「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑥ /『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ⑦【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]
今日は10月24日、木曜日です。
今回は、10月21日に続いて毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 6回目です。
朝ドラで話題となった家庭裁判所を思い出しました。
出版社の案内には、
「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「大人が押しつけてくる枠組みに抵抗」
・「きっかけはゲームセンター経営者高橋さんの言葉。「‥あんたはこ
んな世界に住む人じゃないよ。もったいないから表の世界に行き』」
・「高校を中退したが、友だちが大学生になったことに刺激を受け、
1995年1月に呉服屋のおじさんに挨拶に行き教わった」
もう一つ、再掲載になりますが、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」⑦を載せます。
わたしは、読むと心がスッキリとします。
☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑥
◇少年鑑別所からの大学進学請け負います
- 学習塾フジゼミ社長 藤岡克義
□額に傷持つ学習塾経営者
非行後、立ち直り、塾を開いている
藤岡克義 広島県福山市 フジゼミ
大検を経て大学受験 → 大手ゼネコン
□「ちっちゃな頃から悪ガキで」
1975年広島県福山市隣の新市町生
父は小さな繊維問屋
頭のよく回るガキ大将
5年生で同級生の子分を連れて他校に遠征
岡山県私立中学校に受験入学
中2の秋 同級生と喧嘩して放校処分
□喫煙室のある中学校へ
福山市のど真ん中C中学校
母とアパートで二人暮らし
3年生で授業ボイコット
タバコ、バイク、カツアゲ、喧嘩
□家庭裁判所へ、そして追放
カツアゲがばれ警察へ
→ 家裁 審判不開始
C中学校卒業式にボンタン姿
→ 島根県のG高校
ひと月で停学 → 退学
父 「もう家には戻ってくるな」
「学校が嫌なら働け」
→ 東京 茅場町の伯母の家に居候
倉庫の仕事
〇1991年大晦日まで働き、実家に泣き落としを入れ福山
に戻る
□人生最悪の年
1992.3.23
友人からドライブに誘われた
- 盗んだトヨタのカムリ
午後10時自宅近くで乗り込み4人が交互に運転
- 無免許
→ 事故 骨折し右眼視力を失った
□大事故の後
大人が押しつけてくる枠組みに抵抗
事故のため入退院を繰り返す
高校は留年 → 退学
ブラブラと自宅で夜型の生活
→ 翌春からゲーム喫茶の店長 60代女性に雇われて
□「表の世界へ行きなさい」
店長になる
1993年5月(17歳)から → 努力して月収が120万円にも
経営者 高橋さん
「‥あんたはこんな世界に住む人じゃないよ。もったいないか
ら、表の世界に行き」
◎ 友だちが大学生になったことに刺激を受け、1995年1月に呉
服屋のおじさんに挨拶に行き教わった
□呉服屋での猛勉強
中学の内容を
3~6月 7月から高校の内容
→ 翌年、法政大、國學院大、東海大を受験し、
國學院大と東海大に合格
□すばらしき大学生活
20歳(1996)春 國學院大経済学部
大学2年4月
~ 岩國哲人ゼミ 大学4年ゼミのリーダーに
大手ゼネコン大林組に入社
□一流企業から学習塾への転身
2004年 3LDK家賃4万円のマンションを借り、
学習塾フジゼミを立ち上げた
□学力急上昇の方法
□フジゼミの存在がもつ意味
◎「フジゼミは日本社会の非行少年への見方を変えるすごい場所」
□フジゼミOBと会う
這い上がった動機
☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ⑦【再掲載 2016.4】
◇ルールを守るとはどういうことか
□ルールとは人を活かすもの
ルールは「人に仕えるもの」であり「人を活かすもの」でなけれ
ばならない
基準は「一番役に立ち お互いを大切にし合いいちばん快適でい
られるもの」
