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「脱 教育ポピュリズム宣言」新堀通也 明治図書 2002年 ① /「マザーネイチャーズトーク」立花隆 新潮社 1996年【再掲載 2014.6】 [読書記録 教育]

今日は10月3日木曜日です。


今回は、新堀通也さんの
「脱 教育ポピュリズム宣言」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「子どもにおもねる大人、叱れない教育の結果、どんな子どもが生まれ
 たか。自己中心主義で甘えが目立ち、耐性喪失。ここから脱出する道
 を示す。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「ポピュリズム、大衆迎合主義の王様は有権者(政治)消費者(経済)
  視聴者(マスコミ)」


・「教育ポピュリズムにより子どもに善悪判断力、自省心、自制力、耐
性が養われない。自己中心主義を当然とされ、『悪貨が良貨を駆逐
する』傾向に。あおりたてるのは、進歩的文化人や各種団体などの
応援団。」


・「教育ポピュリズムにより、『知識無用で教室はただの井戸端会議に
なってしまう』危険にさらされる - 竹内洋(京大)」




もう一つ、再掲載になりますが、立花隆さんの
「マザーネイチャーズトーク」を載せます。




☆「脱 教育ポピュリズム宣言」新堀通也 明治図書 2002年 ①

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◇序・教育ポピュリズムの意味
□脱・教育ポピュリズム宣言
  ポピュリズム = 大衆迎合主義 
王様は有権者(政治)消費者(経済)視聴者(マスコミ)
下から上への迎合が上から下への迎合へ
子どもが王様、宝物、腫れ物

教育ポピュリズム
    許容社会 → 弁護社会 → 謝罪社会 

子どもに善悪判断力、自省心、自制力、耐性が養われない
自己中心主義を当然とする子どもの大衆
「悪貨が良貨を駆逐する」グレシャムの法則
◎ あおりたてるものは
進歩的文化人、各種団体などの応援団
   

□ポピュリズムとは
渡辺恒雄
    「ポピュリズム批判」博文館新社 平成11年
山内昌之(東京大学)
政治における新のエリートの不在は教育における新のエリー
    ト教育の不在の所産である
竹内洋(京大)
教育ポピュリズムにより「知識無用で教室はただの井戸端会議
    になってしまう」危険
「戦後日本の教育が悪平等主義あるいはエセ平等主義を蔓延さ
      せたために、自分の言葉で考えを表現する教養の力を人々か
      ら奪った反面、小利口な受験秀才を生み出した」


□古くて新しい現象
民主主義と繁栄の極にある国は、ポピュリズムと紙一重の危機に
  さらされる運命にある






☆「マザーネイチャーズトーク」立花隆 新潮社 1996年【再掲載 2014.6】
 
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◇河合隼雄 「サル学」
□サルと人間の違い 
  異性間の愛情
   - 夫婦の永続性を何が支えるのか
若いときは性的なものが大切
長年続くと性的な衝動が薄れてきた
- 異性間の愛情が支えている

□サイエンス 
  あるわからなさを別の次元のわからなさに押し上げる作業

□人間は自己破壊能力を持っている 
  自殺 
   - 自己破壊は人間特有なもの
戦争
   - オーバーポピュレーション
- 究極の自己破壊
  核戦争・環境破壊は人類共通の敵

□環境破壊 
  10年前遺伝病 400ぐらい
5~6年前   2500~2600くらい
遺伝因子 環境破壊による突然変異

□先祖さんのおかげ 
  今我々があるのは自分の力でも何でもない
森林面積 日本  66.7%
カナダ 33  %
森は植物+動物  広葉樹林 → 針葉樹林

□森林  
  生産資源 環境資源 国防 
  林野行政削減
   - 森好きな人が首を切られエリート官僚は残る
文化資源

□自然教育 = 美意識の教育
  理科 + 美意識

□博物館  
  展示+収集+研究 ← 日本は展示に重点

□人間はアホウ 
  アホウで賢い  ものすごい失敗をしないと分からない
失敗したから分かる
 


◇日高敏隆 1930生・動物行動学
 エソロジー
   = 動物行動学 
チョウの道
   ~ 明るさに敏感
日本の昆虫学 
    札幌農学校 村松松年  養蚕学
チョウ
    モンシロチョウとスジグロシロチョウ
社会生物学 ソシオバイオロジー

 

◇松井孝典 1946静岡生 惑星科学
  地球上の大気にどうして酸素がたまったか
酸素と反応しないで地球の中に埋没していく炭素
なぜ21%か?
  30%だと森林火災頻繁に
 


◇多田富雄 1934 免疫学
 18世紀末 ジェンナー 種痘から
パストゥール
    「弱体化した病原菌」を注射すれば予防できる
ワクチン → 抗体(抗毒素)
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