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「無敵の生き方」小林正観 廣済堂出版 2009年 ① /「こんなに増えた!漢字が読めない日本人」 竹原泰三(ジャーナリスト)『月刊少年育成』2005年4月号より③【再掲載 2015.3】 [読書記録 一般]

今日は11月17日、日曜日です。


今回は、小林正観さんの
「無敵の生き方」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「無敵とは、敵がいないこと―。無敵とは、闘わないこと―。無敵とは、
 受け入れること―。すべてを受け入れることで、楽に生きられるので
 す。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「人生に大切なことは頑張ることではなく楽しんで生きるということ」


・「諦観が悟り。悟りとは諦めること」


・「伝染しやすいものは、『あくび』、『不機嫌』、『笑顔』」



もう一つ、再掲載になりますが、竹原泰三さんの
「こんなに増えた!漢字が読めない日本人」を載せます。
20年近くたつ現在の状況はどうなっているでしょうか。



☆「無敵の生き方」小林正観 廣済堂出版 2009年 ①

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◇はじめに
無敵
   = 敵がないこと、闘わないから無敵

  玄奘三蔵  
     過去を受け入れ過去が自分を成長させてくれたこと、今の自
    分を笑顔で受け入れ、そしてこれから起こるすべてを感謝して
    受け入れる
   
  人生に大切なことは頑張ることではなく楽しんで生きるということ


◇玄奘三蔵の生き方から学ぶ
  玄奘 629~645年1月  
    シルクロード往復 天竺から経典を持ち帰る
三蔵(経蔵・律蔵・論蔵)
      ~ 3つの蔵をマスターした人
   
  玄奘が辿った道
    シルクロード3ルート 
      1 ステップ路  2 オアシス路  3 南海路   

  4年間掛けて着く 
   ~ 様々な人に助けられて
天竺にて仏典を学ぶ
天竺からの帰国 
        出発から16年
翻訳へと続く道のり 
        645年6月~664年 19年掛けて翻訳

  仏縁にて結ばれている



◇敵がないのが無敵
一瞬を心を込めて生きること、それが一生

  人生は縦糸(経)と横糸(実践)によって織られていく
実践 1 掃除  2 笑うこと  3 感謝をすること

  自分の人生は自分がつくっているのではない。
    自分以外の神、友人、家族によりつくられている
→ わたしたちは感謝することでしか自分の人生に参加する
      方法がない

  うまくいかないからいらだつのではなく、いらだつからうまくいか
  ない玄奘
自分を支えてくれている人はいつでも自分より弱い存在である

  目の前のことをこなしていくことが大事  
    念を入れて生きること
   
  名前から見えてくるあなたの役割とメッセージ 

  すべてのことは思い通りにならないとあきらめることが悟るという
  こと
    諦観 = 悟り   ◎悟りとは諦めること


◇味方が増える生き方
神様を味方に付ける方程式はすべてに
    「ありがとう」「うれしい」「楽しい」
   
  神様を動かすのはお願いすることではなくただ感謝すること
    小さな天照大神を目指す 「プチテラス」として生きる
   
  まず天気の悪口を言わないこと(神様に文句を言うのと同じ)

  何を言っている人かではなく、その人の生き方が実践的であるかど
  うか
  「なぜ」と質問するのは、そのことが気に入らないし言ってい
    ることと同じ           
     → 自分がどれほどラッキーかに気づく
   
  不機嫌も笑顔も伝染する
    伝染しやすいもの  1 あくび  2 不機嫌  3 笑顔








☆「こんなに増えた!漢字が読めない日本人」 竹原泰三(ジャーナリスト)『月刊少年育成』2005年4月号より③【再掲載 2015.3】

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 「赤十字(あかじゅうじ)」「米作農家(こめさくのうか)」「川下
 (かわした)」