= 中立
□あえてルールに背を向けたイエスの教え
当時のルール
民衆をコントロールするための道具に過ぎない
□欲を満たすためのルールから人を活かすためのルールへ
律法学者が「ダブル・バウンディング」でイエスを陥れようとす
る自らのビジョンに向かって生きるための表現法
〇ルール破り
無意識のうちに「人のことはどうでもいい」という考えが根付
いているから
- 根の部分の人のつながりを自ら断ち切りエゴだけで生きている
〇ルール違反は自分も他者も大切にしない愚かな行為
本当のマナーとは真の意味でゆたかな人生を歩むための人々の
行動面におけるよりよく生きるための表現法
◇テロや戦争が避けられない本当の理由
□見える世界に価値を置けば必然的に争いに向かう
戦は「人間のエゴ」の象徴
= 人間がドゥーイングの世界にエネルギーを注ぎすぎた最たる結果
見えるものにだけエネルギーを注ぎ続けると,このように人間
関係も自然環境も破壊され内なる大切な物を失っていく。
ドゥーイングとビーイングのバランスが大きく崩れたとき,文
化は頽廃し破滅へと向かう
◎「変わらないもの」に目を向ける
社会をよくするのは一人一人の個人
※ 自分のエゴをくすぐるような誘惑だらけの海の中で、一人一人
が誘惑と戦い成長するための課題を与えられている
□聖書の「荒れ野での試み」にみる三つの誘惑
〇3つの誘惑
① 物欲
② 成功欲
③ 権勢欲
〇イエスの33年
①30年 貧しい大工の子
② 3年 社会にあらわれ人々に教えを説いた
〇40日間の断食 物欲
成功欲 - 他の人に仕えるものになる・決意
権勢欲
□見えない世界3つの平等
① 死ぬこと
② どの人も完璧ではない
③ 毎日生かされている
□個性を活かし合うための人間学「エニアグラム」
エニアグラム
= エニア「九」 + グラム「図」
= 九つの図
原則
「人間の本質は九つに分類でき,九つの賜の一つを一人一人もらっ
て生まれてくる」
= 性格をつくる根っこが同じ
□九つの賜物とは何か?
タイプ
Ⅰ 完全でありたい人
Ⅱ 人の助けになりたい人
Ⅲ 成功を追い求める人 天性のリーダー
Ⅳ 特別な存在であろうとする人 文学・芸術
Ⅴ 知性を得て観察する人 研究者タイプ
Ⅵ 安全を求めて慎重に行動する人 秩序正しく
Ⅶ 楽しさを求めて計画する人
Ⅷ 強さを求めて自己主張する人
Ⅸ 調和と平和を願う人
□「たまごっち」が大流行したわけ
□すべての人が幸せを願うシスターのように
今回は、10月21日に続いて毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 6回目です。
朝ドラで話題となった家庭裁判所を思い出しました。
出版社の案内には、
「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「大人が押しつけてくる枠組みに抵抗」
・「きっかけはゲームセンター経営者高橋さんの言葉。「‥あんたはこ
んな世界に住む人じゃないよ。もったいないから表の世界に行き』」
・「高校を中退したが、友だちが大学生になったことに刺激を受け、
1995年1月に呉服屋のおじさんに挨拶に行き教わった」
もう一つ、再掲載になりますが、鈴木秀子さんの
「こころの目で見る」⑦を載せます。
わたしは、読むと心がスッキリとします。
☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑥
◇少年鑑別所からの大学進学請け負います
- 学習塾フジゼミ社長 藤岡克義
□額に傷持つ学習塾経営者
非行後、立ち直り、塾を開いている
藤岡克義 広島県福山市 フジゼミ
大検を経て大学受験 → 大手ゼネコン
□「ちっちゃな頃から悪ガキで」
1975年広島県福山市隣の新市町生
父は小さな繊維問屋
頭のよく回るガキ大将
5年生で同級生の子分を連れて他校に遠征
岡山県私立中学校に受験入学
中2の秋 同級生と喧嘩して放校処分
□喫煙室のある中学校へ
福山市のど真ん中C中学校
母とアパートで二人暮らし
3年生で授業ボイコット
タバコ、バイク、カツアゲ、喧嘩
□家庭裁判所へ、そして追放
カツアゲがばれ警察へ
→ 家裁 審判不開始
C中学校卒業式にボンタン姿
→ 島根県のG高校
ひと月で停学 → 退学
父 「もう家には戻ってくるな」
「学校が嫌なら働け」
