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「いいかげんのすすめ」ひろさちや PHP研究所 2008年 ③ / 新津の伝説③「海から上った虚空蔵仏」  浜松市南区新橋町【再掲載 2014.3】 [読書記録 一般]

今回は、4月14日に続いて、ひろさちやさんの
「いいかげんのすすめ」3回目の紹介です。



出版社の紹介には

「仏教を中心に宗教的なものの見方・考え方を紹介。戸惑い・不安を抱え、傷
 つくことも多い現実社会を生きるための叡智をやさしく説く。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「快楽と苦行の中道こそが仏教の基本姿勢→『がんばるな』。努力も怠惰もい
いかげんが大切」


・「努力のしすぎは精進ではない」


・「中途半端な善は傲慢になるから『こだわりのない善』を!」


・「正義を一方的に振り回すと、思いやりやいたわりを失う」


・「阿修羅は、正義にこだわったがゆえに神々の世界から追放され魔類とされて
しまった。ひとこと優しい言葉がほしい。」




もう一つ、再掲載になりますが、
新津の伝説③「海から上がった虚空蔵仏」を載せます。
各地で同様の昔話がありますね。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「いいかげんのすすめ」ひろさちや PHP研究所 2008年 ③

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◇「いいかげん」のすすめ 

 がんばってはいけませんゆったりと人生の旅を楽しみましょう。
「中道」こそが仏教の基本姿勢
    - 快楽・苦行  
      「がんばるな」

   人生は旅
     人生の旅の要領は「いい加減」
  

 中道
  - 努力も怠惰も「いいかげん」が大切
  

 平常心
  - いざというときのために平生を大切にしておく
  

 八風
  - 世間の評判などに負けない不動心を確立する   

  八風吹不動(八 - 利・衰・毀・誉・称・識・苦・楽)
風評に動じない
  

 救済
  - ほとけの加護は,順境には「猿の道」,逆境には「猫の道」 


 喫茶
  - お茶を飲んでゆとりを持つ 


 一音(いつおん)
  - 同じ話でも聞き手によっては違う教えとなる


 精進 
  - 血眼ではなく,ゆったり着実な努力を!
    努力のしすぎは精進ではない


 戒 
  - 弱い自分を自覚し「生かされている自分」を知る

  五戒に 
    ① 不殺生戒 
    ② 不妄語戒 
    ③ 不倫盗戒 
    ④ 不邪淫戒
⑤ 不飲酒戒


 睡魔 
  - 居眠りしてからお念仏という仏道でもいい
  

 差別
  - ゴミを毛嫌いせず気にしないこころも大切
  

 修行
  - 感情を殺すのではなく,悲しいときは真珠の涙を
  

 悪口 
  - 言わせてもらえるという感謝の心を  


 馬鹿
  - 包容力のある「馬鹿なかしこ」になろう

   女性
     ① かしこいかしこい 
     ② かしこい馬鹿 
     ③ 馬鹿なかしこ(理想)
④ 馬鹿馬鹿


 有漏・無漏(うろむろ)
  - 中途半端な善は傲慢になる 
   「こだわりのない善」を
  

 世間
  - 人々が見る物指しではなく,ほとけの物指しで行動しよう 


 八万四千の法門
  - それぞれ自分にふさわしい道を歩めばよい


 正義 
  - 一方的に振り回すと「思いやり」「いたわり」を失う
        
  正義感の強い人は狭量 
    ダンミカにならないように
  
 阿修羅
  - 正義にこだわると魔類になる。優しい言葉が大切 
◎ 阿修羅-正義にこだわったがゆえに神々の世界から追放され魔類と
    されてしまった 
     → ひとこと優しい言葉を








☆新津の伝説③「海から上った虚空蔵仏」  浜松市南区新橋町【再掲載 2014.3】


 今から凡そ、千二百五十年も前の話である。


 浜松市の南、太平洋に程近い、米津の村の漁師、ある夜ふと見ると、池上に
光るものがあり、あたりを、ぼうっと明るく照していた。


「なんだろう」


「変だな」


 漁師達は不思議でならなかった。そうしたことが二晩も三晩も続いた。金色
のその光りは、浜に打ちよせる波頭に輝いて、唯事とは思えなかった。


「これはきっと、海の中に、何かおるのだよ」


「よし、網を曳いて探して見よう」


 次の日、その漁師達は、海に網を入れて探してみた。


 すると網に何か重いものがかかってきた。


「おや」


 引き上げて見ると、それは一体の仏像たった。


 しかも、虚空蔵菩薩の像である。


「勿体ない、仏様だ」


 驚いた漁師達は、思わずも手を合わせて拝むのだった。


 そして早速、村の蔵興寺に持って行った。蔵興寺の和尚はそれを見ると、


「ほう、これはこれは、海から上るとは有難いことだ。わしの寺で祀らせて頂
 きましょう」


と大喜びで、お堂を建てて祀ることとした。


 これが今、浜松市新橋町にある、虚空蔵様であるという。


 この虚空談菩薩は、毎年2月13日が縁日で、子供の智恵の仏様として、そ
の日は参詣者で大にぎわいである。

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