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「死ぬまでボケない1分間脳活法」帯津良一 鳴海周平 ワニブックスPLUS 新書 2017年 ②(後) /『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧【再掲載 2016.4】 [読書記録 一般]

今日は10月31日木曜日です。


今回は、10月20日に続いて、帯津良一さん、鳴海周平さんの
「死ぬまでボケない1分間脳活法」の紹介 2回目(後)です。


出版社の案内には、

「ホリスティック医療の第一人者で、今年81歳になる帯津良一先生の
 超人的なスケジュールと明晰な頭脳を支える秘訣は『からだを動か
 すこと』、『食生活に気をつけること』、『心にいつもときめきを持つ
 こと』の3つです。本書では健康エッセイストの鳴海周平が帯津先
 生に『健脳』のコツをインタビュー。いつでも、どこでも、誰でも、
 簡単に1分間でできる“脳によい習慣”をわかりやすいイラスト満
 載で解説。帯津先生の『1分間気功法』も写真入りで紹介します。」

とあります。


ここにあげらにれていることを、頭の中に入れなければ‥


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「食材を流水でよく水洗いする」


・「原材料表示をチェックする -表記がシンプルなもの 片仮名より
ひらがな食品」


・「1分間よく噛んで味わう -目をつぶって味わう」


・「1分間食事に向き合う心構えをつくる -これから食べる食事をな
がめる」


ゆっくりとよく味わうことが大切なのですね。



もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑧を載せます。
河村さんは、
「楽しい学校生活を送るためのアンケート Q-U」で知られます。



☆「死ぬまでボケない1分間脳活法」帯津良一 鳴海周平 ワニブックスPLUS 新書 2017年 ② (後)

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□なるべく旬の食材を
一物全体

1分間なるべく食材を自然に近づける
 ⑪ 流水でよく水洗いする
   80%以上農薬(?)を洗い流せる

    ⑫ 原材料表示をチェックする 
     表記がシンプルなもの
    片仮名よりひらがな食品

    ⑬ 献立を考える


□脳によい食べ物
  「腹八分目に病なし」30回噛む   食後の散歩

  1分間よく噛んで味わう
  ⑭ 目をつぶって味わう

    ⑮ 食事の中盤で一旦箸を置く 
        1分間
        → 1口ごとに
     + 聞き手と逆の手を使って食べる


□ときめきをもって食べる
  1分間食事に向き合う心構えをつくる    
  ⑯ これから食べる食事をながめる



◇1分間で健脳になる心の整え方
□心が整う朝の習慣
1分間ずつ「朝の3点セット」で一日をスタートする
 ⑰ カーテンを開け朝日を浴びる

    ⑱ コップ一杯の白湯を飲む(1分間かけてゆっくり)

    ⑲ 今日のコーディネートを考える


□耳と口を使う
1分間音読をする
  20 新聞記事を音読する

   21 目を閉じて耳を澄ませる
  + アロマ
  + ポケットの中の硬貨を計算する(触覚)


□身の回りを整える
1分間身の回りを片付ける
  22 身の回りを整理整頓する


□情報はアウトプットする
1分間1日を振り返ってみる
  23 日記を付ける


□心穏やかな時間を作る
  24 空を見ながらボーッとする

   25 身近な人の長所を挙げてみる


□ゆっくり呼吸で心を整える
  「からだ」は大地へ還って、「いのち」は虚空へ還る

  1分間ゆっくり呼吸する
  26 吐く息に意識を向けて、できるだけゆっくり呼吸する

    27 気功法を行う





☆『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧【再掲載 2016.4】

[出版社の案内]
現在、現場の多くの先生方はとてもストレスフルな状態にあり、しかも
それを一人で抱え込んで心身の異常をきたしたり、退職を考えている先
生も少なくありません。では、学級経営について多くのデータと、先生
方にカウンセリングやコンサルテーションをした多くの事例のなかから、
学級崩壊の代表的な事例や知見を解説しました。

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◇教師が活用したいカウンセリング技術

◎指導こそがカウンセリングを生かす
  
1 学級集団全体に指導する
 
 ① 課題を提示する前に,活動するおもしろさや意味を事前に紹介す
  る。
    
 ② 子どもが好きではない学習や活動は,その意味や全体との関係を
  説明する
    
 ③ 学級集団の状態に柔軟に対処する。
    
 ④ 指示や発問は短く分かりやすくやってみたくなるように,やれば
  できそうなモデルを示して行う。
    
 ⑤ 最初は一つの指示で一つの活動をさせ必ずやり遂げさせる。
    
 ⑥ 努力の過程を具体的に褒める。
    
 ⑦ 褒められているところを他の人に見させる。
    
 ⑧ 単純作業,繰り返しは短時間に。
    
  ⑨ 節目節目で評価の時間を設定し,意味や成長に気付かせる。
    
  ⑩ 一人一人が認められる場面を設定する。



2 子ども個人に指導する
    
  ① 不安に応じる言葉掛け
    
  ② 子どもに合わせる。
    
  ③ 褒める。
    
  ④ 小さなミスは事務的に指導する。
    
  ⑤ ミスが続くときは,その原因や対策を言わせる。

  ⑥ 要領のいい子はねばり強く頑張っていることを褒めるのを見せ
   る。
    
  ⑦ 投げやりなことには指導を通してビジョンで見せる。
    
  ⑧ 今後の対処の仕方を選ばせる。
    
  ⑨ 馴れ合う子には少し事務的に。
    
  ⑩ 質問して考えさせて指導する。



◇カウンセリング技術
 
□全体
  ○ 事前説明              
  ○ 指示・発問は分かりやすく
○ 一つの指示で一事          
  ○ 努力の過程を具体的にほめる
○ ほめられている所を他の子供に見せる 
  ○ 単純作業は短時間に区切る
○ 一人一人が認められる場を設定する  
  ○ 節目で評価
 

□個人
○ レベルを子供の力に合わせる     
  ○ 指導の中で具体的にほめる
  ○ 小さなミスは事務的に処理      
  ○ 目立たない子供をほめる 
○ 投げやりな子にはビジョンを示す   
  ○ 今後の行動を選ばせる
○ 質問して考えさせて指導する
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「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑧(最終) /「Iotは日本企業への警告である」齋藤ウィリアム浩幸 ダイヤモンド社 2015年 ②(後半)【再掲載 2016.10】 [読書記録 教育]

今日は10月30日、水曜日です。


今回は、10月27日に続いて、毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介8回目 最終です。


少年育成についての話です。


出版社の案内には、

「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師は市教委、または児相へ通告すべきだった」


・「担任はすぐに知らせるべきだったし,少女を『非行少年』として家
裁へ通告する義務があった。『傷害罪』として警察に届け出る必要も
  あった。しかし、担任は一人で抱え込んでしまった。」


・「教員たちはよい教師である必要はなかった。彼らが普通の社会人と
して少年法や児童福祉法を学び、それを運用してさえいれば悲劇を
  救うチャンスは何度も転がっていたのである。」



 生徒指導上の問題にしても、虐待にしても教師には市教委なり児童相
談所なりに報告の義務があります。
 虐待されたような跡を見て、学校が判断し、児相に報告し、必要な措
置が行われます。
その後が課題です。学校、特に担任や管理職と保護者の間がどうして
もギクシャクしてしまうことがあります。子どもが健全に育ってもらい
たいのは両者同じなので、よい関係になっていくこともあるのですが‥。
 そのサポートの必要性を強く感じます。




もう一つ、再掲載になりますが、齋藤ウィリアム浩幸さんの
「Iotは日本企業への警告である」②を載せます。




☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑧(最終)

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◇佐世保の君に送る手紙(2)

□佐世保高一同級生殺害事件は防ぐことができた
  2015.3.9 長崎県教育委員会発表報告書 
  事件 2014.7.26夜
翌27日03:20ごろ
         警察官が被疑者少女の部屋を訪ねて被害者の遺体を
        発見、被疑者少女は午前6:11逮捕


  異物混入事件
2010年小6時 12月給食への異物混入事件
少女が同級生二名の給食に「微量の粉末洗剤等を希釈
       したものを5回」混入
翌日スクールカウンセラーを要請 
        少女「憂さ晴らしになった」

    父親(弁護士)
      「子どものいたずら」と軽く見ようとした    
→ 学校側と対立し投稿できないまま卒業
少女 成績のよい優等生から問題児に
  ◎ 教師は市教委、または児相へ通告すべきだった

    母親の死と父親殴打事件
佐世保北中へ進学 
      ※ 小学6年の事件を校長以外は知らず


  2014.3 中3 
    眠っていた父親をバットで殴りけがをさせる
前年10月に母親を病気で亡くしたばかり
父から担任への以来
      「誰にも言わないでほしい」
◎ 担任はすぐに知らせるべきだったし,少女を「非行少年」
      として家裁へ通告する義務があった。「傷害罪」として警
      察に届け出る必要もあった。しかし、担任は一人で抱え込
      んでしまった。
     

  担任は少女と話し、
    「人を殺したかったので相手は誰でもよかった。あなたでもよ
     かった」
    と、決定的な言葉を聞き取っているのにもかかわらず‥
    - 父親との約束を守り続けた。 
      
    報告は4月24日 精神科医
       4月25日 校長 副校長 高一学年主任 

◎ 教員たちはよい教師である必要はなかった。彼らが普通の社会
   人として少年法や児童福祉法を学び、それを運用してさえいれば
   悲劇を救うチャンスは何度も転がっていたのである。



□僕が思春期に出会った死
大宮町のお婆さんの死 カエルの大虐殺 体が変わる
   
  思春期スパーク 
    中学生男子が一気に大人びた肉体をもつ

  同級生の死
    (筆者が)弔辞を読む(受け入れていない友だちの死)

