「子どもの力を引き出すクラスルールの作り方」伊垣尚人 ナツメ社 2011年 ① /「発想名人」齋藤孝 文藝春秋 2003年 ④(最終)【再掲載 2014.5】 [読書記録 教育]
今日は7月19日、金曜日です。
今回は、伊垣尚人さんの
「子どもの力を引き出す暮クラスルールの作り方」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「小学校教諭に向けた、子どもの自主性を生かしつつ、クラス運営を円滑
に行うための『クラス・ルール』を紹介した一冊。上から押しつけた規
律ではなく、子どもたち自身が自分たちで考え、行動できるようにした
枠組みを提供することを、本書では『ルール』と呼んでいます。『あい
さつ・対話』『学習環境』『学習活動』『学級活動』の4つに分け、それ
ぞれの場面で必要になる「ルール」を具体例を交えながら解説していま
す。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「あいさつが乱れてきたらノルマを設定する。→何人に挨拶できるか
ノルマを決めることにした」
・「ルールは『掛け合い言葉』で覚える。先生の『上の句』と子どもの
『下の句』」
- カルタも!
・「クラス会議は毎週決まった日に」
- 特別活動をやりたいのですが、時間確保が非常に難しくなっていま
す。
・「『落書き』『ひそひそ話』『机を離す』『顔を見合わせる』-乱れや緩
みを芽のうちに摘み取る」
もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「発想名人」④を載せます。
☆「子どもの力を引き出すクラスルールの作り方」伊垣尚人 ナツメ社 2011年 ①
◇あいさつ・対話
□あいさつのルール
01 朝は「ハイタッチあいさつ」からスタート
あいさつは
「言葉+ハイタッチ」
「〇〇くん おはよう」
- ハイタッチ
→ グータッチ チョキタッチ
02 自分が呼ばれたい「クラスネーム」を決める
自分呼ばれたい名前で呼び合う
03 あいさつが乱れてきたらノルマを設定する
何人に挨拶できるかノルマを決めることにした
□決まりを楽しく身に着けるためのルール
04 ルールは「掛け合い言葉」で覚える
先生の「上の句」と子どもの「下の句」
・集中集中
― 大集中
・だまって
― やる
・姿勢は正して
― 手はお膝
・掃除の広さは
― 心の広さ など
05 励ましや慰めも「掛け合い言葉」で
せーの
― ちいちゃなチャンピオン
掛け合い言葉を前に貼る
日直が上の句
― みんなが下の句
※全員が床に輪も
□聴く力話す力を育む対話のルール
06 話し合いは輪になって行う
床に直接座り、同じ目線で話し合う
07 集中できないときは和の外に
「どんな声掛けをすれば早くできるかな」
-「ここに入りなよ」「もっとつめてあげて」
◎ クラスで何かあったらその出来事を子どもたち全員で共有
する場がある!
□クラスへの参加意識を高める会議のルール
08 クラスのことは子どもたちで決める
時間のかかる子どもたちの話し合いを教師はのんびり見守る
09 クラス会議は毎週決まった日に
会議の見通しをもつ
「一人二回までパスしていいよ」ルール
10 会議の司会にみんなが挑戦する
子どもたち自身にその都度司会進行を!
□誰もが安心して授業できる意見発表のルール
11 「教室ポスト」で意見募集
投函された意見を話し合いの議題にする
重要度により話し合い
-5分間でも
12 話し合ったら振り返る
次回のクラス会議で振り返る
□子どもたち自身でケンカを解決するためのルール
13 ケンカが起きたらクラスのみんなで止める
教師が介入する場合は距離を置いた立場で
14 話し合いは原因究明よりも未来志向で
裁判ではなく人間関係修復の場とする
◎「どのようにすれば」
15 話し合いのためのガイドラインを作る
「話し合いガイドラインカード」
① おこったできごと、そのときの自分の気持ちを具体的に話
そう
→ 事実と感情をわけて
② 順番に一人ずつ話し、途中で遮らず、相手の話を最後まで
聞こう
③ 自分の改善点を振り返って気持ちを収めよう
→ 自分の悪かった点を見つめ直し、謝るところはしっか
謝る
④ これからのことをイメージしてみよう
→ これから同じようなトラブルが起こらないようにする
には?
