樋口清之さんはこんなことを⑩-「温故知新と一所懸命」NTT出版 1991年 (2) /「基礎学力はこうしてつける」 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ③【再掲載 2017.5】 [読書記録 歴史]
今日は5月23日、木曜日です。
今回は、5月20日に続いて「樋口清之さんはこんなことを」10回目、
「温故知新と一所懸命」の紹介 2回目です。
30年以上も前に出版された本ですが、
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「半農半武の鎌倉幕府は糞尿政権と呼ぶこともできる。耕地に人糞肥
料をつかうのは世界最高の発明」
・「反政策は愚民思想の表れ。真の自由化こそ食糧安保。コメを作らず
にお金をもらうのは乞食と同じといえないか。本当の自由化を望む。
地下に大貯蔵庫をつくり米を低温保存するという中尾佐助先生の提
案は一つの世界戦略といえないか。」
・「自然への畏敬の念がない環境保護運動は人間のエゴ」
・「浜松の『浜納豆』は一休の亡くなった山城の一休寺でも作られるの
で一休寺納豆とも呼ばれる。発酵したに大豆に小麦粉をまぶしても
う一度熱加工した黒色納豆(麹菌)でみそに近い」
- 40年近く前、郷土クラブを担当していた折、十数名の児童を引率
して学校近くにある鈴木醸造の浜納豆工場を見学しました。帰りに、
それぞれの児童が浜納豆をいただきました。帰校後、「食べられな
い」と口々に…。大人の味です。わたしは子だもの頃から大好きで
した。 参考 https://table-trip.com/3820
もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんの
「基礎学力はこうしてつける」③を載せます。
各学級で実践的に生かすことができる指導が書かれています。
これをもとに、それぞれの学級の実態に合わせて取り組むことができる
と思いました。
☆樋口清之さんはこんなことを⑩-「温故知新と一所懸命」NTT出版 1991年 (2)
◇一所懸命だから小規模
米と水田が作った「一所懸命」という遺伝子
一所懸命
= 自分の所有地に命を懸けて所有権を守り通すこと
半農半武
- 鎌倉幕府
= 糞尿政権
耕地に人糞肥料(世界最高の発明)
「一所懸命」
=「小規模労働集約化」
手間を掛けると良い結果
日本農業が小規模化したのは自然の成り行き
除草に手間がかかる
地球を救うキーワード
◎「質素倹約」と「もったいない」
減反政策は愚民思想の表れ
◎ 真の自由化こそ食糧安保
「コメを作らずにお金をもらうのは乞食と同じ」
→ 本当の自由化を
中尾佐助先生の提案
・地下に大貯蔵庫 - 低温保存(50年は持つ)
それを世界戦略の一つに
◇米が作り米が滅ぼした江戸時代
「江戸煩い」は都会の流行病
◎ 一日三度米食は慶長10年前後から(1605年)
白米は二食に
それ以前
玄米か半つき米で栄養価高く一日2食
白米が江戸煩いに 脚気
戦国から江戸
土木水利技術に優れた大名が生き残った
徳川政権の経済政策が「江戸煩い」の原因
米が基準
- 換金
米の値段が安く他の食べ物の値段が高い
コメを作らずにもらう立場になった江戸時代の武士
徴税権だけしか持っていなかったから滅亡した
山片蟠桃はとっくにボーダーレスエコノミーを主張していた
買い物ツアーは現代の遣唐使だ
旧藩主を没落させなかった明治政府の知恵
= 米中心経済の終焉
◇植林すれば永久資源
廃材を割り箸に生かした職人の知恵
木炭の生産技術は日本のみ
モースが発見した日本家屋のすばらしさ
モース「日本の住まい」
◇昔の家屋に生きる新しい知恵
縦穴住居は意外に快適
