「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ②(後) /「東海展望」1967年3月号より【再掲載 2012.5】 [読書記録 宗教]
今日は6月30日、日曜日です。
今回は、6月27日に続いて玄侑宗久さんの
「無功徳」の紹介2回目(後)です。
出版社の案内には、
「『無功徳』は、禅の教えを取り入れた玄侑宗久によるエッセイ集です。
この作品では、功徳を追求しないことの価値について、日々の生活や
精神的な実践を通じて探求しています。読者は著者の随筆を通じて、
心と命に新たな風を吹き込む禅の教えに触れることができます。功徳
を求めない生き方から生まれる自然な喜びが、どのようにして人々の
生活に好影響を与えるかを、実例と共に学ぶことができる一冊です。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「子どもは子どもとして完全であり別の世界の生き物である。大人に
欲があるように、子どもには子どもだけの欲があったはず」
・「霊現象ブームはワケの分からない自分を霊に求めた自然な現象であり、
『合理主義と迷信は相補的なものだ(ユング)』。おとなしい社会に必
要な相補的なあり方は『ややこしさ』」
・「心は『地獄』にもなるし『修羅』なもなる」
・「功徳を期待することが既に不浄」
もう一つ、再掲載になりますが、
「東海展望」1967年3月号を載せます。
昭和31年から昭和62年まで出版されていた、
郷土の総合雑誌です。
☆「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ②(後)
◇生きにくい世の中の瀬戸際に思う
絶対的な物指しはない
客観的事実などどこにもない
どんなモノサシも絶対化してはならない
- 相補性
破綻しかけている教育現場
医療に求められる「一般化」と「個別に」という相補的態度
キュアとケア
薬師如来と阿弥陀如来
あくまで個別にしか実現しないのが福祉
子どもは子どもとして完全であり別の世界の生き物である
◎ 大人に欲があるように、子どもには子どもだけの欲が
あったはず
結果を期待せずにやる
「儲からないけどやる」
「何だか分からないけどやる」
霊現象ブームはワケの分からない自分を霊に求めた自然な現象
ユング
「合理主義と迷信は相補的なものだ」
おとなしい社会に必要な相補的なあり方は「ややこしさ」
輝くコンビニ様へのお願い
人間と人間が出会っているのに孤独
礼儀には関心を示さない,機能だけの空間
「書類様」を信じる国
増え続ける書類
通過するためだけのウソ
二分法で無意識に戦う人々へ
「敵か味方か」の二分法が強まっている
禅の「両忘」
両方ともでっち上げ,忘れた方がいい
◎ ヴァーチャルな世界が与える影響は、思いの外大きい
システムと渾沌
本来ワケの分からないものを含んでいるのがシステム
→ たまに出る例外のためにシステム全体を放棄するのは
どうか?
予想外のことが起こることを前提に,どんと構える
◇心という危険物を取り扱う
案楽の法門
修練によって人は苦痛さえも案楽に感じる
苦痛を忍ぶと思えば心は汚れる
自殺と向き合う
最悪の事態は好転するに決まっている
明日の続きが今日なのではない
白血球の寿命は24時間
- 毎日入れ替わっている
危険物としての心
心は本当に危険
◎心は「地獄」にもなるし「修羅」なもなる
呼吸が運ぶもの
生きているとは呼吸していること
行為や感情にはそれにふさわしい呼吸法がある
人間は呼吸によって宇宙とつながっている
梵(ブラフマン)と我(アートマン)
心の奥底は底抜けになっていて外に通じている
同じテンポで呼吸していることでしか開かない心がある
◇人生の豊かな時間をつくる
「金銭的満足」と「心の豊かさ」の方程式
お金は概念の最たるもの
- 概念の織りなす「妄想」の世界
今の時代を象徴する「投機」「自己責任」「保健」の意識
本当の投機は体一つに戻る勇気のこと
概念度が高くなりすぎると人の生命力は弱まる
お金で買えないもの
「時の経過と共に変化した自分」はお金では買えない
幸せとは無常なる経過を通して抱く感情
※ 人はいつ知れず変化した自分と周囲のありように幸せ
を感じる生き物ではなかっただろうか
多分,幸せとは,売ることも買うこともできず,予測
さえしなかった無常なる経過を通して抱く感情なのだろ
う
「今」といま
我々は言葉によって不在さえリアルに感じる生き物
「今」
= 刹那
いま
= 言葉で表現
○○マーク
「待つ」という豊かさ
生活を楽しみ農業を生ききった人の温かい笑顔
◇無功徳を生きる
風流の起源
「風流ならざる処もまた風流」
思っても見なかった自分と出会えるのが風流
裸に戻って出直す
「裸に生まれてきたに何不足」
「程。人間万事この一字」
坊さんの修行は「一旦裸になって下着を着けるだけ」
◎ 何かを得ようと思うのではなく,まず本気で捨てること
「丸暗記」という文化
「メモ」は私の都合で情報を歪める
「私」がいなくなる瞬間に晴れ渡った心が生まれる
有り難き無功徳
一見無駄と思える余白が大切
◎ 功徳を期待することが既に不浄
☆「東海展望」(遠州の郷土誌)1967年3月号より【再掲載 2012.5】
◇出揃った各社の商用車
※ 懐かしい車が写真と友に紹介されていましたが名前だけ…
・ニッサン・セドリックバン
・ニッサン・プリンス・スカイラインバン・DX
・コロナバンDX
・ハブリカバンST
・トヨペット・マスターライン
・ダットサンバン
・ブルーバードワゴン
・ダットサン・ライトバン
・三菱コルトバン
・マツダ・ファミリアバン
・ダイハツ・コンパーノバン
・いすゞ・ニューベレット・エクスプレス
・ホンダ・ライトバンL800
◇舞阪町・舞阪民俗風土記
<当時の町長・渡辺八平さん(郷土史家)の「きさじま」序文>
□明治大正期の子どもの遊び
・目白とり ・コマ回し ・歌カルタ ・凧揚げ
・竹馬 ・タガ回し ・トンボとり ・タニシとり
・ドジョウほり ・貝とり ・かいほり
・前の川のコウボウつり ・おにごっこ ・戦いごっこ
・竹鉄砲 ・小屋つくり(竹・むしろ・縄)
□その他
エビタキ漁り火の美しさ
鰹のへりぬき
庚申様・津島講
□観音まいり(大漁次の休業日)
6~7人の宿生活
= 若者宿
・仲のよい6~7人が兄弟分となり宿親のもとで共同生活
・身分制
= 頭上、頭、頭下、敷居頭
◇「あとがき」に載っていた宮本常一さん著書の紹介文
民俗学者・宮本常一さんの「私の日本地図」紀行集第1編「天竜川
に沿って」が出版された。
気多、水窪、佐久間などの時代の推移が詳しく描かれている。
宮本さんは、リュックを背負って日本じゅうの山河をコツコツと歩
いて自然と人間とのかかわり合いを克明に記録している。
水窪あたりにもすでに数次にわけて足を踏み入れている貴重な記録
である。机上の空論でないところに意味がある。
今回は、6月27日に続いて玄侑宗久さんの
「無功徳」の紹介2回目(後)です。
出版社の案内には、
「『無功徳』は、禅の教えを取り入れた玄侑宗久によるエッセイ集です。
この作品では、功徳を追求しないことの価値について、日々の生活や
精神的な実践を通じて探求しています。読者は著者の随筆を通じて、
心と命に新たな風を吹き込む禅の教えに触れることができます。功徳
を求めない生き方から生まれる自然な喜びが、どのようにして人々の
生活に好影響を与えるかを、実例と共に学ぶことができる一冊です。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「子どもは子どもとして完全であり別の世界の生き物である。大人に
欲があるように、子どもには子どもだけの欲があったはず」
・「霊現象ブームはワケの分からない自分を霊に求めた自然な現象であり、
『合理主義と迷信は相補的なものだ(ユング)』。おとなしい社会に必
要な相補的なあり方は『ややこしさ』」
・「心は『地獄』にもなるし『修羅』なもなる」
・「功徳を期待することが既に不浄」
もう一つ、再掲載になりますが、
「東海展望」1967年3月号を載せます。
昭和31年から昭和62年まで出版されていた、
郷土の総合雑誌です。
☆「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ②(後)
◇生きにくい世の中の瀬戸際に思う
絶対的な物指しはない
客観的事実などどこにもない
どんなモノサシも絶対化してはならない
- 相補性
破綻しかけている教育現場
医療に求められる「一般化」と「個別に」という相補的態度
キュアとケア
薬師如来と阿弥陀如来
あくまで個別にしか実現しないのが福祉
子どもは子どもとして完全であり別の世界の生き物である
◎ 大人に欲があるように、子どもには子どもだけの欲が
あったはず
結果を期待せずにやる
「儲からないけどやる」
「何だか分からないけどやる」
霊現象ブームはワケの分からない自分を霊に求めた自然な現象
ユング
「合理主義と迷信は相補的なものだ」
おとなしい社会に必要な相補的なあり方は「ややこしさ」
輝くコンビニ様へのお願い
人間と人間が出会っているのに孤独
礼儀には関心を示さない,機能だけの空間
「書類様」を信じる国
増え続ける書類
通過するためだけのウソ
二分法で無意識に戦う人々へ
「敵か味方か」の二分法が強まっている
禅の「両忘」
両方ともでっち上げ,忘れた方がいい
◎ ヴァーチャルな世界が与える影響は、思いの外大きい
システムと渾沌
本来ワケの分からないものを含んでいるのがシステム
→ たまに出る例外のためにシステム全体を放棄するのは
どうか?
予想外のことが起こることを前提に,どんと構える
◇心という危険物を取り扱う
案楽の法門
修練によって人は苦痛さえも案楽に感じる
苦痛を忍ぶと思えば心は汚れる
自殺と向き合う
最悪の事態は好転するに決まっている
明日の続きが今日なのではない
白血球の寿命は24時間
- 毎日入れ替わっている
危険物としての心
心は本当に危険
◎心は「地獄」にもなるし「修羅」なもなる
呼吸が運ぶもの
生きているとは呼吸していること
行為や感情にはそれにふさわしい呼吸法がある
人間は呼吸によって宇宙とつながっている
梵(ブラフマン)と我(アートマン)
心の奥底は底抜けになっていて外に通じている
同じテンポで呼吸していることでしか開かない心がある
◇人生の豊かな時間をつくる
「金銭的満足」と「心の豊かさ」の方程式
お金は概念の最たるもの
- 概念の織りなす「妄想」の世界
今の時代を象徴する「投機」「自己責任」「保健」の意識
本当の投機は体一つに戻る勇気のこと
概念度が高くなりすぎると人の生命力は弱まる
お金で買えないもの
「時の経過と共に変化した自分」はお金では買えない
幸せとは無常なる経過を通して抱く感情
※ 人はいつ知れず変化した自分と周囲のありように幸せ
を感じる生き物ではなかっただろうか
多分,幸せとは,売ることも買うこともできず,予測
さえしなかった無常なる経過を通して抱く感情なのだろ
う
「今」といま
我々は言葉によって不在さえリアルに感じる生き物
「今」
= 刹那
いま
= 言葉で表現
○○マーク
「待つ」という豊かさ
生活を楽しみ農業を生ききった人の温かい笑顔
◇無功徳を生きる
風流の起源
「風流ならざる処もまた風流」
思っても見なかった自分と出会えるのが風流
裸に戻って出直す
「裸に生まれてきたに何不足」
「程。人間万事この一字」
坊さんの修行は「一旦裸になって下着を着けるだけ」
◎ 何かを得ようと思うのではなく,まず本気で捨てること
「丸暗記」という文化
「メモ」は私の都合で情報を歪める
「私」がいなくなる瞬間に晴れ渡った心が生まれる
有り難き無功徳
一見無駄と思える余白が大切
◎ 功徳を期待することが既に不浄
☆「東海展望」(遠州の郷土誌)1967年3月号より【再掲載 2012.5】
◇出揃った各社の商用車
※ 懐かしい車が写真と友に紹介されていましたが名前だけ…
・ニッサン・セドリックバン
・ニッサン・プリンス・スカイラインバン・DX
・コロナバンDX
・ハブリカバンST
・トヨペット・マスターライン
・ダットサンバン
・ブルーバードワゴン
・ダットサン・ライトバン
・三菱コルトバン
・マツダ・ファミリアバン
・ダイハツ・コンパーノバン
・いすゞ・ニューベレット・エクスプレス
・ホンダ・ライトバンL800
◇舞阪町・舞阪民俗風土記
<当時の町長・渡辺八平さん(郷土史家)の「きさじま」序文>
□明治大正期の子どもの遊び
・目白とり ・コマ回し ・歌カルタ ・凧揚げ
・竹馬 ・タガ回し ・トンボとり ・タニシとり
・ドジョウほり ・貝とり ・かいほり
・前の川のコウボウつり ・おにごっこ ・戦いごっこ
・竹鉄砲 ・小屋つくり(竹・むしろ・縄)
□その他
エビタキ漁り火の美しさ
鰹のへりぬき
庚申様・津島講
□観音まいり(大漁次の休業日)
6~7人の宿生活
= 若者宿
・仲のよい6~7人が兄弟分となり宿親のもとで共同生活
・身分制
= 頭上、頭、頭下、敷居頭
◇「あとがき」に載っていた宮本常一さん著書の紹介文
民俗学者・宮本常一さんの「私の日本地図」紀行集第1編「天竜川
に沿って」が出版された。
気多、水窪、佐久間などの時代の推移が詳しく描かれている。
宮本さんは、リュックを背負って日本じゅうの山河をコツコツと歩
いて自然と人間とのかかわり合いを克明に記録している。
水窪あたりにもすでに数次にわけて足を踏み入れている貴重な記録
である。机上の空論でないところに意味がある。
「遠州浜」でんでんむしの会 1980年 /「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ③【再掲載 2017.4】 [読書記録 郷土]
今日は6月29日、土曜日です。
今回は、でんでんむしの会による
「遠州浜」を紹介します。
でんでんむしの会は、当時の文化サークルだと思います。
メンバーに教員の大先輩、戸塚晃彦さんのお名前も。
地域の歴史を知るサークル、いいですね。
浜松市の図書館には、でんでんむしの会による、
「ふるさとのかるた浜松」
「ふるさとのかるた 2 浜名湖」
「天竜川に沈んだ村」
「浜松の歳時記」
も収められています。
遠州浜小学校、開校当時は大きな学校でしたが、次第に人数が減り、
2011年4月に五島小学校と統合され、南の星小学校となりました。
五島小、南の星小ともに勤務しましたが、とてもよい地域でした。
もう一つ、再掲載になりますが、
「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」③を載せます。
☆「遠州浜」でんでんむしの会 1980年
◇連絡先
浜松市遠州浜○-○
でんでんむしの会
右崎容子 加藤ますみ 鈴木久子 高林紀子
平野美映 松田とみ子 八木若代 戸塚晃彦先生
◇浜団地の生い立ち
昭和40年3月24日午前10時30分
五島小学校講堂にて用地買収調印
造成土…三方原台地、磐田原台地より
「海とみどりと太陽のまち」
昭和40年9月頃入居開始
昭和46年遠州浜小学校開校(五島小学校内)
昭和53年4月江南中学校開校
◇天竜川
五百年前より天竜川は現在地に - ◎天竜川との闘い
◇お地蔵様
正覚坊亀様
8月 3日
沢木地蔵
7月24日
古い榎木にお水-眼病やいぼに効く
北向き地蔵は感応が効く
◇五島村開拓の歴史
五島開拓 昔は天竜川中州
(1)西島
大杉氏と池田氏等
貴船神社は天正2(1574)年建立
(2)福島
寛文年間(1661-1671)豊田郡山田村に権三と興惣兵衛・豪農
→ 領主から立ち退き →開墾
(3)江之島
慶安4(1651)年 引佐郡刑部村の内山氏
(4)松島
寛永年間(1624)四本松の豪農・第15代鈴木門五左衛門の二男
正保2年(1645)25歳 分家独立
五左衛門→改名→五右衛門
1667年 開拓に成功
(5)鶴島
(8)松島家のこと
松島廉作(1855-1939) 明治衆議院議員第2回からの12年間
(5回当選)
明治37年落選→静岡市 「静岡民友新聞社」
祐泉寺門前に松島学校
☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ③【再掲載 2017.4】
[出版社の案内]
日本の出版事情、野球映画、選挙報道、似顔絵、テレビのサッカー中
継…。一つの議題を元にして具体的に議論する鼎談集。ジャーナリズ
ム志望者や関係者に批評の原点を示す。
◇似顔絵は一国のジャーナリズムの成熟度と洗練度を示す
◎対談:鹿島茂・東海林さだお・丸谷才一
□似顔絵にしたい顔、したくない顔
□大正期 岡本一平
→ 近藤日出造「読売」、清水昆「朝日」、那須良輔「毎日」
◎「豪傑」「明るさ」
□ルイ・フィリップの似顔絵で投獄されたドーミエ
ドーミエが半年間投獄
→ ルイ・フィリップ国王の似顔絵
□似顔絵でなぜみんな喜ぶの?