⑤ 感情的になりすぎたら落ち着いてから話し合おう
□対立をいじめにつなげない指導のルール
16「いじめは許さない」指針を事前指導で示す
年度初めと学期はじめに
× 一生相手の心に傷
× 自殺・不登校にも 絶対に×
17 アンケートや観察によりクラスの実態を把握する
アンテナを広くどんな小さな兆候も見逃さない
① 休み時間アンケート(学期に1回、一週間毎日)
② QUアンケート
18 教室環境を改善していじめを生まない心を育む
乱れや緩みを芽のうちに摘み取る
「落書き」「ひそひそ話」「机を離す」「顔を見合わせる」
19「みんなの問題」としていじめを解決に導く
☆「発想名人」齋藤孝 文藝春秋 2003年 ④(最終)【再掲載 2014.5】
◇老化防止の発想
老化の目印
= 人の話を聞かなくなる
相手の言葉をうまく自分の頭に組み込むのは若い
= 人の喜びは脳みそを混ぜ合わせる快感にある
脳みそ混ぜ混ぜメソッド
マッピング・コミュニケーション
- 話し相手との真ん中に紙を置き、そこに話のキーワードを書
き込んでいって話の地図をつくる
◇ファッションの発想
おしゃれの「格」
シャネル
19世紀装飾の激しいファッションを一掃した「皆殺しの天使」
= 無駄を省いた活動的でシンプルなデザインが特徴
シャネル
- 意志の強さと知性
→ おしゃれの「格」
◇ダイエットの発想
小人閑居して不善を為す
◇無根拠自信男の行く末
成熟度の違い
= 自分を現実の状況の中で客観的に見ることができるかどうか
ダメ男
- 「自己を客観視できない」
自己を客観視できないくせに妙な自信にあふれている
しかし、自己客観視できないにもかかわらず根拠のない
自信にあふれている状態は、なぜかある種の女性の間では
魅力的に映るようだ。自信のない男を女性は好きではない
らしい。
根拠、理由のある自信は世の中に試されることで本物に
なる。しかし、無根拠な自信は現実によって崩されること
がない。どんな状況でも、「俺は天才だ」と叫んでいれば、
その場しのぎでごまかせてしまう。
◇経済再生への道
会社員の身分のままで起業家になることを認める原則をつくればよい。
◇アイデンティティですから
アイデンティティ
「あなたは何者ですか」と聞かれたときに誇りを持って「わた
しは○○です」と答えるときの「○○」に入るものがアイデン
ティティだ。
10か20か自分らしさを形作っている
◇これぞ王道・暗唱教育
斎藤隆介「八郎」を子どもたちが暗唱
- 初めは短いものが徐々に長くして自信を付ける
暗唱教育
寝屋川市立池の星小学校 菱沼造司教諭
素質よりも意志の持続がかぎ
- バリエーションも豊富に
・「寿限無」 ・「風の又三郎」 ・李白・杜甫の漢詩
・「白浪五人男」 ・啄木 近松 光太郎 藤村
◎ なめらかさがポイント
◇あとがき
「週刊文春」の「コロンブスの卵焼き」から
「ネガティブな意見を言っている暇があったらアイデアを出せ」
- ◎何より具体的なアイデアを出そう
初出「週刊文春」2002.6.6~2002.12.26
今回は、伊垣尚人さんの
「子どもの力を引き出す暮クラスルールの作り方」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「小学校教諭に向けた、子どもの自主性を生かしつつ、クラス運営を円滑
に行うための『クラス・ルール』を紹介した一冊。上から押しつけた規
律ではなく、子どもたち自身が自分たちで考え、行動できるようにした
枠組みを提供することを、本書では『ルール』と呼んでいます。『あい
さつ・対話』『学習環境』『学習活動』『学級活動』の4つに分け、それ
ぞれの場面で必要になる「ルール」を具体例を交えながら解説していま
す。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「あいさつが乱れてきたらノルマを設定する。→何人に挨拶できるか
ノルマを決めることにした」
・「ルールは『掛け合い言葉』で覚える。先生の『上の句』と子どもの
『下の句』」
- カルタも!
・「クラス会議は毎週決まった日に」
- 特別活動をやりたいのですが、時間確保が非常に難しくなっていま
す。
・「『落書き』『ひそひそ話』『机を離す』『顔を見合わせる』-乱れや緩
みを芽のうちに摘み取る」
もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「発想名人」④を載せます。
☆「子どもの力を引き出すクラスルールの作り方」伊垣尚人 ナツメ社 2011年 ①
◇あいさつ・対話
□あいさつのルール
01 朝は「ハイタッチあいさつ」からスタート
あいさつは
「言葉+ハイタッチ」
「〇〇くん おはよう」
- ハイタッチ
→ グータッチ チョキタッチ
02 自分が呼ばれたい「クラスネーム」を決める
自分呼ばれたい名前で呼び合う
03 あいさつが乱れてきたらノルマを設定する
何人に挨拶できるかノルマを決めることにした
□決まりを楽しく身に着けるためのルール
04 ルールは「掛け合い言葉」で覚える
先生の「上の句」と子どもの「下の句」
・集中集中
― 大集中
・だまって
― やる
・姿勢は正して
― 手はお膝
・掃除の広さは
― 心の広さ など
05 励ましや慰めも「掛け合い言葉」で
せーの
― ちいちゃなチャンピオン
掛け合い言葉を前に貼る
日直が上の句
― みんなが下の句
※全員が床に輪も
□聴く力話す力を育む対話のルール
06 話し合いは輪になって行う
床に直接座り、同じ目線で話し合う
07 集中できないときは和の外に
「どんな声掛けをすれば早くできるかな」
-「ここに入りなよ」「もっとつめてあげて」
◎ クラスで何かあったらその出来事を子どもたち全員で共有
する場がある!
