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「今さら聞けない特別支援教育Q&A」青山新吾 明治図書 2015年 /「違和感から始まる社会学」好井裕明 光文社新書 2014年 ①【再掲載 2015.4】 [読書記録 教育]

今日は10月23日水曜日です。


今回は、青山新吾さんの
「今さら聞けない特別支援教育Q&A」を載せます。



特別支援教育の言葉も聞きなじみがあるようになりました。



出版社の案内には、


「個々の発達障害への対応を学ぶことから、通常学級での取り組みや授
 業のユニバーサルデザインまで。特別支援教育にかかわる内容や専門
 用語について、職員会議や保護者との会話の中で『あれ?』となった
 時に手にとれる、Q&A形式の特別支援教育の基本用語辞典。」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「連続性のある多様な学び場を保障するために、個人に必要な『合理
的配慮』が提供されることが必要」


・「すべての学校において医師の診断は必須ではなく、各学校が教育的
ニーズに適し指導や支援を行うことが重要。しかし、医師による診
断は極めて重要な情報である」


・「アセスメントは、いろいろな角度から総合的に子どもを理解するこ
とで、指導・支援のが目的であり、原因追求が目的ではない。子ども
  の教育的ニーズをつかみ、その背景にあるものを解釈、分析すると
  共に、子ども自身の資質や個性、特性及び周りの資源、機能機関、
  施設等を発見していく」



もう一つ、再掲載になりますが、好井裕明さんの
「違和感から始まる社会学」①を載せます。




☆「今さら聞けない特別支援教育Q&A」青山新吾 明治図書 2015年 

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◇インクルーシブ教育システムと特別支援教育との違いは
 「インクルーシブ教育システム」
    障がい者の権利に関する条約第24条 

  多様性の尊重等の強化
    障害あるなし共に学ぶ仕組み

  障害のある者が教育制度一般から排除されないこと

  自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること

  個人に必要な「合理的配慮」が提供されることが必要
    → 連続性のある多様な学び場

 インクルーシブ教育システムと特別支援教育
  特別支援教育を発展させることが必要


◇医師の診断は?
  平成19年4月「特別支援教育の推進について」(通知)
                     文科省初等中等局長通知
◎ 医師の診断は必須ではなく、各学校が教育的ニーズに適した
    指導や支援を行うことが重要 - すべての学校において
   
  ◎ しかし、医師による診断は極めて重要な情報      



◇特別支援が必要な子と躾が不十分な子との区別はできますか
  1 二択と多元 
   ① 二者択一の思考  
    そればかりでよいのか?

  ② 多元的な理解
  アセスメント
       = いろいろな角度から総合的に子どもを理解すること
◎ 指導・支援のためで原因追求が目的ではない
   アセスメント
   子どもの教育的ニーズをつかみ、その背景にあるもの
       を解釈、分析すると共に、子ども自身の資質や個性、特
       性及び周りの資源、機能機関、施設等を発見していく
◎「多元的な理解のもとで子どもたちに合った手だて」のため


  2 これが教師の歩む道
     どんな状況であっても、常に適切な指導と必要な支援を
      心掛けたい






☆「違和感から始まる社会学」好井裕明 光文社新書 2014年 ①【再掲載 2015.4】

[出版社の案内]
スマホを手放せない  私たちの身体は  社会をどう変えるのか?
日常の小さな亀裂から問題を発見し、読み解く力とセンスとは?
思いこみ、決めつけの知に囚われている自分自身をふり返り、日常を
「異なるもの」として見直す。

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◇はじめに
 ある学生の卒論
  「ソーシャルゲームとはゲームの名を借りた集金システム」
 - ゲームによっては新しいステージを楽しむためには曜日・
     時間が限定される
 - ソーシャルゲームが私たちの日常をここまで微細にかつ執
     拗に管理する

 スマホに没入する姿 
  - 「均質で一様で平板な」光景

   「その至便さは『いまここ』でわたしたちが日常をどのように
     生き得るのかをめぐり、多大な犠牲を払った上で初めて得ら
     れるものではないだろうか」

 ◎ 日常をよりリアルでわくわくしたものとしてとらえ直したい


◇日常性をどう考えるか
  映画「生きる力」から考える
黒澤明『生きる』1952 生きる意味

 「生きる」ことの意味とは


  亡命社会学者シュッツの日常生活世界論
  アルフレート・シュッツ 1899~1956
  オーストリア・ウィーン 
        → アメリカ(ナチから逃れて)
昼間は銀行員 夜に社会学研究
  ◎「日常生活-当たり前のように暮らしている世界こそ、探求すべ
    き重要な社会的トピックである」


  人間は「意味を生きる存在」
  ○ ホモ・ルーデンス(遊ぶ) 
    ○ ホモ・エコノミクス(経済活動)
 ○ ホモ・ルーベンス(働く) 
    ○ ホモ・ソシオロジクス(社会学する)


 「至高の現実」としての日常生活、そして「先人達の世界」
ポイントは他者とのつながり
 - 生まれたとき「先人達の世界」があり、そこでの意味が
      蓄積されている
     - その先人達とわたしたちとのつながりの中で、日常生活
      世界ができあがっていく 

  
「彼らの世界」
「いまここ」を中心として無限に広がっていく現在の世界
「彼らの世界」と「直接的な現前の世界」


 「同時代人の世界」と「類型的な知」
典型的なイメージを元にした「同時代人の世界」


 「未来を生きるであろう人々の世界」
環境問題
「いまここ」を生きるわたしたちがもつ未来の「見知らぬ彼ら」
  への責任感の表れ


 「いまここ」というゼロ点
三次元の空間に加え時間や歴史性も含めた四次元座標のゼロ点と
  しての「いまここ」、コミュニケーションのゼロ点
「いまここ」
     → 世界へ立ち向かおうとする
 → 他者と出会いさまざまな現象を作り出す
「いまここ」でわたしがあなたとコミュニケーションすることの重
  要性とは?
- 常に現在進行形


 「電車で化粧 やめなはれ」
電車の中でプライベートの世界
NHKEテレ 
        うた「電車で化粧やめなはれ」ブラックマヨネーズ
  ◎公共的な意味が満ちた空間のはずなのだが


  他者を理解するというリスク
    車内での「距離」
     - 他者を理解するリスク


  純粋なつながり
  術や処方をくして他者を理解しようとする
 - 原点は「いまここ」 
    術 処方 方法 実践知 経験知
- 日常生活がわたしとあなたが出会える場所
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