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「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ③ /「授業づくりをささえる」石井順治 評論社 1999年 ①【再掲載 2016.1】 [読書記録 一般]

今日は10月26日土曜日です。



今回は、10月22日に続いて、永江朗さんの
「『本が売れない』と言うけれど」の紹介 3回目です。


出版社の案内には、


「ギモン1   本を読む人は本当に減っている?
 ギモン2   売れていないなら、どうして出版関係者は忙しい?
  出版不況といわれる現在、本はたしかに『売れなくなった』。商い
 不振で暇になるかと思いきや、本に携わる人たちは、ますます忙しい。
 日本の読書は、本は、どこへ向かうのか? 日本独自の流通システム、
 変わる書店の形、ネットの世界との関係性など、出版業界のこれまで
 を振り返り、読み手と本をつなぐ新たな出会いの形を模索する。
  本は誰かに読まれて初めてその存在の意味を持つ。出版社も書店も
 取次も、『本』を『読者』に手渡すためにある。
  著者が10 年かけて書いた本が、書店の店頭から1週間で姿を消し、
 多くの読者が知らないうちに断裁されパルプになってしまう状況は、
 『本』と『読者』のためになっているだろうか。 ――本文より」


とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「かつて岩波書店・新書の想定読者は大学生と小中教員だった」


・「書店がショールーム化。ショールーム化は家電量販店も」


・「今進んでいるのはミドルクラス書店の危機」


・「取り次ぎの扱い部数は減り出版社も初版部数を減らした」



もう一つ、再掲載になりますが、石井順治さんの
「授業づくりをささえる」①を載せます。




☆「『本が売れない』と言うけれど」永江朗 ポプラ社 2014年 ③

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◇「街の本屋」は40年間むしられっぱなし

街の本屋の「黄金時代」
   1960年代後半~1970年代末
    = 百科事典や文学全集が売れた時代
◎かつて岩波書店・新書の想定読者は大学生と小中教員だった
   書店の黄金時代


コンビニに雑誌を奪われた


郊外型書店に若者を奪われた


 新古書店にベストセラーを奪われた
   ブックオフの登場 
     既刊はブックオフの方が…


メガストアが地引き網のように客を奪う


そしてアマゾンの上陸
◎ 書店のショールーム化 
   ショールーム化は家電量販店も


辞書や地図は電子の時代に


 新たな業態にヒントがある
セブンイレブン「街の本屋」キャンペーン
     コーヒー無料引換券


 読者にとってのメリットは何か
   新古併売
   奪われたものは奪い返せばいい 
   読者にとってよりよいものになれば… 




◇「中くらいの本屋」の危機
 海文堂書店閉店の衝撃
神戸市元町 海文堂書店 2013夏閉店 
   売り上げ不振から


 老舗書店の閉店相次ぐ
アテネ書房 リーブルなにわ(札幌市) 
   冨士書房(高知市)-外商専門に 
   くすみ書房(札幌市)も一時危機に
   ◎ 今進んでいるのはミドルクラス書店の危機


 初版部数の低下と配本されない書店の増加
   取り次ぎの総量規制 
   → 取り次ぎの扱い部数は減り出版社も初版部数を減らした


 過疎化と商店街の崩壊  
賑わいがまだら状態に


我が子に苦労をさせたくない
書店の転廃業
    ~ 借金を抱えることはない


 本屋は儲からない商売
「新宿で85年本を売ること」田辺茂一 元薪炭問屋
     1950年松原○が紀伊國屋に入った


 洋書の輸入と大学への外商 
大学 図書館と教員


 家賃と本の販売マージン
マージン率 22%ぐらい  家賃は売り上げの10%
   本屋にとって店舗は足かせ
マージン率 
     衣料・身のまわり 39.3%  
     飲食料品 28.7%  
     小売業全体 27%
     自動車・自転車 15~20%
   紀伊國屋書店 
     国内64店 海外25店 直営のみ 
     店先600億 外商480億




◇電子〇〇と出版界  
売り上げ1000億円 
   シェア1割
日本1割 アメリカ3割
ソニー リブリエ リーダー アマゾン キンドル 楽天のコボ
     青空文庫


 「三位一体」ではいられない 
   出版社・取次・書店


 バーゲンセールという未知の世界へ 
「定価」がない  
   「絶版マンガ図書館」サイトの広告収入


普及には100年掛かるけれども


 カーナビと地図、電子辞書と紙の辞書


 いつでもどこでも買える







☆「授業づくりをささえる」石井順治 評論社 1999年 ①【再掲載 2016.1】

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◇はじめに
教師
   … 子供との豊かな世界に希望をつなぎ授業づくり
教師としての使命感・誇り
  … 教師たちの営みがつなぎあえているかどうか
指導力をつけたいという願いは切実
     自分の授業づくりに寄り添い親身になってささえてくれる研
    修の場があり、仲間がいたらどんなに良いか!
 指導主事
    ◎「私の授業づくりから私たちの授業作りへの転換」


<指導主事の仕事を通して(-石井氏)>
◇指導主事の役目
広範で広い知識を得る時間を確保することはかなり難しい


◇実践者の目線で見えたもの
  「私だったら」からの脱却 
     「私だったら」 = 功罪のバランス

  子供を見る目への疑問 
    内側から子供を見る目 
      = 子供を理解し寄り添う
   その子の心の中に飛び込み、少しでもその子を好きになること
    - その子の事実と正面から向かい合うこと
   ◎「子供、かつての自分自身の体験を失敗も含めて語る」
 
  若い人の授業 
   ・ まず子供の考えのすばらしさを感知し、それを受け止めよう
    とする姿勢
   ・ 謙虚さと笑顔 
  - 大切なのは まず子供との心のふれあい


◇授業づくりを支える
  ビデオ映像を活用した授業改造への援助
   ・教えたいことにとらわれない
「教えたい焦り」 
      → いい発言にのっていく勇気・決断
   子供から生まれるのを待ち生まれたものの中からきらめく宝
    石のような読みを発見する

  T先生への手紙
   「つぶやき」と「おしゃべり」との違い
- 最も大切なのは聴いてくれる友達にどれだけの気配りを持っ
    ているか
= ◎ 聴ける子供を育てる

  研修委員長を支える
   はっきりとした方針
「本年度は『聞く』と『一人学習』を学校全体で取り組む」
  - 学年の意見を良く聞いて取り入れ整理する
        整理方向付けのリーダーシップ

 研修会での(石井氏)助言
   ①子供に対する信頼と発問の的確さ 
②書き込みを土台にしてみんなで読み合う授業
③授業の中の子供を守り、生かすこと
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