□クラスへの参加意識を高める会議のルール
08 クラスのことは子どもたちで決める
時間のかかる子どもたちの話し合いを教師はのんびり見守る
09 クラス会議は毎週決まった日に
会議の見通しをもつ
「一人二回までパスしていいよ」ルール
10 会議の司会にみんなが挑戦する
子どもたち自身にその都度司会進行を!
□誰もが安心して授業できる意見発表のルール
11 「教室ポスト」で意見募集
投函された意見を話し合いの議題にする
重要度により話し合い
-5分間でも
12 話し合ったら振り返る
次回のクラス会議で振り返る
□子どもたち自身でケンカを解決するためのルール
13 ケンカが起きたらクラスのみんなで止める
教師が介入する場合は距離を置いた立場で
14 話し合いは原因究明よりも未来志向で
裁判ではなく人間関係修復の場とする
◎「どのようにすれば」
15 話し合いのためのガイドラインを作る
「話し合いガイドラインカード」
① おこったできごと、そのときの自分の気持ちを具体的に話
そう
→ 事実と感情をわけて
② 順番に一人ずつ話し、途中で遮らず、相手の話を最後まで
聞こう
③ 自分の改善点を振り返って気持ちを収めよう
→ 自分の悪かった点を見つめ直し、謝るところはしっか
謝る
④ これからのことをイメージしてみよう
→ これから同じようなトラブルが起こらないようにする
には?
⑤ 感情的になりすぎたら落ち着いてから話し合おう
□対立をいじめにつなげない指導のルール
16「いじめは許さない」指針を事前指導で示す
年度初めと学期はじめに
× 一生相手の心に傷
× 自殺・不登校にも 絶対に×
17 アンケートや観察によりクラスの実態を把握する
アンテナを広くどんな小さな兆候も見逃さない
① 休み時間アンケート(学期に1回、一週間毎日)
② QUアンケート
18 教室環境を改善していじめを生まない心を育む
乱れや緩みを芽のうちに摘み取る
「落書き」「ひそひそ話」「机を離す」「顔を見合わせる」
19「みんなの問題」としていじめを解決に導く
☆「発想名人」齋藤孝 文藝春秋 2003年 ④(最終)【再掲載 2014.5】
◇老化防止の発想
老化の目印
= 人の話を聞かなくなる
相手の言葉をうまく自分の頭に組み込むのは若い
= 人の喜びは脳みそを混ぜ合わせる快感にある
脳みそ混ぜ混ぜメソッド
マッピング・コミュニケーション
- 話し相手との真ん中に紙を置き、そこに話のキーワードを書
き込んでいって話の地図をつくる
◇ファッションの発想
おしゃれの「格」
シャネル
19世紀装飾の激しいファッションを一掃した「皆殺しの天使」
= 無駄を省いた活動的でシンプルなデザインが特徴
シャネル
- 意志の強さと知性
→ おしゃれの「格」
◇ダイエットの発想
小人閑居して不善を為す
◇無根拠自信男の行く末
成熟度の違い
= 自分を現実の状況の中で客観的に見ることができるかどうか
ダメ男
- 「自己を客観視できない」
自己を客観視できないくせに妙な自信にあふれている
しかし、自己客観視できないにもかかわらず根拠のない
自信にあふれている状態は、なぜかある種の女性の間では
魅力的に映るようだ。自信のない男を女性は好きではない
らしい。
根拠、理由のある自信は世の中に試されることで本物に
なる。しかし、無根拠な自信は現実によって崩されること
がない。どんな状況でも、「俺は天才だ」と叫んでいれば、
その場しのぎでごまかせてしまう。
◇経済再生への道
会社員の身分のままで起業家になることを認める原則をつくればよい。
◇アイデンティティですから
アイデンティティ
「あなたは何者ですか」と聞かれたときに誇りを持って「わた
しは○○です」と答えるときの「○○」に入るものがアイデン
ティティだ。
10か20か自分らしさを形作っている
◇これぞ王道・暗唱教育
斎藤隆介「八郎」を子どもたちが暗唱
- 初めは短いものが徐々に長くして自信を付ける
暗唱教育
寝屋川市立池の星小学校 菱沼造司教諭
素質よりも意志の持続がかぎ
- バリエーションも豊富に
・「寿限無」 ・「風の又三郎」 ・李白・杜甫の漢詩
・「白浪五人男」 ・啄木 近松 光太郎 藤村
◎ なめらかさがポイント
◇あとがき
「週刊文春」の「コロンブスの卵焼き」から
「ネガティブな意見を言っている暇があったらアイデアを出せ」
- ◎何より具体的なアイデアを出そう
初出「週刊文春」2002.6.6~2002.12.26