  スズメバチの毒針
    葬式での薄笑い 
    高校入学 - 望んでいた高校と別の高校へ
   
  山猿とブルースリーと祖父のこと
   「金を使わないこと」「勤勉であること」
    祖父の死-寒すぎる風呂場で心不全

  文学少年(筆者)の誕生
   - H君の死と祖父の死



□維摩詰の足元で
  少年鑑別所の君へ
法務技官「資質鑑別通知書」 家裁調査官「少年調査書」
      → 3人の裁判官の合議制

  抗がん剤をやめる(筆者)
    がんが薬になれてしまった
「抗がん剤で少し人生が長くなるにしても、ベッドでしょんぼ
     り暮らすより、元気に仕事をして人生を終わりたい」
→ 抗がん剤を休んで本を書き上げた
   
  維摩経を再読する
   「維摩経」長尾雅人 中公文庫 現在なし
   
  大乗仏教 鶏の肉 結核病院跡地 夢 
   
  初めての旅
    - 大学3年でトカラ列島宝島 
        先輩が宮本常一の「日本の離島」を読んでいたから
    トカラ列島はすごすぎた
     ~ 隆起の島 

  君の失敗を見つめる 
     1998「宮本常一を歩く」 
      きっかけは「土佐源氏」4年掛けて日本中を歩いた
   
  お父さん 目と耳の対談 僕が知ったこと 君の失敗 機械論と生気論
   
  H君の真実 
    友達のO君
    「H君が死んだときああ死んでよかったなあそう思うたとよ」 
 - 子どもの頃から牛や馬のように働かされていた
   
  君の友達



◇あとがき
がんの宣告
    2014年7月中旬
2015年8月15日現在 生存している
  東優里さんに感謝
   ~ 彼女が生活を支えてくれた真の友人 


◇毛利甚八
1958年 長崎県佐世保市生
日大芸術学部文芸学科卒 
    ライターとして活動
  1987年より
    まんが「家栽の人」(画 魚戸おさむ 小学館)の原作を担う 
1994~1998年 
    民俗学者宮本常一の足跡を追う旅
     → 「宮本常一を歩く」上下
  2001年~ 
   住まいを大分に移し、地元の少年院で月に1回ウクレレを教える
  著書 
   「九州独立計画 玄海原発と九州のしあわせ」講談社  
「少年院のかたち」現代人文社
「白土三平伝」小学館





☆「Iotは日本企業への警告である」齋藤ウィリアム浩幸 ダイヤモンド社 2015年 ②(後半)【再掲載 2016.10

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◇今IoTに必要なセキュリティの十戒
 1 機密性は守られているか
 2 情報は正確で安全か
 3 途切れないか
 4 誰にどこまで許可を与えるのか
 5 そのログで責任は果たせるか
 6 後から否認される恐れはないか
 7 本当に守るべき情報は何か
 8 アクセス権限はないか
 9 多様性こそが力になる
 10 したたかにしなやかに立ち止まる


◇日本企業のチャンスはどこにあるか
 変わるのか呑み込まれるのか
 機械に仕事が奪われる
 ピポットで環境変化に対応する
 パーツづくりからの脱却
 ソフトウェアが勝負を分ける
    ソフトウェアを情報の軸に
    テスラ
     - フォームウェアのアップデートかなりに
  プラットフォームで発想する
  オープンイノベーションへのチャレンジ
  デザイン・イン・ジャパンに転換する
  「チーム」を作る         
  ビジネスモデルへの変容
 IoT時代のコミュニケーション
  ビッグデータの干し草の山から金の針を見つける
  「ダメだし」よりも「できること」を考える
  もう一度セキュリティで世界を牽引する  


◇IoT時代の日本のリーダーシップへの警告
  CEOがセキュリティで知っておきたいこと
  PDCAのサイクルで 
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「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ④(最終) /「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ④ [読書記録 一般]

今日は10月29日、火曜日です。


今回は、10月26日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介4回目 最終です。


出版社の案内には、


「ギモン1   本を読む人は本当に減っている?
 ギモン2   売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
  出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
 不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
 日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
 変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
 を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
  本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
 取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
  著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
 多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
 『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「マージン率もマージン高も出版社が決めている。本屋は減っている
が出版社はあまり減らない。アウトソーシングできるから」


・「活気があるのは本だけに頼らないから」


・「出版不況の原因 ①バブルの崩壊と日本経済の長期不況 ②郊外化
と商店街の衰退 ③高齢化と人口構成の変化 ④ブックオフ アマ
  ゾン マーケットプレイス 図書館 ⑤メディアの関わり方の変化」
 
 
・「どこを変えるべきか 何から変えるべきか。流通の改善、高利益率
化、返品率40%の前提、脱・本の多産多死・短命化」



もう一つ、再掲載になりますが、國分康孝さんの
「教師の生き方・考え方」④を載せます。




☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ④(最終)

◇本屋は儲からないと言うけれど 
 「35歳限界説」


 「薄利多売」の理由


  理想の粗利と本の値段  
    35%


  ランキング依存とリスクの最小限化


  定価を決める出版社の責任
  マージン率もマージン高も出版社が決めている
    本屋は減っているが出版社はあまり減らない 
  アウトソーシングできる(製紙 印刷 製本)
 本の値段を倍に  ちくま学芸文庫

 
  何冊売ってもマージンは同じでいいのか

 
  出版社も本屋も取り次ぎにおんぶにだっこ



◇「話題の新刊」もベストセラーもいらない 
  活気があるのは本だけに頼らないから
「ヴイレッジ・ヴァンガード」
      1986年名古屋で創業 菊地敬一
 1 雑貨と書籍・雑誌を混在させた  
          パーティグッズ 間口の広さ
      2 本屋について突き放して  
          新刊を置かないベストセラーを追いかけない 
     → 面白い本をそろえた      
 3 客層についての思い切り
  ヴィレッジ・ヴァンガードを好きだと思う客だけ
         でいい
          おっさん、おばさん立ち入り無用     
 4 フマジメに徹している
    本 
           → ブランドに利用価値がある


  ビールも本棚も売る
  B&B  BOOK &BEER


  「ベストセラーは置いていません」
   大阪・心斎橋 スタンダード・ブックストア
       2006~  前身は1982~
書籍・雑誌と雑貨、カフェ
大人向けヴィレッジ・ヴァンガード
 

  取り次ぎが提案する新たな書店
  2013年 KITTE(東京駅の隣)
マルノウチ・リーディング・スタイル(本屋)
  書籍(50坪)・雑誌 雑貨(50坪) カフェ(50坪)
大手取次の経営 大阪屋の子会社 リーディング・スタイル
 

  本を売るためにコーヒーを売る
  2012年 東京堂書店がリニューアル(神田)
  ブック&カフェ 
        500円の文庫を売り続けるために200円のコーヒー


  「人材こそ財産」街全体の価値を高める
   長崎書店(熊本市)1889年創業
2006年リニューアル シックに セレクトショップ型に




◇エピローグ
  物事は自動販売機じゃない
   出版不況の原因
      ① バブルの崩壊と日本経済の長期不況 
   雑誌-広告
      ② 郊外化と商店街の衰退
   超大型書店(メガストア)
  ③ 高齢化と人口構成の変化
          若者向けの本は売れない
  ④ ブックオフ アマゾン マーケットプレイス 図書館
     ⑤ メディアの関わり方の変化
  

  出版界で対応できること できないこと
  

  どこを変えるべきか 何から変えるべきか
    ・流通の改善
    ・利益率を高くする
    ・返品率40%を前提に
    ・脱 本の多産多死・短命化   
 

  新しい本屋を作ろう
    古書店         


  「本」と「読者」のために
   本が第一



◇永江朗
  1958年 北海道生  フリーライター
  「哲学からアダルトビデオまで」







☆「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ④

[出版社の案内]

教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動
そのものを変えることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲
学を築くために、カウンセリングの視点から教師の仕事を解説し提言す
る。
  
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◇自己開示的援助
自己開示は援助法の一つ

  必要ならば教師はあるがままの自分を提示する勇気を持つ
  教師が自己開示しなければ生徒は人生とはどんなものか分から
   ないまま,自己中心性から脱却できない 

 □自分の提示 
    ① 思考の自己開示 
        自分の人生観 価値観 ビリーフの開示
② 感情の自己開示 
        うれしい 悲しい 残念だ 等の開示
③ 行動の自己開示
  
 □教育上の意味 
    ① 生徒の生き方や問題への取り組みのヒントに
② 生徒も自己開示的になる
  ヒューマンネットワーク
 仲間同士の心のふれあいの促進
③ 親近感を増す
  教師ものびのびと
 
 □自己開示が有用な場合
   ① わがままで世間知らずの場合
   ② 良心的すぎて一つの考えに(ねばならぬ)に固執している
   ③ 先の見えない人
    ④ お人好しすぎて人が自分をどう見ているかに気が付かない
     人
    ⑤ ある危機的状況におかれて判断が鈍っているとき



◇担任不信
 隠された役割

  頼りない教師
   - 担任不信
   - 頭の使い方が足りないから

  プロフェッショナル
   = その都度、頭をフルに回転させて自己決断(行動選択)して 
    いく
  「生徒の求めるものに応じる」ために工夫を凝らす

(1)現実原則の学習
    戦後教育は児童中心という美名のもとに現実原則(禁止命令)
   に対決させることをためらった。
     = しつけ 「~させている」
現実原則になじめない
     = 非常識 我慢が足りない 他人のせいにする
  対策 
     = 禁止・命令(現実原則)の提示をためらわない
    子どもにフラストレーションを与え,それに耐えてもらう。
子どもはフラストレーション体験を強いる超自我対象(教
     師)には,信頼感を持つ。

