「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ② /「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 一般]
今日は10月22日、火曜日です。
今回は、10月19日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「ギモン1 本を読む人は本当に減っている?
ギモン2 売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1947年から毎年行われている毎日新聞『読書世論調査』には大きな
変化はなく、『読書』は健在」
・「読書離れの実態は出版不況であり、そのおおもとは雑誌不況」
・「『所有』から『体験』『消費』への時代に。熱間今日の充実により、
資料として蔵書する必要がなくなった」
・「貧富と二極化、雇用の不安定化により『切りつめなくちゃ』気分が
生まれたこと、新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
ことにより、手っ取り早い『倹約』として本がねらわれた」
もう一つ、再掲載になりますが、和田重良さんの
「心いっぱいに育て」②を載せます。
便利さと引き換えに失ったものについて考えます。
☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ②
◇活字離れと言われて40年
活字離れと言われても 1972年から
国立国会図書館サーチ検索
直販 ディスカヴァー・トゥエンティワン
世論調査で「読書」は健在
毎日新聞「読書世論調査」1947~ 毎年1回
大きな変化はない
同じ売り上げで点数倍増
「体感読書離れ」
河口幹雄桐蔭横浜大学教授「体感治安悪化」
売り上げは減っているのに新刊点数だけは増えている
手間暇2倍という現実
様々な形で読書推進運動(昔から)
出版不況は雑誌不況だ
「雑誌不況」
雑誌売り上げ減
→ 小さな書店に打撃
雑誌の収入源は広告
[販売収入+広告収入] が減
総合週刊誌は最盛期の半分以下
「読書離れ」の実態は「出版不況」
- おおもとは「雑誌不況」
新刊書が売れない理由
読書環境の多様化
1990年ブックオフ誕生
ブックオフ
- 坂本孝(中古ピアノ販売から)
古本のカジュアル化
「所有」から「体験」「消費」へ
アマゾン、ヤフオクにより、資料として蔵書する必要がなく
なった
「借りる」ことが快適になった
公立図書館 2000年 2013年
館数 2639館 3248館
貸し出し 5億2357万冊 7億7364万冊
オンライン蔵書目録(OPAC)
インターネットからも
課題解決型図書館、ビジネス支援型図書館へと変化
手っ取り早い「倹約」として狙われる本
新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
「切りつめなくちゃ」気分
二極分化
雇用の不安定
「いきなり文庫」続く、新書ブーム
☆「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】
[出版社の案内]
大人も子供も共に育つ『同行教育』を実践している、大自然の中のくだ
かけ生活舎の日々の活動の中から見えてくる『生活』のいろいろな思い
を書いてまとめた本。ヘタな教育意識をやめて、イキイキとしたよい生
活を取り戻そう。
◇正しい答えを要求されて
応答せよ
→ 返事がないとき
◎ 「あのね、完全な答えじゃなくていいんだよ」
× 「返事をせよ」
- 学校や家庭で「答える」「正しく答える」ことを徹底して訓
練した結果、人と人との気持ちの交流に大切な「応ずる」こと
ができなくなってしまった
◎ まず応ずる。そして答える。
◇いろいろなものから学ぶ心
「人生科」
味わう ← よく見てよく聞く
言葉での理解を捨てたとき、すっと入ってくる
学びにくい学校 = 教科の学習
学ばなければ進歩はない
自然(=言葉で教えてくれないところ)が一番
次に知的な欲求
◇あそびは人間をつくる
生活全体が遊び
子どもたちにとっての遊び
- 工夫があり創造性があること
くだかけ生活舎
「規則、年齢、強制のない共同生活」
大変気に掛かるのは青少年のアルバイト感覚
= ろくに仕事ができなくても仕事として時間を潰せばお金をも
らえる
こんな仕組みが蔓延している社会全体が小さな社会になって
しまっている。
→ ◎ 大きな夢や理想をもてないちっぽけな社会に!
◇泣きながらでもいい - 劣等感のある子
劣等感ウィルス
「弱いまんまでいい」
テストはゲーム
そんなところに人間の価値はない
◎ 劣等感を取り込んで行けたら凄い力に
◇夜行性の正体
身体のリズムは地球の自転のリズム
→ 大人がそのリズムを!
◇気晴らしばっかり
気晴らしより打ち込むこと
◇まじめについて
わがままの横行
不平不満は不真面目
人間が文明の中で生活していて行き着いたところは何かという
と、条件に不平不満を言うこと
◇ぼんやり指数
ぼんやり指数ゼロの生活を
3歳までは ぼんやり指数ゼロ
→ 小・中になると高くなる
- 外からの圧力に動かされそれに慣れてしまうと、その反動と
してぼんやりしてしまう
今回は、10月19日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「ギモン1 本を読む人は本当に減っている?