なぜ似ていることが嬉しいのか
フランスの二大イラストレーター
ドーミエ 人間○「人間大好き」
グランヴィル 動物○
□似顔絵は国境を越えるか
親近感 ~ 綽名
共通体験のある面白さ
イギリスのカリカチュアはひどい
山藤似顔絵塾
◇テレビのサッカー中継と往年の名選手、元オーナーと語る
◎対談:海老沢泰輔・轡田隆史・丸谷才一
□スポーツ中継のプロを
まあまあ
□サッカーにコマーシャル?
米国:CM入れられずにプロサッカーリーグが×
□テレビ放送はこんなにスポーツの規則を変えた
スポーツはライブで
→ テレビがルールを変えた
アメリカンフットボール
→ レフリーが二人に増えた
ゴルフ
→ マッチプレーがストロークプレーになった
→ アンダー標示
→ サドンデス対決も
□「全スポーツ界の根性主義・倫理主義をなぜジャーナリズムは論難
しないのか?」
□なぜテレビ中継で野球チームの応援をしていいの?
スポーツを嘗めている
□イギリス
サッカーは下層階級
クリケット・ラグビーが上流
「イギリス人に学生時代サッカーをやってましたなんて言っては
いけません」
今回は、でんでんむしの会による
「遠州浜」を紹介します。
でんでんむしの会は、当時の文化サークルだと思います。
メンバーに教員の大先輩、戸塚晃彦さんのお名前も。
地域の歴史を知るサークル、いいですね。
浜松市の図書館には、でんでんむしの会による、
「ふるさとのかるた浜松」
「ふるさとのかるた 2 浜名湖」
「天竜川に沈んだ村」
「浜松の歳時記」
も収められています。
遠州浜小学校、開校当時は大きな学校でしたが、次第に人数が減り、
2011年4月に五島小学校と統合され、南の星小学校となりました。
五島小、南の星小ともに勤務しましたが、とてもよい地域でした。
もう一つ、再掲載になりますが、
「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」③を載せます。
☆「遠州浜」でんでんむしの会 1980年
◇連絡先
浜松市遠州浜○-○
でんでんむしの会
右崎容子 加藤ますみ 鈴木久子 高林紀子
平野美映 松田とみ子 八木若代 戸塚晃彦先生
◇浜団地の生い立ち
昭和40年3月24日午前10時30分
五島小学校講堂にて用地買収調印
造成土…三方原台地、磐田原台地より
「海とみどりと太陽のまち」
昭和40年9月頃入居開始
昭和46年遠州浜小学校開校(五島小学校内)
昭和53年4月江南中学校開校
◇天竜川
五百年前より天竜川は現在地に - ◎天竜川との闘い
◇お地蔵様
正覚坊亀様
8月 3日
沢木地蔵
7月24日
古い榎木にお水-眼病やいぼに効く
北向き地蔵は感応が効く
◇五島村開拓の歴史
五島開拓 昔は天竜川中州
(1)西島
大杉氏と池田氏等
貴船神社は天正2(1574)年建立
(2)福島
寛文年間(1661-1671)豊田郡山田村に権三と興惣兵衛・豪農
→ 領主から立ち退き →開墾
(3)江之島
慶安4(1651)年 引佐郡刑部村の内山氏
(4)松島
寛永年間(1624)四本松の豪農・第15代鈴木門五左衛門の二男
正保2年(1645)25歳 分家独立
五左衛門→改名→五右衛門
1667年 開拓に成功
(5)鶴島
(8)松島家のこと
松島廉作(1855-1939) 明治衆議院議員第2回からの12年間
(5回当選)
明治37年落選→静岡市 「静岡民友新聞社」
祐泉寺門前に松島学校
☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ③【再掲載 2017.4】
[出版社の案内]
日本の出版事情、野球映画、選挙報道、似顔絵、テレビのサッカー中
継…。一つの議題を元にして具体的に議論する鼎談集。ジャーナリズ
ム志望者や関係者に批評の原点を示す。
◇似顔絵は一国のジャーナリズムの成熟度と洗練度を示す
◎対談:鹿島茂・東海林さだお・丸谷才一
□似顔絵にしたい顔、したくない顔
□大正期 岡本一平
→ 近藤日出造「読売」、清水昆「朝日」、那須良輔「毎日」
◎「豪傑」「明るさ」
□ルイ・フィリップの似顔絵で投獄されたドーミエ
ドーミエが半年間投獄
→ ルイ・フィリップ国王の似顔絵
□似顔絵でなぜみんな喜ぶの?
なぜ似ていることが嬉しいのか
フランスの二大イラストレーター
ドーミエ 人間○「人間大好き」
グランヴィル 動物○
□似顔絵は国境を越えるか
親近感 ~ 綽名
共通体験のある面白さ
イギリスのカリカチュアはひどい
山藤似顔絵塾
◇テレビのサッカー中継と往年の名選手、元オーナーと語る
◎対談:海老沢泰輔・轡田隆史・丸谷才一
□スポーツ中継のプロを
まあまあ
□サッカーにコマーシャル?
米国:CM入れられずにプロサッカーリーグが×
□テレビ放送はこんなにスポーツの規則を変えた
スポーツはライブで
→ テレビがルールを変えた
アメリカンフットボール
→ レフリーが二人に増えた
ゴルフ
→ マッチプレーがストロークプレーになった
→ アンダー標示
→ サドンデス対決も
□「全スポーツ界の根性主義・倫理主義をなぜジャーナリズムは論難
しないのか?」
□なぜテレビ中継で野球チームの応援をしていいの?
スポーツを嘗めている
□イギリス
サッカーは下層階級
クリケット・ラグビーが上流
「イギリス人に学生時代サッカーをやってましたなんて言っては
いけません」
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑦(最終) /「読書力」齋藤孝 岩波新書 2002年【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]
今日は6月28日、金曜日です。
現在、こちらは激しい雨。
ナゴヤドームのナイター観戦、どうしようかと考えています。
今回は、6月22日に続いて暮しの手帖社から出されている
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
の紹介7回目 最終です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』
は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた『暮らし』がテーマの随
筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「読書力」を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑦(最終)
◇ 忘れないでおくこと 中島京子
イタリアの作家、パオロジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』(早川書
房)は、新型コロナウイルスの大騒動の中で書かれたエッセイ集で、あとがき
の「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」は殊に、重く
胸に響いている。
著者は、新型コロナが襲い掛かってきたときに、人々がいかに無防備だっ
たか、それに無知だったか、あるいはひそかにデマかもしれないような噂に
すがったか等々、公式の記録には残らないだろういろいろなことを、「忘れた
くない」と書いた。
おそらくは、それは簡単に忘れられてしまう可能性があり、そして忘れて
しまえばもう一度同じように人を無防備にしてしまうものだからだろう。
中国の作家の閻連科も、香港の学生に向けたメッセージの中で、「この厄
災の経験を『記憶する人』であれ」と書いた。「われわれはこの新型肺炎の事
の起こり、ほしいままの略奪と蔓延、近くもたらされるであろう『戦争の勝
利』と称される万人の合唱の中で、少し離れたところに黙って立ち、心の中
に墓標を持つ人になろう」と、厳しい言論統制のある国で書き続けている作
家は訴えた。
忘れないでおくこと、記憶に残しておくことについて考えている。
日本でも外出自粛要請が出ると、さまざまな支援団体がSNS上でアナウン
スをはじめた。
ホームレスの人、ネットカ フェで暮らしている人、家庭内暴力が怖くて逃
げている人が、行き場をなくしたからだ。
在留外国人や留学生の支援者や、人々が外に出ないことであきらかに仕事
を失う人の支援をしてい弁護士なども、ものすごく働いていた。
依頼人の状況改善のために、文字通り東奔西走、自宅に戻ればリモートワ-
クが待っていて、寝る時間すらないように見えた。
あっという間に、オンラインの支援システムが立ち上がり、相談窓口がで
きたのは、ずっと支援を続けていたからだということが、目に見えてわかっ
た。
コロナの被害は、最も弱い人々を直撃した。
いまだけではなく、支援は必要な人のところに届かなくては意味がない。
そのことを覚えておこうと思った。
もう一つ、感染者や医療関係者にまで、ひどいバッシングがあったこと。
つらいけれど、いちばん忘れてはいけないことだろう。
いつまでたっても届かなかったマスクのことなどは、さすがに記憶から消
えたりしないだろうけれど、オリンピックや隣国の国家元首の来日を睨んで
後手後手に回った対策は、残念だけど、わたしたちが選挙で選んだ政治家の
やったことだというのも忘れがたい。
有権者の約半数が選挙に行かず、誰もがその状況に慣れきってしまい民主
主義をさぼると、つけを払わされる。
つらいことばかり記憶するのは悲しいので、日本から中国に送ったマスク
に千三百年前の漢詩が添えられ、お返しに中国から日本に届いたマスクには
夏目漱石が正岡子規に送ったとされる俳句が書かれていたことも、ぜったい、
忘れたくないなと思っている。
2020年7月
☆「読書力」齋藤孝 岩波新書 2002年【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の
力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する
力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書と
どう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。
心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。
◇はじめに
「単なる娯楽のための読書」
→ 「多少とも精神の緊張を伴う読書」
◇読書力とは何か
読書は四股
= 思考活動の素地
「読書力がある」の基準
= 「文庫百冊 新書五十冊」
精神の緊張を伴う読書
文庫のスタイルに慣れる
新書五十冊
要約を言えることが読んだということ
新書は要約力を鍛える
社会で求められる実践的読書力
なぜ百冊なのか
有効期限は四年
本は知能指数で読むものではない
読書は継続は力なりの世界
「『小学校時代は本を読んだけれど』のナゾ」
定期試験に読書問題を入れる
あごを鍛える食らうべき書
① 児童書は離乳食
② 乳歯レベル
推理小説・歴史小説・エンタティメント
③ 永久歯の読書
歯が生え替わった本
日本は読書立国
総ルビ文化・世界文学の威力 読書力は日本の含み財産
the book がないから booksが必要だった
◇自分をつくる 自己形成としての読書
複雑さを共存させる幅広い読書
読書
=「自分を作る最良の方法」
= 自分の世界観・価値観を形成し自分自身の世界をつくる
ヴィルドゥング(自己形成としての教養)
教養主義
「一人になる」時間の楽しさを知る
読書 - 適度な緊張感 → 充実感
自分と向き合う厳しさとしての読書
テレビ
- テレビを作る側が管理
読書
- 読書の側がコントロール
単独者として門を叩く
「本屋に行って自分の身銭を切って買え」
読書は優れた他者との出会いの経験
言葉を知る
自分の本棚を持つ喜び
繋がりながらはずれていく読書
- 本は本の連鎖を生む
本は背表紙が大事
本は並べ方が大事
図書館はマップ作りの場所
品切れ本に強い
経験を確認する
- 経験しないことでもわたしたちは力を得ることができる
人間劇場
- 多様な人間像を読書を通して受け入れる
読書自体が体験となる読書
- シチュエーションと読書 音楽とセットも
伝記の効用 - 倫理面で
ためらう = 溜めること
「満足できる分からなさ」を味わう
◇自分を鍛える - 読書はスポーツだ
技としての読書
読み聞かせの効用[ステップ1]
宮澤賢治の作品が持つイメージ喚起力
地水火風の創造力,倫理性
自分で声に出して読む[ステップ2]
音読の技化 アイ・イパンを広げる
音読で読書量をチェックする
読書は身体的行為である
線を引きながら読む[ステップ3]
三色ボールペンで線を引く
青 - まあ大事
赤 - すごく大事
緑 - 主観的に面白い
読書のギアチェンジ[ステップ4]
本ごとに緩急を付けて読む
脳のギアチェンジ
難易組み合わせて
◇自分を広げる - 読書はコミュニケーションの基礎だ
会話を受け止めて応答する
読書
= 会話の脈略を作る
相手の話の要点をつかみ,その要点を引き受けて,自分
の角度で切り返す
= 人の話の幹をつかまえる(言い換え力)
メモを取る力の関連
書き言葉で話す
「書き言葉で話せ」
漢語+和語,口語体+文語体
ピンポンと卓球
話し言葉はピンポン
書き言葉は卓球 - 技術
本を引用する会話
ブックリストの交換
読書会文化の復権
最後まで読んでいると言うことを前提としない
① 三色ボールペンで印
② おもしろいところ(緑)を何ページの何行目というように
指摘してもらい,引いた理由をコメント
③ 聞いていた人は、発言した人の名前とともに、自分の本
にチェックする
④ 何回か回す
※ 具体的な箇所を指示してチェックを入れる
→ 各人がテキストへのなじみを深くする
マッピングコミュニケーション
B4白紙
- キーワードをかき込みながら対話する
◎キーコンセプトでその著者の思想世界をマップにする
◎マップを作る作業を通して対話を深める
みんなで読書クイズを作る
本を読んだ上で人に話す
好きな分を書き写して作文につなげる
読書トレーナー
本のプレゼント
「どれでもいいから一人一冊好きなものを選んで持って行っていいよ」
現在、こちらは激しい雨。
ナゴヤドームのナイター観戦、どうしようかと考えています。
今回は、6月22日に続いて暮しの手帖社から出されている
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
の紹介7回目 最終です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』
は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた『暮らし』がテーマの随
筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「読書力」を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑦(最終)
◇ 忘れないでおくこと 中島京子
イタリアの作家、パオロジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』(早川書
房)は、新型コロナウイルスの大騒動の中で書かれたエッセイ集で、あとがき
の「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」は殊に、重く
胸に響いている。
著者は、新型コロナが襲い掛かってきたときに、人々がいかに無防備だっ
たか、それに無知だったか、あるいはひそかにデマかもしれないような噂に
すがったか等々、公式の記録には残らないだろういろいろなことを、「忘れた
くない」と書いた。
おそらくは、それは簡単に忘れられてしまう可能性があり、そして忘れて
しまえばもう一度同じように人を無防備にしてしまうものだからだろう。
中国の作家の閻連科も、香港の学生に向けたメッセージの中で、「この厄
災の経験を『記憶する人』であれ」と書いた。「われわれはこの新型肺炎の事
の起こり、ほしいままの略奪と蔓延、近くもたらされるであろう『戦争の勝
利』と称される万人の合唱の中で、少し離れたところに黙って立ち、心の中
に墓標を持つ人になろう」と、厳しい言論統制のある国で書き続けている作
家は訴えた。
忘れないでおくこと、記憶に残しておくことについて考えている。
日本でも外出自粛要請が出ると、さまざまな支援団体がSNS上でアナウン
スをはじめた。
ホームレスの人、ネットカ フェで暮らしている人、家庭内暴力が怖くて逃
げている人が、行き場をなくしたからだ。
在留外国人や留学生の支援者や、人々が外に出ないことであきらかに仕事
を失う人の支援をしてい弁護士なども、ものすごく働いていた。
依頼人の状況改善のために、文字通り東奔西走、自宅に戻ればリモートワ-
クが待っていて、寝る時間すらないように見えた。
あっという間に、オンラインの支援システムが立ち上がり、相談窓口がで
きたのは、ずっと支援を続けていたからだということが、目に見えてわかっ
た。
コロナの被害は、最も弱い人々を直撃した。
いまだけではなく、支援は必要な人のところに届かなくては意味がない。
そのことを覚えておこうと思った。
もう一つ、感染者や医療関係者にまで、ひどいバッシングがあったこと。
つらいけれど、いちばん忘れてはいけないことだろう。
いつまでたっても届かなかったマスクのことなどは、さすがに記憶から消
えたりしないだろうけれど、オリンピックや隣国の国家元首の来日を睨んで
後手後手に回った対策は、残念だけど、わたしたちが選挙で選んだ政治家の
やったことだというのも忘れがたい。
有権者の約半数が選挙に行かず、誰もがその状況に慣れきってしまい民主
主義をさぼると、つけを払わされる。
つらいことばかり記憶するのは悲しいので、日本から中国に送ったマスク
に千三百年前の漢詩が添えられ、お返しに中国から日本に届いたマスクには
夏目漱石が正岡子規に送ったとされる俳句が書かれていたことも、ぜったい、