(2)グループへの同一化   
  「これは自分のグループである」というグループとの一体感
   登校拒否の原因
グループの中で人間関係を持つ能力が低下してきている
   □問題
     ① 心理的離乳がされにくい。- 幼児性が抜けない。
  ② 仲間からの耳学問がないので,現実問題の処理も不手際
      が多い。
     ③ 所属集団がないということは人生の居場所がない。生き
      甲斐がない。
④ 人が自分をどう見ているのか気が付かない。自己概念や
      アイデンティティが定まりにくい。
⑤ 言動を模倣する機会が少ない。認知世界が拡大せず,生活
      空間が狭くなる。
     - ◎ 構成的グループエンカウンター

(3)人生哲学の学習 
   人生哲学を定めにくい苦悩 モラトリアム
教師や親が自分の人生哲学を語ることが大切
  他者の考えにふれて自分の考えがはっきりする
   人生哲学を育てるには
ホームの手伝い 
     工場のアルバイト 
     キャンプ・合宿
講演会 研修会 

(4)自己主張能力の学習
自分の面倒ぐらいは自力で見よ
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「医者が教える正しい病院のかかり方」山本健人 幻冬舎新書 2019年 / 「一人恐怖に強迫される若者たち-彼らは,ケータイを介して常時接続しあい,互いの存在を確認しあっている」 土井隆義 筑波大学大学院人文社会科学研突科教授 『月刊少年育成』2009.2③【再掲載 2016.7】 [読書記録 一般]

今日は10月28日月曜日です。


今回は、山本健人さんの
「医者が教える正しい病院のかかり方」を紹介します。


出版社の案内には、


「世の中には様々な医療情報があふれているが、その中身は玉石混淆。
 命の危機につながる間違った情報も少なくない。そして病院に行った
 ら行ったで、何時間も待って診療は数分、医者に聞きたいことがあっ
 ても聞けない、説明されても意味が分からない等々、患者側の悩みは
 尽きない。私たちはどうしたらベストな治療を受け、命を守ることが
 できるのか?
 正しい医療情報をわかりやすく発信することで、多くの人から信頼さ
 れる現役医師が、風邪からガンまで、知っておくと得する60の基本
 知識を解説した、医者と病院のトリセツ。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「病院に行く前に既往歴をできるだけ正確に答えられるようにして
おく」


・「『同じ症状が続いて困っているなら同じ医療機関に行く』のがよい。
医者には前との変化が分かるから。例外は『どうしても担当医師が信
用できない』場合」


・「『がんになったらどんな治療を選べばいい?』かには標準治療。保
険診療であり、現時点で考えられる最も有効な治療だといえるから。
『あの時点では世界中で一番勝てる確率の高い治療をわたしは選んだ
のだ』と納得できる患者さんが多いと考えられる。」


・「『救急車を呼ぶべきか迷ったらどうする?』には次の3点。①市町
村の救急相談窓口『♯7119』 ②消防庁『全国版 救急受診アプ
リ-Q助』 ③消防庁『救急車利用リーフレット』」



もう一つ、再掲載になりますが、 土居隆義さんの
「一人恐怖に強迫される若者たち」③を載せます。




☆「医者が教える正しい病院のかかり方」山本健人 幻冬舎新書 2019年

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◇はじめに
  「後医は名医」より正確に診断しやすいから


◇病院に行く前に
  お薬手帳を持参するのはなぜ
 「その患者さんが、普段どういう病気で通院しているのか」か
    なり正確に分かる

病院に行く前に準備しておくことは?
既往歴をできるだけ正確に答えられるようにしておく

どのくらい痛いときに病院に行くべき?
① 突然痛みが発生した
       → 受診を検討
② これまで経験したことのない痛みが発生した 
       → 受診を検討

クリニックと病院、どちらに行くのがいい?
初診時はクリニック

何科に行ったらいいか分からない!どうすればいい?
近所のクリニックの医師に判断してもらうこともあり

  治療しても同じ症状が続くときは病院を替える方がいい? 
原則「同じ症状が続いて困っているなら同じ医療機関に行く」
~ 医者には前との変化が分かる
例外 「どうしても担当医師が信用できない」場合

病院に行く前にネットで検索してもいい?
学会、公的機関からの情報を 
       例 筆者「外科医の視点」

病気で困ったらまずは友達に相談するのがいい?
迷ったときは医師
     ~ たった一人より

受けたい検査があるときはどうすればいい?
必要かどうかは専門家でないと判断できない

病院に行くときは普段のかっこうでいい?
症状がある部分を医師が診察しやすい格好で病院に行く



◇医師との関係に悩んだら
症状の原因を突き止められないこともある

紹介状を書くポイント
    医師2点
     ①専門領域
     ②患者さんの自宅からのアクセス

セカンドオピニオン 
    保険診療ではない 1~4万円

医学博士(PhD)と医師(MD)は全く別の存在

出身大学と臨床力はあまり関連しない



◇がんについて知っておくべきこと
病院はどうやって選べばいい?
① まずは近くのクリニック  相談 
    ② アクセスのいい病院 
③ がん治療専門的、症例豊富な病院

がんになったらどんな治療を選べばいい?
 「標準治療」
      - 現時点で考えられる最も有効な治療 保険診療
        「あの時点では世界中で一番勝てる確率の高い治療を
         わたしは選んだのだ」  

  がんは切るべきか切らざるべきか?
標準治療  シンプルには語れないほど複雑

手術を受ける前にはどんな準備が必要?
禁煙 肥満の解消(時間・出血リスク)

余命
生存期間中央値を余命と呼ぶのが一般的 
     ~ 傾向に過ぎない

がんは予防できるのか
 自ら意識して発症リスクを下げられるものとそうでないもの
    とがある

人間ドックと自治体健診 どちらを受けるのがいい?
人間ドックは
     「結果的に不要な検査や治療を受けるリスクがある」

胃カメラとバリウム どちらをうけるのがいい?
どちらでも 
    筆者は胃カメラ 一度で済み、悔やむことがない

健診で腫瘍マーカー検査を受けた方がいい?
欠点
     - 初期の段階で異常値になることはほとんどない
腫瘍マーカー
     「専門家の指示に従って必要なシチュエーションのみ測定す
      べきもの」

膵臓がんはなぜたちが悪いのか?
見つけるのが難しい
      - 他のサインに比べて「症状が出にくい」
再発が多い
      - 手術時に目に見えないレベルのがんの転移が起こって
       いるケースが多い
 ~ 血流に乗りやすい リンパ節に転移しやすい

  免疫療法はがんに効く魔法の治療?
本庶佑 2018ノーベル生理学医学賞
      PD-1 →「ニホルマブ(オブジーボ)」
  がん細胞がわたしたちの免疫にブレーキを掛け自らが排
      除されるのを防いでいる
ポイント 
      ① 名前に注意
② まだ効果が期待できない癌腫は多い(限られる)
③ 効く人と効かない人がいる15~25%
④ 特有の副作用がある



◇いざというとき
救急車を呼ぶべきか迷ったらどうする?
軽症での救急車の利用が多い(約半数)
      ① 市町村の救急相談窓口 「♯7119」
② 消防庁「全国版 救急受診アプリ『Q助』」
③ 消防庁「救急車利用リーフレット」



◇薬の知識
先発品とジェネリック どちらがいい?
ジェネリックは安いが全く同じというわけではない

生活習慣病の薬は一度飲み始めるとやめられないのか?
恐ろしさ 「特に症状がないまま徐々に蝕まれていく」
    「中止できる可能性もある」


<以下略> 







☆「一人恐怖に強迫される若者たち-彼らは,ケータイを介して常時接続しあい,互いの存在を確認しあっている」 土井隆義 筑波大学大学院人文社会科学研突科教授 『月刊少年育成』2009.2③【再掲載 2016.7】

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3.同質的な仲間で閉じた世界

 多様性の時代には、あらゆる価値項目が等価に並び、従来のような序
列性が失われる。



 知識や能力にも明確な優劣の基準が見出せないから、自己に評価を下
す相手は、超越的な他者ではなく、自分と対等な他者になる。


 仲間集団からは階層性が失われ、若者たちは互いに対等な立場で評価
を下しあおうとする。


 「上から目線」を彼らが極端に嫌悪するのもそのためだろう。


 また、仲間内の評価だけではなく、大人から受ける評価についても、
メンタルには対等な他者からのものと感受されるようになる。


 こうして、たとえば学校においても、教師と生徒は対等だという意識
が広まっていく。


 この地平に、抑圧的な大人という敵はもはや存在しえない。




 若者たちのあいだに共通の敵が想定されていれば、彼らの関心の眼差
しはみな一様にそちらへ向けられるから、自分たちの人間関係のあり方
それ自体がクローズアップされることはさほど多くない。


 しかし、そのような共通の敵を見失った世界では、その抑圧に対する
反動形成として共有された対抗文化もまた衰退していく。


 かくして、若者たちのあいだに共通の関心事は成立しづらくなり、そ
の眼差しが注がれる対象も外部には見出せなくなっていく。


 共有された眼差しの対象として最後に残されるのは、互いの関係性そ
れ自体である。


 ところが、そこで営まれる関係性とは、自らの肯定感を維持していく
ために唯一の基盤となってくれるものである。


 もはや一人で立つことが困難になった自分にとって唯一の支えとなっ
てくれるものである。


 だから、そこでは、できるだけ自己承認を得やすい同質的な他者が求
められがちになってしまう。



 前回も指摘したように、あらかじめ客観的な評価の物差しがそこに存
在するわけではなく、他者がどのような反応を示すかは前もって予想し
づらいから、人間関係にも安全パイが求められ、できるだけ同質の人間
だけと結びつこうとするのである。