ギモン2 売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1947年から毎年行われている毎日新聞『読書世論調査』には大きな
変化はなく、『読書』は健在」
・「読書離れの実態は出版不況であり、そのおおもとは雑誌不況」
・「『所有』から『体験』『消費』への時代に。熱間今日の充実により、
資料として蔵書する必要がなくなった」
・「貧富と二極化、雇用の不安定化により『切りつめなくちゃ』気分が
生まれたこと、新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
ことにより、手っ取り早い『倹約』として本がねらわれた」
もう一つ、再掲載になりますが、和田重良さんの
「心いっぱいに育て」②を載せます。
便利さと引き換えに失ったものについて考えます。
☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ②
◇活字離れと言われて40年
活字離れと言われても 1972年から
国立国会図書館サーチ検索
直販 ディスカヴァー・トゥエンティワン
世論調査で「読書」は健在
毎日新聞「読書世論調査」1947~ 毎年1回
大きな変化はない
同じ売り上げで点数倍増
「体感読書離れ」
河口幹雄桐蔭横浜大学教授「体感治安悪化」
売り上げは減っているのに新刊点数だけは増えている
手間暇2倍という現実
様々な形で読書推進運動(昔から)
出版不況は雑誌不況だ
「雑誌不況」
雑誌売り上げ減
→ 小さな書店に打撃
雑誌の収入源は広告
[販売収入+広告収入] が減
総合週刊誌は最盛期の半分以下
「読書離れ」の実態は「出版不況」
- おおもとは「雑誌不況」
新刊書が売れない理由
読書環境の多様化
1990年ブックオフ誕生
ブックオフ
- 坂本孝(中古ピアノ販売から)
古本のカジュアル化
「所有」から「体験」「消費」へ
アマゾン、ヤフオクにより、資料として蔵書する必要がなく
なった
「借りる」ことが快適になった
公立図書館 2000年 2013年
館数 2639館 3248館
貸し出し 5億2357万冊 7億7364万冊
オンライン蔵書目録(OPAC)
インターネットからも
課題解決型図書館、ビジネス支援型図書館へと変化
手っ取り早い「倹約」として狙われる本
新刊書を買わなくても読書欲を満たすものができた
「切りつめなくちゃ」気分
二極分化
雇用の不安定
「いきなり文庫」続く、新書ブーム
☆「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】
[出版社の案内]
大人も子供も共に育つ『同行教育』を実践している、大自然の中のくだ
かけ生活舎の日々の活動の中から見えてくる『生活』のいろいろな思い
を書いてまとめた本。ヘタな教育意識をやめて、イキイキとしたよい生
活を取り戻そう。
◇正しい答えを要求されて
応答せよ
→ 返事がないとき
◎ 「あのね、完全な答えじゃなくていいんだよ」
× 「返事をせよ」
- 学校や家庭で「答える」「正しく答える」ことを徹底して訓
練した結果、人と人との気持ちの交流に大切な「応ずる」こと
ができなくなってしまった
◎ まず応ずる。そして答える。
◇いろいろなものから学ぶ心
「人生科」
味わう ← よく見てよく聞く
言葉での理解を捨てたとき、すっと入ってくる
学びにくい学校 = 教科の学習
学ばなければ進歩はない
自然(=言葉で教えてくれないところ)が一番
次に知的な欲求
◇あそびは人間をつくる
生活全体が遊び
子どもたちにとっての遊び
- 工夫があり創造性があること
くだかけ生活舎
「規則、年齢、強制のない共同生活」
大変気に掛かるのは青少年のアルバイト感覚
= ろくに仕事ができなくても仕事として時間を潰せばお金をも
らえる
こんな仕組みが蔓延している社会全体が小さな社会になって
しまっている。
→ ◎ 大きな夢や理想をもてないちっぽけな社会に!
◇泣きながらでもいい - 劣等感のある子
劣等感ウィルス
「弱いまんまでいい」
テストはゲーム
そんなところに人間の価値はない
◎ 劣等感を取り込んで行けたら凄い力に
◇夜行性の正体
身体のリズムは地球の自転のリズム
→ 大人がそのリズムを!
◇気晴らしばっかり
気晴らしより打ち込むこと
◇まじめについて
わがままの横行
不平不満は不真面目
人間が文明の中で生活していて行き着いたところは何かという
と、条件に不平不満を言うこと
◇ぼんやり指数
ぼんやり指数ゼロの生活を
3歳までは ぼんやり指数ゼロ
→ 小・中になると高くなる
- 外からの圧力に動かされそれに慣れてしまうと、その反動と
してぼんやりしてしまう