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キーワード 読書について22-「読み聞かせで育つもの」高山智津子 神戸新聞総合出版センター 1992年 /「古代日本の発掘発見物語」玉利勲 国土社 1985年 ④【再掲載 2012.5】 [読書記録 教育]

今回は、4月1日に続いて、キーワード「読書について」の紹介22回目、
高山智津子さんの「読み聞かせで育つもの」を紹介します。



出版社の案内には、


「『読みきかせ』−読み手と聞き手が本の中の楽しい世界を共有することで生
 まれる人と人との心のふれあい、ひびきあい。それがいくつも胸の奥深く
 に蓄積されて感動する心になり、生きる力になり、困難に直面したときの
 復元力になる、と本書の実践報告は示す」


とあります。


30年くらい前に出版された本ですので、
紹介されている本もかなり以前のものになります。
わたしが読むと今でもおもしろく感じます。
そのおもしろさを現在の子どもたちが感じてくれると‥




もう一つ、再掲載になりますが、玉利勲さんの
「古代日本の発掘発見物語」④を載せます。
子どもの時に読んでいたらよかったのにと思った本です。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆キーワード 読書について22-「読み聞かせで育つもの」高山智津子 神戸新聞総合出版センター 1992年
 
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◇この本に夢中
「じごくのそうべえ」田島征彦 童心社

  「ふれふれなんだこんなあめ」梅田俊作・佳子 岩崎書店
 

◇読み聞かせで育つもの
デフ・アンド・ブラインド

荒田幸子さん(視力障害)
    米国留学 →「詩集 憩いのみぎわに」筑摩書房
お楽しみのもと 読み聞かせ
   
  わんぱく文庫 
    大阪・視力障害者の読み聞かせ
子供が好きなもの
      冒険もの・学園もの
 

◇心に残る読み聞かせ
心の触れ合いを育てる 
    読み聞かせで育つもの
  ① 言葉の発達を促す  
          言葉・イメージ
② イメージ豊かに育つ 
          創造力
③ 創造力も育つ

  「言葉探しの旅」から「言葉探しの旅」藤本英二(高校出版)
物語はそのときの自分の心をカルタシス=浄化発散させる

  優れた絵本の条件 
    ① 繰り返し
② 質的変化
③ ドラマチックな展開
 

◇読み聞かせの勧め
楽しい本から

  ちょっと工夫して 
    楽しい本は大人でも楽しみましょう
高学年の子どもも本の読み聞かせをどんなに喜ぶか
 

◇快いものとしての読み聞かせ
高学年にも読み聞かせ

本の中の楽しい世界を!
   「高次は低次を制限する」

  赤ちゃんからの読み聞かせ
    遊びを促す絵本  一緒に遊びましょう

  言葉が育つ

  イメージを楽しみながらもう一つの世界をもう一つの人生を豊かに

  親と子の響き合い
 

◇私の好きな作家
梅田俊作

岡田淳  
    ファンタジー 
    「2分間のぼうけん」
    「学校ウサギをつかまえろ」

  後藤竜二 
    「1ねん1くみ1ばんワル」
    「のんびり転校生事件」

  宮川ひろ
    「先生のつうしんぼ」「春駒のうた」

  森はな 
    「ハナ先生ものがたり」

  さとうわきこ
    「せんたくかあちゃん」

  にしまきかやこ

  アーノルド・ローベル
    「どろんここぶた」
    「がまくんかえるくん」








☆「古代日本の発掘発見物語」玉利勲 国土社 1985年 ④【再掲載 2012.5】

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◇ヘドロの缶詰 -池の底にあった唐古遺跡

□森本六爾の死
  弥生時代 
    稲作遺跡 
     - 昭和十年代   唐古遺跡
戦後   登呂遺跡

  唐古遺跡 弥生時代
    ~ 後期 唐古池中心

  森本六爾
    明治36(1903)3月 現在桜井市(織田村)生
小学校に勤務しながら調査
大正13(1924)年 
     「大和における史前の遺跡」論文

上京 「東京考古学会」結成 「考古学」
当時の考古学会への対抗心
昭和6(1931)4月
      無理して旅費-ヨーロッパ留学
昭和7(1932)3月 
      帰国(病気)
昭和11(1936)1月
      32歳で病死
   ◎松本清張『断碑』1954 モデル
  