→ 東京 茅場町の伯母の家に居候
倉庫の仕事
〇1991年大晦日まで働き、実家に泣き落としを入れ福山
に戻る
□人生最悪の年
1992.3.23
友人からドライブに誘われた
- 盗んだトヨタのカムリ
午後10時自宅近くで乗り込み4人が交互に運転
- 無免許
→ 事故 骨折し右眼視力を失った
□大事故の後
大人が押しつけてくる枠組みに抵抗
事故のため入退院を繰り返す
高校は留年 → 退学
ブラブラと自宅で夜型の生活
→ 翌春からゲーム喫茶の店長 60代女性に雇われて
□「表の世界へ行きなさい」
店長になる
1993年5月(17歳)から → 努力して月収が120万円にも
経営者 高橋さん
「‥あんたはこんな世界に住む人じゃないよ。もったいないか
ら、表の世界に行き」
◎ 友だちが大学生になったことに刺激を受け、1995年1月に呉
服屋のおじさんに挨拶に行き教わった
□呉服屋での猛勉強
中学の内容を
3~6月 7月から高校の内容
→ 翌年、法政大、國學院大、東海大を受験し、
國學院大と東海大に合格
□すばらしき大学生活
20歳(1996)春 國學院大経済学部
大学2年4月
~ 岩國哲人ゼミ 大学4年ゼミのリーダーに
大手ゼネコン大林組に入社
□一流企業から学習塾への転身
2004年 3LDK家賃4万円のマンションを借り、
学習塾フジゼミを立ち上げた
□学力急上昇の方法
□フジゼミの存在がもつ意味
◎「フジゼミは日本社会の非行少年への見方を変えるすごい場所」
□フジゼミOBと会う
這い上がった動機
☆『こころの目で見る』鈴木秀子 清流出版 2004.12 ⑦【再掲載 2016.4】
◇ルールを守るとはどういうことか
□ルールとは人を活かすもの
ルールは「人に仕えるもの」であり「人を活かすもの」でなけれ
ばならない
基準は「一番役に立ち お互いを大切にし合いいちばん快適でい
られるもの」
= 中立
□あえてルールに背を向けたイエスの教え
当時のルール
民衆をコントロールするための道具に過ぎない
□欲を満たすためのルールから人を活かすためのルールへ
律法学者が「ダブル・バウンディング」でイエスを陥れようとす
る自らのビジョンに向かって生きるための表現法
〇ルール破り
無意識のうちに「人のことはどうでもいい」という考えが根付
いているから
- 根の部分の人のつながりを自ら断ち切りエゴだけで生きている
〇ルール違反は自分も他者も大切にしない愚かな行為
本当のマナーとは真の意味でゆたかな人生を歩むための人々の
行動面におけるよりよく生きるための表現法
◇テロや戦争が避けられない本当の理由
□見える世界に価値を置けば必然的に争いに向かう
戦は「人間のエゴ」の象徴
= 人間がドゥーイングの世界にエネルギーを注ぎすぎた最たる結果
見えるものにだけエネルギーを注ぎ続けると,このように人間
関係も自然環境も破壊され内なる大切な物を失っていく。
ドゥーイングとビーイングのバランスが大きく崩れたとき,文
化は頽廃し破滅へと向かう
◎「変わらないもの」に目を向ける
社会をよくするのは一人一人の個人
※ 自分のエゴをくすぐるような誘惑だらけの海の中で、一人一人
が誘惑と戦い成長するための課題を与えられている
□聖書の「荒れ野での試み」にみる三つの誘惑
〇3つの誘惑
① 物欲
② 成功欲
③ 権勢欲
〇イエスの33年
①30年 貧しい大工の子
② 3年 社会にあらわれ人々に教えを説いた
〇40日間の断食 物欲
成功欲 - 他の人に仕えるものになる・決意
権勢欲
□見えない世界3つの平等
① 死ぬこと
② どの人も完璧ではない
③ 毎日生かされている
□個性を活かし合うための人間学「エニアグラム」
エニアグラム
= エニア「九」 + グラム「図」
= 九つの図
原則
「人間の本質は九つに分類でき,九つの賜の一つを一人一人もらっ
て生まれてくる」
= 性格をつくる根っこが同じ
□九つの賜物とは何か?
タイプ
Ⅰ 完全でありたい人
Ⅱ 人の助けになりたい人
Ⅲ 成功を追い求める人 天性のリーダー
Ⅳ 特別な存在であろうとする人 文学・芸術
Ⅴ 知性を得て観察する人 研究者タイプ
Ⅵ 安全を求めて慎重に行動する人 秩序正しく
Ⅶ 楽しさを求めて計画する人
Ⅷ 強さを求めて自己主張する人
Ⅸ 調和と平和を願う人
□「たまごっち」が大流行したわけ
□すべての人が幸せを願うシスターのように