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「にほん語観察ノート」井上ひさし 中央公論新社 2004年 ⑤ / 向山洋一さんはこんなことを ②【再掲載 2012.6】 [読書記録 一般]

今回は、5月26日に続いて、井上ひさしさんの
「にほん語観察ノート」の紹介 5回目です。




出版社の紹介には

「人生の難局を切り抜け、難問を乗り越える。その力が『ことば』である。新
聞投書から首相の答弁まで、著者が感銘を受けた言葉や迷言を幅広く取り上
げる。『読売新聞』日曜版連載を単行本化。」


「ふだんの言葉の中に隠れている日本語のひみつとは?『言葉の貯金がなによ
り楽しみ』という筆者のとっておき。持ち出し厳禁、言葉の見本帳。」
 
とあります。


井上ひさしさんが、言葉とは文化だとわかりやすく教えてくれました。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「口言葉は言い直しがきかない。『もう一度聞きたい』といってもできない」


・「『言葉で落ちをとるのは落語や漫才や映画にまかせて、舞台の落ちは動作
  (アクション)でとれ』 森川信」


・「日本語には言葉の素になる音(音節)が百数十個しかないので、同音異義語
が多くなる」



もう一つ、再掲載になりますが、
「向山洋一さんはこんなことを」②を載せます。
向山さんの教育技術法則化運動(現TOSS)に対する評価はまちまちです。
技術を知っていることは大切ですが、
子どもの状況に合わせて指導することがより大切だとわたしは思います。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「にほん語観察ノート」井上ひさし 中央公論新社 2004年 ⑤

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<言葉の経済学> 2

◇口言葉の原則
原則 
   ① 口言葉は言い直しがきかない
   ②「もう一度聞きたい」といってもできない  
       瞬間瞬間の言葉     


◇話し言葉の恐ろしさ
いけないと思ったときはもう遅い 
    = 訂正がきかない

  「飛び火」する

  「状況」に載せられる


◇コントのツボ
  「落ち」が必要

  森川信 コント作者としての才能 
「言葉で落ちをとるのは落語や漫才や映画にまかせて、舞台の落ちは
    動作(アクション)でとれ」

◎映画では言葉のギャグ
      (例)「まくら、さくらを取ってくれ」


◇政治家の発言
日本の政治家 
   - 聞く人をいつも不愉快に陰気にさせてしまう

   自分自身をからかわない 
自分や自分の党派や自国に不利益な話しも
    … 愛するがため


◇駄洒落
日本語は駄洒落が出やすいことでは横綱格
|
日本語には言葉の素になる音(音節)が百数十個しかない
↓ 中国語400個前後 英語8千~3万
◎同音異義語が多くなる
    「駄洒落のつくり方」
       五十音図を使う 
(例) 「古典」で語呂合わせがしたいとき
心の中で高速で
「アテン、イテン、ウテン、エテン、オテン、カテン、
         キテン…」
→ 移転 雨天 汚点 機転…

「古典が苦手なのがぼくの汚点だ」
「古典を読めば何がありの視点が見つかるかもしれない」







☆向山洋一さんはこんなことを ②【再掲載 2012.6】


◇しつけとは
  ① あいさつをすること
 ② 机といすをきちんと中へ入れること
  ③ 名前を呼ばれたら返事をすること


◇教師の教養
 1 すべての教育課程の編成
  2 重要な方針を原文で読む癖と自分なりの解釈
  3 様々な指導方法の知識
  4 当面する教育問題の具体的解決策


◇人間の生きがいとは
  1 自分の夢を達成すること
  2 自分の可能性を伸ばすこと  
  3 人の役に立つこと  皆で分かち合う


◇向山式ノート指導
  ① 1単元を見開き2ページで
 ② 教科書丸写しは認めない
  ③ イラスト・図解をすすめる
  ④ ノートづくりの時間を与える
  ⑤ 見開きページごとに評価する
   ※ 評価は「合格」のみ  
       不合格は修正・やり直し
  ⑥ 特に立派なノートは全員に紹介する