□ヘドロを掘る
  国道15号線 
    盛土用に唐古池の底の土を利用
  末永雅雄博士が進言
東西109m×南北165m ヘドロ深さ1.5m
すべて人力 
      ツルハシメスコップ・モッコ・トロッコ
50人の作業員 弥生式土器が次々と

  昭和12.1.8~ 
    京都大学と共同調査 
      浜田耕作指導 末永調査主任
  

□木製農具の出現
  作業終了 3月23日 
  調査終了3月28日
  大小107基の竪穴と3基の井戸
  ヘドロの缶詰
    ~ 木製品 農耕具、容器、装身具、武器、轆轤、
      金属製刃物の使用も認められた


□広がる遺跡
  土器 赤い彩色、シカや家の線彫りが目に付く

  五つの様式に分類(小林行雄)

「大和唐古弥生式遺跡の研究」昭和18(1943)年3月

  現在 用水池 → 養魚池に
今も池の底に弥生ムラの跡

  昭和42(1967)年
  唐古池付近で発掘調査 
     = 弥生ムラの範囲
  田原本町 
      唐古地区~鍵地区
  東西600m~南北600m 「唐古鍵遺跡」



◇掘り出された弥生時代のムラ - 登呂遺跡大発掘

□取り上げられたカメラ
  杉原宗介(明治大)登呂遺跡初調査
遺跡写真を撮ると 
      → 軍人に取り上げられてしまった
飛行機プロペラ工場現場
南水田3万㎡土取り昭和18.1
深さ2m ~ 大量土器・木の破片
↓                             
地元考古学者 
      安本博氏 許可を得て進行見守る
  7月 丸木舟(前半分1m)
        ~ 東京考古学者に報告

毎日新聞 
      静岡支局 森豊記者も東京本社に記事

静岡県による発掘調査 
      8~9月 17日間


□再開された発掘調査
  昭和21年1月 
    明治大・後藤一守教授 杉浦氏中心

 昭和22年3月 
   「静岡市登呂遺跡遺跡調査会」
 昭和22年7月13日 鍬入れ式  ~ 9月3日
延べ3000人が参加
  2m×100mの小規模調査
 昭和23年4月 
    「日本考古学協会」


□家と倉庫と水田
 25年9月まで 
   ~4年間
 空腹との闘い



◇論争続く石の骨 -「明石原人」と直良信夫

□ついに人骨発見
 昭和6年(1931)4月18日 直良信夫29歳
  スコップを手に西八木海岸の崖の表面観察
 百万年前の層から人骨
     - 土を洗い流したのが失敗
                                                                         □つきまとう不運
  東京帝大理学部人類学教室の松村瞭博士に鑑定を依頼
松村 はじめ感激 → のち冷静に

  石器についての論文 批判 鳥居龍蔵・大山柏ら
「日本に旧石器文化などあるはずがない」

上京し基礎から勉強をやり直す
昭和20年4月 早大講師に 
空襲で人骨燃える
       → 石器二個のみ残る


□解けない謎
  長谷部言人教授 
    昭和22(1947)11月 
       写真と模型の保管知る
    23(1948)7月
       『人類学雑誌』に発表
ニポナントロプス・アカシエンス

  芹沢長介(東北大)昭和45年6月
    「二個の石器は旧石器時代のもの」

  愛知医大 吉岡郁夫 昭和52(1979)~53(1978)発表
原人ではなくネアンデルタール人か新人のいずれか
- ネアンデルタール人級

  東大 遠藤万里  獨協大 馬場悠男 昭和57年7月
「せいぜい一万年前」~現代

  ※ 完全には解決していない

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