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「いいかげんのすすめ」ひろさちや PHP研究所 2008年 ④(最終) /『日本例話大全書』有馬朗人・中西進ほか 四季社 2001年 ④【再掲載 2015.4】 [読書記録 一般]

今回は、4月18日に続いて、ひろさちやさんの
「いいかげんのすすめ」4回目の紹介 最終です。


わたしはひろさんのお話しが大好きです。


出版社の紹介には

「仏教を中心に宗教的なものの見方・考え方を紹介。戸惑い・不安を抱え、傷
 つくことも多い現実社会を生きるための叡智をやさしく説く。」
 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『不機嫌ほど大きな罪はない』 ゲーテ」


・「自分のことしか考えられない人間、畜生にならないためには笑顔が必要。
笑顔は青信号でしかめっ面は赤信号」


・「青色青光(しょうしきしょうこう)。人がそれぞれ発する光に感動しよう。
すべての人がそれぞれに発している美しい光をキャッチし、それに感動で
きる人になりたい」


・「現代日本人は羅針盤なしで人生を生きている。大切なことは、『忘れるこ
と』と『こだわらないこと』の二つ」




もう一つ、再掲載になりますが、有馬朗人さん、中西進さんらによる
「日本例話大全書」④を載せます。
語りたくなる例話がたくさん載っています。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。


☆「いいかげんのすすめ」ひろさちや PHP研究所 2008年 ④(最終)

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◇ご縁を大切に

 この世にはほとけさまがお考えになったいろんな配役があるのです
  

 縁 
  - 人間は不完全 補い合って生きよう   対 タイ ツイ
        
   
 卒啄同時
  - 相手と呼吸がぴったり合うのは大事,だが気楽に考えよう   


 仏頂面
   - 不機嫌も陽気も周りに伝染し自分に返ってくる
     ゲーテ 
      「不機嫌ほど大きな罪はない」


 和顔愛語
  - 笑顔で優しい言葉を掛けるのも仏教の実践


 畜生
  - 自分のことしか考えられない人間にならないためには笑顔が必要
      忙しい 
       ~ 心を亡くす 
    ◎ 笑顔は青信号でしかめっ面は赤信号 


 青色青光(しょうしきしょうこう)
  - 人がそれぞれ発する光に感動しよう
阿弥陀経 
      すべての人がそれぞれに発している美しい光をキャッチし、それ
     に感動できる人


 同行二人(どうぎょうににん)
よき指導者は人々の先ではなく,共に歩む
  

 浄土
  - あの世には憎む相手(人間)との再会もある 
倶会一処 ← 怨みと憎しみをなくしておかなければ…


 怨憎会苦(おんぞうえく)
  - 「いやな人」がいるのは当たり前
愛別離苦 怨憎会苦
  

 現世 
  - 「来世ではほとけさま」と考えると,この世の人間関係が楽しくなる 


 末世
  - 次に生まれ変わることも考えて現世を楽しむ 
    一期一会
  

 知恩
  - 「返す」より「知る」ことで恩に感謝する 
ギブアンドテイク
     - 打算的でいやらしい
知恩
     ~ 恩を知れ → 感謝の心


 不請
  - 頼まれなくても理解しこころをやすらかにしてあげよう
  

 慈悲
  - 苦しむ者に友情を持ち,共に呻く
  

 極楽
  - 不美人や貧乏人に慈悲が注がれる  


 平等
  - 授かった天分に応じて社会に奉仕する
大学で学んだ学問でもって社会に奉仕するのが大卒の役目

    千手観音
     - 救うべき人を殴り,愛撫し,合掌するという教え



◇あとがき

 「ひろさちやはうどん屋の釜」
   - その心は「湯(ゆう)」ばかりです
  
 宗教は羅針盤
   進むべき道を知る
   現代日本人は羅針盤なしで人生を生きている
        ↓
  ◎ 忘れること と こだわらないこと     







☆『日本例話大全書』有馬朗人・中西進ほか 四季社 2001年 ④【再掲載 2015.4】

◇人生の道しるべ
 
  生き物をいたわる心 源雅房
 源雅房 
    上皇の側近のうそにより昇進できず

    けんかするのも相手次第 証空

    証空(1177~1247)法然の弟子、浄土宗西山派開祖

    「理を論じるのも相手次第」
  ◎ 無知な相手に高邁な説教をしてみても意味が分からないばかり
      か、かえって虚しくなる

 
 将軍が座右の銘とした六箇条 徳川吉宗
   徳川吉宗(11684~1751)
    6か条 
     ① 苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし
    ② 掟に怖じよ、火に怖じよ、分別なき者に怖じよ、恩を忘れるこ
      となかれ
     ③ 欲と色を敵と知るべし 
    ④ 少なることも分別し大事とて驚かず
    ⑤ 9分は足らぬ、十分はこぼれると知るべし
    ⑥ 分別は堪忍にあると知るべし


 無理して忠告を聞く 貝原益軒
貝原益軒(1630~1714) 江戸前期・福岡藩士
   忠告も無理なく好んで聞き入れるようになれば自分が過ちを犯すこと
    も少なく  なる  
   損軒
    → 益軒

 
 すべては控えめで少しがいい 江村専斎
江村専斎(1565~1664)
  加藤清正に仕え美作の森忠継に仕えた
  ずっと京都に住み寛文4(1664)年9月2日百歳で没
    「平生ただ一つ覚えておくべきことは些という文字」
   老いて一人暮らしに徹する 雨森芳州
     雨森芳州(1668~1755) 
       木下順庵門下の儒者
     対馬侯に仕え子弟の教育に当たった - 懇切丁寧  

 
 世渡りは銭湯のようなもの 平賀源内
平賀源内(1728~1779)
  他人と親しむ、他人を受け入れる、時には清濁合わせ飲む


 素直な心で生きる 良寛
   良寛(1758~1831) 江戸後期・禅僧
   子供との遊びを詠んだ和歌多し                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

  良寛 自らを「大愚」と号 肩肘張らず自分のあり方に従っていく

 

○七度たずねて人を疑え 西郷隆盛

 西郷隆盛(1827~1877)
蕎麦屋で蕎麦代のことでもめる

 

○息子を勘当し悠々と生きる 室町宗甫

室町宗甫 京都の豪商
二人の息子無頼の徒に → 勘当

財産をすっかり処分 → 2万両隠棲



2万両を貧しい人を恵むための資金に 2万両底につく
死んだときに300文と米二合のみ


 晩年の20年余りを隠れた善行 心の赴くままに


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