山折哲雄さんはこんなことを 27-「宗教の話」朝日新聞社 1997年(6) /「日本例話大全書」有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑨【再掲載 2015.9】 [読書記録 宗教]
今日は12月5日、木曜日です。
今回は、11月25日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介27回目、
「宗教の話」の紹介 6回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「聖都エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、三宗教の
聖地。ユダヤ教の『壁』、キリスト教の『墓』、イスラム教の『岩』」
・「現実の我々は先祖の供養を通して身を慎み先祖の影を意識しつつ道
徳的な生活を送ってきた」
・「民俗芸能の仮面ケモノ系のシシとサルの皺は、サルから翁へを表す
か。顔面に刻まれた皺のシンボルを介して,サルからヒトへの移行もし
くはヒトからサルへの推移を透視した文化か」
・「オカメ顔と般若顔」
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本例話大全書」⑨を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 27-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (6)
◇「無宗教」と「無の宗教」
□無 空
~ 内在的価値
無限の言葉を繰り返す事による
限りなく沈黙
□聖都エルサレム
三宗教
-ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地
聖都争奪戦争
ユダヤ教の「壁」キリスト教の「墓」イスラム教の「岩」
□近代日本人の仏教理解
① 仏教とキリスト教とのまなざしで 和辻哲郎
② 日本の仏教と日本人の歴史の中にきちんと位置づけせず,先祖
供養と結びついた
仏教
~ 民間信仰として貶めた
現実の我々は先祖の供養を通して身を慎み先祖の影を意
識しつつ道徳的な生活を送ってきた
③ 時代は体験の宗教 感性の宗教に
体験、感性の宗教へ
□合理的仏教の終着駅
宗教の原風景
悲しみの中の共生
悲哀の中の連帯
我々はカミ隠し,ホトケ隠しのゲームを楽しんで,ついに行き着
くところまで行き着いてしまった
= 合理的仏教の終着駅 DNAのリズムだけが
◇変身する
□サルとオニの戦い
「メガネを掛けた出っ歯のサル」
1944年ニューヨークタイムズ
「鬼畜米英」
進化論(退行)と輪廻説(移行)
□猿の詩話と翁の皺
サルの面の方が多い
秀吉
自己を「サル」に擬することにより「自己神化」を試みる
民俗芸能の仮面(4タイプ)
ヒト系 カミ・ホトケ系 ケモノ系 オニ系
ケモノ系
- シシとサル 皺 サルから翁へ
顔面に刻まれた皺のシンボルを介して,サルからヒトへ
の移行もしくはヒトからサルへの推移を透視した文化
- しわ 脱我・変身 心身変容の重要指標
□出口王仁三郎の異趣味
大本教
出口なお
神に魅入られ神になった
王仁三郎
神や仏にあこがれ自己を演出した
- 七福神の変装 弥勒・スサノオノミコト
三十六相八十八種
同行二人
□インディアンの仮面に思う
二次元的構成
二次元 - 現実・仮面世界の異質性断絶性
三次元 - 現実・仮面世界の同質性と連続性
□オカメ・ヒョットコの対幻想
閉口(おかめ)と開口(ヒョットコ)~ 仁王・狛犬も
インド 阿吽(あうん)の考え方
・息を大きく吐き出す ・息を大きく吸う
縄文人の変身願望
遮光器文様土偶「眼」-最も変化しにくい部分
キツネ眼顔の源流
しょうゆ顔の時代
不動明王と歌舞伎の隈取り
様式化された筋肉
- 不動明王の筋肉がモデル
赤子の肌
□オカメ顔と般若顔
日本女性の顔
〇オカメ型
丸顔・頬高・鼻低い ~ かわいらしさ美しさ
〇般若型
下半分が怒り上半分は深い悲しみ ~ 怒りと哀しみ
→ オニに変化
☆「日本例話大全書」有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑨【再掲載 2015.9】
◇思いやりの心
□道元(1200~1253)
ただひたすら座禅する只管打座への道
曹洞宗
父・久我(源)氏 母・藤原氏 = 最上級貴族出身
栄西の建仁寺
→ 中国
→ 宇治に興聖堂、越前に永平寺
□人としての陸軍大臣の器