忘れたくないなと思っている。
2020年7月
☆「読書力」齋藤孝 岩波新書 2002年【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
本を読むことの意味は何?案外答えにくい問いに、「読書によって…の
力がつく」という形で考え、コミュニケーションの力、人間を理解する
力との関わりを示します。自分をつくり、鍛え、広げることが、読書と
どう結びついているかを述べて、あらためて読書の本質を見つめます。
心に残るフレーズ、工夫の手がかりも満載です。
◇はじめに
「単なる娯楽のための読書」
→ 「多少とも精神の緊張を伴う読書」
◇読書力とは何か
読書は四股
= 思考活動の素地
「読書力がある」の基準
= 「文庫百冊 新書五十冊」
精神の緊張を伴う読書
文庫のスタイルに慣れる
新書五十冊
要約を言えることが読んだということ
新書は要約力を鍛える
社会で求められる実践的読書力
なぜ百冊なのか
有効期限は四年
本は知能指数で読むものではない
読書は継続は力なりの世界
「『小学校時代は本を読んだけれど』のナゾ」
定期試験に読書問題を入れる
あごを鍛える食らうべき書
① 児童書は離乳食
② 乳歯レベル
推理小説・歴史小説・エンタティメント
③ 永久歯の読書
歯が生え替わった本
日本は読書立国
総ルビ文化・世界文学の威力 読書力は日本の含み財産
the book がないから booksが必要だった
◇自分をつくる 自己形成としての読書
複雑さを共存させる幅広い読書
読書
=「自分を作る最良の方法」
= 自分の世界観・価値観を形成し自分自身の世界をつくる
ヴィルドゥング(自己形成としての教養)
教養主義
「一人になる」時間の楽しさを知る
読書 - 適度な緊張感 → 充実感
自分と向き合う厳しさとしての読書
テレビ
- テレビを作る側が管理
読書
- 読書の側がコントロール
単独者として門を叩く
「本屋に行って自分の身銭を切って買え」
読書は優れた他者との出会いの経験
言葉を知る
自分の本棚を持つ喜び
繋がりながらはずれていく読書
- 本は本の連鎖を生む
本は背表紙が大事
本は並べ方が大事
図書館はマップ作りの場所
品切れ本に強い
経験を確認する
- 経験しないことでもわたしたちは力を得ることができる
人間劇場
- 多様な人間像を読書を通して受け入れる
読書自体が体験となる読書
- シチュエーションと読書 音楽とセットも
伝記の効用 - 倫理面で
ためらう = 溜めること
「満足できる分からなさ」を味わう
◇自分を鍛える - 読書はスポーツだ
技としての読書
読み聞かせの効用[ステップ1]
宮澤賢治の作品が持つイメージ喚起力
地水火風の創造力,倫理性
自分で声に出して読む[ステップ2]
音読の技化 アイ・イパンを広げる
音読で読書量をチェックする
読書は身体的行為である
線を引きながら読む[ステップ3]
三色ボールペンで線を引く
青 - まあ大事
赤 - すごく大事
緑 - 主観的に面白い
読書のギアチェンジ[ステップ4]
本ごとに緩急を付けて読む
脳のギアチェンジ
難易組み合わせて
◇自分を広げる - 読書はコミュニケーションの基礎だ
会話を受け止めて応答する
読書
= 会話の脈略を作る
相手の話の要点をつかみ,その要点を引き受けて,自分
の角度で切り返す
= 人の話の幹をつかまえる(言い換え力)
メモを取る力の関連
書き言葉で話す
「書き言葉で話せ」
漢語+和語,口語体+文語体
ピンポンと卓球
話し言葉はピンポン
書き言葉は卓球 - 技術
本を引用する会話
ブックリストの交換
読書会文化の復権
最後まで読んでいると言うことを前提としない
① 三色ボールペンで印
② おもしろいところ(緑)を何ページの何行目というように
指摘してもらい,引いた理由をコメント
③ 聞いていた人は、発言した人の名前とともに、自分の本
にチェックする
④ 何回か回す
※ 具体的な箇所を指示してチェックを入れる
→ 各人がテキストへのなじみを深くする
マッピングコミュニケーション
B4白紙
- キーワードをかき込みながら対話する
◎キーコンセプトでその著者の思想世界をマップにする
◎マップを作る作業を通して対話を深める
みんなで読書クイズを作る
本を読んだ上で人に話す
好きな分を書き写して作文につなげる
読書トレーナー
本のプレゼント
「どれでもいいから一人一冊好きなものを選んで持って行っていいよ」
「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ①(前) /「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2006年(下)【再掲載 2017.5】 [読書記録 宗教]
今日は6月27日、木曜日です。
今回は、玄侑宗久さんの
「無功徳」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「『無功徳』は、禅の教えを取り入れた玄侑宗久によるエッセイ集です。
この作品では、功徳を追求しないことの価値について、日々の生活や
精神的な実践を通じて探求しています。読者は著者の随筆を通じて、
心と命に新たな風を吹き込む禅の教えに触れることができます。功徳
を求めない生き方から生まれる自然な喜びが、どのようにして人々の
生活に好影響を与えるかを、実例と共に学ぶことができる一冊です。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「9.11事件以後、性悪説に傾きつつある。日本も管理監視の思想色濃
くなった。行きすぎた監視が帰って悪を生み出さないだろうか」
・「無償の贈与の結果(自業他利)が『利益』で、自得するのが『功徳』。
現在の世では,自業他利や他業自得というよく分からない関係性が
無視され、ひたすら自業自得,つまり功徳だけを求めるシステムが
採用されている」
・「美点を見出すには,まず好感を持って相手を優しい眼差しで見つめることが
不可欠」
・「大目に見る態度が消えかかっており、偏狭で煩雑なだけの法令催促
が増えている」
自分の失敗は大きくても「大目に見てよ」の一方、
人の失敗は少しのことでも「許せない」態度の人が増えているように感
じます。
自分は他からの視点をもって自分を見られるようにしたい。
もう一つ、再掲載になりますが、鴻上尚史さんの
「孤独と不安のレッスン」(下)を載せます。
☆「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ①(前)
◇はじめに
求めずして得る,無功徳の御利益
9.11事件以後
→ 性悪説に傾きつつある
人間は厳正に管理,監視されるべき存在
→ 日本:管理監視の思想色濃く
◎ 行きすぎた監視が帰って悪を生み出さないか
無償の贈与の結果が「利益」
自業他利が利益,自得するのが功徳
現在の世では,自業他利や他業自得というよく分からない
関係性が無視されひたすら自業自得,つまり功徳だけを求め
るシステムが採用されている
→ 失敗した人に対する「自業自得」「自己責任」という言い方によ
り無慈悲な空気
無駄かどうかは人間には分からない
◎ 功徳の穴に落ちて苦しんでいる現代人
求めない,だからこそ嬉しい
布施
… 功徳を期待しない心情が徹底したお互いの贈与
◎ 功徳を求めるのではなく,御利益があったとうれしがること
こそ素晴らしい
◇人間関係の悩みを解決する
自分を変える禅の手引き 地
獄に行かないよう,まずは予防が大切
人間の心のあり方
=「六道」
地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天天地獄の底に金輪際
他人と比較せず己に徹するのが基本
× 慢心と嫉妬
学校というのは便宜上比較することを避けられない場所
社会
~ 効率や出来高だけで比較
← 自分の仕事効率はさほど良くないのに,実は他の人々の効率
を上げているような存在に気付かない
= 全ての人は「やおよろず」的存在
好感を持って優しい眼差しで見つめる
◎ 美点を見出すには,まず好感を持って相手を優しい眼差しで見つめる
ことが不可欠
→ 人はそのような関係からしか大きな「影響」は受けない
過去の嫌な記憶を忘れ去る工夫
日々是好日
観音力を高める切り札の42文字
延命十句観音経
「観世音,南無仏,与仏有因,与仏有縁,仏法僧縁、常楽我
浄,朝念観世音,落念観世音,念々従心起念々不離心」
大目にみる
◎ 大目に見る態度が消えかかっている
偏狭で煩雑なだけの法令催促が増えている
大切なのは「心の平安」だけ,あとのことは大目にみる
「視」という凝視より,「観」という全体視こそ重要
◎ 分析知より大局的・直感的見方を
にこにこするのは世界を大目にみている証拠
ペリー
→ アメリカの奥さんに
「日本人はニコニコしながら仕事をする不思議な民族。礼儀
正しく挨拶も丁寧。風呂が混浴で驚いた。」
案ずるより産むが易し
とにかく行動を起こせ 志向に行き詰まったら動いてみるに限る
◎ 人は動くだけで楽観的に考えられる生き物
できるけど,しないたしなみ
スーパーウーマン症候群,良い夫婦症候群
◎ 命名しただけで治療法が確立されたわけではない
できるんだからしてしまおう、は「だらしない」
死ぬまで続く相対化
真理を掲げたとたん,心の活動力は落ちる
◎ 生きることは時々に応じた自分を立ち上げ続けること
☆「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2006年(下)【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
「ニセモノの孤独」を知る、「根拠がない」から始めよう、つらくなっ
たら、誰かに何かをあげる、あなたを支えるものを作る―人気演出家が
綴る「ひとり」を生きるための練習帳。
◇他者と付き合って成熟する
あなたの思い一つで変わる人たち
宙ぶらりんのまま,ふうふう言いながら
分かり合えなくて当たり前だと思うこと
信頼と依存は違うと言うこと
気持ちより理解,愛情よりも情報が大切
◇辛くなったら誰かに何かをしてあげる
緊張する体の部分を見付ける
自分のいつも強ばるところを意識して力を抜く
不安にフォーカスを当てない
→ おみやげを人に
「暇人クラブ」のおみやげ
→ 不安に悩む前に何かをあげる
◇人間関係の距離感を覚える
「人間関係が得意で好き」な人はいません
相手と呼吸を合わせる
~ 距離感
◇自意識を鎮め,のんきになる方法を見付ける
自分について考えすぎるぼくたち
自分で「孤独と不安のレッスン」を
頭の速度でなく体の速度で
のんき攻撃
◇「今ある自分」と「ありたい自分」のいい関係を作る
口うるさい「ありたい自分」
目の前の人間に聞いてみる
傷ついて死んだ人はいない
「今ある自分」がメイン,「なりたい自分」はサブ
ほんの少し上に
「ありたい自分」が「今ある自分」より下にいる人は?
→ 小さな勝ち味を積み重ねる
◇あなたを支えるものを作る
おみやげを忘れても許して支えてくれる人が2人(恋人,配偶者以外
に)いる
小さな勝ち味があれば,それで
2人 + 人間以外のものを ~ 支える
◇一人暮らしの勧め
「孤独と不安」は年をとっても減らないから
簡単に慰められてはいけない
大学は「何をしたらいいかが分からない」ということを学ぶ
場所
オウム真理教
…「何をしたらよいか分からない」状態に耐えられなかったから,
明確な目標を与えてくれる教祖に飛びついた
人生のどこかで「何をしたらいいか分からない」状態になる
20歳前後で経験しておくと免疫が付く
孤独と不安になれていた方がいい
体の声を聞く
→ 若さの暴走は体を無視した結果
◇一人暮らしと恋愛の関係を知る
恋愛の多くは「孤独と不安」から始まる
相手がすてきだからではなく,自分が孤独で寂しいから多くの
人は恋愛する
人間が善心で人間を求めるとき,魅力的になる
◇声に出してみる
今回は、玄侑宗久さんの
「無功徳」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「『無功徳』は、禅の教えを取り入れた玄侑宗久によるエッセイ集です。
この作品では、功徳を追求しないことの価値について、日々の生活や
精神的な実践を通じて探求しています。読者は著者の随筆を通じて、
心と命に新たな風を吹き込む禅の教えに触れることができます。功徳
を求めない生き方から生まれる自然な喜びが、どのようにして人々の
生活に好影響を与えるかを、実例と共に学ぶことができる一冊です。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「9.11事件以後、性悪説に傾きつつある。日本も管理監視の思想色濃
くなった。行きすぎた監視が帰って悪を生み出さないだろうか」
・「無償の贈与の結果(自業他利)が『利益』で、自得するのが『功徳』。
現在の世では,自業他利や他業自得というよく分からない関係性が
無視され、ひたすら自業自得,つまり功徳だけを求めるシステムが
採用されている」
・「美点を見出すには,まず好感を持って相手を優しい眼差しで見つめることが
不可欠」
・「大目に見る態度が消えかかっており、偏狭で煩雑なだけの法令催促
が増えている」
自分の失敗は大きくても「大目に見てよ」の一方、
人の失敗は少しのことでも「許せない」態度の人が増えているように感
じます。
自分は他からの視点をもって自分を見られるようにしたい。
もう一つ、再掲載になりますが、鴻上尚史さんの
「孤独と不安のレッスン」(下)を載せます。
☆「無功徳」玄侑宗久 海竜社 2008年 ①(前)
◇はじめに
求めずして得る,無功徳の御利益
9.11事件以後
→ 性悪説に傾きつつある
人間は厳正に管理,監視されるべき存在
→ 日本:管理監視の思想色濃く
◎ 行きすぎた監視が帰って悪を生み出さないか
無償の贈与の結果が「利益」
自業他利が利益,自得するのが功徳
現在の世では,自業他利や他業自得というよく分からない
関係性が無視されひたすら自業自得,つまり功徳だけを求め
るシステムが採用されている
→ 失敗した人に対する「自業自得」「自己責任」という言い方によ
り無慈悲な空気
無駄かどうかは人間には分からない
◎ 功徳の穴に落ちて苦しんでいる現代人
求めない,だからこそ嬉しい
布施
… 功徳を期待しない心情が徹底したお互いの贈与
◎ 功徳を求めるのではなく,御利益があったとうれしがること
こそ素晴らしい
◇人間関係の悩みを解決する
自分を変える禅の手引き 地
獄に行かないよう,まずは予防が大切
人間の心のあり方
=「六道」
地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天天地獄の底に金輪際
他人と比較せず己に徹するのが基本
× 慢心と嫉妬
学校というのは便宜上比較することを避けられない場所
社会
~ 効率や出来高だけで比較
← 自分の仕事効率はさほど良くないのに,実は他の人々の効率
を上げているような存在に気付かない
= 全ての人は「やおよろず」的存在
好感を持って優しい眼差しで見つめる
◎ 美点を見出すには,まず好感を持って相手を優しい眼差しで見つめる
ことが不可欠
→ 人はそのような関係からしか大きな「影響」は受けない
過去の嫌な記憶を忘れ去る工夫
日々是好日
観音力を高める切り札の42文字
延命十句観音経
「観世音,南無仏,与仏有因,与仏有縁,仏法僧縁、常楽我
浄,朝念観世音,落念観世音,念々従心起念々不離心」
大目にみる
◎ 大目に見る態度が消えかかっている
偏狭で煩雑なだけの法令催促が増えている
大切なのは「心の平安」だけ,あとのことは大目にみる
「視」という凝視より,「観」という全体視こそ重要
◎ 分析知より大局的・直感的見方を
にこにこするのは世界を大目にみている証拠
ペリー
→ アメリカの奥さんに
「日本人はニコニコしながら仕事をする不思議な民族。礼儀
正しく挨拶も丁寧。風呂が混浴で驚いた。」
案ずるより産むが易し
とにかく行動を起こせ 志向に行き詰まったら動いてみるに限る
◎ 人は動くだけで楽観的に考えられる生き物
できるけど,しないたしなみ
スーパーウーマン症候群,良い夫婦症候群
◎ 命名しただけで治療法が確立されたわけではない
できるんだからしてしまおう、は「だらしない」
死ぬまで続く相対化
真理を掲げたとたん,心の活動力は落ちる
◎ 生きることは時々に応じた自分を立ち上げ続けること
☆「孤独と不安のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2006年(下)【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
「ニセモノの孤独」を知る、「根拠がない」から始めよう、つらくなっ
たら、誰かに何かをあげる、あなたを支えるものを作る―人気演出家が
綴る「ひとり」を生きるための練習帳。
◇他者と付き合って成熟する
あなたの思い一つで変わる人たち
宙ぶらりんのまま,ふうふう言いながら
分かり合えなくて当たり前だと思うこと
信頼と依存は違うと言うこと
気持ちより理解,愛情よりも情報が大切
◇辛くなったら誰かに何かをしてあげる
緊張する体の部分を見付ける
自分のいつも強ばるところを意識して力を抜く
不安にフォーカスを当てない
→ おみやげを人に
「暇人クラブ」のおみやげ
→ 不安に悩む前に何かをあげる
◇人間関係の距離感を覚える
「人間関係が得意で好き」な人はいません
相手と呼吸を合わせる
~ 距離感
◇自意識を鎮め,のんきになる方法を見付ける
自分について考えすぎるぼくたち
自分で「孤独と不安のレッスン」を
頭の速度でなく体の速度で
のんき攻撃
◇「今ある自分」と「ありたい自分」のいい関係を作る
口うるさい「ありたい自分」
目の前の人間に聞いてみる
傷ついて死んだ人はいない
「今ある自分」がメイン,「なりたい自分」はサブ
ほんの少し上に
「ありたい自分」が「今ある自分」より下にいる人は?