◇シール
  ×害  賞としてのシール
○益  チェックのためのシール
  
  時間内で次々と合格させる
   → だめな子は残す やり直し
① 力を付ける
②「授業をまじめにやらなければいつかつけが回ってくる」ことを
      教える


◇最初の三日間
  ① 教師自己紹介 出身・年齢・経験年数等
  ② 質問を受ける
  ③「人間の生きがい」
   ⅰ 自分が持っている才能を伸ばす喜び
     ⅱ 人のためになることをする喜び
     ⅲ 自分の描いた夢を実現することの喜び
  ④「人間らしさ」
    ◎ 人間は間違うことができる
         間違えたら直せる 
         動物は命にかかわる
   ◎ 弱いもの・力のないものをいたわることができる
弱いものいじめはゆるさない
  ⑤ 約束  
     ⅰ えこはいきはしない
  ⅱ 授業時間は延ばさない
  ⑥ ルールを決める  
      テストや給食等  
      ルールについての質問を受ける


◇ノート指導
  教科書 
    教科書の問題番号に「できた」「できなかった」のチェックが入って
   いるか確認する。

  ノート
    ・ ややこしい問題に問題をざざっと簡単にノートチェック。
・ 間違えた問題調べ
赤で訂正
もう一カ所やり直し(合格シール)
→ 不合格者は休み時間・昼休み・放課後すべての時間にやらせる


◇TTの授業
  ① つまずいている子の指導 
      ぼうっとしている子・教科書を開いていない子など
  ② ノートチェック・練習問題チェック
    1時間の授業で五回は直接ノートに○を付ける
  日付・ページ・綺麗さ・間違いなし 等の確認
 ③ 基本的しつけ
◎ 7割のできでも毎日続けていればよく分かるようになる。
= 「毎日の積み重ねが力を付けていく」


◇学級を組織する
  1日目 短い挨拶 全員呼名 教室・靴箱の位置を教える 
      座席決め(背の順) 靴箱(背の順)

  2日目 小物袋のお知らせ 自由帳のお知らせ 係 当番 日直 
      質問受け(全員前)

  3日目 漢字・計算テスト  と  楽しい授業

 4日目 ノートの使い方・教科書チェック
合格印を付ける

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「思えばいとしや出たとこ勝負」小沢昭一 東京新聞 2011年 ② / 有田和正さんはこんなことを ⑧ 『指導力アップ術⑫楽しい教室づくりの技術』有田和正 明治図書 2004年【再掲載 2012.11】 [読書記録 一般]

今回は、5月22日に続いて、小沢昭一さんの
「思えばいとしや出たとこ勝負」の紹介 2回目です。


中年御三家を懐かしく思い出します。


出版社の紹介には


「まあ、飽きっぽいというか信念がないというか、 目標達成なんていうと負担
が重くて、 一言で言えば「出たとこ勝負」の人生だったと思うんです―芸能
生活ははや50年を越え、 舞台、映画、ラジオ、テレビなど、各方面で活躍
中の小沢昭一の自伝。 家族のこと、友人のこと、共演者のこと、そして残
してきた作品のこと…… いつもの聴きなれた、あの軽妙な語り口でその来
し方を綴りました。 また、随所にでてくる昭和の風俗は、どれも郷愁を感
じさせるものばかり。 さあ、肩の力を抜いて、小沢劇場をゆっくりお楽しみ
ください。」

 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『あっそう それじゃおっかさんによろしく言ってくれ』(と殿下に言葉)」


・「名古屋の人は保守的・慎重。少し遅れたもの・定番ものが流行る」


・「小沢氏の同級生に堺正俊、加藤武、大西信行、内藤法美」





もう一つ、再掲載になりますが、
「有田和正さんはこんなことを」⑧を載せます。



昨日は好天のもと勤務校では運動会が行われました。
久しぶりの全校児童が運動場に集まり、多くの保護者が集っての運動会。
午前中のみのもので、コロナ禍以前に比べるとだいぶ縮小されましたが、
全力で走る姿、応援し合う姿が見られ、ありがたく感じました。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「思えばいとしや出たとこ勝負」小沢昭一 東京新聞 2011年 ②

