山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1) /『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】 [読書記録 宗教]
今日は10月15日火曜日です。
今回は、10月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介22回目、
「宗教の話」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教の権威が失墜した三つの理由 ①仏教の空洞化 ②神道の非宗
教性 ③近代日本知識人の無神論化」
・「明治期の『神仏分離政策』で、『神も仏も』から『神か仏か(キリ
スト教的世界観)』へと変わった。また、戦後『政教分離』がなさ
れた。」
・「明治国家になり神道における宗教性と非宗教性の使い分けが行われ
た。神道の一般化により不徹底な政教分離とキリスト教抜きの西欧
文明の受容がなされたことが、神道への不信・宗教一般への疑惑を
日本人に植え付けた。」
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑧を載せます。
学級崩壊について丁寧に解説された実践的な本だと感じました。
☆山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1)
◇1995年
1月17日 阪神大震災
3月 オウム真理教事件 日本宗教の壊滅的な打撃
宗教の権威が失墜した三つの理由
① 仏教の空洞化
② 神道の非宗教性
現世利益信仰の否定
③ 近代日本知識人の無神論化
「神仏分離」と「政教分離」
明治期 神仏分離政策
神も仏も → 神か仏か(キリスト教的世界観)
戦後 政教分離
◇「万世一系の天皇」
伊藤博文
キリスト教に対抗しうる「国家の機軸」
= 皇室
天照大神がゴッドと対抗しうる
= 伝統神道のキリスト教化
批判をかわす
神道における祭祀と宗教の分離
形式的宗教分離を主張
内村鑑三
日本の大困難は日本人がキリスト教を採用しないでキリスト
教文明を採用したことだ。
「日本の伝統的宗教は抵抗らしい抵抗をせず,むしろその路線
にすりより,尻馬に乗って延命につとめてきた」
「日本には、政治宗教の深刻な対立が我が国においては生じな
かった」
経済活動と宗教倫理の間に緊張と対抗の関係が見られなかった
= 宗教の世俗化
日本の伝統的宗教が徹底的に世俗化していたればこそ日本の近代
化は短時間に効率よく発展した
仏教空洞化
~ 葬式仏教
神道非宗教化
→ ただの傍観者
明治国家の神道・政策的使い分け
神道における宗教性と非宗教性の使い分け
→ 神道への不信・宗教一般への疑惑を日本人に植え付けた
① 神道の一般化による不徹底な政教分離
② キリスト教抜きの西欧文明の受容
宗教原理抜きの近代化の過程
◇政教分離政策の功罪
常識
① 政治と宗教の分離 公私の別
② 聖俗の別
日本
政教分離は原則 教科書通り守ってきた
→ 宗教に対する軽侮の念 人間観の世俗化
☆『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】
[出版社の案内]
現在、現場の多くの先生方はとてもストレスフルな状態にあり、しかも
それを一人で抱え込んで心身の異常をきたしたり、退職を考えている先
生も少なくありません。で は、学級経営について多くのデータと、先
生方にカウンセリングやコンサルテーションをした多くの事例のなかか
ら、学級崩壊の代表的な事例や知見を解説しました
学級崩壊の原因やパターンを明らかにしながら、崩壊初期、中期、末期、
それぞれの段階における具体的な対応の仕方をわかりやすく解説。さら
に、子どもの自己確立の援助と学習・指導をバランスよく行う学級経営
のあり方を提唱
◇教師が活用したいカウンセリング技術
◎ 指導こそがカウンセリングを生かす
1 学級集団全体に指導する
(1)課題を提示する前に,活動するおもしろさや意味を事前に紹介す
る。
(2)子どもが好きではない学習や活動は,その意味や全体との関係を
説明する
(3)学級集団の状態に柔軟に対処する。
(4)指示や発問は短く分かりやすくやってみたくなるように,やれば
できそうなモデルを示して行う。
(5)最初は一つの指示で一つの活動をさせ必ずやり遂げさせる。
(6)努力の過程を具体的に褒める。
(7)褒められているところを他の人に見させる。
(8)単純作業,繰り返しは短時間に。
(9)節目節目で評価の時間を設定し,意味や成長に気付かせる。
(10)一人一人が認められる場面を設定する。
2 子ども個人に指導する
(1)不安に応じる言葉掛け
(2)子どもに合わせる。
(3)褒める。
(4)小さなミスは事務的に指導する。
(5)ミスが続くときは,その原因や対策を言わせる。
(6)要領のいい子はねばり強く頑張っていることを褒めるのを見せる。
(7)投げやりなことには指導を通してビジョンで見せる。
(8)今後の対処の仕方を選ばせる。
(9)馴れ合う子には少し事務的に。
(10)質問して考えさせて指導する。
◇カウンセリング技術
□全体
○ 事前説明
○ 指示・発問は分かりやすく
○ 一つの指示で一事
○ 努力の過程を具体的にほめる
○ ほめられている所を他の子供に見せる
○ 単純作業は短時間に区切る
○ 一人一人が認められる場を設定する
○ 節目で評価
□個人
○ レベルを子供の力に合わせる
○ 指導の中で具体的にほめる
