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「なぜそれが買われるのか?」博報堂買物研究会 朝日新聞社 2018年 /「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ⑦ 【再掲載 2012.8】 [読書記録 一般]

今回は、博報堂買物研究会の
「なぜそれが変われるのか?」を紹します。



出版社の案内には、


「選択肢は、ありすぎると困る。『豊富な商品情報』も価値ではない。安心し
 て気軽に選べる『仕組み』づくりが勝負を制する! 賢く情報収集しなけれ
 ばいけないというプレッシャー。もっと安い商品、得なショップがあった
と知る後悔。しまいには、比較選択に疲れ果て、何が本当に欲しいものな
のかわからなくなる―買物に疲れた現代人にモノを売るための方法を大公
開!」


とあります。





本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「① そろえる買い物の時代(高度経済成長会) 
  ② こがれる買い物の時代(安定成長期 バブル時代)
  ③ 賢い買い物の時代(失われた20年) AISASの時代」


・「『モノを選ぶ幸せ』の転換期 =『欲しいけど選べない』買い物の時代
  買い物欲はあるのにその欲を忘れてしまう現象」


・「どこで買うのがよいかわからない」




もう一つ、再掲載になりますが、岩上薫さんの
「お母さんちょっと」⑦を載せます。
今の保護者に受け入れられるのだろうかと考えてしまいました。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「なぜそれが買われるのか?」博報堂買物研究会 朝日新聞社 2018年

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◇かつて買い物に「幸せ」はあった
 
 買い物の歴史を振り返る
   そろえる買い物の時代(高度経済成長会) 
     プロダクト・アウトの時代
     三種の神器 3C
       1950年代 冷蔵庫 洗濯機 白黒テレビ
       1960年代 カラーテレビ クーラー カー
     家電普及
 

 あこがれる買い物の時代(安定成長期 バブル時代)
   差異化
    ― 分衆  DCブランド
 

 賢い買い物の時代(失われた20年) AISASの時代
   2001年 牛丼価格競争 
        → デフレ時代  コスパ
   価格比較
     商品口コミサイト
 

 欲求流去 
  - 「モノを選ぶ幸せ」の転換期  
    「欲しいけど選べない」買い物の時代
      = 買い物欲はあるのにその欲を忘れてしまう現象
   もはや買い物はストレスになっている
      ① 情報を選別するプロセス
     ② 商品点数が多すぎることのストレス



◇なぜ買い物は幸せでなくなったのか

 買い物が幸せでなくなった3つの理由
   理由1 あふれる情報 ニセの情報
        通信量増大とスマホの普及
        SNSによる「口コミ」の変化 情報の玉石混交化
          ストレスマーケティング問題
          口コミランキング買収疑惑

   理由2 あふれる商品 新しい買い方
        ロングテール
      次々と生まれる「新しい買い方」
        フリマアプリ インフルエンサー
      どこで買うのがよいかわからない
<以下略>






☆「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ⑦ 【再掲載 2012.8】

◇原点生活
 
 私が初めて教師になったとき、校長先生が次のような意味のことばを述べられ
ました。


 「私たち夫婦は共に教員であるから買い物などの時間がなかなかとれない。だ
  から、ついタクシーを使って時間の短縮をはかっている。けれども、子ども
  たちを連れて買い物に行くときは決してタクシーを使わない。子どもにはお
  金のありがたさを知ってもらうためだ」


 このことばは、いわれた当時は何も感じませんでしたが、しばらくしてから、
記録ノートをめくってみてしみじみ味わいました。


 まったくその通りだということを。


 と同時にこのことばから、子どもには、いつも原点にかえって教えなければい
けないということを悟ったのです。


 タクシーで行けば早いのに、歩きやバスで行くことによって、お金のありがた
さを知らせるのと同じように、今、私たちが使用している物のありがたさを知ら
せる必要があります。


 電気洗たく機があるから、それにほうりこめば洗える便利さ、ミシンを踏めば
すぐにでき上がる効率のよさしか知らない子どもたちに、手で下着を洗わせ、手
でぞうきんを縫わせることによって、その大変さ、親や祖先の苦労を知らせると
いうものです。


 こうした原点にもどった生活を通すことによって、今の生活の豊かさをしみじ
みと味わわせると同時に、体験を通して新しいイメージやアイデアを生む能力や
態度を身につけていくのです。


 したがって、私は、子どもにはなるべく不便な生活をさせた方がよいと考えま
す。


 子供部屋なども、シンプルな学習机と整理ダンスなどの最低必要なものだけで
いいのです。


 あとは自分でダンボールの箱や廃乗物を利用してつくらせればよいのです。


 彼らは頼れば工夫します。

 困り、悩む環境の中にほうりこんでやるのです。

 「原点生活」を大人がつくってやるよう、今すぐ行動に移しましょう。

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