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「千年企業の大逆転」野村進 文藝春秋 2014年(後半) /「目で見る教育100年のあゆみ」 文部省 東京美術 1967年【再掲載 2018.1】 [読書記録 一般]

今回は、3月14日に続いて、野村進さんの
「千年企業の大逆転」の紹介 2回目(後半)です。


出版社の案内には、

「100年以上つづく老舗企業が2万社以上もある日本の企業文化は、アジア圏
のなかでも非常に特異なシステムと精神性をもっています。本書『千年企業
 の大逆転』では、時代の荒波のなかで経営危機に陥りつつも知恵を絞ってど
 ん底からV字回復を成し遂げた老舗企業5社の秘密に迫ります。
 『ネーミングで起爆する』『お化け素材の可能性を活かしきる』『ドラッカー
の不文律で弱点を突破』等、その目からウロコの手法には日本を元気にする
ヒントが満載。知恵と勇気にあふれた感動ルポ決定版です!」

とあります。


今回の紹介は、新田ゼラチン株式会社とテイボー。
テイボーの前の道をよく通ります。


本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「新田ゼラチン株式会社は国内最大のゼラチンメーカ-」


・「ゼラチンの3本柱 ①コラーゲン(大 ソーセージの皮) ②ゼラチン
 (中 えんげ障害) ③コラーゲン・ペプチド(健康食品・サプリメント)」


・「テイボー株式会社はフェルト帽から始まったペン先メーカー」


・「フェルトを固めて密度を高めて樹脂で加工して固めてある。熱硬化性樹脂
はインクの溶剤にとけない」


もう一つ、再掲載になりますが、
「目で見る教育100年のあゆみ」を載せます。



庭のサクラも一輪だけ花が開きました。
より春を感じます。
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<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「千年企業の大逆転」野村進 文藝春秋 2014年(後半)

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◇コンビニを変えた影の主役  新田ゼラチン株式会社
  コンビニの食品を支える影の主役
 林原(岡山)でんぷん由来天然甘味料「トレハロース」
              ↓
       ゼラチン コンビニ・あたため      
 

  伝動ベルトで財を築いた創業者・新田長次郎
    新田帯革製造所 
      大阪・西成郡 1885年    
洋膠製造工場 1918年
膠 → 動物の骨皮から撮れる膠(ニカワ)
 国内最大ゼラチンメーカー
      世界でも4位
 長次郎 
     - 勤め先は藤田伝三郎の藤田組 藤田観光
大倉組で軍靴 
         大倉組土木部 → 今の大成建設
軍靴     → リーガル
 1888年 革ベルト製造 
       - 工業用伝動ベルト
       → 紡績所 莫大な利益

「新田の森」
 ニカワの生産 
      余った皮の有効利用
息子に継がせた  ゼラチンを何に使うか
 

  フィルムに不可欠なゼラチン
  コダック
      2012年倒産 - フィルム保存できなくなる
 新田ゼラチン 
      インド南部ケララ州に1975年 ~ 牛の骨

◎ 納入先はフィルムメーカー
 ゼラチン無しにフィルムはあり得ない
 

  デジタル化の波とBSE騒動
  食用-グミ    BSE騒動
 薬のカプセル
 

  巨大なコムタンスープのような工場
  年間 7千トンのゼラチン 
       牛一頭から1㎏のゼラチン
    BSE → 豚と魚
  豚から3千トン 魚から千五百トン
 

  レコードジャケットからノーカーボン紙まで
  魚ゼラチン → 和食  
    豚ゼラチン → 中華
 写真用   → 食用・医薬品用
 コンビニの天ぷらそばのつゆ  
      普段固形 → (チン) → 液体
2年後 べたつかず固まらせる
 

  お化け素材の可能性を生かし切る


  ゼラチンの3本柱
  コラーゲン 大 ソーセージの皮
 ゼラチン  中 えんげ障害
 コラーゲン・ペプチド 健康食品・サプリメント
 

  「愛と信」を掲げる社是
   分かりやすい倫理観




◇頭の上からペンの上へ  テイボー株式会社
  浜松気質の「やらまいか」
  ホンダ-本田宗一郎 スズキ-鈴木道雄 トヨタ-豊田佐吉  
    ヤマハ-山葉寅楠
 

  フェルト帽から始まったペン先メーカー
  月産 3億5千万本  
    毎日 1200万のペン先 2600種類 0.05~5㎝
    シェア  国内6割 海外5割 世界50か国以上に輸出
  ペン先では世界一のメーカー

 
  帝帽 1896(明治29)帝国製帽 
     高級紳士用帽子の専門メーカー
中折れ帽子
フェルト
       … 羊・うさぎの毛を加工した生地
動物の毛が素材
 

  技術のビッグバンが起こった背景
  創業 野洋卯之吉 
       三河生まれの貿易商 吉田藩士出身
東京谷中で製帽 
         → 浜松に工場 職工の引き受けを避けて
大正初 270人の職工
 自動織機
 浜松の三大会社(明治末~昭和30年代)
  ヤマハ、日本形染、帝帽
 

  辛亥革命の影響で倒産寸前に
  木下恵介の母 明治末の女工
      木下自身、浜松工業学校紡績科卒業生 
「スターのかぶる帝帽」一大キャンペーン1953
上原謙 佐田啓二 片岡千恵蔵 佐野周二 佐分利信 鶴田浩二

1930年 天笠利幸
    毛細管現象 × 樹脂加工技術
  1951年
      商社社長がマジクインキ持ち込みペン先開発を打診
フェルトを固めて密度を高めて樹脂で加工して固めてある
熱硬化性樹脂
      - インクの溶剤にとけない
 

  極細のペン先を巡る開発劇
  合成繊維押し出し成形
 

  プレスリーと石原裕次郎と石原慎太郎で帽子が衰退






☆「目で見る教育100年のあゆみ」 文部省 東京美術 1967年【再掲載 2018.1】

◇学制以前
□寺子屋  
 「手習い」
   -「往来物」が教科書 
     幕末にはそろばんも
<往来物の内容 + 倫理道徳>  
  菅原道真を祀る祠
 

□郷学   
  藩校の延長のもの と 庶民の教育機関


□藩校   
  藩士の子弟を対象とした
   - 後に庶民の子弟の入学を許可する場合も
儒学中心  
   … 教科書は四書五経・孝経
     幕末期には洋学も
<素読 + 講釈>


□昌平坂学問所
 幕府直轄
    江戸期の最高学府
<官吏養成+藩校の教員養成>


□私塾   
  寺子屋よりも一段高いもの
福沢諭吉の慶應義塾、
  尺振入の共立学舎、
  箕作秋峰の三又学舎
 中村正直の同人社




◇学制制定
□文部省 明治4(1871)年7月18日
 「学制」発布は明治5(1872)年8月

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