『致知』2003.12月号 特集「読書力」(3) / 「老後のお金」文藝春秋 2013年 ②(下)【再掲載 2016.1】 [読書記録 一般]
今日は12月1日、日曜日です。
今回は、月刊誌『致知』2003年12月号の
特集「読書力」の言葉を紹介します。
この20年の間に子どもたちの読書する機会は増えています。
朝読書に取り組む学校が増えたからです。
それが読書量増に結びついているかはわかりません。
ブレア首相の言葉、
-「7歳の児童たちの読書量が、将来の世界における英国の位置そのも
のである」
が心に残りました。
もう一つ、再掲載になりますが、文藝春秋の
「老後のお金」②を載せます。
だいぶ古い本ですが、わたしには参考になりました。
☆『致知』2003.12月号 特集「読書力」(3)
◇特集「読書力」
宋学の大儒者・程伊川(てい・いせん)にこういう逸話がある。
伊川は讒言(ざんげん)に遭って島流しにされた。
10年くらい経って都に帰ってきたが、威風堂々として周囲を圧する
ような迫力に溢れている。
弟子が、
「10年も島流しになると普通は樵悸して見る影もないのに、先生はど
うしてそんなに堂々として活力に溢れているのですか」
と訊くと、伊川は、
「自分はこの10年、真剣に骨身を削って勉強し、易経やその他の聖賢
の教えに通暁した。その学の力だ」
と答えた。
こういう詰もある。
西郷隆盛が二度目の島流しで、沖永良部島に流された時、西郷は3個
の行李を持っていった。
その中には800冊の本が入っていた。
わずか2、3畳の吹きさらしの獄の中で、西郷はひたすら『言志四録』
や『伝習録』などを読み、心魂を練った。
吉田松陰も同様である。
松陰は萩の野山獄に送られた時、在獄1年2か月ほどの間に618冊も
本を読み、杉家に移され幽閉された後も、安政3年に505冊、翌4年に
は11月までに492冊の聖賢の書を読破している。
すさまじいまでの読書である。
彼らは、知識を増やすために本を読んだのではない。
心を鍛え、人物を練り上げるために読書したのである。
真剣な読書に沈潜することがいかに人間に大きな力をもたらすかを、
三人の先哲の生き方が例証している。
哲学者の森信三氏は、
「読書は心の食物。肉体を養うために毎日の食事が欠かせないように、
心を豊かに養う滋養分として読書は欠かせない」
と常々言っていた。また、
「真の読書は、人がこれまで体験してきた人生体験の内容と意味を照ら
し出し、統一する光です。私達は平生読書を怠らぬことによって、常
に自分に対する問題を深め、それによって正しい実賎のできる人間に
なることが何より肝要です。
言い換えれば、読書、内観、実践という段階の繰り返しは、人間が進
歩、深められてゆくプロセスとも言えます」
碩学・安岡正篤(まさひろ)氏は「人物」を磨くための条件として、次
の二つを挙げている。
一、すぐれた人物に私淑すること。
一、魂のこもったすぐれた書物を読むこと。
いま、子どものみならず大人も本を読まなくなった、と言われている。
しかし、読書力の低下はそのまま人間力の低下につながり、一国の衰
退になりかねないことを私たちは肝に銘じ、その復興に努めなければな
らない。
「7歳の児童たちの読書量が、将来の世界における英国の位置そのもの
である」
イギリスのブレア首相の言と聞く。
卓見である。
☆「老後のお金」文藝春秋 2013年 ②(下)【再掲載 2016.1】
◇相続 「無駄な税金は一切払わない『賢い主婦』の相続術」
坂倉京(税理士)
H25
① 相続税の基礎控除の引き下げ 3000万円×人数
② 相続税率の一部引き上げ
先ず財産リスト
自宅の相続 二世帯
生前贈与で節税
→ 贈与税の申告
生命保険の活用
墓地仏壇等は生前に
専門家(税理士)を利用
◇起業 「『「やってはいけない』9か条(シニア起業)」
小松崎毅(ジャーナリスト)
シニア起業は20年前より増えている
定年後に一花咲かせたい団塊世代
細かい業務が実はもうできない
学歴やプライドが頭を下げさせない
知らないこと予想外のことが多い
最初から事務所を構えるのはムリ
自宅兼事務所に!
