自己喪失
↓
この二つを結びつける
この努力を自覚的に徹底的に行うこと
◎ 方法的に行うことが哲学
☆「まじめの崩壊」 千石保 サイマル出版社 1992年 ③【再掲載 2013.7】
<希薄化した人間関係>
◇みんなが親友?
◇相対主義(relatirism )
→ コンサマトリー化
目標喪失,おたく現象
親友定義の変化
- プライバシーに立ち入らない親友?
◇自己開示と相対観
ジェラルド(米国心理学者)
「自己開示尺度」
① 態度と意見
② 個のみと趣味
③ 仕事(勉強)
④ 金銭
⑤ 性格
⑥ 身体
※ ④⑤⑥は開示されにくい
◎ 親友とは「多品種少量生産」であり「小型同好会」
□17歳の日記から
□元気な女性,やさしい男性
□一線を画した友人関係
親友
「苦楽を分かち合うもの」
から 「相互の楽しみの手段」へ
□傷つけ合わない友人たち
プレモダン
→ (モダンを飛び越して)
→ ポストモダン
※ 万人共通の目標の喪失がそうさせた
「If you want」
= よろしかったら を多用
互いの自己防衛
「○○君遊ぼう」
→ アポイントメント重視
↓
◎ プライバシー領域の拡大
◇プライバシーとエゴイズム
□「傷付きたくない」心情
距離感を置いたやさしさ
= 自己防衛
アメリカ
… 距離は置いていても助け合う人間関係
日本
… 距離を置いたまま
傷付きたくない → (だから) → マジを避ける
テニスン(イギリス)
「恋して人を失うは恋せざるに勝りけり」
◎ ネアカぶりっこ
◎ 日本のクラスには正義がない
□尊重に値するプライバシー
アメリカ
… ユーモアも美徳の一つだけがまじめもユーモアをしのぐ美徳の一つ
アメリカ
… プライバシーを自助努力として尊重する意識
↑↓
日本
… プライバシーに文化を認めていない
◎ プライバシーは確かに一種の人権に違いないが他人から尊敬され
る価値を持ったものでなければならない。でないと,プライバシー
はエゴの中核となって社会はエゴの集団となってしまう。みんな自
分のエゴの穴に入ってしまうからいじめをやめさせる正義の集団に
ならない。
□記号的な友人像
日本の人間関係は相互に犠牲的であり依存的な集団であった
生産に励む努力であり相互犠牲であった
↑↓
「自助努力の尊重といったモダンの人間関係が抜けている」
「こうでなければならぬ」
→ ◎ 「こうでもよし」 相対主義的な考え方
◎ 「ああでもよし」
□日本よりアメリカに近い中国
中国では成績の上中下で友人間が殆ど変わらない
□「友人関係」の構造
□交友関係4タイプ
◇好きな異性像のズレ
□「ネアカぶりっ子」の氾濫
「隠れキリシタンの心境」
○大衆の貴族化
嫌われている「まじめ」「頭がいい」「勉強ができる」「努力家」
知識は勤労と節約の美徳と並ぶ体系上の一つだった
→ ダニエル・ベル(米)ピューリタン倫理の崩壊は日本で
□男女間のギャップ
□新しい個人主義の限界
「やるときはやる」と「遊ぶときは遊ぶ」
□学歴社会を生んだ生活能力の欠如
□友人選びのモノサシ
□曖昧な人間関係
□「エゴ」が先に立つ個人主義
離婚の増加
… プライバシーに立ち入らず,ほどほどのつき合いとしていたから
本当の意味の「やさしさ」「寛大さ」がない
◇崩れ行く青年団
○青年の要求を捕まれない青年団
衰退原因 ①青年の要求や願いを掴んでいない
②楽しければいいのじゃなくて地域の問題を解決していないこと
「若衆組」から始まる=仕事の教育訓練を目的としたもの
青年団の主張は「マジ」
○アドホックな組織 政治的問題「人格の向上」「社会奉仕」
プロテスタンティズム倫理 隣人愛・勤勉・節約する人間
カール・マンハイム 「手段的合理主義」
←→ コンサマトリー化した若者は何かの目的のために耐えることを嫌う
青年団は大時代的
○矛盾する価値観の間で
ボランティア団体や修養団体の斜陽化現象 1970年代から
生活世界における自由と産業社会における管理統制は葛藤している
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「やるときはやり,遊ぶときは遊ぶ」分立人間は不可能でもない…