「柔よく剛を制する」日本家屋地震の知恵
平安貴族の短命は寒すぎた建築
縄文時代からの畳
畳は除湿,恒温,防音,通気性を持ち刃物にも強い
◇日本人が清潔好きな理由
理由は水
台所の清潔さ
昔から厨房に入っていた日本男子
火山帯 +多雨帯 = 世界一の風呂好き 水浴
「具体」に執着する日本人の信仰観
自然への畏敬の念がない環境保護運動は人間のエゴ
荒神
火の浄火思想 ◎火は両刃の剣
◇多品種少量を先取りした食文化の知恵
「多品種少量」は日本文化への回帰運動
悪食こそ日本人のオリジナリティの証明
旺盛な好奇心
納豆こそ世界に誇れるジャポニズム
カビを利用した食文化
乳酸菌・酵母・塩の防腐保存効果
肉食の代わりに食べられた大徳寺納豆
浜松:浜納豆
一休の亡くなった山城の一休寺でも作られるので一休寺納
豆とも呼ばれる
発酵したに大豆に小麦粉をまぶしてもう一度熱加工
黒色納豆(麹菌)
みそに近い
国家の方針は肉食禁断
貴族は狩猟で肉食
昔から氷大好き上流階級
禅宗が日本料理の基本を作った
米正月と芋正月で一年を二倍生きる
◎旧暦八月十五日 芋正月(里芋)
花も団子も食べる日本人
☆「基礎学力はこうしてつける」 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ③【再掲載 2017.5】
<上学年・実践例>
(1)音読指導法
□2分 一文追い読み
・ 今日は「○○○○」を読みます。題名の下に鉛筆で○○と○を
十個書きなさい。先生が読みますからついてきなさい。
(各子どもを褒める)
□2分 一人読み
・ 今読んだ所を起立して読みなさい。終わったらすわりなさい。
・ これで何回読みましたか。2回ですね。2個○を塗りましょう。
□2分 ペア一文交代
・ 終わったら起立して隣の人と一文交代で読み,最後まで行った
らもう一度始めに戻って順番を変えてまた読もう。
・ 早く終わった人は○を一個塗りもう一回読みましょう。
□2分 グループ内一文交代読み
・ 今度はグループになって一文交代で読みなさい。ときどき、間
違っている人もいるかもしれないので,よく聞きなさい。
□3分 クラス全員
・ 次は一番前の人から一文ずつ読みます。次の人は立って待って
いましょう。 <読み違いはもう一度読ませる>
□2分 追い込み連続
・ 一人はだいぶ上手になってきたので今度は間違わずにすらす
ら読む練習をします。先生が読みますから付いてきなさい。
□ 一文交代連続
・ 今度は先生と交互に読み合いましょう。先生が読んでから,み
んなが読むのですよ。
□2分 ペア
・ 見合い,比べ合い 隣の人と
(2)漢字指導法
①指書き
・ 机の上に指で大きく画数を唱えながら
②なぞり書き
・ 鉛筆で丁寧になぞる
③写し書き
・ 手本の字を見て丁寧に書く
④手本を隠して一人書き
フラッシュカード式
(3)視写の指導法
①追い読み
・ 視写する文を読む
②視写
・ 字の形,姿勢に気をつけて丁寧に書く
③確かめ
・ 手本を見ながら正しく書けたか見直す
□評価
①教師
・ 手本のような字で書けた
・ 間違いなく書けた
・ 字がマスからはみ出していない
②自己評価
チェック表を利用して自己採点
(4)100マス計算
□留意点
① 急がず段階を追って慎重に進める
フラッシュカードでトレーニング
② 達成感を味わうまで続ける
③ 決して人と比べない
□指導法
① めあて 各自,時間,得点などについて今日の目当てを書く
② ウォーミングアップ
③ 100マス計算とチャレンジ問題
・1回3分間
・基本は一回100問
・+-×中心 ÷も
引き算
引かれる数をたて 引く数を横
わり算
わられる数をたて,わる数を横
④計時
教師がストップウォッチで
⑤採点
・ 事前に解答を用意
= 採点に手は取らない