 他方、異質な人間とは、適度な距離をもって付き合ったり、あるいは
対決を試みたりするのではなく、そもそも最初から認識対象の圏外へと
押し出してしまおうとする。


 自分の内部に確固たる肯定感の基盤があって自己が安定していれば、
異質な人間とも接触を保ちつづけ、場合によっては対立を表明すること
もできよう。


 しかし、いまはその基盤を自分の内部にもちえず、入閣関係に対して
依存的になっているために、そこに立ち現われる異質な他者は、自己肯
定感の基盤を根底から揺さぶってしまうのである。


 このような事情を鑑みれば、自分にとって異質な人間を認識の圏外へ
と追いやり、同質な相手だけと接続しあおうとする今日の若者たちの心
性は、一般によく言われるようなケータイの普及によって広まった現象
ではない。


 しかし、そのような志向を示す人たちにとって、ケータイを端末とす
るネット環境が、きわめて好都合な世界であることは事実だろう。


 ケータイのおかげで、いまや私たちは、いつどこにいても、自分が繋
がりたい相手だけと即座に繋がりあうことができるようになっているか
らである。



 現在のようなネット環境がととのう以前は、時間と空間を隔てた相手
とコミュニケーションをとるための手段がかなり限られていた。


 理想の相手と繋がりあうためには、自分にとって不都合な人間とのコ
ミュニケーションも途中で経由しなければならなかった。

 たとえば、中学時代の私などは、ガールフレンドの自宅へ電話をかけ
るとき、


「あの怖そうな父親が出たらどうしよう」


と緊張しながらダイヤルを回したものである。


 自分にとって心地よい人間関係を築くためには、同時に不都合な人間
とも否応なく付き合わざるをえなかった。



 しかし、近年は、異質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに
繋がりあうことを技術的に可能にしたネットという革新的なシステムが、
逆に、同質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに繋がりあうこ
とを容易にする手段として、実質的には機能するようになっている。


 ネット空間へと聞かれたケータイの小さな窓を覗き込むことで、面倒
で不都合な人間とはいっさい触れ合うことなく、自分にとって心地よい
相手だけと即座に人間関係を築くことができるようになっている。


 たとえば、近年の若者たちのあいだでは、地元つながりによる人間関
係への依存が強まっている。


 高校へ進学したり就職したりして生活圏が拡大し、雑多な人間と付き
合わざるをえなくなった場合でも、中学時代までの人間関係をそのまま
ずっと緊密に保ち、その地元つながりを中心に日常生活を営もうとする
傾向が強まっている。


 時間や場所や相手の都合を気にせずに互いに繋がりあえるケータイ・
メールを駆使することで、それが実際に容易になっているのである。



 では、ケータイという文明の利器を駆使することで、今日の若者たち
は一人恐怖から解放されているのだろうか。


 前回も述べたように、けっしてそうではない。


 同質な人間との常時接続を可能にしてくれるケータイは、一人恐怖を
解消してくれる便利なツールのように見えて、じつはそのように機能し
てはいない。


 ケータイ自体はニュートラルな装置だから、使われ方しだいで、逆に
一人恐怖を煽るツールとしても機能しうる。


 じっさい、秋葉原で事件を起こした青年にとって、ケータイは自己の
疎外感を強めるツールヘと変貌してしまっていた。

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「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社  2015年 ⑦  /「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ⑤【再掲載 2016.10】 [読書記録 教育]

今日は10月27日、日曜日です。


今回は、10月24日に続いて、毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 7回目です。


少年育成についての話です。


出版社の案内には、

「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「少年院は刑務所より甘いわけではない。刑務所は時間刑、少年院は
矯正教育の場」


・「自分の実に責任が及ばない匿名で人に汚い言葉を投げつけ、個人情
報をまき散らす人々が正義を語る。彼らが罵倒する『サヨクが守ろ
うとする人権』はどちらかと言えば彼らを守る権利にほかならない。
それなのに、なぜか彼らは保守政治家や検察の傍らに座り、自分が
犯罪者を断罪する立場にあると勘違いしているようだ。」


・「国家は『人を殺す権利は国家にだけある』と主張したがっている。
法律に基づけば、死刑や戦争によって人を死なしめることができ
  る。『しかし、国民は勝手に暴力を使ってはいけない』-この広報
  のため警察もマスメディアも司法も‥」




もう一つ、再掲載になりますが、橋本治さんは
「ハシモト式 古典入門」⑤を載せます。





☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑦

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◇佐世保の君に送る手紙(1)

□天国から地獄へ
  2012年秋 
    サンデー毎日で「のぞみ」漫画

  魚をおいしく感じない
~ 別府市 K医師
     「宮本常一を歩く」の愛読者が大学病院を紹介してくれた

  告知 ステージ4B 余命6か月 
    「ひと月後に死んでもおかしくない」

がんに名前をつける

死を見つめる部屋で



□最高裁に乗り込む
  2014.8.14 12:46  
    井垣康弘さん、片山徒有さん、新合修さんと家庭局局長室へ
  エリート裁判官 
    馬渡(もうたい)直史第一課長を前に養蜂書を読み上げた
    「少年問題ネットワーク」の要望書を馬渡課長に手渡した

  「少年問題ネットワーク」2001年夏
逆送事件では詳しい少年調査票は要らない?
      家裁の少年審判機能を弱体化させ冷え冷えしたもの変えた
     ようだ
    → 2014.8.1話題に

  要望書を作る    
1 安易に逆送を選択せず徹底的な調査を要望する
2 裁判員裁判に掛けることは避けるように要望する
3 多様な処置の道を用意することを要望する
4 ‥
2014.8.14 13:00提出
 → 馬渡課長の
       「不快でたまらないのを無理に押さえ込んでいる」態度

記者会見とネット炎上  誹謗中傷
   「名無しさん」たちの大いなる誤解
→ 少年院は刑務所より甘いわけではない。刑務所は時間刑、
     少年院は矯正教育の場


コンピュータの中に真実はない
  ◎ 自分の実に責任が及ばない匿名で人に汚い言葉を投げつけ、
    個人情報をまき散らす人々が正義を語る。彼らが罵倒する「サ
    ヨクが守ろうとする人権」はどちらかと言えば彼らを守る権利
    にほかならない。それなのに、なぜか彼らは保守政治家や検察
    の傍らに座り、自分が犯罪者を断罪する立場にあると勘違いし
    ているようだ。

◎ 国家は「人を殺す権利は国家にだけある」と主張したがって
    いる。法律に基づけば、死刑や戦争によって人を死なしめるこ
    とができる。
     「しかし、国民は勝手に暴力を使ってはいけない」
      この広報のため警察もマスメディアも司法も!     

   ◎コンピュータの前を離れて、裁判の傍聴をしてみればよいのに







☆「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ⑤【再掲載 2016.10】

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◇どうしておじさんは「随筆」が好きか
「元禄御畳奉行の日記」をうらやましがる中国文学の研究者
江戸時代
      「畳課の課長さんが書いた日記」がベストセラーに
  中国にはない 
    漢文だけで分かりやすい表現はできない
 「漢字の量」と「漢字の難しさ」
      - 気楽な日記は生まれない
→ 19世紀 阿片戦争後 簡単な文章に
   ◎ 日本にはシンプルな生活記録がある


◇日本は随筆の国
  「書き下し文」がなかったら
   おじさんたちも「漢文+ひらがな」主流に
  リラックスして書いた


◇カタカナだらけの「今昔物語集」
「説話文学」はインテリの文学
   説話は民衆そのものでも説話文学はインテリのもの
   - 今昔物語集 「漢字+カタカナ」
  『今昔物語集』はカタカナが読みにくい
    『今昔物語集』を有名にしたのは芥川龍之介 
       - 今昔に題材を取る
「和漢混淆文」とは?
『今昔物語集』の文体は「漢文の書き下し文」
    - 和文体と漢字の書き下し文がドッキングしてできあがった
     和漢混淆文
読みやすい和文体


◇ひらがなで書かれた「物語文体」は漫画みたいなもの
「ひらがなばかり」でも読みやすい『竹取物語』
- 日本語の文章だから自然で分かりやすい
『源氏物語』が読みにくいわけ
  「和文体」は「シンプルな内容」に相応しい
     『源氏物語』複雑な内容をどこで切れるか分からない和文体
    で書いている 
  - 子どもが複雑な話をしているのと同様
   ① 主語が抜けている
② ひらがなが多い
③ 句読点がない - 平気で長い文章
※ 句読点は漢文を読むためのもの
  簡単な文章で複雑な内容を書いている
『源氏物語』は複雑な少女漫画
  ひらがなの物語を馬鹿にする光源氏
     天下一の教養人は漫画なんて読まない
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「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ③ /「授業づくりをささえる」石井順治 評論社 1999年 ①【再掲載 2016.1】 [読書記録 一般]

今日は10月26日土曜日です。



今回は、10月22日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介 3回目です。


出版社の案内には、


「ギモン1   本を読む人は本当に減っている?
 ギモン2   売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
  出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
 不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
 日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
 変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
 を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
  本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
 取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
  著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
 多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
 『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「かつて岩波書店・新書の想定読者は大学生と小中教員だった」


・「書店がショールーム化。ショールーム化は家電量販店も」


・「今進んでいるのはミドルクラス書店の危機」


・「取り次ぎの扱い部数は減り出版社も初版部数を減らした」



もう一つ、再掲載になりますが、石井順治さんの
「授業づくりをささえる」①を載せます。




☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ③

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◇「街の本屋」は40年間むしられっぱなし

街の本屋の「黄金時代」
   1960年代後半~1970年代末
    = 百科事典や文学全集が売れた時代
◎かつて岩波書店・新書の想定読者は大学生と小中教員だった
   書店の黄金時代


