キーワード 読書について31-「あの本にもう一度」吉原敦子 文藝春秋 1996年 (5) /「読みの力を確実につける」神戸落ち研 深澤英雄 明治図書 2002年 ②(後半)【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]
今回は、5月21日に続いて、キーワード「読書について」の紹介31回目、
吉原敦子さんの「あの本にもう一度」5回目の紹介です。
出版社の案内には、
「昭和22年から昭和53年の間に出されたベストセラーの作者(山口瞳、渡辺
淳一、五木寛之、城山三郎、堀江謙一、小野田寛郎、住井すゑ等々23名)
にインタビューし、その作品誕生の秘話を探りつつ、吉原氏の巧みな観察力
と筆致で『時代の本』とその著者の肖像を描いた作品です。『諸君!」で2年
間近く連載されたものですが、ベストセラーを通じて、『戦後史』の歩みを
綴ったユニークな読書論&時代史となっています。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「今の官僚に欠けているのは,情報は持っているが,人間の情報は持ってい
ないということ。人間がどのように怒り,喜び,悲しみを感じているのか
分からなくなっているんじゃないですか。」
・「日本人の精神的欠陥は神経症的な異常反応」
・「自然音を言葉と同じように聞いている日本人と単なる音として聴く西洋人」
もう一つ、再掲載になりますが、深澤英雄さんの
「読みの力を確実につける」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について31-「あの本にもう一度」吉原敦子 文藝春秋 1996年 (5)
◇城山三郎 『官僚たちの夏』 昭和50年
本名 杉浦英一
昭和2年 名古屋生 一橋大・理論経済学
愛知学芸大学非常勤講師 「景気論」
同僚教師陣 隣室助手 青木茂
哲学者 市井三郎
上山春平
自由化派 VS 国益派
組織と人間がテーマ
『大義の末』新潮社
「今の官僚に欠けているのは,情報は持っているが,人間の情報
は持っていないということ。人間がどのように怒り,喜び,悲
しみを感じているのか分からなくなっているんじゃないですか。」
↑↓
◎ かつての官僚は権力を持っていたが私欲はなかった
「署長をやる前にまず苦情処理係とか市民と接触する最前線を学
ぶべき」
大学恩師 山田雄三氏と年に数回「二人だけのゼミナール」
◇岸田秀 『ものぐさ精神分析』 昭和52年 32万部
興行師の親 日本人の精神的欠陥 = 神経症的な異常反応
◎ 軍部にのみ責任をなすりつけて,国民自身における外的自己と内的
自己の分裂状態への反省を欠くならば,再び同じ失敗を犯す危険があ
ろう
◇角田忠信 『日本人の脳』 昭和53年 40万部
日本人論 イザヤ・ペンダサン『日本人とユダヤ人』
土居建郎 『甘えの構造』
角田忠信 『日本人の脳』
◎ 自然音を言葉と同じように聞いている日本人と単なる音として聴く
西洋人
= 理性と情緒が溶け合った日本人の曖昧さや自然観
↑↓
理性と感情を明確に区別して自然を対立したものとしてとらえる
論理思考
新しい発想で新しい独自な手法で
→ 開業医から東京医科歯科大学教授へ
☆「読みの力を確実につける」神戸落ち研 深澤英雄 明治図書 2002年 ②(後半)【再掲載 2012.10】
◇音読(2)
<基礎音読>
3.完璧読み(すらすら読みに挑戦)
□間違い読み
① 漢字が読めない 誤って読む
② 発音が不正確
③ 句読点で区切らない
④ 句読点のないか所で着る切る
⑤ 段落等で適切な間合いを取らない
⑥ 会話文での必要なイントネーションがちゃんと使えない
⑦ 明らかにアクセントが間違っている
※ 教師は5か所,わざと間違えてテープに
□完璧読みに挑戦
満点は100点 1か所間違えると10点引き
苦手な子は指なぞり読み
4.国語に限らず理科・算数・社会でも十分に音読する
<例:社会>
① 範読 わかりにくい → 振り仮名
② 個人読み 1~2回
③ 一人一巡
・じっくり読み
大事なことを強調してゆっくり
・立ち止まり読み
子どもの内言探索
・復習 予習を読みながら
5.暗唱(言葉を頭に刻み込む)
・音読
・完璧読みの延長で暗唱を!
