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「適応障害のことがよく分かる本」貝谷久宣 講談社 2018年 ② /「21世紀をになう子供たち」藤原正彦(お茶の水女子大学教授=当時) あすなろ夢講座21 20060215 於:グランシップ中ホール ②(後半)【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]

今日は5月13日、月曜日です。


今回は、5月10日に続いて貝谷久宣さんの
「適応障害のことがよくわかる本」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「適応障害はストレスに適応できずに起こる、こころの病気のひとつ。環
境の変化に適応できず、心身にさまざまな症状が現れます。抑うつと不
安が主症状で、原因となるストレスが除かれれば、症状がなくなります。
また、うつ病や不安症などの精神疾患というほどではない状態につけら
れる病名という側面も。本書は、症例も多く紹介しながら原因、診断、
治療法を徹底解説。誤解されやすい、こころの病の理解を深めるために
役立つ一冊です」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…


・「原因ストレスがはっきりしている」


・「ストレスが消えれば症状は消える」


・「症状は6か月を超えない」




もう一つ、再掲載になりますが、藤原正彦さんの
「21世紀をになう子どもたち」②を載せます。
20年近く前の講演会の会場の様子を思い出しました。




☆「適応障害のことがよく分かる本」貝谷久宣 講談社 2018年 ②

1.jpg

◇ストレスに対応できず起こる病気(2)

□不安や抑鬱を伴うタイプ 

タイプ①
  - 抑鬱気分を伴うタイプ
憂鬱感 涙もろさ 絶望感 思考力・集中力・判断力の低下など
 ※ 気分障害に似ているがそれほどでもない
        = 不完全気分障害
1 鬱病 
      2 双極性鬱病 
      3 非特定鬱病(夕方些細なことに)
4 気分循環型 
      5 気分偏重型(普通の日もある)

 タイプ② 
  - 不安を伴うタイプ
漠然とした不安感 ※不安障害ほどでもない
1 PTSD 
          負の場面が蘇る 
      2 パニック障害
3 全般性不安障害 
          イライラ 集中低下 肩こり
      4 強迫性障害
      5 恐怖症

 タイプ③ 
  - 抑鬱不安を伴うタイプ
心配と不安 
       気分の落ち込みが交互に現れ生活に支障


□情緒や行為の障害を伴うタイプ 

タイプ④ 
  - 行為の障害を伴うタイプ
行為の障害
       … 万引き 飲酒運転 暴力 無断欠勤 
違法行為  
       … 行為障害 双極性障害 反社会性

 タイプ⑤ 
  - 情緒と行為の混合した障害を伴うタイプ
自分の意志でコントロールできない

 タイプ⑥ 
  - 特定不能のタイプ


<原因ストレスが除かれれば半年以内に症状がなくなる>
原因ストレスがはっきりしている
ストレスが消えれば症状は消える
適応障害
     ~ 症状は6か月を超えない







☆「21世紀をになう子供たち」藤原正彦(お茶の水女子大学教授=当時) あすなろ夢講座21 20060215 於:グランシップ中ホール ②(後半)【再掲載 2017.5】


◇懐かしい…という情緒
   田舎では先祖代々のお墓が大切にされている。

   高度の情緒の中に,「家族愛」「郷土愛」「祖国愛」がある。家族愛
  → 郷土愛 → 祖国愛へと,順序性を持つもので前のものが前提と
  なっている。

   これが段階的に育ってきてこそ,人類愛へと結びつけることができ
  る。

   中でも「祖国愛」は重要である。
   
  「愛国心」が戦後目の敵とされたが,「祖国愛」とごちゃごちゃにさ
  れていないか。 

   愛国心はナショナリズム,国益主義と結び付く。

   国益のみと言うのは,日本人にとって不潔であり,厭われるが,政
  治家にとってはある程度必要である。

   そうしないと,外国の国益のために,日本の国益が奪われ続けてし
  まうから…。 
祖国愛とは,「文化と伝統」という言葉に置き換えることができる。

   日本では,本来大切にされるべき祖国愛も,戦後愛国心と共にあっ
  さり切り捨てられてしまった…。

   祖国愛がない人間など根無し草と同じになってしまう。

   家族愛,郷土愛,祖国愛を育てること,懐かしさを育てることが
  大切だ。


◇武士道精神から来るかたち
   武士道精神から来るかたち,「忍耐」「誠実」「惻隠」「名誉」「恥」
  も大切である。

   最近気になる言葉に「人の迷惑にさえならなければ何をしてもい
  い」がある。

   法律に触れること以外なら何をしてもいいというのは「恥」では
  ないのか。
  
  「卑怯なことをするな」「うそをつくな」などと,法律には書かれて
  いない。

   六法全書が厚いことは,恥ずかしいことなのである。道徳が大切に
  され,法律がなくても幸せに暮らせる国が理想の国なのではないだろ
  うか。

   法律整備の方向は,恥ずかしい方向に向かっていることなのだ。

   日本人にとっては「火事場泥棒」が一番卑怯なこととされている。

   神戸の震災の時火事場泥棒,暴動がなかったことが世界から賞賛さ
  れたことが,それを物語っている。  

   神戸で略奪が起きなかったのは,武士道精神によるものだったと私
  は考える。
   
   他方,ソ連がどうして嫌われているのか。

   ソ連の満州占領が火事場泥棒と同じ事だったからである。敗戦濃厚
  の8月9日から参戦とは,火事場泥棒以外の何ものでもない。

   それが日本人の神経を逆なでする。    


   かつて中世,近世の宣教師や近代のモースらが語ったように,日本
  人は生まれつき高い道徳意識を持っていた。

  道徳的に世界一の国は日本だった。それが,今…。
   
   武士道精神のかたちをとりもどすことが大切だと私は考える。


◇英語とパソコン
  「情報をいかに得るか」は重要ではない。

   今,情報があふれすぎている。不況の原因が分からないのに政府が動
  きすぎるから,ますますうまくいかない状況に陥っている。

  「いかに本質的な情報を選択するか」が大切なのである。

   大局観に立った情報力が望まれる。  
 
   英語なんて身に付けたところで,国際人になんてなれやしない。

   学生時代英語が大得意だった私でさえ,英会話は現地の一般の人に
  さえかなわなかった。

   人間は内容で判断される。中味のないものがペラペラしゃべっても,
  中味のなさが知られてしまう。英語よりも,まず,中味・内容を高め
  ることが大切である。国語が大切なのだ。

   情緒や型があれば,外国人からも尊敬される。

   美しい精神や型を身に付けさせる教育こそ大切になる。


◇美しい日本=すばらしい情緒と型の国(情緒を型の軸にして)
道徳をもって美しい日本をつくり,それを範にして世界の国々が見
  習うような国をつくっていこうではありませんか。
   
   日本人自身が,西欧をモデルとしないで,すばらしい社会を創り上
  げるのです。

   現在,世界中の先進国がひどい状況の下にあります。

   何もかもおかしいといった状況です。

  「論理・合理・理性」だけでは,理想の社会を作り得ないことが証明
  されたのです。

   日本人が範となって,「すばらしい情緒と型の国(情緒を型の軸にし
  て)」を創り上げようではありませんか。
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