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「致知」① 2008年8月号 /「子どもの日本語力をきたえる」 齋藤孝 文藝春秋 2002年 ②(後半)【再掲載 2015.11】 [読書記録 一般]

今日は11月12日、火曜日です。


今回は、月刊誌「致知」8月号を紹介します。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「小才は縁に出逢って縁に気付かず、中才は縁に気付いて縁を生かせず
大才は袖振り合う多生の縁も縁とす』」


・「『~したい』と言っていると遠ざかる。つまり、執着をもって求める
ほど遠ざかる」


・「『すべての子どもが独特の光を発している』東井義雄」


・「神社仏閣はお礼を言う場所」




もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さんの
「子どもの日本語力をきたえる」② を載せます。




☆「致知」① 2008年8月号

◇人生を変えた言葉 
帝国ホテル 
   ~ 竹谷年子,村上信夫

自立自助こそすべての根本

  明るい資質なき者は指揮の座を去れ 
一隅の火,石中の火,燎原の火
適法,適正,公平,透明
10・10・10の法則
ブランド構築10年,失うのは10秒,取り返すのに10年

  「小才は,縁に出逢って縁に気付かず
   中才は,縁に気付いて縁を生かせず
   大才は,袖振り合う多生の縁も縁とす」


◇宇宙を貫く言葉の法則 神渡良平&小林正観
  宇宙の法則 
    二重構造 
     「~したい」と言っていると遠ざかる
= 執着をもって求めるほど遠ざかる
ありがとうをたくさん言う方がいい
「うれしい,楽しい,幸せ,ついてる,ありがとう」

  逆境は神の恩寵的試練である(森信三)
病気 
     … 治った状態を先にイメージして感謝し,リハビリするこ
      とが大切

  障害を持つ長女が人生観を変えてくれた
  「すべての子どもが独特の光を発している」東井義雄

  投げかけたものが返ってくる
そわか  掃除・笑い・感謝

 「ありがとう」という言葉の力」

 「ナガタ」「ナガサキ」という生き方
ナガタ = 汝が楽しいという生き方
あなたが楽しいと思ってくださることがわたしの幸せです
ナガサキ= あなたの幸せが先
何かわたしがお役に立てることがあればうれしい
→ お先にどうぞ  古代日本人

  アマテラスとスサノオ
スサノオの高天原追放 
     → 下民となって諸国をさまよい,自分の中にわき起こって
      くる怨念と戦い続けた
→ 出雲で八岐大蛇と戦い勝利(=怨念に打ち克つ)
アマテラスが感謝 = 強者と弱者の和
※ 聖書との比較
        カインとアベル 
          = カインがアベルを殺すことからスタート
(強者の論理)

  和の魂を持つ人の集まった国
モーゼ,キリストが父と呼ぶヤハウェ神
ヤハウェ → ヤバエット → ヤバト → ヤマト
ヤマト = 和み合い睦み合う人が集まって成り立つ

  お釈迦様の遺言を受けて
正法 千年  正しく伝わる
像法 千年  よく似た教えが伝わる
末法 五百年 正しく伝わらない
- インドの遙か東方にジーブトーバーという国
         夜でも昼のように明るく道は平坦で裸足で歩いても
        傷つかず遠くにいる人も近くにいる人のように  
      = 平和思想により正しく解釈 千年単位の平和王国
        神社仏閣はお礼を言う場所








☆「子どもの日本語力をきたえる」 齋藤孝 文藝春秋 2002年 ②(後半)【再掲載 2015.11】 

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◇「書き」の基礎を教える
読書感想文は「三色作文」で書く
    青 = まあ大事(客観)
    赤 = すごく大事(客観)
    緑 = おもしろい(主観) 


  緑でひいた部分を書き抜く
原稿用紙に緑色で書き抜かせる
    「おもしろかった」は禁じ手
    「なぜ」と問う


「緑の感想は字数が多いほど偉い」
◎ぐだぐだ書かせることも大切  2~3文で


  漢字は猛特訓しかない
   漢字は40~50回に覚えるゾーン
一生忘れないゾーンは40回目 
        70~80回なら誰でもほぼ完璧
     ルビさえあればよい 
       = 千本ノックと同じ



 「書き」の基本ステップ
    人に話している内に内容が整理される
「おもしろかった」は禁じ手
 本の感想をホットな内に人に話しまくる
 何度か話す内に自分のものになってくる

  <書くべき項目をメモする + キーワード>
   メモした項目を書く順番にそって整理する
   項目
     - グループ分け(色)
グループの中の小項目の優先順位
◎ まずメモを作ろう



◇齋藤メソッド実況中継

(1)夏目漱石「夢十夜」
呼吸法から
    ぼくが最初に読むからまずは字を追って
  最初から焦って線を引かない
      赤の線は3つまで
青と緑はたくさん引いて構わない
        - 3分間 -
発表 まず緑(誰でも言いやすい)
~ ここに引いた人は拍手しましょう
      「どこに引いた」?
次は赤  
        赤線のポイント解説
~ ほかのもおもしろいよ

  授業のコツ
朗読前の呼吸法と拍手のルール
    呼吸法
      一度シーンとする
      3秒間吸う
      → 2秒間止める 
      → 口から15秒間ではく
      1セット 20秒間 → 6セット 2分間 
    同じ所に引いた人は拍手するルール
教師は子どもが引いたところには常に手を叩く

  授業のコツ
   「夢十夜」のおもしろさと「読みの肝」
赤は3~5か所に限定した方が緊張感が出る
      ◎ 正解・不正解にあまりこだわらない


(2)坂口安吾「風と光と二十の私と」
授業のコツ
坂口安吾の文章から子どもに学んでほしいこと
= 生きる美意識

  子どもの意見を否定しない
赤線を間違えていたとき
→ 「そこはうん緑だな」
「そこは緑だ。いいところに線を引いたな」
「でも、赤だったらここだろう。ここを外したら話の本質
       が分からなくなっちゃうじゃない」


◇あとがき
親子で学ぶ日本語の名文
文化庁 文化審議会国語分科会 
藤原正彦 「一に国語二に国語、三四がなくて五に算数」
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