コンビニに雑誌を奪われた


郊外型書店に若者を奪われた


 新古書店にベストセラーを奪われた
   ブックオフの登場 
     既刊はブックオフの方が…


メガストアが地引き網のように客を奪う


そしてアマゾンの上陸
◎ 書店のショールーム化 
   ショールーム化は家電量販店も


辞書や地図は電子の時代に


 新たな業態にヒントがある
セブンイレブン「街の本屋」キャンペーン
     コーヒー無料引換券


 読者にとってのメリットは何か
   新古併売
   奪われたものは奪い返せばいい 
   読者にとってよりよいものになれば… 




◇「中くらいの本屋」の危機
 海文堂書店閉店の衝撃
神戸市元町 海文堂書店 2013夏閉店 
   売り上げ不振から


 老舗書店の閉店相次ぐ
アテネ書房 リーブルなにわ(札幌市) 
   冨士書房(高知市)-外商専門に 
   くすみ書房(札幌市)も一時危機に
   ◎ 今進んでいるのはミドルクラス書店の危機


 初版部数の低下と配本されない書店の増加
   取り次ぎの総量規制 
   → 取り次ぎの扱い部数は減り出版社も初版部数を減らした


 過疎化と商店街の崩壊  
賑わいがまだら状態に


我が子に苦労をさせたくない
書店の転廃業
    ~ 借金を抱えることはない


 本屋は儲からない商売
「新宿で85年本を売ること」田辺茂一 元薪炭問屋
     1950年松原○が紀伊國屋に入った


 洋書の輸入と大学への外商 
大学 図書館と教員


 家賃と本の販売マージン
マージン率 22%ぐらい  家賃は売り上げの10%
   本屋にとって店舗は足かせ
マージン率 
     衣料・身のまわり 39.3%  
     飲食料品 28.7%  
     小売業全体 27%
     自動車・自転車 15~20%
   紀伊國屋書店 
     国内64店 海外25店 直営のみ 
     店先600億 外商480億




◇電子〇〇と出版界  
売り上げ1000億円 
   シェア1割
日本1割 アメリカ3割
ソニー リブリエ リーダー アマゾン キンドル 楽天のコボ
     青空文庫


 「三位一体」ではいられない 
   出版社・取次・書店


 バーゲンセールという未知の世界へ 
「定価」がない  
   「絶版マンガ図書館」サイトの広告収入


普及には100年掛かるけれども


 カーナビと地図、電子辞書と紙の辞書


 いつでもどこでも買える







☆「授業づくりをささえる」石井順治 評論社 1999年 ①【再掲載 2016.1】

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◇はじめに
教師
   … 子供との豊かな世界に希望をつなぎ授業づくり
教師としての使命感・誇り
  … 教師たちの営みがつなぎあえているかどうか
指導力をつけたいという願いは切実
     自分の授業づくりに寄り添い親身になってささえてくれる研
    修の場があり、仲間がいたらどんなに良いか!
 指導主事
    ◎「私の授業づくりから私たちの授業作りへの転換」


<指導主事の仕事を通して(-石井氏)>
◇指導主事の役目
広範で広い知識を得る時間を確保することはかなり難しい


◇実践者の目線で見えたもの
  「私だったら」からの脱却 
     「私だったら」 = 功罪のバランス

  子供を見る目への疑問 
    内側から子供を見る目 
      = 子供を理解し寄り添う
   その子の心の中に飛び込み、少しでもその子を好きになること
    - その子の事実と正面から向かい合うこと
   ◎「子供、かつての自分自身の体験を失敗も含めて語る」
 
  若い人の授業 
   ・ まず子供の考えのすばらしさを感知し、それを受け止めよう
    とする姿勢
   ・ 謙虚さと笑顔 
  - 大切なのは まず子供との心のふれあい


◇授業づくりを支える
  ビデオ映像を活用した授業改造への援助
   ・教えたいことにとらわれない
「教えたい焦り」 
      → いい発言にのっていく勇気・決断
   子供から生まれるのを待ち生まれたものの中からきらめく宝
    石のような読みを発見する

  T先生への手紙
   「つぶやき」と「おしゃべり」との違い
- 最も大切なのは聴いてくれる友達にどれだけの気配りを持っ
    ているか
= ◎ 聴ける子供を育てる

  研修委員長を支える
   はっきりとした方針
「本年度は『聞く』と『一人学習』を学校全体で取り組む」
  - 学年の意見を良く聞いて取り入れ整理する
        整理方向付けのリーダーシップ

 研修会での(石井氏)助言
   ①子供に対する信頼と発問の的確さ 
②書き込みを土台にしてみんなで読み合う授業
③授業の中の子供を守り、生かすこと
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山折哲雄さんはこんなことを 23-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (2) /「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」岩波書店 1992年 ②【2016.5】 [読書記録 宗教]

今日は10月25日金曜日です。


今回は、10月15日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介23回目、
「宗教の話」の紹介 2回目です。

出版社の案内には、


「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
 件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
 蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバー
ホールの必要に迫られている」


・「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
論によって変換すべき時代を迎えようとしている」


・「文明の対立、衝突は宗教の要因が大」



もう一つ、再掲載になりますが、岩波書店の
「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」
を載せます。



☆山折哲雄さんはこんなことを 23-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (2)

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◇日本宗教の終末元年
現代の隠れキリシタン
    角を矯めて牛を殺す

今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバーホー
ルの必要に迫られている

 

◇「強い歴史」と「弱い歴史」
爆発する宗教と萎縮する宗教

レヴィ=ストロース 
    弱い歴史 ○年○月○日 伝統的歴史 
強い歴史 ○万年○千年 宗教と民族

 「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
  論によって変換すべき時代を迎えようとしている」
・「超国家主義」と宗教の連関の問題
    ・一向一揆における宗教と政治のテーマ
 


◇日蓮イデオロギーと超国家主義
  日蓮 インターナショナル構想 
法華経を信じないと「内乱」「外敵の進入」「立正安国論」
 - 幕府批判 伊豆流刑
1 辺境 
     - 中心の軸と逆回転 
2 外圧 
     - 内乱 自己認識
 


◇「国家改造」計画とハルマゲドン
法華経至上主義
     1930年代 超国家イデオロギー
北一輝 1920 日本改造法案 日蓮主義
大川周明
井上昭  日蓮宗 血盟団 一人一殺主義
石原完爾 日蓮宗 満州事変推進
  
 「日本という辺境国家を宇宙の中心に擬する世界戦略を持ち欧州列強
  という名のインターナショナルな外圧攻勢をテコにして内乱状態を
  作り出し国家改造の運動につなげようとした」
→ 麻原教祖の国家改造計画 ハルマゲドン
 


◇一向一揆とオウム真理教事件
  勝俣鎮夫「一揆」岩波
一揆 
     -「一味神水」の手続きにより「一味同心」の連帯を作り出
      す人々の集団。しかし一向一揆皆無

天正八年(1580)石山本願寺 石山炎上退去
幟 「進者,往生極楽,退者,無間地獄」安芸門徒
 ◎ 往生か堕地獄かの二者択一 負の二者択一

  1993年S.ハンチントン(ハーバード大)
    「文明の衝突」-7文明
西欧 儒教 日本 イスラム ヒンズー スラブ ラテンアメリカ 
→ 対立、衝突は宗教要因が大
 





☆「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」岩波書店 1992年 ②【2016.5】

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◇式の立て方の授業を批評する
 電卓を使った授業

  カッコが先か乗除が先か
    カッコの必要性を考えさせる 
    買い物 = 千円札からの引き算

  電卓はいつも正しいか
 「答えが出ると安心して確かめをしない」問題

  スーパーの人
 「消費税が入ってから子供たちがついに計算を捨てた」
 
  教師根性の戦い
    「だいたい」でいいか? 
    授業に於ける間違いの効果
 
  学級風土の中の教師像
  キャッチボールのリズムが日本では感じられない
 教師の二つのタイプ
     ① 端正なタイプ=端正タイプ
   ② 出しゃばって子供を操るタイプ=強引タイプ
 
  ベテラン教師の壁
 教員歴17年 東大に派遣生としての経験
    強引タイプと端正タイプ
 エイジング(加齢)の問題もある
      教師の追跡調査も必要になる
       - 適当にいい加減なところもほしい
「適当ないい加減さ」
    情熱だけでやっていると問題がいっぱいになる
    ◎ 自分の側のゆとりのなさを結局子供に押しつけているので
     はないか
 
  お金を使う経験がほしい
 買い物ごっこが有効なのは過去の話になってきた
 消費税が入ったらますます分からなくなっている
    「おかしいと思ったとき電卓を置いて筆算をする子が一人もい
     なかった」
 
  電卓教育の可能性
「宿題では電卓を使っている」



◇「折り紙」で算数を学ぶ 山野下とよ子
  折り紙分数

  割合分数と量分数
   量分数は日常では殆ど使われない = 小数が使われる
    日本では倍や割合を表す割合分数ばかり 
     → 子供たちはイメージを掴みづらい
 
  紙芝居を取れ入れての問題作り

  授業を振り返って
 子供たちと共に授業を創る
楽しさ、面白さ、辛抱を共に共鳴しあえる授業
 紙芝居の面白さをもう一度
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「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑥ /『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ⑦【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]