奥さんや家族を丸め込めるか
コツコツ儲けるニッチなビジネスを
◇金言 「金融マンからお金を守る15の提言」
山下知志(ジャーナリスト)
「定期よりお得」
= 「定期より危険」
「年金代わりに受け取れます」
= 「預金の取り崩し」
×毎月分配型投信
「夢のある商品」では、
→ 悪夢を見ることが多い
「あわてて解約しない方が得」で、
→「得をするのは金融会社」
元本保証をにおわせた商品の元本は決して保障されてはいない
「こんないい話を断るのですか」と言われたら、
→ 断った方がいい
新規設定の投信は殆どが高値づかみ
仰天する金利にはリスクのある商品が付いてくる
×抱き合わせ
水曜日に契約を迫られたらその商品を疑ってかかるべし
水に流れる~
「次は上司と一緒に伺います」と言われたら、
→ 断るのが無難
「今が買い時」と言われたら、
→ 一旦頭を冷やして冷静に考える
情報収集が大切
「あなただけ特別に」と言われたら、
→ 詐欺を疑え
「無料で○○します」と言われたら
→ 「ただより高いものはない」と心得るべし
今回は、月刊誌『致知』2003年12月号の
特集「読書力」の言葉を紹介します。
この20年の間に子どもたちの読書する機会は増えています。
朝読書に取り組む学校が増えたからです。
それが読書量増に結びついているかはわかりません。
ブレア首相の言葉、
-「7歳の児童たちの読書量が、将来の世界における英国の位置そのも
のである」
が心に残りました。
もう一つ、再掲載になりますが、文藝春秋の
「老後のお金」②を載せます。
だいぶ古い本ですが、わたしには参考になりました。
☆『致知』2003.12月号 特集「読書力」(3)
◇特集「読書力」
宋学の大儒者・程伊川(てい・いせん)にこういう逸話がある。
伊川は讒言(ざんげん)に遭って島流しにされた。
10年くらい経って都に帰ってきたが、威風堂々として周囲を圧する
ような迫力に溢れている。
弟子が、
「10年も島流しになると普通は樵悸して見る影もないのに、先生はど
うしてそんなに堂々として活力に溢れているのですか」
と訊くと、伊川は、
「自分はこの10年、真剣に骨身を削って勉強し、易経やその他の聖賢
の教えに通暁した。その学の力だ」
と答えた。
こういう詰もある。
西郷隆盛が二度目の島流しで、沖永良部島に流された時、西郷は3個
の行李を持っていった。
その中には800冊の本が入っていた。
わずか2、3畳の吹きさらしの獄の中で、西郷はひたすら『言志四録』
や『伝習録』などを読み、心魂を練った。
吉田松陰も同様である。
松陰は萩の野山獄に送られた時、在獄1年2か月ほどの間に618冊も
本を読み、杉家に移され幽閉された後も、安政3年に505冊、翌4年に
は11月までに492冊の聖賢の書を読破している。
すさまじいまでの読書である。
彼らは、知識を増やすために本を読んだのではない。
心を鍛え、人物を練り上げるために読書したのである。
真剣な読書に沈潜することがいかに人間に大きな力をもたらすかを、
三人の先哲の生き方が例証している。
哲学者の森信三氏は、
「読書は心の食物。肉体を養うために毎日の食事が欠かせないように、
心を豊かに養う滋養分として読書は欠かせない」
と常々言っていた。また、
「真の読書は、人がこれまで体験してきた人生体験の内容と意味を照ら
し出し、統一する光です。私達は平生読書を怠らぬことによって、常
に自分に対する問題を深め、それによって正しい実賎のできる人間に
なることが何より肝要です。
言い換えれば、読書、内観、実践という段階の繰り返しは、人間が進
歩、深められてゆくプロセスとも言えます」
碩学・安岡正篤(まさひろ)氏は「人物」を磨くための条件として、次
の二つを挙げている。
一、すぐれた人物に私淑すること。
一、魂のこもったすぐれた書物を読むこと。
いま、子どものみならず大人も本を読まなくなった、と言われている。
しかし、読書力の低下はそのまま人間力の低下につながり、一国の衰
退になりかねないことを私たちは肝に銘じ、その復興に努めなければな
らない。
「7歳の児童たちの読書量が、将来の世界における英国の位置そのもの
である」
イギリスのブレア首相の言と聞く。
卓見である。
☆「老後のお金」文藝春秋 2013年 ②(下)【再掲載 2016.1】
◇相続 「無駄な税金は一切払わない『賢い主婦』の相続術」
坂倉京(税理士)
H25
① 相続税の基礎控除の引き下げ 3000万円×人数
② 相続税率の一部引き上げ
先ず財産リスト
自宅の相続 二世帯
生前贈与で節税
→ 贈与税の申告
生命保険の活用
墓地仏壇等は生前に
専門家(税理士)を利用
◇起業 「『「やってはいけない』9か条(シニア起業)」
小松崎毅(ジャーナリスト)
シニア起業は20年前より増えている
定年後に一花咲かせたい団塊世代
細かい業務が実はもうできない
学歴やプライドが頭を下げさせない
知らないこと予想外のことが多い
最初から事務所を構えるのはムリ
自宅兼事務所に!
奥さんや家族を丸め込めるか
コツコツ儲けるニッチなビジネスを
◇金言 「金融マンからお金を守る15の提言」
山下知志(ジャーナリスト)
「定期よりお得」
= 「定期より危険」
「年金代わりに受け取れます」
= 「預金の取り崩し」
×毎月分配型投信
「夢のある商品」では、
→ 悪夢を見ることが多い
「あわてて解約しない方が得」で、
→「得をするのは金融会社」
元本保証をにおわせた商品の元本は決して保障されてはいない
「こんないい話を断るのですか」と言われたら、
→ 断った方がいい
新規設定の投信は殆どが高値づかみ
仰天する金利にはリスクのある商品が付いてくる
×抱き合わせ
水曜日に契約を迫られたらその商品を疑ってかかるべし
水に流れる~
「次は上司と一緒に伺います」と言われたら、
→ 断るのが無難
「今が買い時」と言われたら、
→ 一旦頭を冷やして冷静に考える
情報収集が大切
「あなただけ特別に」と言われたら、
→ 詐欺を疑え
「無料で○○します」と言われたら
→ 「ただより高いものはない」と心得るべし