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「日本残酷物語を読む」畑中章宏 平凡社 2015年 /「みんなの学校問題」池上彰 講談社 1999年 ④【再掲載 2015.8】 [読書記録 民俗]

今日は7月17日、水曜日です。



今回は、畑中章宏さんの
「日本残酷物語を読む」要約の一部を紹介します。


今年6月のNHK Eテレの
「100分 de 名著 宮本常一『忘れられた日本人』」に
畑中章宏さんが解説者として登場されていました。
「日本残酷物語」の監修者の一人が宮本常一さんでした。
畑中さんは、平凡社の編集者だったとのこと。




出版社の案内には、

「高度成長の坂道を登りつつあった昭和30年代半ば、宮本常一、谷川
 健一らが中心となって平凡社から刊行された『日本残酷物語』。名も
 なき民衆の営みを『物語』として記録した、この叢書はその後の民衆
 史、生活史のみならず、記録文学などにも大きな影響を与えた。新た
 な民衆像を求めて描きだそうとしたのは、いかなる『日本』だったか。
『最低辺に埋もれた』人びとの記録。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「小さき者たちの歴史 - 最底辺の歴史」


・「棄老伝承 - 老人を粗末にする風習」


・「監修者には4人の長あるが、実質は宮本のみ」




もう一つ、再掲載になりますが、池上彰さんの
「みんなの学校問題」④を載せます。
- 1956年教育委員の公選制がなくなり任命制となったことにより、
  文部省と教育委員会に上下関係がうまれた
文科省は通達さえ出せば責任を果たせると考えているのでしょうか。





☆「日本残酷物語を読む」畑中章宏 平凡社 2015年

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◇はじめに
 「日本残酷物語」昭和34(1959)年~昭和36(1961)年
    監修  宮本常一 山本周五郎 楫西光連 山代巴
    カット 山本忠敬  
    装飾  佐藤仁
    編集  谷川健一 小林禅一郎 児玉惇
    小さき者たちの歴史 - 最底辺の歴史

◇宮本常一と谷川健一
1.残酷とは何か
  さまざまな残酷
    遠野物語
     ―「デンブラ野」蓮台野 鳥辺野(北野とともに)
      「オジ捨て森」「オバ捨て森」 
     ~ 棄老伝承  老人を粗末にする風習
 
 「美」と「残酷」
   柳田 ― 残酷  ←→  人間苦の記録 「炭焼きの話」
   暗い顔をした人々が東北にはいる
 
  民話と民衆
   ~ 土佐源氏
 
  『民話』という雑誌
   宮本「年よりたち」を連載


2.新しい民衆
  4人の監修者 
    ◎しかし、実質は宮本のみ
 
  谷川健一と「民俗学」
 
  谷川から見た柳田と宮本 

<以下略>







☆「みんなの学校問題」池上彰 講談社 1999年 ④【再掲載 2015.8】

1.jpg

◇文部省は何をするところ
 文部省 = 虎ノ門 
   本省と文化庁
     文部大臣 政務次官 事務次官 
   六つの局

 総務部 
   大臣官房 トップ官房長
 局長同等ポスト 
     将来の事務次官候補

 形の上ではトップの生涯学習局 
   放送大学
   大学検定

 柱の初等中等局 
   小 - 初等 
   中 - 前期中等
   高校- 後期中等

 学級定数を決める教育助成局
   養成 採用も 
   日本人学校

 大学を担当する高等教育局

 体育局
   給食も

 「青年の家」も文部省

 中教審  
   10年先の教育の在り方・方針 教育の哲学
  教課審  
     具体的な中身の検討 方針
  協力者会議  
     週時数 分野 実行のレールを敷く 
     現場の先生も加わる

 文部省と教育委員会との関係
   指導助言官庁
    ~ 強制ではない  
   通達 → 通知



◇教育委員会とは何だ
 全国の都道府県と市町村にある教育委員会
   5人の教育委員と事務局
   教育委員長 教育長
    - 地域に住み,人格高潔で教育・文化に識見を有する者  
      5年任期

 教育委員会の力
   その地域の教育や文化についての権限を持つ(公立に限られる)

 素人(教育委員長)が監督し,専門家(教育長)が支える
   住民統制 「レイマン・コントロール」

 有権者が選挙できなくなった教育委員
   1956年 
    公選制がなくなる 
     → 任命制

 ◎文部省と教育委員会に上下関係が

 挫折した中野区の試み
   準公選制 1994年廃止

 教育委員会をどう活性化させるか
  - 名誉職に成り下がった
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