今日は10月24日、木曜日です。


今回は、10月21日に続いて毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 6回目です。


朝ドラで話題となった家庭裁判所を思い出しました。



出版社の案内には、

「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「大人が押しつけてくる枠組みに抵抗」


・「きっかけはゲームセンター経営者高橋さんの言葉。「‥あんたはこ
んな世界に住む人じゃないよ。もったいないから表の世界に行き』」


・「高校を中退したが、友だちが大学生になったことに刺激を受け、
1995年1月に呉服屋のおじさんに挨拶に行き教わった」


もう一つ、再掲載になりますが、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」⑦を載せます。
わたしは、読むと心がスッキリとします。



☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑥

◇少年鑑別所からの大学進学請け負います  
  - 学習塾フジゼミ社長 藤岡克義

□額に傷持つ学習塾経営者
   非行後、立ち直り、塾を開いている
藤岡克義 広島県福山市 フジゼミ 
     大検を経て大学受験 → 大手ゼネコン


□「ちっちゃな頃から悪ガキで」
1975年広島県福山市隣の新市町生 
     父は小さな繊維問屋
   頭のよく回るガキ大将 
     5年生で同級生の子分を連れて他校に遠征
岡山県私立中学校に受験入学
中2の秋 同級生と喧嘩して放校処分


□喫煙室のある中学校へ
   福山市のど真ん中C中学校 
     母とアパートで二人暮らし
3年生で授業ボイコット 
     タバコ、バイク、カツアゲ、喧嘩


□家庭裁判所へ、そして追放
   カツアゲがばれ警察へ 
    → 家裁  審判不開始
C中学校卒業式にボンタン姿 
    → 島根県のG高校 
      ひと月で停学 → 退学
   父 「もう家には戻ってくるな」
     「学校が嫌なら働け」
→ 東京 茅場町の伯母の家に居候 
          倉庫の仕事
〇1991年大晦日まで働き、実家に泣き落としを入れ福山
       に戻る


□人生最悪の年
   1992.3.23 
    友人からドライブに誘われた
     - 盗んだトヨタのカムリ 
午後10時自宅近くで乗り込み4人が交互に運転
     - 無免許
→ 事故 骨折し右眼視力を失った


□大事故の後
 大人が押しつけてくる枠組みに抵抗
事故のため入退院を繰り返す  
     高校は留年 → 退学
   ブラブラと自宅で夜型の生活
→ 翌春からゲーム喫茶の店長 60代女性に雇われて


□「表の世界へ行きなさい」
   店長になる 
     1993年5月(17歳)から → 努力して月収が120万円にも
   経営者 高橋さん
「‥あんたはこんな世界に住む人じゃないよ。もったいないか
     ら、表の世界に行き」
  ◎ 友だちが大学生になったことに刺激を受け、1995年1月に呉
   服屋のおじさんに挨拶に行き教わった


□呉服屋での猛勉強
   中学の内容を 
     3~6月   7月から高校の内容 
→ 翌年、法政大、國學院大、東海大を受験し、 
     國學院大と東海大に合格


□すばらしき大学生活
   20歳(1996)春 國學院大経済学部
大学2年4月 
      ~ 岩國哲人ゼミ 大学4年ゼミのリーダーに
   大手ゼネコン大林組に入社


□一流企業から学習塾への転身
    2004年 3LDK家賃4万円のマンションを借り、
        学習塾フジゼミを立ち上げた


□学力急上昇の方法


□フジゼミの存在がもつ意味
 ◎「フジゼミは日本社会の非行少年への見方を変えるすごい場所」   


□フジゼミOBと会う  
   這い上がった動機





☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ⑦【再掲載 2016.4】

1.JPG

◇ルールを守るとはどういうことか
□ルールとは人を活かすもの 
 ルールは「人に仕えるもの」であり「人を活かすもの」でなけれ
  ばならない
   基準は「一番役に立ち お互いを大切にし合いいちばん快適でい
  られるもの」
   = 中立   

□あえてルールに背を向けたイエスの教え      
  当時のルール 
    民衆をコントロールするための道具に過ぎない

□欲を満たすためのルールから人を活かすためのルールへ
 律法学者が「ダブル・バウンディング」でイエスを陥れようとす
  る自らのビジョンに向かって生きるための表現法
〇ルール破り 
    無意識のうちに「人のことはどうでもいい」という考えが根付
   いているから
- 根の部分の人のつながりを自ら断ち切りエゴだけで生きている
  〇ルール違反は自分も他者も大切にしない愚かな行為
   本当のマナーとは真の意味でゆたかな人生を歩むための人々の
   行動面におけるよりよく生きるための表現法


◇テロや戦争が避けられない本当の理由
□見える世界に価値を置けば必然的に争いに向かう
戦は「人間のエゴ」の象徴
= 人間がドゥーイングの世界にエネルギーを注ぎすぎた最たる結果
    見えるものにだけエネルギーを注ぎ続けると,このように人間
   関係も自然環境も破壊され内なる大切な物を失っていく。
   ドゥーイングとビーイングのバランスが大きく崩れたとき,文
   化は頽廃し破滅へと向かう
  ◎「変わらないもの」に目を向ける
    社会をよくするのは一人一人の個人
※ 自分のエゴをくすぐるような誘惑だらけの海の中で、一人一人
   が誘惑と戦い成長するための課題を与えられている

□聖書の「荒れ野での試み」にみる三つの誘惑
〇3つの誘惑 
    ① 物欲 
   ② 成功欲 
③ 権勢欲
〇イエスの33年 
  ①30年 貧しい大工の子
  ② 3年 社会にあらわれ人々に教えを説いた
  〇40日間の断食 物欲 
成功欲 - 他の人に仕えるものになる・決意
  権勢欲

□見えない世界3つの平等 
  ① 死ぬこと 
  ② どの人も完璧ではない 
③ 毎日生かされている

□個性を活かし合うための人間学「エニアグラム」
エニアグラム 
   = エニア「九」 + グラム「図」 
   = 九つの図    
 原則
  「人間の本質は九つに分類でき,九つの賜の一つを一人一人もらっ
   て生まれてくる」
  = 性格をつくる根っこが同じ

□九つの賜物とは何か?
  タイプ
    Ⅰ 完全でありたい人
    Ⅱ 人の助けになりたい人
    Ⅲ 成功を追い求める人      天性のリーダー
   Ⅳ 特別な存在であろうとする人 文学・芸術
    Ⅴ 知性を得て観察する人     研究者タイプ 
   Ⅵ 安全を求めて慎重に行動する人 秩序正しく
   Ⅶ 楽しさを求めて計画する人
   Ⅷ 強さを求めて自己主張する人
   Ⅸ 調和と平和を願う人

□「たまごっち」が大流行したわけ

□すべての人が幸せを願うシスターのように
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「今さら聞けない特別支援教育Q&A」青山新吾 明治図書 2015年 /「違和感から始まる社会学」好井裕明 光文社新書 2014年 ①【再掲載 2015.4】 [読書記録 教育]

今日は10月23日水曜日です。


今回は、青山新吾さんの
「今さら聞けない特別支援教育Q&A」を載せます。



特別支援教育の言葉も聞きなじみがあるようになりました。



出版社の案内には、


「個々の発達障害への対応を学ぶことから、通常学級での取り組みや授
 業のユニバーサルデザインまで。特別支援教育にかかわる内容や専門
 用語について、職員会議や保護者との会話の中で『あれ?』となった
 時に手にとれる、Q&A形式の特別支援教育の基本用語辞典。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「連続性のある多様な学び場を保障するために、個人に必要な『合理
的配慮』が提供されることが必要」


・「すべての学校において医師の診断は必須ではなく、各学校が教育的
ニーズに適し指導や支援を行うことが重要。しかし、医師による診
断は極めて重要な情報である」


・「アセスメントは、いろいろな角度から総合的に子どもを理解するこ
とで、指導・支援のが目的であり、原因追求が目的ではない。子ども
  の教育的ニーズをつかみ、その背景にあるものを解釈、分析すると
  共に、子ども自身の資質や個性、特性及び周りの資源、機能機関、
  施設等を発見していく」



もう一つ、再掲載になりますが、好井裕明さんの
「違和感から始まる社会学」①を載せます。




☆「今さら聞けない特別支援教育Q&A」青山新吾 明治図書 2015年 

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◇インクルーシブ教育システムと特別支援教育との違いは
 「インクルーシブ教育システム」
    障がい者の権利に関する条約第24条 

  多様性の尊重等の強化
    障害あるなし共に学ぶ仕組み

  障害のある者が教育制度一般から排除されないこと

  自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること

  個人に必要な「合理的配慮」が提供されることが必要
    → 連続性のある多様な学び場

 インクルーシブ教育システムと特別支援教育
  特別支援教育を発展させることが必要


◇医師の診断は?
  平成19年4月「特別支援教育の推進について」(通知)
                     文科省初等中等局長通知
◎ 医師の診断は必須ではなく、各学校が教育的ニーズに適した
    指導や支援を行うことが重要 - すべての学校において
   
  ◎ しかし、医師による診断は極めて重要な情報      



◇特別支援が必要な子と躾が不十分な子との区別はできますか
  1 二択と多元 
   ① 二者択一の思考  
    そればかりでよいのか?

