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「2040年の未来予測」成毛眞 日経BP 2021年 ② /「一人称の教育社会学 学校にできること」志水宏吉 角川選書 2010年 ⑤【再掲載 2013.11】 [読書記録 一般]

今日は9月26日木曜日です。


今回は、9月23日に続いて、成毛眞さんの
「2040年の未来予測」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「『今日』には、これから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、
 未来の形をつかむことは誰にでもできる。
 20年後、あなたは何歳だろうか? ひとつ確実なことがある。それ
 は、人間が必ず歳をとることだ。iPhoneが発売されたのは、たった
 13年前だった。現在、スマートフォンがない世界なんて考えられな
 い。そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大
 きく、早く変わるだろう。
 テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れに
 なっているのが人間の性である。地震や災害も、リスクをわかってい
 ながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに社会制度の破
 綻しつつある。人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も
 悪くなる一方だ。これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢に
 よっては取り返しのつかない可能性もある。
 この本は、あらゆるデータから導き出されるありのままの未来を書い
 た。『今日』にはこれから起こることの萌芽がある。現在を見つめれ
 ば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。
 本書は、ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に
 未来を考えられる力がきっとついているだろう。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「過疎化がオンライン診療を後押しする」


・「医者も二極化 ①医療を作り出す人 と ②患者さんに寄り添う人
もしかしたら、2040年は慰謝は高収入という世界ではないかもしれ
ない」


・「風力発電に向かない日本の地形。欧州は遠浅の海でコスト安。日本
は遠浅の海が少なくコスト高」


・「通信と放送の境目はもはや完全にない」



もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「一人称の教育社会学 学校にできること」⑤を載せます。



☆「2040年の未来予測」成毛眞 日経BP 2021年 ②

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◇テクノロジーの進化だけが未来を明るくする(2)
  中国と監視カメラと個人データ
 アリババ
      - 個人の信用レベルをスコアリングするサービス
   「人のスコア化」
      - 中国    


  日本の過疎化を救うのは5Gでの診療
 過疎化がオンライン診療を後押しする


  医療技術はAIのおかげで格段に進歩する
 ◎「未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと」
                    奥真也 講談社現代新書


  薬もAIで効率よく処方できる
    医者も二極化
     ①「医療を作り出す人」 と ②「患者さんに寄り添う人」
  もしかしたら、2040年は慰謝は高収入という世界ではないか
   もしれない
 

  ゲノム編集技術で難病の治療に光が見える
    遺伝子治療
      - ゲノム編集技術 
2012年
     「クリスパーキャス9」~ 可塑性が広がる
「分子標的薬」実用化  
      - がんは治る病気の時代がすぎそこまで


  再生医療がパーキンソン病やアルツハイマー病を治すかもしれない
 IPSは有望だが万能ではない
 人工臓器時代の幕開け


  2040年はワクチンの開発スピードが飛躍的に上がる
 

  原発後のエネルギーの鍵は電池
 全個体電池
     - 世界電力の1/3以上は再生可能エネルギー
リチウムイオン電池 
     - 安全性の問題 =電解液が燃える素材
全個体電池
     ~ ◎燃えない、小さい、2倍のエネルギーを貯められる
 

  電池は日本のお家芸
    V2G(ビークル トゥ グリッド)
      電気自動車を蓄電池としてインフラ活用する技術
       |
      村田製作所 マクセル   
        全個体電池の開発の割合 日本が約54%    


  風力発電に向かない日本の地形                            
欧州は遠浅の海 
     - コスト安 
    日本は遠浅海少
     - コスト高 「浮体式」 台風も多 + 漁業権の問題      
    日本洋上風力の導入が欧州の13倍
     <現実的でない>
 