・ 実態に応じて自分と交代
・ 最後に合計
□評価
・ 毎日記録
・ 評価は継続的に
・ 個別指導-個に応じた問題
□家庭学習
・ 家でも取り組む
今回は、5月20日に続いて「樋口清之さんはこんなことを」10回目、
「温故知新と一所懸命」の紹介 2回目です。
30年以上も前に出版された本ですが、
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「半農半武の鎌倉幕府は糞尿政権と呼ぶこともできる。耕地に人糞肥
料をつかうのは世界最高の発明」
・「反政策は愚民思想の表れ。真の自由化こそ食糧安保。コメを作らず
にお金をもらうのは乞食と同じといえないか。本当の自由化を望む。
地下に大貯蔵庫をつくり米を低温保存するという中尾佐助先生の提
案は一つの世界戦略といえないか。」
・「自然への畏敬の念がない環境保護運動は人間のエゴ」
・「浜松の『浜納豆』は一休の亡くなった山城の一休寺でも作られるの
で一休寺納豆とも呼ばれる。発酵したに大豆に小麦粉をまぶしても
う一度熱加工した黒色納豆(麹菌)でみそに近い」
- 40年近く前、郷土クラブを担当していた折、十数名の児童を引率
して学校近くにある鈴木醸造の浜納豆工場を見学しました。帰りに、
それぞれの児童が浜納豆をいただきました。帰校後、「食べられな
い」と口々に…。大人の味です。わたしは子だもの頃から大好きで
した。 参考 https://table-trip.com/3820
もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんの
「基礎学力はこうしてつける」③を載せます。
各学級で実践的に生かすことができる指導が書かれています。
これをもとに、それぞれの学級の実態に合わせて取り組むことができる
と思いました。
☆樋口清之さんはこんなことを⑩-「温故知新と一所懸命」NTT出版 1991年 (2)
◇一所懸命だから小規模
米と水田が作った「一所懸命」という遺伝子
一所懸命
= 自分の所有地に命を懸けて所有権を守り通すこと
半農半武
- 鎌倉幕府
= 糞尿政権
耕地に人糞肥料(世界最高の発明)
「一所懸命」
=「小規模労働集約化」
手間を掛けると良い結果
日本農業が小規模化したのは自然の成り行き
除草に手間がかかる
地球を救うキーワード
◎「質素倹約」と「もったいない」
減反政策は愚民思想の表れ
◎ 真の自由化こそ食糧安保
「コメを作らずにお金をもらうのは乞食と同じ」
→ 本当の自由化を
中尾佐助先生の提案
・地下に大貯蔵庫 - 低温保存(50年は持つ)
それを世界戦略の一つに
◇米が作り米が滅ぼした江戸時代
「江戸煩い」は都会の流行病
◎ 一日三度米食は慶長10年前後から(1605年)
白米は二食に
それ以前
玄米か半つき米で栄養価高く一日2食
白米が江戸煩いに 脚気
戦国から江戸
土木水利技術に優れた大名が生き残った
徳川政権の経済政策が「江戸煩い」の原因
米が基準
- 換金
米の値段が安く他の食べ物の値段が高い
コメを作らずにもらう立場になった江戸時代の武士
徴税権だけしか持っていなかったから滅亡した
山片蟠桃はとっくにボーダーレスエコノミーを主張していた
買い物ツアーは現代の遣唐使だ
旧藩主を没落させなかった明治政府の知恵
= 米中心経済の終焉
◇植林すれば永久資源
廃材を割り箸に生かした職人の知恵
木炭の生産技術は日本のみ
モースが発見した日本家屋のすばらしさ
モース「日本の住まい」
◇昔の家屋に生きる新しい知恵
縦穴住居は意外に快適
「柔よく剛を制する」日本家屋地震の知恵
平安貴族の短命は寒すぎた建築
縄文時代からの畳
畳は除湿,恒温,防音,通気性を持ち刃物にも強い
◇日本人が清潔好きな理由