  ② 多元的な理解
  アセスメント
       = いろいろな角度から総合的に子どもを理解すること
◎ 指導・支援のためで原因追求が目的ではない
   アセスメント
   子どもの教育的ニーズをつかみ、その背景にあるもの
       を解釈、分析すると共に、子ども自身の資質や個性、特
       性及び周りの資源、機能機関、施設等を発見していく
◎「多元的な理解のもとで子どもたちに合った手だて」のため


  2 これが教師の歩む道
     どんな状況であっても、常に適切な指導と必要な支援を
      心掛けたい






☆「違和感から始まる社会学」好井裕明 光文社新書 2014年 ①【再掲載 2015.4】

[出版社の案内]
スマホを手放せない  私たちの身体は  社会をどう変えるのか?
日常の小さな亀裂から問題を発見し、読み解く力とセンスとは?
思いこみ、決めつけの知に囚われている自分自身をふり返り、日常を
「異なるもの」として見直す。

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◇はじめに
 ある学生の卒論
  「ソーシャルゲームとはゲームの名を借りた集金システム」
 - ゲームによっては新しいステージを楽しむためには曜日・
     時間が限定される
 - ソーシャルゲームが私たちの日常をここまで微細にかつ執
     拗に管理する

 スマホに没入する姿 
  - 「均質で一様で平板な」光景

   「その至便さは『いまここ』でわたしたちが日常をどのように
     生き得るのかをめぐり、多大な犠牲を払った上で初めて得ら
     れるものではないだろうか」

 ◎ 日常をよりリアルでわくわくしたものとしてとらえ直したい


◇日常性をどう考えるか
  映画「生きる力」から考える
黒澤明『生きる』1952 生きる意味

 「生きる」ことの意味とは


  亡命社会学者シュッツの日常生活世界論
  アルフレート・シュッツ 1899~1956
  オーストリア・ウィーン 
        → アメリカ(ナチから逃れて)
昼間は銀行員 夜に社会学研究
  ◎「日常生活-当たり前のように暮らしている世界こそ、探求すべ
    き重要な社会的トピックである」


  人間は「意味を生きる存在」
  ○ ホモ・ルーデンス(遊ぶ) 
    ○ ホモ・エコノミクス(経済活動)
 ○ ホモ・ルーベンス(働く) 
    ○ ホモ・ソシオロジクス(社会学する)


 「至高の現実」としての日常生活、そして「先人達の世界」
ポイントは他者とのつながり
 - 生まれたとき「先人達の世界」があり、そこでの意味が
      蓄積されている
     - その先人達とわたしたちとのつながりの中で、日常生活
      世界ができあがっていく 

  
「彼らの世界」
「いまここ」を中心として無限に広がっていく現在の世界
「彼らの世界」と「直接的な現前の世界」


 「同時代人の世界」と「類型的な知」
典型的なイメージを元にした「同時代人の世界」


 「未来を生きるであろう人々の世界」
環境問題
「いまここ」を生きるわたしたちがもつ未来の「見知らぬ彼ら」
  への責任感の表れ


 「いまここ」というゼロ点
三次元の空間に加え時間や歴史性も含めた四次元座標のゼロ点と
  しての「いまここ」、コミュニケーションのゼロ点
「いまここ」
     → 世界へ立ち向かおうとする
 → 他者と出会いさまざまな現象を作り出す
「いまここ」でわたしがあなたとコミュニケーションすることの重
  要性とは?
- 常に現在進行形


 「電車で化粧 やめなはれ」
電車の中でプライベートの世界
NHKEテレ 
        うた「電車で化粧やめなはれ」ブラックマヨネーズ
  ◎公共的な意味が満ちた空間のはずなのだが


  他者を理解するというリスク
    車内での「距離」
     - 他者を理解するリスク


  純粋なつながり
  術や処方をくして他者を理解しようとする
 - 原点は「いまここ」 
    術 処方 方法 実践知 経験知
- 日常生活がわたしとあなたが出会える場所
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「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ② /「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]

今日は10月22日、火曜日です。



今回は、10月19日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、


「ギモン1   本を読む人は本当に減っている?
 ギモン2   売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
  出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
 不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
 日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
 変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
 を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
  本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
 取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
  著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
 多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
 『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「1947年から毎年行われている毎日新聞『読書世論調査』には大きな
変化はなく、『読書』は健在」


・「読書離れの実態は出版不況であり、そのおおもとは雑誌不況」


・「『所有』から『体験』『消費』への時代に。熱間今日の充実により、
資料として蔵書する必要がなくなった」


・「貧富と二極化、雇用の不安定化により『切りつめなくちゃ』気分が
生まれたこと、新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
ことにより、手っ取り早い『倹約』として本がねらわれた」



もう一つ、再掲載になりますが、和田重良さんの
「心いっぱいに育て」②を載せます。
便利さと引き換えに失ったものについて考えます。




☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ②

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◇活字離れと言われて40年
  活字離れと言われても 1972年から
  国立国会図書館サーチ検索
    直販 ディスカヴァー・トゥエンティワン


  世論調査で「読書」は健在
   毎日新聞「読書世論調査」1947~ 毎年1回
      大きな変化はない


  同じ売り上げで点数倍増
  「体感読書離れ」
       河口幹雄桐蔭横浜大学教授「体感治安悪化」
 売り上げは減っているのに新刊点数だけは増えている


  手間暇2倍という現実
  様々な形で読書推進運動(昔から)


  出版不況は雑誌不況だ
「雑誌不況」
     雑誌売り上げ減 
      → 小さな書店に打撃

 
  雑誌の収入源は広告
  [販売収入+広告収入] が減
総合週刊誌は最盛期の半分以下
「読書離れ」の実態は「出版不況」
- おおもとは「雑誌不況」

 
  新刊書が売れない理由
  読書環境の多様化


  1990年ブックオフ誕生
  ブックオフ
     - 坂本孝(中古ピアノ販売から)
 古本のカジュアル化

 
  「所有」から「体験」「消費」へ
     アマゾン、ヤフオクにより、資料として蔵書する必要がなく
    なった

  
  「借りる」ことが快適になった
  公立図書館      2000年 2013年
  館数   2639館 3248館
貸し出し 5億2357万冊 7億7364万冊
オンライン蔵書目録(OPAC)
          インターネットからも
    課題解決型図書館、ビジネス支援型図書館へと変化 

 
  手っ取り早い「倹約」として狙われる本
  新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
 「切りつめなくちゃ」気分
   二極分化
  雇用の不安定

 
 「いきなり文庫」続く、新書ブーム






☆「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】

[出版社の案内]
大人も子供も共に育つ『同行教育』を実践している、大自然の中のくだ
かけ生活舎の日々の活動の中から見えてくる『生活』のいろいろな思い
を書いてまとめた本。ヘタな教育意識をやめて、イキイキとしたよい生
活を取り戻そう。

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◇正しい答えを要求されて
応答せよ 
   → 返事がないとき
     ◎ 「あのね、完全な答えじゃなくていいんだよ」
    × 「返事をせよ」
   - 学校や家庭で「答える」「正しく答える」ことを徹底して訓
    練した結果、人と人との気持ちの交流に大切な「応ずる」こと
    ができなくなってしまった

  ◎ まず応ずる。そして答える。


◇いろいろなものから学ぶ心
 「人生科」 
    味わう ← よく見てよく聞く
 言葉での理解を捨てたとき、すっと入ってくる

  学びにくい学校 = 教科の学習

  学ばなければ進歩はない 
    自然(=言葉で教えてくれないところ)が一番
    次に知的な欲求 


◇あそびは人間をつくる
生活全体が遊び 
    子どもたちにとっての遊び 
     - 工夫があり創造性があること
   
  くだかけ生活舎
   「規則、年齢、強制のない共同生活」

  大変気に掛かるのは青少年のアルバイト感覚
  = ろくに仕事ができなくても仕事として時間を潰せばお金をも
    らえる
  こんな仕組みが蔓延している社会全体が小さな社会になって
     しまっている。
   → ◎ 大きな夢や理想をもてないちっぽけな社会に!


◇泣きながらでもいい - 劣等感のある子
劣等感ウィルス 
    「弱いまんまでいい」

  テストはゲーム 
    そんなところに人間の価値はない

  ◎ 劣等感を取り込んで行けたら凄い力に


◇夜行性の正体
身体のリズムは地球の自転のリズム
   → 大人がそのリズムを!


◇気晴らしばっかり
気晴らしより打ち込むこと


◇まじめについて
わがままの横行
    
  不平不満は不真面目 
    人間が文明の中で生活していて行き着いたところは何かという
   と、条件に不平不満を言うこと


◇ぼんやり指数
ぼんやり指数ゼロの生活を

  3歳までは ぼんやり指数ゼロ
   → 小・中になると高くなる
- 外からの圧力に動かされそれに慣れてしまうと、その反動と
    してぼんやりしてしまう
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「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑤ /「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑦(最終)【再掲載 2015.9】 [読書記録 教育]

今日は10月21日、月曜日です。


今回は、10月13日に続いて毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 5回目です。


朝ドラで話題となった家庭裁判所を思い出しました。



出版社の案内には、

「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「気持ちは動いているのに,気持ちが表情や的確な言葉に出ない」


・「非行を起こす前に地域社会で抱きとめ受け入れることが大切」


・「どんな子どもも誰かが自分に関心を持つことがうれしい」


・「『みんな自分の子どもと向き合っていない』野口石油会長 野口義弘」



もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」⑦を載せます。




☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑤

◇少年院の世界
□篤志面接の始まり 2003.4 中津少年学院-西崎法一院長
  90分 1対1で対話
       ブルースを聴かせるよう
       気持ちは動いているのに,気持ちが表情や的確な言葉に
      出ない
    
  中津少年学院 
    H級 ハンディキャップ 
        H1はIQ55~80  H2はアスペルガー等
    初等(年齢 10代前半 罪軽く) 中等 特別(再犯者) 医療(精神けが)
    
