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「半藤一利 語りつくした戦争と平和」保阪正康監修 東京新聞 2021年 ③(最終) /「教師だからできる5分間カウンセリング」 吉本武史 学陽書房 2000年 【再掲載 2012.2】 [読書記録 一般]

今回は、3月28日に続いて保阪正康さん監修による
「半藤一利 語りつくした戦争と平和」紹介の3回目 最終です。


東アジアの緊張が問題となっている現在、考えさせられる本でした。


出版社の紹介には

「日本近現代史の語り部が論客たちと紡いだ平和への願い。『歴史探偵』とし
 て日本の近現代史を究め、多くの著作を発表、2021年1月12日に亡くなっ
 た作家・半藤一利さん。その探求心をつき動かしたのは『戦争のない、平
 和な世の中を続ける』こと。新聞紙上で残した対談も、『戦争』『憲法』『天
 皇』など過去を知り、検証し、未来につなげるための道標となるものばか
 りだ。これら珠玉の対談を埋もれさせまいと、盟友・保阪正康氏を監修に
 迎え、保阪氏はもちろん、作家・田口ランディ氏、日本近現代史が専門の
 古川隆久氏、半藤氏の親友で国文学者の中西進氏を相手にした、計7本の
 対談を1冊にまとめた。折に触れて新聞に寄せた見識やエッセイストで半
 藤氏の妻・半藤末利子氏の寄稿も収録。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「安倍首相がトランプをノーベル平和賞に推したなんて聞いてびっくりした。
戦後民主主義をきちんと伝えることに失敗したなと思いました(保坂)」


・「皇は国民にとって何だろうという問いは陛下も発しているし、わたしたち
も発しなきゃいけない。メディアの若い人たちは本当に歴史を勉強してい
ないですね(半藤)」


・「爵位を得るための日露戦争。何万、何十万人が死のうが、天皇の名でやる
ので自分は逃げられる明治の嘘の戦史から始まったいい加減な軍事システ
  ムは昭和の時代に拡大解釈され肥大化した」


・「日中戦争初期の停戦工作が不調に終わったのも、要は政府が賠償金のつり
  上げをやったから」


もう一つ、再掲載になりますが、吉本武史さんの
「教師だからできる5分間カウンセリング」を載せます。
大変参考になるほんです。
しかし、学校がすべてを背負い込むことが、
家庭教育や社会教育の力の衰退をもたらすのではないかと思っています。



昨日は年休を取り3年ぶりに愛知県以外の県外に出ました。
朝一番のこだまに乗って、京都に桜を見に行きました。

地下鉄で蹴上に行き、哲学の道を経て出町柳まで歩きました。
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鴨川デルタでひと休みし、鴨川沿いを北上し、半木の道を経て
府立植物園まで歩きました。
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昼食をとった後、地下鉄で今出川まで行き、
桜もおわり頃でしたが、同志社大学、京都御苑の桜を楽しみました。
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帰り際、東本願寺に行ったのですが、
親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要が行われていました。
バスが何台でしょうか非常にたくさん止まっており、
御影堂、阿弥陀堂では、法要が行われていました。
堂内がうまるほどの人の多さに驚きました。
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3万歩以上歩き、身体も心もリフレッシュできました。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「半藤一利 語りつくした戦争と平和」保阪正康監修 東京新聞 2021年 ③(最終)

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◇盟友対決 半藤一利with保阪正康(2)
□時代                                       
  平成のキーワード(保坂)
    安倍首相がトランプをノーベル平和賞に推したなんて聞いてびっくり
   した
    ~ 戦後民主主義をきちんと伝えることに失敗したなと思いました
   
  ◎ 天皇皇后は平成という時代を救っている                                
 
□代替わり          
 天皇は国民にとって何だろうという問いは陛下も発しているし、わたし
  たちも発しなきゃいけない
メディアの若い人たちは本当に歴史を勉強していないですね(半藤)
  