 子供たちの漢字の読み書きについての調査結果を見て、驚いてしまっ
た。


 調査を受けた小学5年生の42パーセントが「赤十字」を「あかじゅう
じ」と読んでいる。


「米作」を「こめさく」と読んだ4年生は73パーセントにのぼった。


 この調査は総合初等教育研究所が平成15年に、小学校で習う漢字1857
字について、子供たちの読み書きの力を調べたものだ。


同じような調査は昭和60年にも行われている。


前回調査と比べて正答率はほぼ互角だというから、一応の及第点はも
らえたことになるのだろう。


しかし、中身をみると前回調査よりも正答率が大幅に落ちた字がある。


研究所では「時代や環境の変化で、言葉がなじみの薄いものになった
影響もあるようだ」と分析している。


調査結果に対して、毎日新聞は

「漢字の力は落ちていないが、環境の変化を反映して書き言葉と話し
 言葉がかい離している。家庭で言葉を使うようにしてほしい」

という大学教授の話を紹介している。


 漢字は日本人にとってなくてはならないものである。


その漢字が読めないとは、ゆゆしき問題だ。


 漢字の側にも責任はある。私のような団塊の世代にとっても昔の漢字、
旧漢字はやっかいだ。


 そこで普段使う漢字の範囲を変えようという動きもある。


 日常的に使われる漢字は「常用漢字」と呼ばれている。


 その数は1945字、新聞も公用文もこの範囲の漢字を使うのが原則に
なっている。


 しかし、一般的に使われている「育む(はぐくむ)」「応える(こた
える)」は含まれていない。大阪の「阪」も岡山の「岡」もない。


 また、人名に使われる「國」や「澤」も常用漢字ではない。


 一方、パソコンや携帯竜話の普及で、なかなか読めない漢字も、簡単
に変換されるようになった。


 これらの情報機器には、おおむね6355字が搭載されている。


 私たちが日頃使う漢字の範囲はどうあるべきか、常用漢字のあり方が
問われている。 




 問題は漢字だけにとどまらない。


 去年公表されたOECDの調査では、日本の子供たちの文章の読解力
が落ちている、数学の問題を読んでも、問いの意味が理解できない、
と指摘された。


 問題の意味がわからなければ、解答が出せるはずがない。
 

 日本の別の調査では、大学生の「日本語力」が中学生程度に落ちてい
るという指摘もある。


「憂える」の意味を「喜ぶ」と思いこんでいるような大学生がすくなか
らずいる。


 また、「懐柔する」という言葉を「賄賂をもらう」「気持ちを落ち着
ける」などと思いこんでいたという。


 子供たちの「日本語力」全体が落ちているといわざるを得ない。


 去年公表された学力についての2つの国際調査の結果は、日本の学力
論争に大きな影響を与えた。


 中山文部科学大臣は「日本の子供の学力はもはや世界一とはいえない」
と断定して、学習指導要領の見直しを中央教育審議会に諮問した。


 これからは国語や数学、理科の授業の強化を目指していくという。


 それはそれで大切なことである。


 義務教育で子供たちに何を教えるのか、ゆとり教育は何だったのか、
根本から考え直す必要がある。


 しかし、学習指導要領を改めるだけで教育問題は解決するのだろうか。


 私はもっと大きな問題が横たわっているような気がしている。


 その典型が、子供たちが勉強しなくなったことだ。


 国際調査でも日本の子供たちの勉強時間は最低レベルにあること、逆
にテレビやゲームに興じる時間が長いことが指摘された。


 子供たちは勉強の大切さはわかっているようなことをいうが、実際に
は勉強していない事実を深刻に受け止める必要がある。


 中国をはじめ、発展著しい国の子供たちは猛烈に勉強している。


 日本は戦後のある時期から、子供たちに勉強の大切さを教えることを
放棄した。


 自由だとか個性だとかいって勉強しなくてもいいような雰囲気を作っ
てしまった。


 結果として学力が低下したのは当然である。


 それですんでいるのは、日本が平和で豊かだからだろう。


 しかし、豊かな国は油断すると中から腐るといわれる。


 子供たちの日本語力の低下は明らかである。


「ゆとり教育」などといっている場合ではない。


 もう一度勉強することの大切さを子供たちに教えるべきである。


 前回も書いたが、教育の原点は「読み書きそろばん」だ。


 どんな立派な建物も、しっかりした土台がなければ建てることはでき
ない。
 
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