→ 小さな勝ち味を積み重ねる
◇あなたを支えるものを作る
おみやげを忘れても許して支えてくれる人が2人(恋人,配偶者以外
に)いる
小さな勝ち味があれば,それで
2人 + 人間以外のものを ~ 支える
◇一人暮らしの勧め
「孤独と不安」は年をとっても減らないから
簡単に慰められてはいけない
大学は「何をしたらいいかが分からない」ということを学ぶ
場所
オウム真理教
…「何をしたらよいか分からない」状態に耐えられなかったから,
明確な目標を与えてくれる教祖に飛びついた
人生のどこかで「何をしたらいいか分からない」状態になる
20歳前後で経験しておくと免疫が付く
孤独と不安になれていた方がいい
体の声を聞く
→ 若さの暴走は体を無視した結果
◇一人暮らしと恋愛の関係を知る
恋愛の多くは「孤独と不安」から始まる
相手がすてきだからではなく,自分が孤独で寂しいから多くの
人は恋愛する
人間が善心で人間を求めるとき,魅力的になる
◇声に出してみる
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ③ /『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ④【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]
今日は6月26日、水曜日です。
今回は、6月23日に続いて、洗濯ブラザーズの
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「洗濯ブラザーズ式の洗濯術は、こんなにすごい。1クリーニング代が
劇的に節約できる 2部屋干し臭がなくなる 3アイロンがけの手間
が減る 4服が長持ちする 5柔軟剤なしでも、ふんわり仕上がる
6お肌にやさしく、家族の健康を守れる
【どうして最新の洗剤を使っているのに、服がキレイにならないの!?】
それは、あなたの洗濯のしかたが間違っているからです。でも、あな
たに責任があるわけではありません。誰も正しい洗濯のしかたを教わ
る機会なんてなかったからです。
じつは、『洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す』だけでは、
服はキレイにならないのです。
この本では、ボクたちクリーニングのプロだから知っている、本当に
正しい洗濯のしかたをお伝えします!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『すすぎ』で汚れが落ちるので、すすぎの工程が重要」
・「水は多目にして、洗濯物は少なくする」
・「シミに変わる前に対処することが大切」
もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんの
「基礎学力はこうしてつける」④を載せます。
一斉指導を基本に設定された学校に、
個別指導を求めすぎていることに無理が生じているのだと考えます。
何に重きをおくのか、もう一度考える時期だと思います。
☆「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ③
◇洗濯機120%活用術(1)
08「洗い」「すすぎ」「脱水」服から汚れが落ちるのはどこ?
「すすぎ」で汚れが落ちる
~ すすぎの工程が重要
09 日本の洗濯機は節水モード。水の量は多めに設定。
水の量が少ないと汚れが繊維に戻ってしまう
- 日本の洗濯機 節水モード
プロから見ると水の量が足りない
◎ 時短コースはおすすめできない 水量が少ないから
10 洗剤を水に溶かしてから衣類を入れれば生地が傷まない
水は服にダメージを与えています
洗剤は水の攻撃から衣類を守ってくれる
◎ 洗濯機に水を張り直接洗剤を入れる。2~3分洗濯機を回
す。泡が立つのでそこで衣類を入れる。
11 洗濯物の量は洗濯機の6割までにする
水量
- 洗剤を入れた水に洗濯物を入れて洗濯物を軽く拳で押さ
えたときに、水が手首の上あたりまでしっかり浸っていれ
ば合格
◎ 水は多目にして、洗濯物は少なくする
12 全自動からマニュアル設定に変えると洗濯の質が変わる
「洗い」と「脱水」の時間を設定し直そう
ふだん洗い
タテ型
洗い8-10分
→ 水量多目ですすぎ2回
→ 脱水3-5分が基本
※ 2槽式の方が手動であれこれ設定しやすい
脱水時間を短くして得られる2つメリット
① アイロン掛けが不要になる○○○○?
② 生地を傷めない
洗い すすぎ 脱水
メーカー平均 8-10分 節水モードで2回 7分
洗濯ブラザーズ 8-10分 水量多目で2回 3-5分
13 ワイシャツの脱水時間は1分で十分
しわがつかずに仕上がります
- できるだけアイロン掛けの手間を減らすために
水分の重みで干している間に自然にしわが伸びてくれる
14 次に買い換えるときタテ型とドラム式のどっちを選ぶの?
日本と海外とでは事情が異なる
日本は軟水
… 水そのものに高い洗浄力がある
水選で洗う方式のタテ型で十分
タテ型
… 洗浄力に優れており、自分で設定を変えやすいことが
大きな理由
15 白い服を黄ばませないための最適な水温は40℃
こまめに洗えばふだん通りの洗濯物でも黄ばまない
※ 白い服を着たらその日のうちに洗濯をする
16 お風呂の残り湯を使うと雑菌が繁殖する危険がある
嫌な臭いの原因を服に付着させている
17 <ハードな汚れ>一週間以内なら「汚れ」。一週間するとシミに変わる
※ シミに変わる前に対処することが大切
☆『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ④【再掲載 2017.5】
◇教科書・ノートを大切にして「できる」「わかる」授業
□算数指導マニュアル
1.どの子にも力がつく授業の進め方
□一時間
①例題の基本型
→ ②練習問題
→ ③例題の意味理解
→ ④計算スキル)
(1)例題の基本型を指導する
□テンポ良く小刻みに
① あいさつなしにいきなり授業
② 前時と同じ問題を一問
→ 解答し答え合わせ
③ 日付 ページ数
④ 向山式
「簡単数字置き換え法」でシンプルな問題に直して指導する。
分数・小数・大きな数
→ 簡単な整数に置き換える
= ◎ 問題の構造の理解
◎ 簡単な数に置き換えた問題を参考にする
◎ 例題の式を解かせる
◎ 線分図で確認する
<10の場面で褒める>
①授業の準備をしていた子を褒める
・まず個人
「Aさんえらい」
「Bさんすごい。教科書もノートも出ている」
・次に全体
「教科書を開いている人?」
「ノートを開いている人?」
「挙手した子はすばらしい」
②日付・ページ・題名・問題を書いた子を褒める
黙って板書
「書いた人?」「早い」「えらい」
… テンポ良く褒める
③書いた順に10人だけ褒める
・問題を書いたら「書きました」と手を挙げて言う
④問題を指で押さえたら褒める
⑤音読で全体を褒める
個人名をあげて
⑥問題を解いた順に褒める
3問目ができた人からノートを持ってこさせ,○をつけながら短く
褒める。
◎ 「早いなあ,合ってる」「かしこい」
⑦何度間違えてもノートを持ってくる子を褒める
⑧赤えんぴつで薄く書いた所をなぞった子を褒める
⑨ノートをきれいに書いた子を褒める
「下敷きをしっかりしいているね」
「空けているね」
⑩黒板に書いた子を褒める
今回は、6月23日に続いて、洗濯ブラザーズの
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「洗濯ブラザーズ式の洗濯術は、こんなにすごい。1クリーニング代が
劇的に節約できる 2部屋干し臭がなくなる 3アイロンがけの手間
が減る 4服が長持ちする 5柔軟剤なしでも、ふんわり仕上がる
6お肌にやさしく、家族の健康を守れる
【どうして最新の洗剤を使っているのに、服がキレイにならないの!?】
それは、あなたの洗濯のしかたが間違っているからです。でも、あな
たに責任があるわけではありません。誰も正しい洗濯のしかたを教わ
る機会なんてなかったからです。
じつは、『洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す』だけでは、
服はキレイにならないのです。
この本では、ボクたちクリーニングのプロだから知っている、本当に
正しい洗濯のしかたをお伝えします!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『すすぎ』で汚れが落ちるので、すすぎの工程が重要」
・「水は多目にして、洗濯物は少なくする」
・「シミに変わる前に対処することが大切」
もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんの
「基礎学力はこうしてつける」④を載せます。
一斉指導を基本に設定された学校に、
個別指導を求めすぎていることに無理が生じているのだと考えます。
何に重きをおくのか、もう一度考える時期だと思います。
☆「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ③
◇洗濯機120%活用術(1)
08「洗い」「すすぎ」「脱水」服から汚れが落ちるのはどこ?
「すすぎ」で汚れが落ちる
~ すすぎの工程が重要
09 日本の洗濯機は節水モード。水の量は多めに設定。
水の量が少ないと汚れが繊維に戻ってしまう
- 日本の洗濯機 節水モード
プロから見ると水の量が足りない
◎ 時短コースはおすすめできない 水量が少ないから
10 洗剤を水に溶かしてから衣類を入れれば生地が傷まない
水は服にダメージを与えています
洗剤は水の攻撃から衣類を守ってくれる
◎ 洗濯機に水を張り直接洗剤を入れる。2~3分洗濯機を回
す。泡が立つのでそこで衣類を入れる。
11 洗濯物の量は洗濯機の6割までにする
水量
- 洗剤を入れた水に洗濯物を入れて洗濯物を軽く拳で押さ
えたときに、水が手首の上あたりまでしっかり浸っていれ
ば合格
◎ 水は多目にして、洗濯物は少なくする
12 全自動からマニュアル設定に変えると洗濯の質が変わる
「洗い」と「脱水」の時間を設定し直そう
ふだん洗い
タテ型
洗い8-10分
→ 水量多目ですすぎ2回
→ 脱水3-5分が基本
※ 2槽式の方が手動であれこれ設定しやすい
脱水時間を短くして得られる2つメリット
① アイロン掛けが不要になる○○○○?
② 生地を傷めない
洗い すすぎ 脱水
メーカー平均 8-10分 節水モードで2回 7分
洗濯ブラザーズ 8-10分 水量多目で2回 3-5分
13 ワイシャツの脱水時間は1分で十分
しわがつかずに仕上がります
- できるだけアイロン掛けの手間を減らすために
水分の重みで干している間に自然にしわが伸びてくれる
14 次に買い換えるときタテ型とドラム式のどっちを選ぶの?
日本と海外とでは事情が異なる
日本は軟水
… 水そのものに高い洗浄力がある
水選で洗う方式のタテ型で十分
タテ型
… 洗浄力に優れており、自分で設定を変えやすいことが
大きな理由
15 白い服を黄ばませないための最適な水温は40℃
こまめに洗えばふだん通りの洗濯物でも黄ばまない
※ 白い服を着たらその日のうちに洗濯をする
16 お風呂の残り湯を使うと雑菌が繁殖する危険がある
嫌な臭いの原因を服に付着させている
17 <ハードな汚れ>一週間以内なら「汚れ」。一週間するとシミに変わる
※ シミに変わる前に対処することが大切
☆『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ④【再掲載 2017.5】
◇教科書・ノートを大切にして「できる」「わかる」授業
□算数指導マニュアル
1.どの子にも力がつく授業の進め方
□一時間
①例題の基本型
→ ②練習問題
→ ③例題の意味理解
→ ④計算スキル)
(1)例題の基本型を指導する
□テンポ良く小刻みに
① あいさつなしにいきなり授業
② 前時と同じ問題を一問
→ 解答し答え合わせ
③ 日付 ページ数
④ 向山式
「簡単数字置き換え法」でシンプルな問題に直して指導する。
分数・小数・大きな数
→ 簡単な整数に置き換える
= ◎ 問題の構造の理解
◎ 簡単な数に置き換えた問題を参考にする
◎ 例題の式を解かせる
◎ 線分図で確認する
<10の場面で褒める>
①授業の準備をしていた子を褒める
・まず個人
「Aさんえらい」
「Bさんすごい。教科書もノートも出ている」
・次に全体
「教科書を開いている人?」
「ノートを開いている人?」
「挙手した子はすばらしい」
②日付・ページ・題名・問題を書いた子を褒める
黙って板書
「書いた人?」「早い」「えらい」
… テンポ良く褒める
③書いた順に10人だけ褒める
・問題を書いたら「書きました」と手を挙げて言う
④問題を指で押さえたら褒める
⑤音読で全体を褒める
個人名をあげて
⑥問題を解いた順に褒める
3問目ができた人からノートを持ってこさせ,○をつけながら短く
褒める。
◎ 「早いなあ,合ってる」「かしこい」
⑦何度間違えてもノートを持ってくる子を褒める
⑧赤えんぴつで薄く書いた所をなぞった子を褒める
⑨ノートをきれいに書いた子を褒める
「下敷きをしっかりしいているね」
「空けているね」
⑩黒板に書いた子を褒める
「学びを問い続けて~授業改革の原点~」 佐伯胖 小学館 2003年 /「認知症知りたいこと百科」ぱーそん書房 2016年【再掲載 2017.4】 [読書記録 教育]
今日は6月25日、火曜日です。
今回は、佐伯胖さんの
「学びを問い続けて~授業改革の原点~」を載せます。
出版社の案内には、
「東京大学名誉教授、青山学院大学教授である佐伯胖先生の30編余り
の論文・講演集。教師は授業の中でどのように子どもの活動を豊か
にし、学ぶ喜びや意欲をかき立てるか。まさに『目からウロコ』
の鋭い熱い論説集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「教室はわざを教える道場であり、教室のわざは先輩から学ぶ」
・「理想の教師は、子どもに自由に振る舞っているように確信させ、実
は見えない糸で手綱を握っている」
・「教室は今、マナーやルールでいっぱいになっており、ものごとの真
実性の実感がない」
・「教師は感激を分かち合う良きパートナー」
もう一つ、再掲載になりますが、
「認知症知りたいこと百科」を載せます。
気に掛かる年齢です。
☆「学びを問い続けて~授業改革の原点~」 佐伯胖 小学館 2003年
1 教師になるということ
(1)「すぐれた教師になる」とは
教える = わざ
教室 = わざを教える道場
教室のわざ
- 先輩から学ぶ
(2)王国としての教室
学級経営
= 国を治めること
→ 何とかして手中に治める
理想の教師
= 理想の王様
◎ 自由に振る舞っているように確信させ、実は見えない
糸で手綱を握っている
子ども
- 教師の熱意を誠意に恩義を感じ、見えない糸に由る絆を
自分から受け入れ教師の「教室統治」に協力する
(3)「どうやればいいのか」がすべてか
マナーやルールでいっぱいになっている
-「どうやれば正答を出せるか?」
◎ ものごとの真実性の実感がない
(4)自我の未発達
(5)文化との出合いを助ける
◎ 教師は良きパートナー
- 感激を分かち合う
2 授業を研究するとはどういうことか
(1)授業を研究するとは
「何を教えるか」
「いかに教えるか」 ←→ 「人間とは何か」
「どう学ばれるか」 「認識とは何か」
(2)授業は手続きか
(3)知識の表現をコアにして
3 教師の腕とは何か
教師が我が身を委ねる
4 教師の研究力学を付ける
(1)研究力量とは何か
(2)教師の研究力量の階層的構造
(3)阻むもの
(4)力量形成への道
A 問題中心主義へ
今、「疑問」が欠けている
B 真実性志向へ
反証を考える
C 発表と討論の力量形成
D 表現力量の形成
E おかね
<以下略>
☆「認知症知りたいこと百科」ぱーそん書房 2016年【再掲載 2017.4】
◇なりやすい人
① アルツハイマー型
② 血管性認知症
③レビー小体型認知症
◇物忘れと認知症
□年のせい
忘れ方
・ど忘れ(人名、固有名詞など)
・後で思い出す
・ちょっとした置き忘れ
見当識
・日時は分かる
物忘れの自覚
・結構ある
・気にする
第三者から
・日常生活でそれほどひどいとは感じない
作り話
・ない
物忘れへの態度
・悩んだりしまったと思う
・学習能力がある
進行具合
・同じような状態が続く
□認知症
忘れ方
・ある出来事全体をすっかり忘れる
・大事なものを紛失
・探し物が頻繁
見当識
・日時が分からない
物忘れの自覚
・自分ではそれほどではないと思っている
第三者から
・日常生活でひどいと感じる
作り話
・時々混じる
物忘れへ
・取り繕い、言い訳が多い
・学習できない
進行具合
・年月を経る毎にひどくなっていく
今回は、佐伯胖さんの
「学びを問い続けて~授業改革の原点~」を載せます。
出版社の案内には、
「東京大学名誉教授、青山学院大学教授である佐伯胖先生の30編余り
の論文・講演集。教師は授業の中でどのように子どもの活動を豊か
にし、学ぶ喜びや意欲をかき立てるか。まさに『目からウロコ』
の鋭い熱い論説集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「教室はわざを教える道場であり、教室のわざは先輩から学ぶ」
・「理想の教師は、子どもに自由に振る舞っているように確信させ、実
は見えない糸で手綱を握っている」
・「教室は今、マナーやルールでいっぱいになっており、ものごとの真
実性の実感がない」
