SSブログ

「目からウロコの教育を考えるヒント」清水義範 講談社 2001年 ③ /「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2009年 ④(最終)【再掲載 2013.5】 [読書記録 教育]

今回は、4月12日に続いて、清水義範さんの
「目からウロコの教育を考えるヒント」3回目の紹介です。




出版社の紹介には

「こんな時代だからこそ、教育を根本から考えよう!『子供たちがあぶない』
『教育の危機』『日本はお先真っ暗』 それってホントですか?子供大好きの
シミズ博士がとことん考え尽くした、大納得の異色教育論。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教育実習だけでいきなり担任を持つのは無茶というもの。先生にも修行期
間がほしい。」


・「教員の給料を2倍にして教員の待遇を良くし,いろいろな意味で憧れの職
業にしなければ。そうすれば人材が集まる」


・「学校選択制は違う種類の子とつき合える貴重な体験を奪う」


・「小学校に質の差を付け,幼い頃から人間を振り分けるような気がしてなら
ない。せめて小中学校では,世の中にはいろいろな人間がいるんだなあと
  感じさせることが大切な教育だと思う。」




もう一つ、再掲載になりますが、山折哲雄さんの
「わたしが市について語るなら」④を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「目からウロコの教育を考えるヒント」清水義範 講談社 2001年 ③

1.jpg

◇生徒と先生のほどよいスタンス
「国語入試問題必勝法」
     長短除外の法則
      …「5つの中から一つ選べ」の問題では最短最長は外す!

  対等の立場 


◇先生にも修行期間を
「教育実習だけでいきなり担任を持つのは無茶というもの」


◇教育の質を上げる方法
「能力不足の者の切り捨ては教育とは相容れない方針だ」
 教委区職員養成審議会
       ① 民間企業経験者の採用
② 初任者研修充実

「分限免職」
教育の質を上げる方策は能力不足の者を切り捨てるのがベストか?
                 ∥
         ◎ 教育を忘れた文部省にあるまじき考え方      

   教員の給料を2倍にして教員の待遇を良くし,いろいろな意味で憧れの
  職業にしなければ! →  人材が集まる

○ 教員の質を上げる方策はいろいろある
しかし,文部省はクビを切るだけ

  文部科学省もリストラをやりたがっている  
◎ 質を向上させる方策
× 質の低い者を排除していく


◇時代の色に染まる公立学校
「学校選択制は違う種類の子とつき合える貴重な体験を奪う」
   品川区 
      小学校の選択自由化(2000年~)
公立小に多様化が必要か 
        → 公立は均質性こそ求められる

  「小中学校だけ全種類の人間とつき合うことが出来た」
          ↑↓
   ◎ 学校選択制は学校の質の均一性をなくすことにつながる       
教育レベルも上下二つの層に分化してゆきつつある
              ∥
   ◎ 違う層との関係がギクシャクしつつある      

   ◎ 小学校に質の差を付け,幼い頃から人間を振り分けるような気がし
    てならない。せめて小中学校では,世の中にはいろいろな人間がいる
    んだなあと感じさせることが大切な教育だと思う。  










☆「わたしが死について語るなら」山折哲雄 ポプラ社 2009年 ④(最終)【再掲載 2013.5】

[出版社の案内]
宗教学者・山折哲雄が、思春期を迎える未来のおとなたちに伝える「死」の話。
ストレートなテーマを、真摯に、実体験を交えて語りかけます。

1.jpg

◇日本には「無常」の風が吹いていた

□古典のもつ強さ
 「伸び伸び、明るく、元気よく」が存在しない時代になってしまった

 シュタイナー学校
   「古典は子どもにとって心の母乳になる」

 古典
   ~ 声に出して文章のリズムを身体で感じる
身体で感じることが何よりも大切


□ 「万葉集」を読む
 「『万葉集』『源氏物語』『平家物語』『謡曲』『浄瑠璃』これだけの古典に
  親しんでいれば、それで日本人の価値観、宗教観、自然観のすべてが分
  かる」 山折哲雄

「万葉集」      
     相聞歌(恋の歌)と挽歌(死者を悼む歌)

「源氏物語」を読む  
     「もののあはれ」 と 「もののけ」

「平家物語」を読む  
     無常の感覚

「謡曲」と「浄瑠璃」を読む 
     謡曲 シテの多くが亡霊や生き霊
= 語りのリズム
◎ 古典と語り


□「おまえは今死ねるか」
  唐木順三「自殺について」アテネ文庫 弘文堂 1950年

  「きけわだつみのこえ」 
    死の前に和歌
     - 古典のリズムの強さ、すごさ

nice!(158)  コメント(6) 
共通テーマ:学校