  般若心経を唱える、「日本霊異記」読み聞かせ等
    感想を見て愛おしくなる
    
  色川武大-阿佐田哲也のコンプレックス                

  ギター指導と「夏色」の試練
    → ウクレレにしたら皆できた
オリジナル曲をつくる そして録音
 ◎ 非行を起こす前に地域社会で抱きとめ受け入れることが大切



◇非行少年を100人雇った男 (株)野口石油会長 野口義弘
□立ち直った少女、どんな少年でも雇う、4回雇い直した子も、親を叱る
  「みんな自分の子どもと向き合っていない」
 ◎ 誰かが自分に関心を持つことがうれしい


□法務省、元非行少年を雇う
  2011年度 家裁に送られた非行少年は約13万5千人
        - 審判不問は7万5千人 55%
45% 6万人が審判 
          不処分24,000人 保護観察23,500人
検察官送致 108人 少年院送致 3500人

保護観察はざっと9万人
    保護観察官約49,000人に割り当て

  ◎ 保護観察の予算は少ない


□曲がり角の保護観察制度
  法務省で保護観察対象少年を雇用 2013.5


□再犯防止のための就労支援
   中島祐司係長と


□営利事業と更生支援は両立するか?
   少年院でウクレレを教えて


□貧しく寂しくても支えられた人生   
ガソリンスタンドが生き残るために


□自分の足で立つ少女





☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑦(最終)【再掲載 2015.9】

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◇聖剣の喪失と新生
  崇徳院の誓い
   崇徳院「大悪魔」と化す 
    古代王朝の終末をプロデュース

後白河院政の下
    源義朝の活躍 
      しかし平清盛が勢力を強める
   義朝の不満 → 平治の乱
義朝は殺され,頼朝は伊豆国へ
清盛の栄華
   ◎「武者の世」 = 怨霊の世 
   怨霊たちがダイナミックに歴史を動かす

  龍宮へ 
崇徳院 1164年 讃岐で亡くなる - 志渡
→ 崇徳と頼長の祟りのすさまじさ
平清盛には崇徳院の怨霊がバック
      しかし天狗として社会を攪乱
安徳天皇入水
   神霊を脇に挟み,宝剣を腰に差して入水 
      鏡は御座船に残された
→ 宝剣の行方知れずに
龍神のものになったと言われている
 宝剣の喪失は妖怪たちの歴史にとって慶賀
   スサノオがヤマタノオロチの尾からとったもの
     安徳天皇は小龍の生まれ変わり
    清盛   - 厳島神社 氏神として
    平家一門 → 龍宮城に
   平家の怨念を鎮めるために「平家物語」
龍を鎮め供養するための物語
    
  新時代 - 宝剣なき時代
    源氏は新たな剣を
     -  破邪の力     


◇狐の逆襲
  清盛,狐に出会う
   平清盛 - 狐に出会ったことが出世の糸目 
    茶根尼天法を修めればよい

  狐と龍神 
    紅 = 狐のシンボリックカラー
  狐の玉 - 如意宝珠
    「稲荷記」 空海が稲荷山に如意宝珠を埋めた
狐と竜神
      稲荷信仰 = 雷神信仰
  
  高貴にして生臭く 
  餅を的にして弓 
     - 餅が白鳥になり山の岩に止まりそこに社
= 伊奈利社の起源
秦氏が稲荷社の神官
    真言密教との結び付く 
  空海が稲荷大明神と東寺の鎮守神
    茶根尼信仰と習合  辰狐王菩薩


◇末法の魅惑
  後鳥羽院の天狗化
    崇徳院「皇を取て民となし,民を皇となさん」 
     - 武者の世は呪われた時代
    承久の乱 1221年 武者の世 後鳥羽院の祟り

  妖霊星の降臨

  悪の宝剣

  霊界のシャドー・キャビネット
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「死ぬまでボケない1分間脳活法」帯津良一 鳴海周平 ワニブックスPLUS 新書 2017年 ①(前) /「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ④【再掲載 2015.6】 [読書記録 一般]

今日は10月20日日曜日です。


今回は、帯津良一さん、鳴海周平さんの
「死ぬまでボケない1分間脳活法」の紹介 1回目(前)です。


出版社の案内には、

「ホリスティック医療の第一人者で、今年81歳になる帯津良一先生の
 超人的なスケジュールと明晰な頭脳を支える秘訣は『からだを動か
 すこと』、『食生活に気をつけること』、『心にいつもときめきを持つ
 こと』の3つです。本書では健康エッセイストの鳴海周平が帯津先
 生に『健脳』のコツをインタビュー。いつでも、どこでも、誰でも、
 簡単に1分間でできる“脳によい習慣”をわかりやすいイラスト満
 載で解説。帯津先生の『1分間気功法』も写真入りで紹介します。」

とあります。


ここにあげらにれている「10」のことを、
頭の中に入れ、実行したい。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「ボケ予防の3つ。1つ目は体を動かすこと、2つ目は食生活に気を
  付けること、3つ目は心にいつもときめきをもつこと」


・「末端を意識する」


・「全身をゆるめる」


・「具だくさんみそ汁」



もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」④を載せます。




☆「死ぬまでボケない1分間脳活法」帯津良一 鳴海周平 ワニブックスPLUS 新書 2017年 ①(前)

1.jpg

◇はじめに
 ボケ予防 3つ 
    ① 体を動かすこと
② 食生活に気を付けること
③ 心にいつもときめきをもつこと(帯津)



◇1分間で建脳になるからだの誂え方
□ 末端を意識する
  1分間、布団の中でスイッチを切り替える
  ① 朝布団の中で手と顔をすりあわせる
両手を10秒すりあわせる
指を一本ずつ3~5回こする 30秒
顔をまんべんなくこする
+ ゆらゆら金魚体操

    ② 夜布団の中で首をマッサージする 
各一分間左右の手で
+ 手あて呼吸法  胸とへその少し下
      1分間、末端を感じて前身を誂える

   ③ 耳を引っ張りながら「あいうべー」と言う
マッサージ10秒 あいうべー50秒
+ 肛門をひきしめながら

    ④ 手と足の指で握手する
一本ずつマッサージ 20秒
握手 +10回ずつ回す 20秒
全体マッサージ 20秒
         + ふくらはぎマッサージ

 
□全身をゆるめる
「老化」は「硬化」
   1分間、普段動かさないところを動かす
  ⑤ ゆっくり8方向を見る
上→右→下→左ほお→右ほお→ななめ 
一分間で左右2回

    ⑥ 口の周りをマッサージする 
口の上 10秒
口の下 10秒
あごの下10秒
+重曹(500mlに3g)で口ゆすぎ 
1分間じっくり丁寧に


□1分間ふにゃふにゃになる
    ⑦ 海の中で揺れるワカメになる
1 肩の力を抜き数回ジャンプ 
2 リラックス 
3 頭の中は真っ白で
+ でんでん太鼓体操 左右20セット


□足腰を丈夫にする
小動きを心掛ける
1分間大腿円状筋を使う
 ⑧ 段差を上り下りする
段差 20~30㎝ 20回
+ 太股上げ足踏み 1分間
+ リズミカルにその場スキップ

1分間でバランス感覚を養う
 ⑨ 片足立ちをする
左右一分間ずつ1日3回(両足で6分)



◇1分間で健脳になる食の整え方
□脳によい食べ物
1分間丁寧に納豆をかき混ぜる
 ⑩ 豆と発酵の力を活用する
頭 - 頭がよくなる 喜ぶ  
体 - からだが喜ぶ 
豊か - 豊かになる 
うれしい - うれしくなる 
登る - 山に登る体力 

世界の五大健康食品(米『ヘルス』2006)
大豆(日本)
レンズ豆(インド)
キムチ(韓国)
ヨーグルト(ギリシャ)
オリーブ油(スペイン)

◎ 具だくさんみそ汁






☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ④【再掲載 2015.6】

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5 基礎学力の保証に向けて
①「教師間での子ども像の共有とそのもとでの協働」
     チームワークによる統一的指導 
    → 線を揃える
       → そのためには莫大な時間を打ち合わせに

   ②「こども一人一人の学びを促進する学級環境・学習集団の成立」
      分からないときに分からないと言える学習集団づくり

   ③「学校での学びと家庭での学びの有機的なリンク」
       家庭学習  
         低学年 1時間  ~  高学年 1時間半
       毎日の国語・算数の復習プリント
     漢字計算ドリル 本読み 自由学習
「習得学習ノート」 = 単元別小冊子
      3パート 
           みんなでやってみよう
           ひとりでやってみよう
           家でやってみよう
         → ◎ 一つのサイクルに
   学習の「見通し」と「振り返り」を継続的に
  布小通塾率15%(経済的要因+必要性)

   ④「基礎学力定着のための指導の徹底」
      少人数教育 - 学年一人ずつ配置「TT」担当教師
a 一クラス単純二分割の授業が頻繁に
   (打ち合わせの周到さ~同じ板書)
b 習熟度別クラス編成も
    「どんどんコース」発展的指導 「コース別学習」
    「じっくりコース」補充的指導
◎ チェックリストをふまえて為される子どもの自己選
        択に委ねられる
       学力格差を縮めるために
    「毎日学習」 昼休み 20分利用 
学年毎で空き教室を利用して行われる毎日学習
  - 自主的にやってくる(給食当番免除)
「放課後学習」週に2回 学年ベース

   ⑤「診断テストによるパフォーマンスの継続的なチェック」
       方針の決定 → 活動の実施 → 結果の総括 
         ◎サイクル重視
   -「配慮を要する子」に対する働きかけ


6 子どもたちのポテンシャルを引き出す - タウンワークス
1996年度 「タウンワークス」
   1年 「遊びの達人」
 2年 「校区探検」
     3年 「福祉ボランティア」
     4年 「仕事」
  5年 「共生と自分史」
  6年 「進路・夢大会」
  6年1学期 ヒロシマへの修学旅行
「いのちの生き方」タウンワークス
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