理由は水
台所の清潔さ
昔から厨房に入っていた日本男子
火山帯 +多雨帯 = 世界一の風呂好き 水浴
「具体」に執着する日本人の信仰観
自然への畏敬の念がない環境保護運動は人間のエゴ
荒神
火の浄火思想 ◎火は両刃の剣
◇多品種少量を先取りした食文化の知恵
「多品種少量」は日本文化への回帰運動
悪食こそ日本人のオリジナリティの証明
旺盛な好奇心
納豆こそ世界に誇れるジャポニズム
カビを利用した食文化
乳酸菌・酵母・塩の防腐保存効果
肉食の代わりに食べられた大徳寺納豆
浜松:浜納豆
一休の亡くなった山城の一休寺でも作られるので一休寺納
豆とも呼ばれる
発酵したに大豆に小麦粉をまぶしてもう一度熱加工
黒色納豆(麹菌)
みそに近い
国家の方針は肉食禁断
貴族は狩猟で肉食
昔から氷大好き上流階級
禅宗が日本料理の基本を作った
米正月と芋正月で一年を二倍生きる
◎旧暦八月十五日 芋正月(里芋)
花も団子も食べる日本人
☆「基礎学力はこうしてつける」 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ③【再掲載 2017.5】
<上学年・実践例>
(1)音読指導法
□2分 一文追い読み
・ 今日は「○○○○」を読みます。題名の下に鉛筆で○○と○を
十個書きなさい。先生が読みますからついてきなさい。
(各子どもを褒める)
□2分 一人読み
・ 今読んだ所を起立して読みなさい。終わったらすわりなさい。
・ これで何回読みましたか。2回ですね。2個○を塗りましょう。
□2分 ペア一文交代
・ 終わったら起立して隣の人と一文交代で読み,最後まで行った
らもう一度始めに戻って順番を変えてまた読もう。
・ 早く終わった人は○を一個塗りもう一回読みましょう。
□2分 グループ内一文交代読み
・ 今度はグループになって一文交代で読みなさい。ときどき、間
違っている人もいるかもしれないので,よく聞きなさい。
□3分 クラス全員
・ 次は一番前の人から一文ずつ読みます。次の人は立って待って
いましょう。 <読み違いはもう一度読ませる>
□2分 追い込み連続
・ 一人はだいぶ上手になってきたので今度は間違わずにすらす
ら読む練習をします。先生が読みますから付いてきなさい。
□ 一文交代連続
・ 今度は先生と交互に読み合いましょう。先生が読んでから,み
んなが読むのですよ。
□2分 ペア
・ 見合い,比べ合い 隣の人と
(2)漢字指導法
①指書き
・ 机の上に指で大きく画数を唱えながら
②なぞり書き
・ 鉛筆で丁寧になぞる
③写し書き
・ 手本の字を見て丁寧に書く
④手本を隠して一人書き
フラッシュカード式
(3)視写の指導法
①追い読み
・ 視写する文を読む
②視写
・ 字の形,姿勢に気をつけて丁寧に書く
③確かめ
・ 手本を見ながら正しく書けたか見直す
□評価
①教師
・ 手本のような字で書けた
・ 間違いなく書けた
・ 字がマスからはみ出していない
②自己評価
チェック表を利用して自己採点
(4)100マス計算
□留意点
① 急がず段階を追って慎重に進める
フラッシュカードでトレーニング
② 達成感を味わうまで続ける
③ 決して人と比べない
□指導法
① めあて 各自,時間,得点などについて今日の目当てを書く
② ウォーミングアップ
③ 100マス計算とチャレンジ問題
・1回3分間
・基本は一回100問
・+-×中心 ÷も
引き算
引かれる数をたて 引く数を横
わり算
わられる数をたて,わる数を横
④計時
教師がストップウォッチで
⑤採点
・ 事前に解答を用意
= 採点に手は取らない
・ 実態に応じて自分と交代
・ 最後に合計
□評価
・ 毎日記録
・ 評価は継続的に
・ 個別指導-個に応じた問題
□家庭学習
・ 家でも取り組む