・百人一首はまず十種
・「いろはかるた」を覚える
毎日2~3ずつ
・日本国憲法前文も暗唱
・古典(平家物語)や詩も暗唱する
<音読から朗読読みへ>
① しっかりした声で読む
② 大きな声で読む(笑いのリレー)
③ 呼び掛ける意識を作る
④ 発声・発音・姿勢
正しい呼吸
連れ読みの後に母音を伸ばす方法
口の体操
◇読書
<読書は自己教育運動>
1.読書の効用
目標 … 読書が好きになり読書習慣を身に付けること
2.読書診断
図書室で一冊借りさせる
物語型 = 読書力有り
絵本型 = 習慣化はしていない
図鑑型 = 知識豊富,社会理科好き
マンガ型 = 本より外あそび
絵本 = 書き言葉に抵抗
↓
◎ 3分間の識字速度
<読み聞かせ>
1.教師の読み聞かせ
本に親しむ
連続朝の読み聞かせ
→ 毎日15分間読む
読ませ聞かせ
亀村五郎「読ませ聞かせ」
古典
2.ゲストティーチャーの読み聞かせ
<読書環境・習慣作り>
1.家にある一冊を学級文庫に
2.本を読む習慣を付ける
朝の読書の4原則
① みんなで読む
② 毎日やる
③ 好きな本を読む
④ 隙間の読書
吉原敦子さんの「あの本にもう一度」5回目の紹介です。
出版社の案内には、
「昭和22年から昭和53年の間に出されたベストセラーの作者(山口瞳、渡辺
淳一、五木寛之、城山三郎、堀江謙一、小野田寛郎、住井すゑ等々23名)
にインタビューし、その作品誕生の秘話を探りつつ、吉原氏の巧みな観察力
と筆致で『時代の本』とその著者の肖像を描いた作品です。『諸君!」で2年
間近く連載されたものですが、ベストセラーを通じて、『戦後史』の歩みを
綴ったユニークな読書論&時代史となっています。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「今の官僚に欠けているのは,情報は持っているが,人間の情報は持ってい
ないということ。人間がどのように怒り,喜び,悲しみを感じているのか
分からなくなっているんじゃないですか。」
・「日本人の精神的欠陥は神経症的な異常反応」
・「自然音を言葉と同じように聞いている日本人と単なる音として聴く西洋人」
もう一つ、再掲載になりますが、深澤英雄さんの
「読みの力を確実につける」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆キーワード 読書について31-「あの本にもう一度」吉原敦子 文藝春秋 1996年 (5)
◇城山三郎 『官僚たちの夏』 昭和50年
本名 杉浦英一
昭和2年 名古屋生 一橋大・理論経済学
愛知学芸大学非常勤講師 「景気論」
同僚教師陣 隣室助手 青木茂
哲学者 市井三郎
上山春平
自由化派 VS 国益派
組織と人間がテーマ
『大義の末』新潮社
「今の官僚に欠けているのは,情報は持っているが,人間の情報
は持っていないということ。人間がどのように怒り,喜び,悲
しみを感じているのか分からなくなっているんじゃないですか。」
↑↓
◎ かつての官僚は権力を持っていたが私欲はなかった
「署長をやる前にまず苦情処理係とか市民と接触する最前線を学
ぶべき」
大学恩師 山田雄三氏と年に数回「二人だけのゼミナール」
◇岸田秀 『ものぐさ精神分析』 昭和52年 32万部
興行師の親 日本人の精神的欠陥 = 神経症的な異常反応
◎ 軍部にのみ責任をなすりつけて,国民自身における外的自己と内的
自己の分裂状態への反省を欠くならば,再び同じ失敗を犯す危険があ
ろう
◇角田忠信 『日本人の脳』 昭和53年 40万部
日本人論 イザヤ・ペンダサン『日本人とユダヤ人』
土居建郎 『甘えの構造』
角田忠信 『日本人の脳』
◎ 自然音を言葉と同じように聞いている日本人と単なる音として聴く
西洋人
= 理性と情緒が溶け合った日本人の曖昧さや自然観
↑↓
理性と感情を明確に区別して自然を対立したものとしてとらえる
論理思考
新しい発想で新しい独自な手法で
→ 開業医から東京医科歯科大学教授へ
☆「読みの力を確実につける」神戸落ち研 深澤英雄 明治図書 2002年 ②(後半)【再掲載 2012.10】
◇音読(2)
<基礎音読>
3.完璧読み(すらすら読みに挑戦)
□間違い読み
① 漢字が読めない 誤って読む
② 発音が不正確
③ 句読点で区切らない
④ 句読点のないか所で着る切る
⑤ 段落等で適切な間合いを取らない
⑥ 会話文での必要なイントネーションがちゃんと使えない
⑦ 明らかにアクセントが間違っている
※ 教師は5か所,わざと間違えてテープに
□完璧読みに挑戦
満点は100点 1か所間違えると10点引き
苦手な子は指なぞり読み
4.国語に限らず理科・算数・社会でも十分に音読する
<例:社会>
① 範読 わかりにくい → 振り仮名
② 個人読み 1~2回
③ 一人一巡
・じっくり読み
大事なことを強調してゆっくり
・立ち止まり読み
子どもの内言探索
・復習 予習を読みながら
5.暗唱(言葉を頭に刻み込む)
・音読
・完璧読みの延長で暗唱を!
・百人一首はまず十種
・「いろはかるた」を覚える
毎日2~3ずつ
・日本国憲法前文も暗唱
・古典(平家物語)や詩も暗唱する
<音読から朗読読みへ>
① しっかりした声で読む
② 大きな声で読む(笑いのリレー)
③ 呼び掛ける意識を作る
④ 発声・発音・姿勢
正しい呼吸
連れ読みの後に母音を伸ばす方法
口の体操
◇読書
<読書は自己教育運動>
1.読書の効用
目標 … 読書が好きになり読書習慣を身に付けること
2.読書診断
図書室で一冊借りさせる
物語型 = 読書力有り
絵本型 = 習慣化はしていない
図鑑型 = 知識豊富,社会理科好き
マンガ型 = 本より外あそび
絵本 = 書き言葉に抵抗
↓
◎ 3分間の識字速度
<読み聞かせ>
1.教師の読み聞かせ
本に親しむ
連続朝の読み聞かせ
→ 毎日15分間読む
読ませ聞かせ
亀村五郎「読ませ聞かせ」
古典
2.ゲストティーチャーの読み聞かせ
<読書環境・習慣作り>
1.家にある一冊を学級文庫に
2.本を読む習慣を付ける
朝の読書の4原則
① みんなで読む
② 毎日やる
③ 好きな本を読む
④ 隙間の読書