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「キミヤーズの教材教具」村上公也・赤木和重 クリエイツかもがわ 2011年 / 「自由と規律」 池田潔 岩波新書 1963年 ③【再掲載 2017.3】 [読書記録 教育]

今日は5月14日、火曜日です。


今回は、村上公也さん、赤木和重さんの
「君ヤーズの教材教具」を紹介します。


出版社の案内には、

「特別支援教育の常識をことごとく覆す革命的な本が誕生。なによりも具
 体的な教材・教具づくりのヒントがいっぱい!。子どもたちの知的好奇
 心を引き出し、教えたがりという教師魂を刺激する、そして研究者がそ
 の魅力と教育的な本質を分析・解説。仲間の教師や保護者 が、授業で
 実際に使った経験・感想レビューが30本。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「ピンポン先生」
- ワイヤレス呼び鈴。子どもたちに悟られないようにスイッチをおして
 ピンポーン。答えの○×やクイズの正解。低学年の子は喜びました。


・「一人ずつ一問一答のローテーションを授業はじめのルーティーンに」


・「積み木と数字と言葉」



本に書かれていることを授業にも取り入れたところ、
特別支援の子どもに向けての教材教具は、
通常学級の子どもたちにももちろん有効でした。



もう一つ、再掲載になりますが、池田潔さんの
「自由と規律」③を載せます。




☆「キミヤーズの教材教具」村上公也・赤木和重 クリエイツかもがわ 2011年

1.jpg

◇もう一人の自分 ピンポン先生
  家庭用呼び鈴 
    「ピンポン先生に聞いてみよう」
 ワイヤレスで操作   
    ダブル・シングル・残念や  
    残念鳥
 「参観者は笑顔で見てね」
  いろいろなリモコン


◇ローテーションカード
  一人ずつ一問一答
   ~ ローテーション
 授業はじめのルーティーン
  カード一人七枚


◇見えない積み木
  まずは具体物から
  積み木と数字と言葉


◇見える文法
  具体化
  チョーンゴム 
   「ろうか」-「ろーか」長音
  小さな「っ」箱  
  抱く点 
  よーんちゃん
  ごび箱
  けいしょう箱


◇村上公也
  1953京都生 京都市内特別支援学級31年間
  ワイワイクラブバンド代表

◇赤木和重
 1975生 神戸大学准教授






☆池田潔「自由と規律」 岩波新書 1963年 ③【再掲載 2017.3】

[出版社の案内]
ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びつい
て世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・ス
クールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き
日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育くまれ
てゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く

1.JPG

◇パブリックスクールの生活(2)
□ハウスマスターと教員 
ハウスマスター
    = 各寮専属
  学生と寝起きを共にし訓育の責任をもつ
     人物の優劣がそのまま気風に反映
      -  学生に対する真の愛情


□「チップス先生さようなら」          
  リース卒業生の老教師がモデル


□教師
  正直であれ
 是非を的確にする勇気を持て
 弱者を虐めるな
 他人より自由を侵さるるを嫌うがごとく
 他人の自由を侵すな
   → 正面切って教訓を垂れることを避け,事の序にかこつけたり,
    寓話的なまたは滑稽皮肉な表現で,学生に対し,言わんとするこ
    とを会得させる風がある
 「一日一個の林檎は医者を追い払う」
   英語L先生の特訓


□学課  
  - 保守思想が強い
学級別が学生の年齢とは何らの関連がない
学生相互の討論
いずれかの課目で必ず校長直接の指導
    校長 = 誠実そのものの人格


□運動競技
イギリス人の好む言葉 
    「ロイヤリティ」=忠義 忠実 忠誠
国家への忠誠心
  もたない者は人格破産者
  → スポーツが忠誠心を涵養する手段
     ・団体競技を愛好
     ・スポーツマンシップを修得する


□スポーツマンシップ
全体の利益のため自我を没し勝って驕らず負けて悪びれず,敵を重
  んじ苟(いやしく)も不当の事情によって得た有利な立場に拠って
     ◎  勝敗を争うことを潔しとしない
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