・「教師は感激を分かち合う良きパートナー」
もう一つ、再掲載になりますが、
「認知症知りたいこと百科」を載せます。
気に掛かる年齢です。
☆「学びを問い続けて~授業改革の原点~」 佐伯胖 小学館 2003年
1 教師になるということ
(1)「すぐれた教師になる」とは
教える = わざ
教室 = わざを教える道場
教室のわざ
- 先輩から学ぶ
(2)王国としての教室
学級経営
= 国を治めること
→ 何とかして手中に治める
理想の教師
= 理想の王様
◎ 自由に振る舞っているように確信させ、実は見えない
糸で手綱を握っている
子ども
- 教師の熱意を誠意に恩義を感じ、見えない糸に由る絆を
自分から受け入れ教師の「教室統治」に協力する
(3)「どうやればいいのか」がすべてか
マナーやルールでいっぱいになっている
-「どうやれば正答を出せるか?」
◎ ものごとの真実性の実感がない
(4)自我の未発達
(5)文化との出合いを助ける
◎ 教師は良きパートナー
- 感激を分かち合う
2 授業を研究するとはどういうことか
(1)授業を研究するとは
「何を教えるか」
「いかに教えるか」 ←→ 「人間とは何か」
「どう学ばれるか」 「認識とは何か」
(2)授業は手続きか
(3)知識の表現をコアにして
3 教師の腕とは何か
教師が我が身を委ねる
4 教師の研究力学を付ける
(1)研究力量とは何か
(2)教師の研究力量の階層的構造
(3)阻むもの
(4)力量形成への道
A 問題中心主義へ
今、「疑問」が欠けている
B 真実性志向へ
反証を考える
C 発表と討論の力量形成
D 表現力量の形成
E おかね
<以下略>
☆「認知症知りたいこと百科」ぱーそん書房 2016年【再掲載 2017.4】
◇なりやすい人
① アルツハイマー型
② 血管性認知症
③レビー小体型認知症
◇物忘れと認知症
□年のせい
忘れ方
・ど忘れ(人名、固有名詞など)
・後で思い出す
・ちょっとした置き忘れ
見当識
・日時は分かる
物忘れの自覚
・結構ある
・気にする
第三者から
・日常生活でそれほどひどいとは感じない
作り話
・ない
物忘れへの態度
・悩んだりしまったと思う
・学習能力がある
進行具合
・同じような状態が続く
□認知症
忘れ方
・ある出来事全体をすっかり忘れる
・大事なものを紛失
・探し物が頻繁
見当識
・日時が分からない
物忘れの自覚
・自分ではそれほどではないと思っている
第三者から
・日常生活でひどいと感じる
作り話
・時々混じる
物忘れへ
・取り繕い、言い訳が多い
・学習できない
進行具合
・年月を経る毎にひどくなっていく
山折哲雄さんはこんなことを ④-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (4) /「宮本常一さん 教育について」 ③【再掲載 2017.5】 [読書記録 宗教]
今日は6月24日、月曜日です。
今回は6月20日に続いて、
「山折哲雄さんはこんなことを」4回目、
「近代日本人の宗教意識」4回目の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か.オウム真理教事件が提起する問題を見
据えながら,著者年来の問題関心とその成果を集成.正岡子規,夏目
漱石,寺田寅彦,宮沢賢治,和辻哲郎,木村泰賢他の言行を検討し,
風土に規定された自然感覚の深奥に横たわる原初的な宗教意識と,そ
の特質を浮彫りにする.日本人の心の深層に新しい角度から光を当て
る労作」
とあります。
読んだ当時は分かったつもりになっていたのですが、
今、要約を見直してもぼんやりとしか思い出せません。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自己の身体性を殺したり活かしたりすることを通して,より一層堅
固で強い自己を生み出すプロセスに着目し,そこに生まれる芸術様
式が能楽であり浄瑠璃である」
・「『ますらおぶり』と『たをやめぶり』、『武家的なもの』と『公家的
なもの』」
もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」③を載せます。
NHK教育テレビでの「100分で名著 忘れられた日本人」、
もうすぐ終わります。
☆山折哲雄さんはこんなことを ④-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (4)
◇ショーペンハウエル
「意志と表象としての世界」
憂鬱の哲人
- ドイツ非合理主義者
[カント学 + 東洋の形而上学的思弁]
→ 嫌疑と不快のまなざしで見つめられた
◎ カントのアポロ的な理性が称えられショーペンハウエルのディ
オニソス的な意志が追放の憂き目にあった
- 理性信仰・論理信仰
◇遍歴する哲学者・巡礼する哲学者
ソクラテス キリスト 孔子 仏陀
→ 和辻哲郎
和辻哲郎「古寺巡礼」1919(大正8)年岩波書店
中野重治「村の家」1934(昭和9)年 父 世間と
倫理の原点
和辻「人間の学としての倫理学」
人々がそこを通り行く道が倫理の根本問題
= 道を究めることが倫理学者の使命
現実より強い存在
歌舞伎
~ もとは人形芝居
能役者と人形遣いは努力の方向が逆
◎ 自己の身体性を殺したり活かしたりすることを通して,より一
層堅固で強い自己を生み出すプロセスに着目し,そこに生まれる
芸術様式が能楽であり浄瑠璃である
「現実より強い存在を持ったもの」
不易流行
- 常住不変 型 秩序
日本の文化
- 宗教 倫理
◎「型」という思考枠組み
◇花田清輝
明治維新の無血性
花田清輝
「公家的なものと武家的なもの」
北畠親房と新井白石と勝海舟
公家的な権威による武家的権力の抑制
慈円の非暴力思想「愚管抄」
ますらおぶり と たをやめぶり
武家的なもの と 公家的なもの
◇臨死体験
キューブラー・ロス
「死ぬ瞬間」1971(1969)
レイモンド・ムーディー
「かいま見られた死後の世界」1977(1975)
ケネス・リング
「いまわのきわに見る死の世界」1981(1980)
マイケル・セイム
「あの世からの帰還」1986(1982)
スタニスラフ・グロウ クリスティナ・グロウ
「死を越えて 意識の間」(1980)
宗教画
- 節の世界への切迫した渇望
臨死体験 蘇生
→ この世に着地 帰還 再生
→ あの世へ着地 新軌道
「日本霊異記」
→ 「断食」
☆「宮本常一さん 教育について」 ③【再掲載 2017.5】
◇子供の世界
子ども組・子ども宿
絶対ルール
泣いて帰っても門まで(親は干渉しない)
逢魔が時
逢魔が時には必ず挨拶しなければならない
挨拶がないのは魔物
月夜の晩の楽しみ
= 語り物
教育(宮本)
子どもの世界の喪失
「主体性を持った子供の世界がぐんぐん突き崩されていって,
次第に子供が親に隷属していく形を取り始めた」
土地・故郷を大切に
「明治以来の教育というのは,口ではいろいろなことを言って
いるけれども、そこに住んでいる人たちをその土地からどう
切り離すかということに終始していた」
→ ◎ 古い文化が消えていく
◎ 郷土芸能をカリキュラムに!
親の働いている姿を見る
→ 生きるということ
工夫とか創造とかが消えていっている
→ 空想力・想像力を
子どもの変化
昔の子
どこへおっぽり出されても泣き言は言わない。
何をしておってもすぐに友達ができる。
今の子
電源一本切られると生きていけない
= 一種のかたわ(ママ)
◎大切なのは親が子を突き放すこと
星野哲郎
子どもの川遊び
◎「親が見張りに来るようになったら溺れだした」
= 子どもの連帯感が事故を防いでいた
今回は6月20日に続いて、
「山折哲雄さんはこんなことを」4回目、
「近代日本人の宗教意識」4回目の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か.オウム真理教事件が提起する問題を見
据えながら,著者年来の問題関心とその成果を集成.正岡子規,夏目
漱石,寺田寅彦,宮沢賢治,和辻哲郎,木村泰賢他の言行を検討し,
風土に規定された自然感覚の深奥に横たわる原初的な宗教意識と,そ
の特質を浮彫りにする.日本人の心の深層に新しい角度から光を当て
る労作」
とあります。
読んだ当時は分かったつもりになっていたのですが、
今、要約を見直してもぼんやりとしか思い出せません。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「自己の身体性を殺したり活かしたりすることを通して,より一層堅
固で強い自己を生み出すプロセスに着目し,そこに生まれる芸術様
式が能楽であり浄瑠璃である」
・「『ますらおぶり』と『たをやめぶり』、『武家的なもの』と『公家的
なもの』」
もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」③を載せます。
NHK教育テレビでの「100分で名著 忘れられた日本人」、
もうすぐ終わります。
☆山折哲雄さんはこんなことを ④-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (4)
◇ショーペンハウエル
「意志と表象としての世界」
憂鬱の哲人
- ドイツ非合理主義者
[カント学 + 東洋の形而上学的思弁]
→ 嫌疑と不快のまなざしで見つめられた
◎ カントのアポロ的な理性が称えられショーペンハウエルのディ
オニソス的な意志が追放の憂き目にあった
- 理性信仰・論理信仰
◇遍歴する哲学者・巡礼する哲学者
ソクラテス キリスト 孔子 仏陀
→ 和辻哲郎
和辻哲郎「古寺巡礼」1919(大正8)年岩波書店
中野重治「村の家」1934(昭和9)年 父 世間と
倫理の原点
和辻「人間の学としての倫理学」
人々がそこを通り行く道が倫理の根本問題
= 道を究めることが倫理学者の使命
現実より強い存在
歌舞伎
~ もとは人形芝居
能役者と人形遣いは努力の方向が逆
◎ 自己の身体性を殺したり活かしたりすることを通して,より一
層堅固で強い自己を生み出すプロセスに着目し,そこに生まれる
芸術様式が能楽であり浄瑠璃である
「現実より強い存在を持ったもの」
不易流行
- 常住不変 型 秩序
日本の文化
- 宗教 倫理
◎「型」という思考枠組み
◇花田清輝
明治維新の無血性
花田清輝
「公家的なものと武家的なもの」
北畠親房と新井白石と勝海舟
公家的な権威による武家的権力の抑制
慈円の非暴力思想「愚管抄」
ますらおぶり と たをやめぶり
武家的なもの と 公家的なもの
◇臨死体験
キューブラー・ロス
「死ぬ瞬間」1971(1969)
レイモンド・ムーディー
「かいま見られた死後の世界」1977(1975)
ケネス・リング
「いまわのきわに見る死の世界」1981(1980)
マイケル・セイム
「あの世からの帰還」1986(1982)
スタニスラフ・グロウ クリスティナ・グロウ
「死を越えて 意識の間」(1980)
宗教画
- 節の世界への切迫した渇望
臨死体験 蘇生
→ この世に着地 帰還 再生
→ あの世へ着地 新軌道
「日本霊異記」
→ 「断食」
☆「宮本常一さん 教育について」 ③【再掲載 2017.5】
◇子供の世界
子ども組・子ども宿
絶対ルール
泣いて帰っても門まで(親は干渉しない)
逢魔が時
逢魔が時には必ず挨拶しなければならない
挨拶がないのは魔物
月夜の晩の楽しみ
= 語り物
教育(宮本)
子どもの世界の喪失
「主体性を持った子供の世界がぐんぐん突き崩されていって,
次第に子供が親に隷属していく形を取り始めた」
土地・故郷を大切に
「明治以来の教育というのは,口ではいろいろなことを言って
いるけれども、そこに住んでいる人たちをその土地からどう
切り離すかということに終始していた」
→ ◎ 古い文化が消えていく
◎ 郷土芸能をカリキュラムに!
親の働いている姿を見る
→ 生きるということ
工夫とか創造とかが消えていっている
→ 空想力・想像力を
子どもの変化
昔の子
どこへおっぽり出されても泣き言は言わない。
何をしておってもすぐに友達ができる。
今の子
電源一本切られると生きていけない
= 一種のかたわ(ママ)
◎大切なのは親が子を突き放すこと
星野哲郎
子どもの川遊び
◎「親が見張りに来るようになったら溺れだした」
= 子どもの連帯感が事故を防いでいた
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ② /「子どもを伸ばす一斉授業」久保齋 小学館 2006年 ①【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]
今日は6月23日、日曜日です。
今回は、6月18日に続いて、洗濯ブラザーズの
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」の紹介 2回目です。
読んでいる途中から洗濯をしたくなってしまう本でした。
出版社の案内には、
「洗濯ブラザーズ式の洗濯術は、こんなにすごい。1クリーニング代が
劇的に節約できる 2部屋干し臭がなくなる 3アイロンがけの手間
が減る 4服が長持ちする 5柔軟剤なしでも、ふんわり仕上がる
6お肌にやさしく、家族の健康を守れる
【どうして最新の洗剤を使っているのに、服がキレイにならないの!?】
それは、あなたの洗濯のしかたが間違っているからです。でも、あな
たに責任があるわけではありません。誰も正しい洗濯のしかたを教わ
る機会なんてなかったからです。
じつは、『洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す』だけでは、
服はキレイにならないのです。
この本では、ボクたちクリーニングのプロだから知っている、本当に
正しい洗濯のしかたをお伝えします!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「クリーニングが必要になるのは皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、
半合成繊維、光沢、しわ加工」
・「汗の汚れはドライクリーニングでは落ちない。石油系は水の汚れは
落とせない。汗を落とせない」
・「臭いの原因『モラクセラ菌』の繁殖を防ぐため、洗濯物はメッシュ
タイプの洗濯カゴへ。」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「子どもを伸ばす一斉授業」①を載せます。
「個を大切に」することの大切さは理解できます。
しかし、教職志望者が激減しているような状況の現在、
「一斉授業」の工夫で対応するのがよいと考えます。
☆「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ②
◇ちょっとの「準備」で臭いもシミも皆落ちる
01 9割の洗濯物は自宅で洗える
クリーニング要
… 皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、半合成繊維、光沢、
しわ加工
学生服もスーツも羽毛布団もできる
しみ抜きはプロに任せるのがいい
「ドライ」タグ
= ドライクリーニングできます
※ ドライクリーニングに出すか、家で洗うか自分で決め
てください
02 ドライクリーニングは服を傷めないが汚れは残っている
汗の汚れはドライクリーニングでは落ちない
- 石油系は水の汚れは落とせない 汗を落とせない
→ 学生服は家で洗った方がいい
◎ 汗の汚れの付いた学生服やワイシャツ、ダウンジャケット、
セーターなどは、積極的に家で洗ってみてください
03 洗濯物は4つに分類して洗う。シンプルだけど大切です。
1 ふだん洗い
弱アルカリの液体洗剤
2 ハードな汚れ
- 目に見えるほどの汚れ 粉末洗剤
3 デリケート素材
- 繊細な生地複雑な形
飾りのデザインなど大事にしたいもの
中性の液体洗剤
4 色もの
- 濃い原色の色柄もの 中性の液体洗剤
04 洗濯物はメッシュタイプの洗濯カゴへ。臭いの原因「モラクセラ菌」
の繁殖を防ぐ
モラクセラ菌の栄養は水分
→ 通気性のよい環境で保管
◎ 脱いで24時間以内に洗う
05 ふだん洗いの洗剤選びで迷ったら「弱アルカリ性」の「液体洗剤」
を選ぶ
パッケージ裏面の成分表示に注目しよう
06 ほんのひと手間のプレウォッシュで黄ばみは簡単にきれいになる
プレウォッシュを洗濯の習慣にしよう
9割方このプレウォッシュで決まる
プレウォッシュで汚れを「浮かす」
トップやアウター
「襟ぐり」「袖口」「脇」
ボトムス
「ウエスト」「股」「裾」
07 洗濯槽はモラクセラ菌の温床。1か月に1回は洗浄しよう
まっ先に疑うべきは洗濯槽の汚れ
まめにメンテナンス ・洗濯石けん ・柔軟剤
それでも臭うときは「高級アルコール系」(プロ仕様)を選ぶ
高級アルコール系のクリーナー
☆「子どもを伸ばす一斉授業」久保齋 小学館 2006年 ①【再掲載 2017.5】
◇一斉授業の技ポイント
① 工夫された授業は子どもたちには大迷惑!
ワンパターンの授業で子どもたちは安心して伸びる!
「教師は壁であれ!工夫するのは子どもたち自身や!」
- 目指す一斉授業は,教師の教えが子どもの学びを先導する強
い授業
② 「凛々しい個別化」と「豊かな交流」が一斉授業の必須条件
「自分の脳は自分で鍛える。みんなで鍛える。」
- 友達の意見が自分の脳を刺激し,友達に学びのヒントややる
気を与えていることを実感させる
= 学力の社会性を実現させる
③ 子どもの学習能力を高め,学習規律の高い一斉授業をめざす!