○ 小さなミスは事務的に処理
○ 目立たない子供をほめる
○ 投げやりな子にはビジョンを示す
○ 今後の行動を選ばせる
○ 質問して考えさせて指導する
今回は、10月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介22回目、
「宗教の話」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教の権威が失墜した三つの理由 ①仏教の空洞化 ②神道の非宗
教性 ③近代日本知識人の無神論化」
・「明治期の『神仏分離政策』で、『神も仏も』から『神か仏か(キリ
スト教的世界観)』へと変わった。また、戦後『政教分離』がなさ
れた。」
・「明治国家になり神道における宗教性と非宗教性の使い分けが行われ
た。神道の一般化により不徹底な政教分離とキリスト教抜きの西欧
文明の受容がなされたことが、神道への不信・宗教一般への疑惑を
日本人に植え付けた。」
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑧を載せます。
学級崩壊について丁寧に解説された実践的な本だと感じました。
☆山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1)
◇1995年
1月17日 阪神大震災
3月 オウム真理教事件 日本宗教の壊滅的な打撃
宗教の権威が失墜した三つの理由
① 仏教の空洞化
② 神道の非宗教性
現世利益信仰の否定
③ 近代日本知識人の無神論化
「神仏分離」と「政教分離」
明治期 神仏分離政策
神も仏も → 神か仏か(キリスト教的世界観)
戦後 政教分離
◇「万世一系の天皇」
伊藤博文
キリスト教に対抗しうる「国家の機軸」
= 皇室
天照大神がゴッドと対抗しうる
= 伝統神道のキリスト教化
批判をかわす
神道における祭祀と宗教の分離
形式的宗教分離を主張
内村鑑三
日本の大困難は日本人がキリスト教を採用しないでキリスト
教文明を採用したことだ。
「日本の伝統的宗教は抵抗らしい抵抗をせず,むしろその路線
にすりより,尻馬に乗って延命につとめてきた」
「日本には、政治宗教の深刻な対立が我が国においては生じな
かった」
経済活動と宗教倫理の間に緊張と対抗の関係が見られなかった
= 宗教の世俗化
日本の伝統的宗教が徹底的に世俗化していたればこそ日本の近代
化は短時間に効率よく発展した
仏教空洞化
~ 葬式仏教
神道非宗教化
→ ただの傍観者
明治国家の神道・政策的使い分け
神道における宗教性と非宗教性の使い分け
→ 神道への不信・宗教一般への疑惑を日本人に植え付けた
① 神道の一般化による不徹底な政教分離
② キリスト教抜きの西欧文明の受容
宗教原理抜きの近代化の過程
◇政教分離政策の功罪
常識
① 政治と宗教の分離 公私の別
② 聖俗の別
日本
政教分離は原則 教科書通り守ってきた
→ 宗教に対する軽侮の念 人間観の世俗化
☆『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】
[出版社の案内]
現在、現場の多くの先生方はとてもストレスフルな状態にあり、しかも
それを一人で抱え込んで心身の異常をきたしたり、退職を考えている先
生も少なくありません。で は、学級経営について多くのデータと、先
生方にカウンセリングやコンサルテーションをした多くの事例のなかか
ら、学級崩壊の代表的な事例や知見を解説しました
学級崩壊の原因やパターンを明らかにしながら、崩壊初期、中期、末期、
それぞれの段階における具体的な対応の仕方をわかりやすく解説。さら
に、子どもの自己確立の援助と学習・指導をバランスよく行う学級経営
のあり方を提唱
◇教師が活用したいカウンセリング技術
◎ 指導こそがカウンセリングを生かす
1 学級集団全体に指導する
(1)課題を提示する前に,活動するおもしろさや意味を事前に紹介す
る。
(2)子どもが好きではない学習や活動は,その意味や全体との関係を
説明する
(3)学級集団の状態に柔軟に対処する。
(4)指示や発問は短く分かりやすくやってみたくなるように,やれば
できそうなモデルを示して行う。
(5)最初は一つの指示で一つの活動をさせ必ずやり遂げさせる。
(6)努力の過程を具体的に褒める。
(7)褒められているところを他の人に見させる。
(8)単純作業,繰り返しは短時間に。
(9)節目節目で評価の時間を設定し,意味や成長に気付かせる。
(10)一人一人が認められる場面を設定する。
2 子ども個人に指導する
(1)不安に応じる言葉掛け
(2)子どもに合わせる。
(3)褒める。
(4)小さなミスは事務的に指導する。
(5)ミスが続くときは,その原因や対策を言わせる。
(6)要領のいい子はねばり強く頑張っていることを褒めるのを見せる。
(7)投げやりなことには指導を通してビジョンで見せる。
(8)今後の対処の仕方を選ばせる。
(9)馴れ合う子には少し事務的に。
(10)質問して考えさせて指導する。
◇カウンセリング技術
□全体
○ 事前説明
○ 指示・発問は分かりやすく
○ 一つの指示で一事
○ 努力の過程を具体的にほめる
○ ほめられている所を他の子供に見せる
○ 単純作業は短時間に区切る
○ 一人一人が認められる場を設定する
○ 節目で評価
□個人
○ レベルを子供の力に合わせる
○ 指導の中で具体的にほめる
○ 小さなミスは事務的に処理
○ 目立たない子供をほめる
○ 投げやりな子にはビジョンを示す
○ 今後の行動を選ばせる
○ 質問して考えさせて指導する