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◇ナマズ 当てムキ 相撲
 ナマズ殿下との遭遇
  昭和50年代後半 
      学習院初等科 学年総見 東京・芝居
 中に秋篠宮殿下が…
殿下「母がファンなんです」
小沢 「あっそう それじゃおっかさんによろしく言ってくれ」


  当てムキに夢中
  名古屋ならあるよ


  必ずあるのが禁制品
  鳥もち-禁止に


  名古屋は玉手箱  
    ムキ 鳥もち
 7代藩主・徳川宗春 「芸どころ」
 大須 庶民的な歓楽街
 名古屋 
      保守的・慎重  
      少し遅れたもの・定番ものが流行る


  鯱ノ里の思い出
  朝青龍が贔屓
      ~ 元若松部屋だから
鯱ノ里
      名古屋出身 前頭三枚目まで  美男力士
 

  注射の御褒美は何と!
  小4で疫痢 → 太ももに筋肉注射
「注射すればお前の好きな鯱ノ里を呼んでやる」
→ 来てくれた 
          その後若松部屋に出入り のち若松親方




◇謳歌した小中学校時代
  小学校授業は海軍式 
    ずっと副長
 

  平出英夫海軍大佐
  岩田豊雄(獅子文六の本名)「海軍」新聞連載
    → 映画化 憧れる
         ↓ 
 軍人志望 昭和17年中学受験
府立一中に落ち麻布中学に入学 
        自由でのびのびとした雰囲気
      麻布中を3年で辞めて海軍兵学校予科へ
 

  教練授業は野外園芸会  
  成績順席 
      できるのが一番後ろで悪いのが前 40~50人中 23番
↓ショック
3年生 一番後ろで副級長
 国領嘉一先生
      イタリア駐在武官 イタリア語ペラペラ
代々木練兵場まで行進 
        軍歌を歌いながら
先頭は加藤武
同級生に… 堺正俊(フランキー堺)
            加藤武
大西信行(劇作家)
            内藤法美(音楽家 夫人は越路吹雪)


  同級の天才少年
  アコーディオンの天才少年 内藤法美
  秀才
       - 一高に  予習やらずに復習ばかり


  勤労動員中の寄席通い
  銀座 
      金春演芸場へ通う


  フランキー堺のこと
  フランキー堺 
      九州薩摩の生まれ 両親と上京後大森に住む 
頭脳明晰 多彩な男 慶應法へ
学生ジャズバンドでドラム
      → バンドマンとしてスタープレイヤー  映画へ









☆有田和正さんはこんなことを ⑧ 『指導力アップ術⑫楽しい教室づくりの技術』有田和正 明治図書 2004年【再掲載 2012.11】

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◇子ども理解力アップ
 
1 「学級づくり」+「授業づくり」の両輪づくりを
学級は 
       ① 助け合い 
       ② 磨き合い
       ③ 牽制し合い


2 磨き合い
  「學」- 上が「集団」,下の「個」が支えている
  = (個と集団のハーモニー)
 

3 長所をほめてその気にさせる
 (1) 成長の芽を見つけて励ます

(2) 長所をほめてその気にさせる  
「○○のプロ」と呼ぶ


4 一日30回やさしく名前を呼ぶ
  (1) 子供と信頼関係を作る 
◎ 一日30回名前を呼び用事を頼む

 (2) ほめてほめて方向を示す


5 子どもの勉強嫌いの三大原因
  第一原因 
     「授業がおもしろくない」
       → 知的好奇心を揺さぶる

  第二原因 
     「授業の内容が理解できない」 
       - 今は「歩留まり30%」

    第三原因
     「調べ方が分からない」

 
6 3年生で県名と漢字の練習は必ずした
   (1) やるべきこと

 (2) 県名を覚えさせる 
      三年生の一月 
       → 毎月帰りに一枚答え合わせ

   (3) 漢字のプリント

 
7 ミニテストで子どもを見る目を鍛える
 (1) 授業を見る目

(2) 指導と評価の一体化
  Point 
       「この時間は○○のことを指導するのだ」
        = ◎ 目標の明確化

 (3) ミニテストのすすめ
列ごとに問題の違うミニテスト

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