  ◎ 結局皇太子とその妻がどういう天皇、皇后になるのかを確認したいが
   ための退位でしょう。冷静に… 

 
□日露戦争
小説と全然違う
「物語」「神話」としての戦史
     - 国民には真実を伝えずリアリズムに欠ける国家になった
   
  爵位を得るため  
昭和天皇の側近木戸幸一に書面で質問
「なぜ東条や陸海軍の軍事指導者はあんなに一生懸命やったのか?」

木戸「彼らは○族(貴族?)になりたかった」

※ 何万、何十万人が死のうが、天皇の名でやるので自分は逃げられる明
   治の嘘の戦史から始まったいい加減な軍事システムは昭和の時代に拡大
   解釈され肥大化した


□軍事主導
隠された史料や視点を拾い上げもう一度史実の整理をするべきだと思う


□薩長が権力闘争
◎ 日中戦争初期の停戦工作が不調に終わったのも、要は政府が賠償金の
   つり上げをやったから


□皇統を守る手段
明治天皇「起」大正天皇「承」昭和天皇「転」天皇「結」

  ◎ 軍部は昭和天皇に対して「戦争をやらなきゃダメだよ。この国は潰れ
   るよ。皇統は守れないよ。」と強圧的に脅している

 
□天皇
天皇と大元帥の二つが一つの人格の中にあった

 
□平成は政治と災害
  平成のキーワード
    「天皇」「政治」「災害」 

 
□国民の痛み理解
象徴天皇とは何かをつくりあげていった
←→ 自民党の改憲草案は天皇を元首と位置づけている

 
□教訓
追い詰めるのは危険
  ◎ 金日成の統治は日本の真似をしている
  
  対話ルートの必要
    戦争は始めても終わらせることは難しい 
 分断と格差の世界
  歴史から学ぶものは




◇論客対談
 半藤一利、田口ランディ、古川隆○、中西進
 施行60年 試される憲法

※ 以下略







☆「教師だからできる5分間カウンセリング」 吉本武史 学陽書房 2000年 【再掲載 2012.2】

[出版社の案内]
児童生徒、保護者との日常的な言葉のやり取り例をあげて、一般的な関わり方
と望ましい関わり方を対比。その違いを理解しながら、カウンセリングの基本
的技法を習得。担任、養護教諭、スクールカウンセラー、生徒指導担当、教育
相談係等が休み時間にもできるカウンセリング。

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◇教師だからできる心のケアを目指して
1.教師だからできる関わり方を大切に 
カウンセラーにはできない教師ならではの関わり方
 ① 児童・生徒との接点,様々な時間と場面で持ってくる
    ② 授業 心のケア 様々な工夫ができる
  

2.今までの経験をこそ足場にしよう
教師としてのリソース(資源,財産)
① 児童生徒を一つにまとめる力量
② 学習指導の実を上げる手腕と努力
③ 集団としての児童生徒への関わりの見事さ
 

3.効果的なコミュニケーションはそのまま心のケアに
教師がカウンセラーになる必要はない
教師には教師としての心のケアの方法ができる

カウンセリングの本質は援助的なコミュニケーションである
援助的なコミュニケーション
        = カウンセリングとしての援助
 

4.コミュニケーションの楽しさを児童生徒にまず伝えたい
<聞き上手><コミュニケーション上手>

学校は「最初の社会」
◎ 家庭という小さな生活単位から出て多用な他者と出会う場であり,
    そこで体験し蓄積していくことは大きいものがある。

◎ 一人一人がその中でもまれ時に傷つきもしまた包まれながら他者を
    気遣い癒せる存在となっていく

◎ 心の傷ついた子どもたちもまた,他者との輪の中でケアされていく
    ことこそが自然で望ましい(個別のカウンセリングよりも)
 

5.ブリーフセラピー(短期心理療法)から学ぶもの
C.ロジャース
     「カウンセリング(来談者中心療法)」
       - 広く学校現場で

最近ブリーフセラピーの台頭
未来に焦点

  
□学級担任だからできる心のケア
「担任だからこそ」の利点
   ① 総合的情報量
   ② 一緒に生活する時間が長い

  ◎ 集団としての力を利用しやすい,一人のメッセージを一般化して伝え
   る
    = 強制的に話ができる




◇教師にできる心のケア7つのポイント
□ポイント1
   児童生徒のリソースを大切に
問題にとらわれすぎない柔軟なものの見方

□ポイント2
  「変化」と「解決」を求めて
      
※ 以下略

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