  世界で注目される次のエネルギーは「核融合」
    核融合炉
     ~ 太陽の燃えるしくみ 「地上の太陽」
       原発にくまらべ安全 - 無尽蔵のエネルギー
  重水素などの燃料1グラムから石油8トン分のエネルギーを得
   られる
燃料
      - 重水素   - 海水から
トリチウム
      - 鉱物や海水から
  世界の主要国が参加するプロジェクト
  フランスで/ 欧日中心
  国際核融合実験炉[ITER]計画
  総工費 200億ユーロ(約2兆5千億円)
          17万キロワットの目標
      ~ 2040年には再生可能アレルギーが主流だろう
  

  テレビは絶滅はしない
    「~ながら」に適したメディアとして生きながらえる 
  面白いテレビはテレビ局以外がつくる
   米国   ネット  >  地上波
  ※通信と放送の境目はもはや完全にない
  淘汰されるのはローカルテレビ局
  ハードの「テレビ」自体はなくなる
  「3D映像」に期待
  

  新聞は絶滅危惧種
日本の新聞発行のピーク
1997年  約5,400万部
2019年  約3,800万部  ▲1,600万部
一世帯あたり 0.66部(2008年に1部を下回った)
→ インターネットへ
※ 下げ止まらない部数減に巨体を維持する余力は無い
    新聞販売店
   2019年 15,344か所  従業員数 271,878人
物流拠点としてのメリット
        EC業者の委託先に!  
しかし、2040年時点ではドローンに‥






☆「一人称の教育社会学 学校にできること」志水宏吉 角川選書 2010年 ⑤【再掲載 2013.11】

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◇学校はどのように生徒を選抜するか - 中等教育論
(1)社会的選抜の焦点としての中等教育
  ウォーナー
     「諸階層・集団がどのように教育を利用するか」

「個人にとっての選択は社会にとっての選抜である」
   筆者
     -「荒れる公立中学校」と「全寮制の共学私立学校」
開校以来二人目の東大生

(2)「中等教育」の基本的性格
  初等 - 小学校
  中等 - 中学校 戦前:旧制中学・高等女子校・実業初等学校
高校
    高等 - 大学
  複線型 → 分岐型 → 単線型
   ◎ 職業教育と普通教育 - 平等主義と能力主義

(3)中等教育期間の「分化」機能
分化 - 学力・行動・意識・進路
「生徒文化の分化」との出会い  
      - 向学校分化 と 反学校分化
「トラッキング」という概念
「高校生-学校格差の中で」至文堂 2000

(4)中等教育機関の内側を理解する
日本教育の本質は中学校にある
      小学校「平等性」 高校「階層性」
「教育」ではなく「指導」 
      ◎キーワード「指導」
「逆トーナメント」指導
米国 G・ローゼンバウム「トーナメント選抜」
アメリカの学校選抜は負けたらお終い原則
↑↓ 敗者復活がない
    ◎逆トーナメント
       敗者ができるかぎり押し上げよう!
        - 全員に落ち着き先 
イギリスと日本の中学校の違い
イギリスのコンプリヘンシブ・スクール
        教師の仕事が専門化、限定的
      日本の中学校  
       指導 = 学習指導 + 生徒指導 + 進路指導   
※ 1人の教師がすべての仕事をこなすのはイギリスの
中等学校ではおよそありえないこと

(5)日本における選抜様式の特徴
  近代社会  
      業績主義 - 能力主義
イギリス「競争移動」
  苅谷剛彦の研究 - 「学校に委ねられた職業選抜」
◎本来企業が行うべき選抜を高校が肩代わりする現象
  高校の内部選択で生徒が
 =「学校に委ねられた職業選抜」
   竹内洋の研究「日本のメリトクラシー」
キーワード
         「傾斜的選抜システム」「層別競争移動」
   メリト・イデオロギーのゆらぎ
     本田由紀の研究 「ハイパー・メリトクラシー」

(6)中等教育のこれまで・これから
  「夢追い」型進路形成の功罪
   ① 教育の中身の充実
       ② 制度的な「リターン・マッチ」の保障
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