「高い学習規律なくして凛々しい一斉授業は成り立たへん!」
- 個には集団を高め励ます義務があり,集団には個を高める責
任がある
<ステップ1>
立ち歩きや私語なく授業が受けられる
<ステップ2>
教師の発問に全員が反応し,素直に指示に従い,授業が受けられる
<ステップ3>
教師の発問に一人一人が答えを用意し,友達の意見に反応しながら
授業が受けられる。
<ステップ4>
その場その場の学習課題を理解し,教師の発問や友達の意見と響き
合った発言ができ,自分の活躍についての自己評価ができる
<ステップ5>
学習課題を持って授業に参加し,教師・友達と共に授業をつくるこ
とができる。自分の意見・友達の意見を大切に,課題を深める発言が
でき,授業づくりについての評価ができる
今回は、6月18日に続いて、洗濯ブラザーズの
「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」の紹介 2回目です。
読んでいる途中から洗濯をしたくなってしまう本でした。
出版社の案内には、
「洗濯ブラザーズ式の洗濯術は、こんなにすごい。1クリーニング代が
劇的に節約できる 2部屋干し臭がなくなる 3アイロンがけの手間
が減る 4服が長持ちする 5柔軟剤なしでも、ふんわり仕上がる
6お肌にやさしく、家族の健康を守れる
【どうして最新の洗剤を使っているのに、服がキレイにならないの!?】
それは、あなたの洗濯のしかたが間違っているからです。でも、あな
たに責任があるわけではありません。誰も正しい洗濯のしかたを教わ
る機会なんてなかったからです。
じつは、『洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す』だけでは、
服はキレイにならないのです。
この本では、ボクたちクリーニングのプロだから知っている、本当に
正しい洗濯のしかたをお伝えします!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「クリーニングが必要になるのは皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、
半合成繊維、光沢、しわ加工」
・「汗の汚れはドライクリーニングでは落ちない。石油系は水の汚れは
落とせない。汗を落とせない」
・「臭いの原因『モラクセラ菌』の繁殖を防ぐため、洗濯物はメッシュ
タイプの洗濯カゴへ。」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「子どもを伸ばす一斉授業」①を載せます。
「個を大切に」することの大切さは理解できます。
しかし、教職志望者が激減しているような状況の現在、
「一斉授業」の工夫で対応するのがよいと考えます。
☆「日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術」洗濯ブラザーズ アスコム 2019年 ②
◇ちょっとの「準備」で臭いもシミも皆落ちる
01 9割の洗濯物は自宅で洗える
クリーニング要
… 皮革、毛皮、レーヨン、キュプラ、半合成繊維、光沢、
しわ加工
学生服もスーツも羽毛布団もできる
しみ抜きはプロに任せるのがいい
「ドライ」タグ
= ドライクリーニングできます
※ ドライクリーニングに出すか、家で洗うか自分で決め
てください
02 ドライクリーニングは服を傷めないが汚れは残っている
汗の汚れはドライクリーニングでは落ちない
- 石油系は水の汚れは落とせない 汗を落とせない
→ 学生服は家で洗った方がいい
◎ 汗の汚れの付いた学生服やワイシャツ、ダウンジャケット、
セーターなどは、積極的に家で洗ってみてください
03 洗濯物は4つに分類して洗う。シンプルだけど大切です。
1 ふだん洗い
弱アルカリの液体洗剤
2 ハードな汚れ
- 目に見えるほどの汚れ 粉末洗剤
3 デリケート素材
- 繊細な生地複雑な形
飾りのデザインなど大事にしたいもの
中性の液体洗剤
4 色もの
- 濃い原色の色柄もの 中性の液体洗剤
04 洗濯物はメッシュタイプの洗濯カゴへ。臭いの原因「モラクセラ菌」
の繁殖を防ぐ
モラクセラ菌の栄養は水分
→ 通気性のよい環境で保管
◎ 脱いで24時間以内に洗う
05 ふだん洗いの洗剤選びで迷ったら「弱アルカリ性」の「液体洗剤」
を選ぶ
パッケージ裏面の成分表示に注目しよう
06 ほんのひと手間のプレウォッシュで黄ばみは簡単にきれいになる
プレウォッシュを洗濯の習慣にしよう
9割方このプレウォッシュで決まる
プレウォッシュで汚れを「浮かす」
トップやアウター
「襟ぐり」「袖口」「脇」
ボトムス
「ウエスト」「股」「裾」
07 洗濯槽はモラクセラ菌の温床。1か月に1回は洗浄しよう
まっ先に疑うべきは洗濯槽の汚れ
まめにメンテナンス ・洗濯石けん ・柔軟剤
それでも臭うときは「高級アルコール系」(プロ仕様)を選ぶ
高級アルコール系のクリーナー
☆「子どもを伸ばす一斉授業」久保齋 小学館 2006年 ①【再掲載 2017.5】
◇一斉授業の技ポイント
① 工夫された授業は子どもたちには大迷惑!
ワンパターンの授業で子どもたちは安心して伸びる!
「教師は壁であれ!工夫するのは子どもたち自身や!」
- 目指す一斉授業は,教師の教えが子どもの学びを先導する強
い授業
② 「凛々しい個別化」と「豊かな交流」が一斉授業の必須条件
「自分の脳は自分で鍛える。みんなで鍛える。」
- 友達の意見が自分の脳を刺激し,友達に学びのヒントややる
気を与えていることを実感させる
= 学力の社会性を実現させる
③ 子どもの学習能力を高め,学習規律の高い一斉授業をめざす!
「高い学習規律なくして凛々しい一斉授業は成り立たへん!」
- 個には集団を高め励ます義務があり,集団には個を高める責
任がある
<ステップ1>
立ち歩きや私語なく授業が受けられる
<ステップ2>
教師の発問に全員が反応し,素直に指示に従い,授業が受けられる
<ステップ3>
教師の発問に一人一人が答えを用意し,友達の意見に反応しながら
授業が受けられる。
<ステップ4>
その場その場の学習課題を理解し,教師の発問や友達の意見と響き
合った発言ができ,自分の活躍についての自己評価ができる
<ステップ5>
学習課題を持って授業に参加し,教師・友達と共に授業をつくるこ
とができる。自分の意見・友達の意見を大切に,課題を深める発言が
でき,授業づくりについての評価ができる
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑥ /「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」柴山一郎 学陽書房 1993年 ⑤【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]
今日は6月22日、土曜日です。
今回は、6月15日に続いて暮しの手帖社から出されている
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
の紹介 6回目です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』
は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた『暮らし』がテーマの随
筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。」
とあります。
「わからない」、「だれがわかるのだろう」などと思う本、
わたしにはたくさんあります。
もう一つ、再掲載になりますが、柴山一郎さんの
「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」⑤を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑥
◇「わからない」を語りたい 花田菜々子
最近「わからなかった」本の話を誰かとすることにハマっている。
書店員として働くようになってから20年弱。書店員というのは職業上、本
のことを「わかっている」ていで話をしなければならない仕事だ。
あれは名作ですよね、話題のあの本が売れているのはこういう理由でしょ
う、この本の素晴らしいところはこんなところなんです、などなど。
噓は言わないが、わざわざネガティブな感想を表に出すことはほとんどな
い。
「わからなかった」は、本来はネガティブな感想ではないのだが、「読む価値
がなかった」の婉曲表現だと思われてしまうし、何より書店員としての見栄も
ある。
そう感じていた私が「わからない」に目を向けたきっかけは、最近文学賞
を受賞したある小説を読んだときに全然面白いと感じられなかったことだっ
た。
う一ん。
よさがわからない。
だが、たくさんの書店員が、心から絶賛しているようだ。
駄作ということではなさそう。
隣で仕事をしている文芸好きの同僚にふと尋ねてみた。
「〇〇って読んだ私、実はよくわからなかったんだけど」
すると意外なことに、同僚の目はパッと見開かれ、輝いていた。
「実は私もわからなかった」
だが、賞の批判や作品の悪口に話がそれてしまってはつまらない。私はそ
の作品を面白いと感じる人がなぜそう感じられたのかを、純粋に知りたいだ
けだからだ。
仕事中にもかかわらず、ああでもないこうでもないと意見を交わす。
話してみると、「わからない」を語る言葉には意外な豊かさがあることに
気づく。
まず、自分が一応その本を読めていて、「わからなさ」を言語化できていな
いと話すことはできない。
そして話すことができても、今度は、よい小説の基準、マイナスに思えた
表現方法、結末への懐疑…ロに出してみてはじめて、自分の意見の不確かさ
がはっきりと輪郭を持つ。
たかが本の話なのに、自分の恥ずかしい内面を吐露せずに「わからなさ」
を語ることは、難しいのだった。
「わかる」を語るとき、私たちは自分の弱さをさらさぬまま、自信を持っ
て語ることができる。
本を読んでいて「わかる」と思うとき、私たちは幸せに満ちているし、心
強さをもらう。
読書のいちばんの醍醐味とも言えるだろう。
わかる本への言葉は、究極的には「とにかくいい」「すごい」という簡単で
足りてしまう。
作品が心に飛び込んでいるので自分から近づく必要がないからだ。
だが「わからない」は自分から近づかなければ、向こうから歩み寄ってき
てはくれない。
そこに辿り着こうとして届かない言葉や想いはいつも不格好で、その人ら
しさがにじみ出ていて惹かれる。
と言うわけで最近の私は、誰かのわからなかった本の話を採取することに
夢中なのだ。
つまりそれは、本の話をするふりをして誰かの心の奥底に触れてみたいだ
けなのかもしれない。
2021年1月
☆「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」柴山一郎 学陽書房 1993年 ⑤【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
学活、「道徳」、朝会、学年集会、父母会、地域の集会、職場の話材・例
話に最適120話。『教育新聞』の「ちょっといい話」欄に連載したものを
まとめた。
◇柳生宗矩 1571~1646 武道家
人は人のために生きる。勝負は人を滅ぼす。
◇日本の諺
親しき仲にも礼儀あり
- 人間距離が必要
◇徳川光圀 1628~1700
苦は楽の種,楽は苦の種。
- 尊皇精神
◇カント 1724~1804 フランス哲学者
ああ,如何に感嘆しても感嘆しきれぬものは,天上の星の輝きと,
わが内なる道徳律
◇ペスタロッチ 1747~1827 スイス教育者
一切合財他人のために。自分のためには何物も。
- 自発性・直観・労作の教育方法
◇ゲーテ 1749~1832
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味は分からない。
◇二宮尊徳 1787~1856
大事をなさんと欲すれば小さな事を怠らず勤むべし
◇井伊直弼 1815~1860
一期一会
-「茶湯一会集」に
会った時が別れの時
~ 積極的に豊かな人生を送ろう
◇ホイットマン 1819~1892 詩人
寒さに震えた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
◇トルストイ 1829~1910
何を為すべきか
- 嘘をつかぬ 自分も有罪 命を守るため自然と闘う
◇福沢諭吉 1835~1901
独立自尊
◇内村鑑三 1861~1930
自己に頼るべし,他人に頼るべからず。
◇夏目漱石
智に働けば角が立つ
今回は、6月15日に続いて暮しの手帖社から出されている
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
の紹介 6回目です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』
は、『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた『暮らし』がテーマの随
筆作品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。」
とあります。
「わからない」、「だれがわかるのだろう」などと思う本、
わたしにはたくさんあります。
もう一つ、再掲載になりますが、柴山一郎さんの
「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」⑤を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑥
◇「わからない」を語りたい 花田菜々子
最近「わからなかった」本の話を誰かとすることにハマっている。
書店員として働くようになってから20年弱。書店員というのは職業上、本
のことを「わかっている」ていで話をしなければならない仕事だ。
あれは名作ですよね、話題のあの本が売れているのはこういう理由でしょ
う、この本の素晴らしいところはこんなところなんです、などなど。
噓は言わないが、わざわざネガティブな感想を表に出すことはほとんどな
い。
「わからなかった」は、本来はネガティブな感想ではないのだが、「読む価値
がなかった」の婉曲表現だと思われてしまうし、何より書店員としての見栄も
ある。
そう感じていた私が「わからない」に目を向けたきっかけは、最近文学賞
を受賞したある小説を読んだときに全然面白いと感じられなかったことだっ
た。
う一ん。
よさがわからない。
だが、たくさんの書店員が、心から絶賛しているようだ。
駄作ということではなさそう。
隣で仕事をしている文芸好きの同僚にふと尋ねてみた。
「〇〇って読んだ私、実はよくわからなかったんだけど」
すると意外なことに、同僚の目はパッと見開かれ、輝いていた。
「実は私もわからなかった」
だが、賞の批判や作品の悪口に話がそれてしまってはつまらない。私はそ
の作品を面白いと感じる人がなぜそう感じられたのかを、純粋に知りたいだ
けだからだ。
仕事中にもかかわらず、ああでもないこうでもないと意見を交わす。
話してみると、「わからない」を語る言葉には意外な豊かさがあることに
気づく。
まず、自分が一応その本を読めていて、「わからなさ」を言語化できていな
いと話すことはできない。
そして話すことができても、今度は、よい小説の基準、マイナスに思えた
表現方法、結末への懐疑…ロに出してみてはじめて、自分の意見の不確かさ
がはっきりと輪郭を持つ。
たかが本の話なのに、自分の恥ずかしい内面を吐露せずに「わからなさ」
を語ることは、難しいのだった。
「わかる」を語るとき、私たちは自分の弱さをさらさぬまま、自信を持っ
て語ることができる。
本を読んでいて「わかる」と思うとき、私たちは幸せに満ちているし、心
強さをもらう。
読書のいちばんの醍醐味とも言えるだろう。
わかる本への言葉は、究極的には「とにかくいい」「すごい」という簡単で
足りてしまう。
作品が心に飛び込んでいるので自分から近づく必要がないからだ。
だが「わからない」は自分から近づかなければ、向こうから歩み寄ってき
てはくれない。
そこに辿り着こうとして届かない言葉や想いはいつも不格好で、その人ら
しさがにじみ出ていて惹かれる。
と言うわけで最近の私は、誰かのわからなかった本の話を採取することに
夢中なのだ。
つまりそれは、本の話をするふりをして誰かの心の奥底に触れてみたいだ
けなのかもしれない。
2021年1月
☆「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」柴山一郎 学陽書房 1993年 ⑤【再掲載 2017.5】
[出版社の案内]
学活、「道徳」、朝会、学年集会、父母会、地域の集会、職場の話材・例
話に最適120話。『教育新聞』の「ちょっといい話」欄に連載したものを
まとめた。
◇柳生宗矩 1571~1646 武道家
人は人のために生きる。勝負は人を滅ぼす。
◇日本の諺
親しき仲にも礼儀あり
- 人間距離が必要
◇徳川光圀 1628~1700
苦は楽の種,楽は苦の種。
- 尊皇精神
◇カント 1724~1804 フランス哲学者
ああ,如何に感嘆しても感嘆しきれぬものは,天上の星の輝きと,
わが内なる道徳律
◇ペスタロッチ 1747~1827 スイス教育者
一切合財他人のために。自分のためには何物も。
- 自発性・直観・労作の教育方法
◇ゲーテ 1749~1832
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味は分からない。
◇二宮尊徳 1787~1856
大事をなさんと欲すれば小さな事を怠らず勤むべし
◇井伊直弼 1815~1860
一期一会
-「茶湯一会集」に
会った時が別れの時
~ 積極的に豊かな人生を送ろう
◇ホイットマン 1819~1892 詩人
寒さに震えた者ほど太陽の暖かさを感じる。
人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。
◇トルストイ 1829~1910
何を為すべきか
- 嘘をつかぬ 自分も有罪 命を守るため自然と闘う
◇福沢諭吉 1835~1901
独立自尊
◇内村鑑三 1861~1930
自己に頼るべし,他人に頼るべからず。
◇夏目漱石
智に働けば角が立つ
キーワード 読書について73-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年(7) /「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1995年 ⑤【再掲載 2017.5】 [読書記録 教育]
今日は6月21日、金曜日です。
今回は6月11日に続いて、
「キーワード 読書について」73回目、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」の紹介 7回目です。
出版社の案内には、
「明治維新から昭和期にかけての日本児童文学の歩みを最も初期の時代
(草創期)を起点に、科学読み物・知識読み物の歴史およびキリスト教
児童文学の歴史、外国作品の歴史と幅広い視点から考察する。
【ここがポイント!!】
・日本における児童文学研究の最新成果をとりこむ
・好戦的・侵略的児童文学の解明を試みる
・1868年から約120年間を6部に分ける」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「野間清治は国民性の啓発と涵養を目的として1914年11月『講談倶
楽部』のジュニア版ともいえる『少年倶楽部』を大日本雄弁会講談
社から出した。大正後半から部数が増えた」
・「『少年倶楽部』の付録,投稿欄,豆知識ダイヤモンドの名編集が話題
になった。残念なのは、富国強兵,立身出世,勧善懲悪を前面への押
し出しすぎたことか」
・「1937年の侵略以後、『児童文学』は『小国民文学』と呼ばれるよう
になった」
・「文部省推薦図書の第1回は1939(昭和16)年6月。浄化運動のため
認証して思想統制の方向付けをしたちもいえるのではないか」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑤を載せます。
☆キーワード 読書について73-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 (7)
◇少年倶楽部の魅力
歩み
1914年11月「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社
~1962年11月 611冊 42年間
野間清治
「国民性の啓発と涵養」目的
キングの先駆け
-「講談倶楽部」のジュニア版
大正後半~
部数増
モットーは「おもしろくて為になる」
高畠華宵事件
日常生活に具体的に触れながら少年の理想主義を鼓舞していく
= 少年の純粋な正義感が発散
人気作家
- 大仏次郎,吉川英治,佐藤紅緑,佐々木邦,山中峯太郎
佐藤紅緑の小説に見る「理想と現実」
忍耐と努力,不正を憎む純粋さ
~ 少年の理想
独学者のクーラーとしての講義録
講義録広告
勉強 = 立身出世価値
クールアウト作用
→ 「修養」
名編集
付録,投稿欄,豆知識「ダイヤモンド」
残念なのは前面への押し出しすぎ
= 富国強兵,立身出世,勧善懲悪
<15年戦争の時代>
◇時代思潮
1931(昭和6)年 満州事変
~ 1945(昭和20)年 敗戦
1937年 侵略以後、児童文学 → 小国民文学
1938年内務省「児童読み物改善に関する指導要綱」
芸術的児童文学の「復興現象」,戦争児童文学
良心のあかし
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
山本有三 「心に太陽を持て」
= 『日本小国民文庫』全16冊(1935)
ルポ
川崎大治 「村の保育所」
国分一太郎「戦地の子供」
◇言論統制と現復興象 戦中期の児童文学(前期)
戦中児童文学
昭和10年(1935~1945)代
1936年
<小国民文庫シリーズ>新潮社 1935~1937
山本有三「心に太陽を持て」
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
「児童読物改善ニ関スル指示要綱」の成立
1938.10.26 内務省警保局図書課
1941.12.23 「日本小国民文化協会」
めざしたもの
・小国民文化統制
・佐伯郁郎中心 振り仮名廃止-眼鏡の多さ
→ 文部省推薦図書 第1回 1939(昭和16)年6月分
◎ 浄化運動 → 認証 → 思想統制 方向付け
「復興現象」について
権力の側による児童文学の「庇護現象」
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1995年 ⑤【再掲載 2017.5】
◇親離れ・子離れ(2)
□若者は最大の消費者
ロストウ
「子供は究極の消費財」
= ペットかわいさのあまり自らの楽しみを犠牲にしてペッ
トたちに多大な投資をしている
かわいがることと愛情を持つことは別
自立の問題は親の問題
基本的躾をしなかった親にも問題がある
土居健郎『甘えの構造』
甘え
「甘えとは乳児の精神がある程度発達して母親が自分とは別
の存在であることを知覚した後に,その母親を求めること
を指していう」
甘え
- アマ(天)観念
味覚の甘さ
甘え
= 依存 日本社会の特徴
小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』~「対象消失」
モラトリアム人間
- あれこれやってみてだんだん自分が分かってくるだろう
→ あれもこれもやってみたけどすべてダメだった
自己存在の基盤の微弱さを自覚
→ 対象消失はそれほど大きな悲しみにはならない
甘え
人間の依存関係 = 責任問題
◎ 人間は誰かに甘え,依存しているわけですから,そ
れは責任のなすり合いの構造にもすぐに転化する可能
性をもっている
土居建郎
「日本人の罪悪感は,裏切り行為に発して謝罪に終わるという
構造を極めて鮮明に示している」
◎ 日本社会では謝罪ですべてが精算される
◇日本社会
① 親離れ子離れの難しい社会
② 甘える関係から離脱することのできない社会
◎ 私たち現代の日本人は,永久に大人と子供の間を振り子の様に
揺れ動いている存在
- 最終的には、甘えの構造の究極の解決方法としての謝罪に
よってすべてを精算するという習慣
今回は6月11日に続いて、
「キーワード 読書について」73回目、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」の紹介 7回目です。
出版社の案内には、
「明治維新から昭和期にかけての日本児童文学の歩みを最も初期の時代
(草創期)を起点に、科学読み物・知識読み物の歴史およびキリスト教
児童文学の歴史、外国作品の歴史と幅広い視点から考察する。
【ここがポイント!!】
・日本における児童文学研究の最新成果をとりこむ
・好戦的・侵略的児童文学の解明を試みる
・1868年から約120年間を6部に分ける」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「野間清治は国民性の啓発と涵養を目的として1914年11月『講談倶
楽部』のジュニア版ともいえる『少年倶楽部』を大日本雄弁会講談
社から出した。大正後半から部数が増えた」
・「『少年倶楽部』の付録,投稿欄,豆知識ダイヤモンドの名編集が話題
になった。残念なのは、富国強兵,立身出世,勧善懲悪を前面への押
し出しすぎたことか」
・「1937年の侵略以後、『児童文学』は『小国民文学』と呼ばれるよう
になった」
・「文部省推薦図書の第1回は1939(昭和16)年6月。浄化運動のため
認証して思想統制の方向付けをしたちもいえるのではないか」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑤を載せます。
☆キーワード 読書について73-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 (7)
◇少年倶楽部の魅力
歩み
1914年11月「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社
~1962年11月 611冊 42年間
野間清治
「国民性の啓発と涵養」目的
キングの先駆け
-「講談倶楽部」のジュニア版
大正後半~
部数増
モットーは「おもしろくて為になる」
高畠華宵事件
日常生活に具体的に触れながら少年の理想主義を鼓舞していく
= 少年の純粋な正義感が発散
人気作家
- 大仏次郎,吉川英治,佐藤紅緑,佐々木邦,山中峯太郎
佐藤紅緑の小説に見る「理想と現実」
忍耐と努力,不正を憎む純粋さ
~ 少年の理想
独学者のクーラーとしての講義録
講義録広告
勉強 = 立身出世価値
クールアウト作用
→ 「修養」
名編集
付録,投稿欄,豆知識「ダイヤモンド」
残念なのは前面への押し出しすぎ
= 富国強兵,立身出世,勧善懲悪
<15年戦争の時代>
◇時代思潮
1931(昭和6)年 満州事変
~ 1945(昭和20)年 敗戦
1937年 侵略以後、児童文学 → 小国民文学
1938年内務省「児童読み物改善に関する指導要綱」
芸術的児童文学の「復興現象」,戦争児童文学
良心のあかし
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
山本有三 「心に太陽を持て」
= 『日本小国民文庫』全16冊(1935)
ルポ
川崎大治 「村の保育所」
国分一太郎「戦地の子供」
◇言論統制と現復興象 戦中期の児童文学(前期)
戦中児童文学
昭和10年(1935~1945)代
1936年
<小国民文庫シリーズ>新潮社 1935~1937
山本有三「心に太陽を持て」
吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
「児童読物改善ニ関スル指示要綱」の成立
1938.10.26 内務省警保局図書課
1941.12.23 「日本小国民文化協会」
めざしたもの
・小国民文化統制
・佐伯郁郎中心 振り仮名廃止-眼鏡の多さ
→ 文部省推薦図書 第1回 1939(昭和16)年6月分
◎ 浄化運動 → 認証 → 思想統制 方向付け
「復興現象」について
権力の側による児童文学の「庇護現象」
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1995年 ⑤【再掲載 2017.5】
◇親離れ・子離れ(2)
□若者は最大の消費者
ロストウ
「子供は究極の消費財」
= ペットかわいさのあまり自らの楽しみを犠牲にしてペッ
トたちに多大な投資をしている
かわいがることと愛情を持つことは別
自立の問題は親の問題
基本的躾をしなかった親にも問題がある
土居健郎『甘えの構造』
甘え
「甘えとは乳児の精神がある程度発達して母親が自分とは別
の存在であることを知覚した後に,その母親を求めること
を指していう」
甘え
- アマ(天)観念
味覚の甘さ
甘え
= 依存 日本社会の特徴
小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』~「対象消失」
モラトリアム人間
- あれこれやってみてだんだん自分が分かってくるだろう
→ あれもこれもやってみたけどすべてダメだった
自己存在の基盤の微弱さを自覚
→ 対象消失はそれほど大きな悲しみにはならない
甘え
人間の依存関係 = 責任問題
◎ 人間は誰かに甘え,依存しているわけですから,そ
れは責任のなすり合いの構造にもすぐに転化する可能
性をもっている
土居建郎
「日本人の罪悪感は,裏切り行為に発して謝罪に終わるという
構造を極めて鮮明に示している」
◎ 日本社会では謝罪ですべてが精算される
◇日本社会
① 親離れ子離れの難しい社会
② 甘える関係から離脱することのできない社会
◎ 私たち現代の日本人は,永久に大人と子供の間を振り子の様に
揺れ動いている存在
- 最終的には、甘えの構造の究極の解決方法としての謝罪に
よってすべてを精算するという習慣
山折哲雄さんはこんなことを ③-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (3) /『新聞の本』岸尾祐二 リブリオ出版 1991年 ②(下)【再掲載 2017.3】 [読書記録 宗教]
今日は6月20日、木曜日です。
今回は6月17日に続いて、
「山折哲雄さんはこんなことを」3回目、
「近代日本人の宗教意識」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か.オウム真理教事件が提起する問題を見
据えながら,著者年来の問題関心とその成果を集成.正岡子規,夏目
漱石,寺田寅彦,宮沢賢治,和辻哲郎,木村泰賢他の言行を検討し,
風土に規定された自然感覚の深奥に横たわる原初的な宗教意識と,そ
の特質を浮彫りにする.日本人の心の深層に新しい角度から光を当て
る労作」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「水子供養-1975(昭和50)年を境に一気に高まった。近代以前はそ
れほど大きな心の負担にならなかった。共同体の暗黙の了解が失わ
れたことによるものか」
・「『大人は哀しみによって涙を流すが,子どもは苦しみによって泣く』
- キルケゴール」
もう一つ、再掲載になりますが、岸尾祐二さんの
「新聞の本」②を載せます。
このごろは新聞を取っている家が少なくなりました。
楽しく学ぶことができ、興味付けにぴったりの本です。
御家庭でぜひ。
☆山折哲雄さんはこんなことを ③-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (3)
◇水子供養
1975(昭和50)年を境に一気に高まった
生後六ヶ月以降心を持つ?
→ 内外で揺れた
罪障心が心理的生理的障害をもたらす
批判
-「脅迫」「商業主義」
輪廻転生の考え
① 海や山に行く
② 地獄や浄土に行く
近代以前はそれほど大きな心の負担にならなかった
近世の間引き
= 子どもの霊魂を一時「オカエシ」すること
(千葉徳爾 大津忠男)
- 共同体の暗黙の了解が失われた 個人の責任において
◇西田天香(市太郎)
赤ん坊の泣き声
徴兵忌避
- 北海道開拓
二宮尊徳に傾注
「報徳記」
- 勤勉・節約・分度・推譲
1903(明治36)年32歳 赤ん坊のように泣きたかった
キルケゴール
「大人は哀しみによって涙を流すが,子どもは苦しみによって泣く」
◇W.ゴールディング
「蠅の王」
- 人間の根源は悪
少年の獣性・残虐性
~ 「無明」
◇木村泰賢
「原始仏教思想論」
原始(阿含)教典
- 12縁起システム
無明 行 識 名色 六処 触
受 愛 取 有 生 老 死
木村
- 現象・生命・時間の視点から
無明 盲目意志の議論
宇井伯寿 ライバル
- 和辻哲郎が共鳴
ショーペンハウエルとカントの名に寄せて作り出された対立の図式
☆『新聞の本』岸尾祐二 リブリオ出版 1991年 ②(下)【再掲載 2017.3】
[出版社の案内]
これ、まるごと1冊新聞の本。おとなが読むものだとばかり思っていた
新聞をてってい的に大かいぼうしたら、あらふしぎ、子どもにだってわ
かる、楽しめる。ぜんぶ読めなくたってだいじょうぶ。写真や見だしを
集めたり、おもしろ広告や4コママンガをさがしたり…。まずは新聞と
友だちになっちゃう。この本は新聞と楽しくつきあうためのアイデアを
はじめ、新聞ができるまで、通信社や特派員の仕事の紹介などなど、新
聞につよくなる情報がぎっしりつまってる。子どもは、もちろん、おと
なだってわくわくしちゃう新聞探険の本。
◇新聞と遊んでみよう
1 見出しを探す
①「おもしろおどろき見出し集め」
②「自分で見出しを付けてみよう」
社会・スポーツ
③「見出しカット大集合」
いろいろな種類の地紋・カットを
2 写真を探す
①「心に残る写真の数々」
心に残るものを
②「新聞写真のあれこれ」
おもしろ・驚き・悲しい・楽しい
③「一つの事件を写真で追う」
3 数字を探す
①「見出しに付けられた数字たち」
②「統計資料あれこれ」
③「ひらめき数クイズ」
4 イラストを探す
①「私のイラストコレクション」
②「イラストは新聞記事のオタスケマン」
③「気になるイラスト 質問あれこれ」
5 おもしろ広告を探す
①「おもしろ広告批評」
クラスの広告ナンバー1
②「私は名コピーライター」
③「広告からヒントをもらう」
広告ヒントに
6 4コママンガを探す
①「見出しを付ける」
4コママンガに自分で題を付ける
②「4コママンガがカラーになったら」
色を付けてみよう
③「4コママンガは社会を見る目」
7 テレビ欄を探す
①「テレビ欄の外来語を日本語にチェンジ」
ニュース番組だけでも
②「テレビ番組の解説を作ろう」
自分なりの解説を書いてみよう
③「テレビ欄の中の有名人をさがす」
8 産業を追いかける
①「新聞の中の産業ニュース」
農業を見つけよう
水産業を見つけよう
②「新製品批評カタログ」
③「グラフで見る日本の産業」
9 日本の国土を追いかける
①「日本の自然災害日誌」
②「日本各地の気候ニュースあれこれ」
③「国土の変化を新聞の中に見る」
10 歴史の謎を追いかける
①「発見されていく歴史の謎」
②「歴史研究も科学時代」
③「今も残る戦争の傷跡」
11 世界のニュースを追いかける
①「外国集め」
②「世界のニュースのふるさと地図」
③「地球の環境は今」
④「世界の自然災害日誌」
12 政治を追いかける
①「総理大臣の仕事って何」
②「選挙を追いかける」
③「地元の暮らしと政治」
13 いくつかの新聞を比べる
①「見出しの付け方コンテスト」
②「写真の出し方コンテスト」
③「記事丸ごとコンテスト」
14 新聞とテレビとを比べる
①「一つの大きな事件を比べる」
②「新聞?テレビ?どちらが好み」
③「新聞社見学VS放送局見学」
今回は6月17日に続いて、
「山折哲雄さんはこんなことを」3回目、
「近代日本人の宗教意識」3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か.オウム真理教事件が提起する問題を見
据えながら,著者年来の問題関心とその成果を集成.正岡子規,夏目
漱石,寺田寅彦,宮沢賢治,和辻哲郎,木村泰賢他の言行を検討し,
風土に規定された自然感覚の深奥に横たわる原初的な宗教意識と,そ
の特質を浮彫りにする.日本人の心の深層に新しい角度から光を当て
る労作」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「水子供養-1975(昭和50)年を境に一気に高まった。近代以前はそ
れほど大きな心の負担にならなかった。共同体の暗黙の了解が失わ
れたことによるものか」
・「『大人は哀しみによって涙を流すが,子どもは苦しみによって泣く』
- キルケゴール」
もう一つ、再掲載になりますが、岸尾祐二さんの
「新聞の本」②を載せます。
このごろは新聞を取っている家が少なくなりました。
楽しく学ぶことができ、興味付けにぴったりの本です。
御家庭でぜひ。
☆山折哲雄さんはこんなことを ③-「近代日本人の宗教意識」岩波書店 1996年 (3)
◇水子供養
1975(昭和50)年を境に一気に高まった
生後六ヶ月以降心を持つ?
→ 内外で揺れた
罪障心が心理的生理的障害をもたらす
批判
-「脅迫」「商業主義」
輪廻転生の考え
① 海や山に行く
② 地獄や浄土に行く
近代以前はそれほど大きな心の負担にならなかった
近世の間引き
= 子どもの霊魂を一時「オカエシ」すること
(千葉徳爾 大津忠男)
- 共同体の暗黙の了解が失われた 個人の責任において
◇西田天香(市太郎)
赤ん坊の泣き声
徴兵忌避
- 北海道開拓
二宮尊徳に傾注
「報徳記」
- 勤勉・節約・分度・推譲
1903(明治36)年32歳 赤ん坊のように泣きたかった
キルケゴール
「大人は哀しみによって涙を流すが,子どもは苦しみによって泣く」
◇W.ゴールディング
「蠅の王」
- 人間の根源は悪
少年の獣性・残虐性
~ 「無明」
◇木村泰賢
「原始仏教思想論」
原始(阿含)教典
- 12縁起システム
無明 行 識 名色 六処 触
受 愛 取 有 生 老 死
木村
- 現象・生命・時間の視点から
無明 盲目意志の議論
宇井伯寿 ライバル
- 和辻哲郎が共鳴
ショーペンハウエルとカントの名に寄せて作り出された対立の図式
☆『新聞の本』岸尾祐二 リブリオ出版 1991年 ②(下)【再掲載 2017.3】
[出版社の案内]
これ、まるごと1冊新聞の本。おとなが読むものだとばかり思っていた
新聞をてってい的に大かいぼうしたら、あらふしぎ、子どもにだってわ
かる、楽しめる。ぜんぶ読めなくたってだいじょうぶ。写真や見だしを
集めたり、おもしろ広告や4コママンガをさがしたり…。まずは新聞と
友だちになっちゃう。この本は新聞と楽しくつきあうためのアイデアを
はじめ、新聞ができるまで、通信社や特派員の仕事の紹介などなど、新
聞につよくなる情報がぎっしりつまってる。子どもは、もちろん、おと
なだってわくわくしちゃう新聞探険の本。
◇新聞と遊んでみよう
1 見出しを探す
①「おもしろおどろき見出し集め」
②「自分で見出しを付けてみよう」
社会・スポーツ
③「見出しカット大集合」
いろいろな種類の地紋・カットを
2 写真を探す
①「心に残る写真の数々」
心に残るものを
②「新聞写真のあれこれ」
おもしろ・驚き・悲しい・楽しい
③「一つの事件を写真で追う」
3 数字を探す
①「見出しに付けられた数字たち」
②「統計資料あれこれ」
③「ひらめき数クイズ」
4 イラストを探す
①「私のイラストコレクション」
②「イラストは新聞記事のオタスケマン」
③「気になるイラスト 質問あれこれ」
5 おもしろ広告を探す
①「おもしろ広告批評」
クラスの広告ナンバー1
②「私は名コピーライター」
③「広告からヒントをもらう」
広告ヒントに
6 4コママンガを探す
①「見出しを付ける」
4コママンガに自分で題を付ける
②「4コママンガがカラーになったら」
色を付けてみよう
③「4コママンガは社会を見る目」
7 テレビ欄を探す
①「テレビ欄の外来語を日本語にチェンジ」
ニュース番組だけでも
②「テレビ番組の解説を作ろう」
自分なりの解説を書いてみよう
③「テレビ欄の中の有名人をさがす」
8 産業を追いかける
①「新聞の中の産業ニュース」
農業を見つけよう
水産業を見つけよう
②「新製品批評カタログ」
③「グラフで見る日本の産業」
9 日本の国土を追いかける
①「日本の自然災害日誌」
②「日本各地の気候ニュースあれこれ」
③「国土の変化を新聞の中に見る」
10 歴史の謎を追いかける
①「発見されていく歴史の謎」
②「歴史研究も科学時代」
③「今も残る戦争の傷跡」
11 世界のニュースを追いかける
①「外国集め」
②「世界のニュースのふるさと地図」
③「地球の環境は今」
④「世界の自然災害日誌」
12 政治を追いかける
①「総理大臣の仕事って何」
②「選挙を追いかける」
③「地元の暮らしと政治」
13 いくつかの新聞を比べる
①「見出しの付け方コンテスト」
②「写真の出し方コンテスト」
③「記事丸ごとコンテスト」
14 新聞とテレビとを比べる
①「一つの大きな事件を比べる」
②「新聞?テレビ?どちらが好み」
③「新聞社見学VS放送局見学」
キーワード「道徳」③(最終) /「六所神社に奉納された楠正行の剣 おらが先祖は大楠公 町ぐるみが小楠姓の浜松市堤町(現 中央区)一帯」『東海展望』より①(上)【再々掲載 2017.3】 [読書記録 教育]
今日は6月19日、水曜日です。
今回は、6月16日に続いて、わたしの教育ノートより、
キーワード「道徳」の紹介3回目 最終です。
マザー・テレサについてです。
どうして「道徳」にくくったのだろうと考えました。
こ
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「You did it to me(5単語)を5本の指に当てはめて」
・「…皆,欲望を充たすことにばかり時間をとりすぎて,家族が共に犠
牲を捧げ,祈ることを忘れているからです。」
・「私たちの働きはローソクのようでなくてはなりません。ローソクは
絶えず自分を燃やし続けながら,周囲に明るさとあたたかさをもた
らすからです」
もう一つ、再掲載になりますが、『東海展望』誌(出版年号不明)より
「…おらが先祖は大楠公…」①を載せます。
『東海展望』誌は、
昭和30年3月号から昭和59年7月号まで発刊された総合雑誌です。
地域の歴史、文化、政治、産業等、総合的な情報を与えてくれます。
☆キーワード「道徳」③(最終)
◇マザー・テレサ
□五本の指
「五本の指のたとえ話をします。良く覚えておいてください。今度
お会いしたらテストをしますよ。」
→ ◎5単語
You did it to me
(あなたがしてくれたのは私<神>にしてくれたことである)
= いと小さき者にしたことは神にしたことである
□キリスト
「私は一人対一人というやり方を信じますよ。どの人も私にとって
キリストですよ。」
「私たちが本当に神や人々を愛したいのなら,まず祈ることが大切
です。祈りこそが人間を成熟に向かわせる原動力なのです。」
「現代の家庭が多く崩壊に向かっているのは日本だけではありませ
ん。豊かな国ほど家庭が崩壊に向かっています。それは祈ること
を忘れているからです。なぜ祈らないのかといえば,皆,欲望を
充たすことにばかり時間をとりすぎて,家族が共に犠牲を捧げ,
祈ることを忘れているからです。祈りを忘れた家庭は必ず崩壊が
始まります。皆さんももっと祈りましょう。」
→ 祈り
1 自分だけの力で生きているのではなく,生かされている存在
2 欠けている自分に気付くこと
~ 誰一人欠点のない人間はいない
3 可能性に気付くこと
= 感謝する心,反省する心,可能性を信じて勇気を持つこと
- 求道の心
□マザーテレサ
1 後ろ姿が美しい
~ 祈りのある背中
2 手が美しい
~ 愛を実践してきた逞しい手
3 聞く姿が美しい
~ 謙虚さがあふれている
「私たちの働きはローソクのようでなくてはなりません。ローソク
は絶えず自分を燃やし続けながら,周囲に明るさとあたたかさを
もたらすからです」
☆「六所神社に奉納された楠正行の剣 おらが先祖は大楠公 町ぐるみが小楠姓の浜松市堤町(現 中央区)一帯」『東海展望』より①(上)【再々掲載 2017.3】
浜松市の南部新津海岸の近くに堤町という戸数70戸ほどの町がある。
旧浜名郡新津村堤で、江戸時代には敷地郡堤村として、米津、小沢渡、
新橋、などと共に浜松の井上河内守の領下にあった。
遠江風土記伝によると
「堤村高24石7斗4合、海に属る、波除堤高さ巾定まらず、舞阪宿に
至る間、南間の波涛 を除く…」
とある。
つまり堤の地名は海岸に構築された堤があったところからつけられた
ものであろう。
浜松の市街地を西に東海道(国道1号緑)を進むと、浜名郡可美村と
の境界地点で道路が右にゆるやかなカーヴをみせているが、そのカーヴ
地点から東海道に分れ、南にのびている市道を米津海岸にむかって1㎞
ほど入った農村地帯が堤町である。
今でこそ(おそらく半世紀前=ハマコウ註)70戸を数えるようになっ
たが、明治から大正、そして昭和も戦前までは50戸たらずの小部落で
あった。
しかも、50戸のうちの80%が小楠姓を名乗っている特異な同姓部落
である。
おもしろいことには、この小楠一統の人たちはすべて自分たちの先祖
は大楠公楠木正成の一族であり、後裔であると信じ、忠臣華やかなりし
戦前までは大変な鼻いきであったという。
今では正成、正行の相場下落で、若者たちは口にせぬようになったが、
里の古老の頭の中には、いまだ楠公の権威が生きているのである。
では、堤町の小楠一族と楠正成とは一体どういう関連をもっているの
であろうか…。
この点については確たる史料も根拠もなく、将来においてもこれを裏
づける史料の発見もまず期待出来ないだろうからいきおい口碑伝説にた
よる以外にはなかろうが、本誌編集部がルポしたところによると次のよ
うな巷談が成立した。
◇南臣・楠木伊兵衛
「神主小楠の祖は楠正成公家の士族にして、君公より姓を賜ひこの地に
来り、引馬海道堤新田を開発し、土民となり、正平3年君公正行卿四
条畷合戦の時、明神へ皇軍勝利を御祈願ありしと。又寛文6丙午年、
領主太田備中守資宗殿、御造営ありと云ひ伝う。今小楠家は分家一族
45社頭と共に盛なり」
この古文は郷土雑筆遠南のしぶきにみえているものであるが、小楠と
楠正成とを結びつけている資料としてはこれだけであって、これも良質
の史料ではない。
古文のなかにみえている「明神へ皇軍勝利を御祈願云々」とある明神
とは現在堤街にある六所神社(戦前まで村社)のことで、土地っ子は六所
明神とも呼んでいる。
東海道から分かれて米津海岸にゆく道路の西側にある森が六所神社で、
神社の道をへだてて東側にある堂宇が、馬頭観世音をまつる観音堂で、
昔は好徳寺(堤町)の境外仏堂であった。
ところで小楠一族の初代は小楠伊兵衛を名乗った南朝の武士であった
という。
その伊兵衛が遠州のこの海岸にやってきたのは遠江において南朝方の
臣を募るためで、時に南北朝時代であった。
楠正成の出身については不詳なところが多く、決めつけることは出来
ないが、河内の土豪であったことは間違いない。
農村部における新興勢力を背景に台頭、やがて後醍醐天皇の討幕計画
にまっさきに参加、赤坂城や千早城にたてこもつて奮戦建武中興後は検
非違使左衛門尉兼○○○○の反乱にあったが、他の諸将と共に尊氏軍を
破り九州に走らせた。
しかし軍勢をたてなおした尊氏は20万の大軍をもって東上してきた。
これよりさき、正成はなんとしてでも自軍の拡大強化をしなくてはと
一族の一人伊兵衛を呼び、遠江において勤王の士を募り勢力の結集をは
かってもらいたい…と頼んだ。
伊兵衛の遠江入りはこうした動機によるものだったという。
伊兵衛は一族と共にはるばる遠江の土を踏み、小楠の姓を名乗って堤
に居を構えた。その頃伊兵衛は楠木を名乗っていたが、世をしのび、敵
の目をくらますために小楠としたものだという。
今回は、6月16日に続いて、わたしの教育ノートより、
キーワード「道徳」の紹介3回目 最終です。
マザー・テレサについてです。
どうして「道徳」にくくったのだろうと考えました。
こ
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「You did it to me(5単語)を5本の指に当てはめて」
・「…皆,欲望を充たすことにばかり時間をとりすぎて,家族が共に犠
牲を捧げ,祈ることを忘れているからです。」
・「私たちの働きはローソクのようでなくてはなりません。ローソクは
絶えず自分を燃やし続けながら,周囲に明るさとあたたかさをもた
らすからです」
もう一つ、再掲載になりますが、『東海展望』誌(出版年号不明)より
「…おらが先祖は大楠公…」①を載せます。
『東海展望』誌は、
昭和30年3月号から昭和59年7月号まで発刊された総合雑誌です。
地域の歴史、文化、政治、産業等、総合的な情報を与えてくれます。
☆キーワード「道徳」③(最終)
◇マザー・テレサ
□五本の指
「五本の指のたとえ話をします。良く覚えておいてください。今度
お会いしたらテストをしますよ。」
→ ◎5単語
You did it to me
(あなたがしてくれたのは私<神>にしてくれたことである)
= いと小さき者にしたことは神にしたことである
□キリスト
「私は一人対一人というやり方を信じますよ。どの人も私にとって
キリストですよ。」
「私たちが本当に神や人々を愛したいのなら,まず祈ることが大切
です。祈りこそが人間を成熟に向かわせる原動力なのです。」
「現代の家庭が多く崩壊に向かっているのは日本だけではありませ
ん。豊かな国ほど家庭が崩壊に向かっています。それは祈ること
を忘れているからです。なぜ祈らないのかといえば,皆,欲望を
充たすことにばかり時間をとりすぎて,家族が共に犠牲を捧げ,
祈ることを忘れているからです。祈りを忘れた家庭は必ず崩壊が
始まります。皆さんももっと祈りましょう。」
→ 祈り
1 自分だけの力で生きているのではなく,生かされている存在
2 欠けている自分に気付くこと
~ 誰一人欠点のない人間はいない
3 可能性に気付くこと
= 感謝する心,反省する心,可能性を信じて勇気を持つこと
- 求道の心
□マザーテレサ
1 後ろ姿が美しい
~ 祈りのある背中
2 手が美しい
~ 愛を実践してきた逞しい手
3 聞く姿が美しい
~ 謙虚さがあふれている
「私たちの働きはローソクのようでなくてはなりません。ローソク
は絶えず自分を燃やし続けながら,周囲に明るさとあたたかさを
もたらすからです」
☆「六所神社に奉納された楠正行の剣 おらが先祖は大楠公 町ぐるみが小楠姓の浜松市堤町(現 中央区)一帯」『東海展望』より①(上)【再々掲載 2017.3】
浜松市の南部新津海岸の近くに堤町という戸数70戸ほどの町がある。
旧浜名郡新津村堤で、江戸時代には敷地郡堤村として、米津、小沢渡、
新橋、などと共に浜松の井上河内守の領下にあった。
遠江風土記伝によると
「堤村高24石7斗4合、海に属る、波除堤高さ巾定まらず、舞阪宿に
至る間、南間の波涛 を除く…」
とある。
つまり堤の地名は海岸に構築された堤があったところからつけられた
ものであろう。
浜松の市街地を西に東海道(国道1号緑)を進むと、浜名郡可美村と
の境界地点で道路が右にゆるやかなカーヴをみせているが、そのカーヴ
地点から東海道に分れ、南にのびている市道を米津海岸にむかって1㎞
ほど入った農村地帯が堤町である。
今でこそ(おそらく半世紀前=ハマコウ註)70戸を数えるようになっ
たが、明治から大正、そして昭和も戦前までは50戸たらずの小部落で
あった。
しかも、50戸のうちの80%が小楠姓を名乗っている特異な同姓部落
である。
おもしろいことには、この小楠一統の人たちはすべて自分たちの先祖
は大楠公楠木正成の一族であり、後裔であると信じ、忠臣華やかなりし
戦前までは大変な鼻いきであったという。
今では正成、正行の相場下落で、若者たちは口にせぬようになったが、
里の古老の頭の中には、いまだ楠公の権威が生きているのである。
では、堤町の小楠一族と楠正成とは一体どういう関連をもっているの
であろうか…。
この点については確たる史料も根拠もなく、将来においてもこれを裏
づける史料の発見もまず期待出来ないだろうからいきおい口碑伝説にた
よる以外にはなかろうが、本誌編集部がルポしたところによると次のよ
うな巷談が成立した。
◇南臣・楠木伊兵衛
「神主小楠の祖は楠正成公家の士族にして、君公より姓を賜ひこの地に
来り、引馬海道堤新田を開発し、土民となり、正平3年君公正行卿四
条畷合戦の時、明神へ皇軍勝利を御祈願ありしと。又寛文6丙午年、
領主太田備中守資宗殿、御造営ありと云ひ伝う。今小楠家は分家一族
45社頭と共に盛なり」
この古文は郷土雑筆遠南のしぶきにみえているものであるが、小楠と
楠正成とを結びつけている資料としてはこれだけであって、これも良質
の史料ではない。
古文のなかにみえている「明神へ皇軍勝利を御祈願云々」とある明神
とは現在堤街にある六所神社(戦前まで村社)のことで、土地っ子は六所
明神とも呼んでいる。
東海道から分かれて米津海岸にゆく道路の西側にある森が六所神社で、
神社の道をへだてて東側にある堂宇が、馬頭観世音をまつる観音堂で、
昔は好徳寺(堤町)の境外仏堂であった。
ところで小楠一族の初代は小楠伊兵衛を名乗った南朝の武士であった
という。
その伊兵衛が遠州のこの海岸にやってきたのは遠江において南朝方の
臣を募るためで、時に南北朝時代であった。
楠正成の出身については不詳なところが多く、決めつけることは出来
ないが、河内の土豪であったことは間違いない。
農村部における新興勢力を背景に台頭、やがて後醍醐天皇の討幕計画
にまっさきに参加、赤坂城や千早城にたてこもつて奮戦建武中興後は検
非違使左衛門尉兼○○○○の反乱にあったが、他の諸将と共に尊氏軍を
破り九州に走らせた。
しかし軍勢をたてなおした尊氏は20万の大軍をもって東上してきた。
これよりさき、正成はなんとしてでも自軍の拡大強化をしなくてはと
一族の一人伊兵衛を呼び、遠江において勤王の士を募り勢力の結集をは
かってもらいたい…と頼んだ。
伊兵衛の遠江入りはこうした動機によるものだったという。
伊兵衛は一族と共にはるばる遠江の土を踏み、小楠の姓を名乗って堤
に居を構えた。その頃伊兵衛は楠木を名乗っていたが、世をしのび、敵
の目をくらますために小楠としたものだという。