田中義一(1864~1929)
□勇気づける言葉遣い
徳川頼宣
家康第十子 1619紀伊移封 - 紀州徳川家
□笑いの影に思いやり
柳家金語楼(1901~1972)
□父と子の無言の信頼 源頼信
源頼信・頼義親子 馬泥棒に対して
□立派な負け方 一円
一円(1226~1312) 『沙石集』
□人の過ちを顧みず
加藤嘉明(1563~1631)
□捨て身で部下を救う 山本五十六
山本五十六(1884~1943)
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば
人は動かじ」
□私物化を戒める
岩崎弥太郎(1834~1885)
□社訓に学ぶ人の道 黒沢西蔵(1885~1982)
黒沢西蔵(1885~1982)
北海道製酪販売組合創設 → 雪印乳業
① 正直であること
② 約束は必ず守ること
③ 誰にでも親切であること
④ 先方の都合を優先して考えること
昭和38(1963)年 瀬尾俊三社長
「低・賞・感・微」
頭を低く相手を賞め感謝し微笑する
□テロリストの涙 板垣退助
板垣退助(1837~1919) 1882年けが
1887年テロリストが面接に - 仮出獄の足で
今回は、11月25日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介27回目、
「宗教の話」の紹介 6回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「聖都エルサレムは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、三宗教の
聖地。ユダヤ教の『壁』、キリスト教の『墓』、イスラム教の『岩』」
・「現実の我々は先祖の供養を通して身を慎み先祖の影を意識しつつ道
徳的な生活を送ってきた」
・「民俗芸能の仮面ケモノ系のシシとサルの皺は、サルから翁へを表す
か。顔面に刻まれた皺のシンボルを介して,サルからヒトへの移行もし
くはヒトからサルへの推移を透視した文化か」
・「オカメ顔と般若顔」
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本例話大全書」⑨を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 27-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (6)
◇「無宗教」と「無の宗教」
□無 空
~ 内在的価値
無限の言葉を繰り返す事による
限りなく沈黙
□聖都エルサレム
三宗教
-ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地
聖都争奪戦争
ユダヤ教の「壁」キリスト教の「墓」イスラム教の「岩」
□近代日本人の仏教理解
① 仏教とキリスト教とのまなざしで 和辻哲郎
② 日本の仏教と日本人の歴史の中にきちんと位置づけせず,先祖
供養と結びついた
仏教
~ 民間信仰として貶めた
現実の我々は先祖の供養を通して身を慎み先祖の影を意
識しつつ道徳的な生活を送ってきた
③ 時代は体験の宗教 感性の宗教に
体験、感性の宗教へ
□合理的仏教の終着駅
宗教の原風景
悲しみの中の共生
悲哀の中の連帯
我々はカミ隠し,ホトケ隠しのゲームを楽しんで,ついに行き着
くところまで行き着いてしまった
= 合理的仏教の終着駅 DNAのリズムだけが
◇変身する
□サルとオニの戦い
「メガネを掛けた出っ歯のサル」
1944年ニューヨークタイムズ
「鬼畜米英」
進化論(退行)と輪廻説(移行)
□猿の詩話と翁の皺
サルの面の方が多い
秀吉
自己を「サル」に擬することにより「自己神化」を試みる
民俗芸能の仮面(4タイプ)
ヒト系 カミ・ホトケ系 ケモノ系 オニ系
ケモノ系
- シシとサル 皺 サルから翁へ
顔面に刻まれた皺のシンボルを介して,サルからヒトへ
の移行もしくはヒトからサルへの推移を透視した文化
- しわ 脱我・変身 心身変容の重要指標
□出口王仁三郎の異趣味
大本教
出口なお
神に魅入られ神になった
王仁三郎
神や仏にあこがれ自己を演出した
- 七福神の変装 弥勒・スサノオノミコト
三十六相八十八種
同行二人
□インディアンの仮面に思う
二次元的構成
二次元 - 現実・仮面世界の異質性断絶性
三次元 - 現実・仮面世界の同質性と連続性
□オカメ・ヒョットコの対幻想
閉口(おかめ)と開口(ヒョットコ)~ 仁王・狛犬も
インド 阿吽(あうん)の考え方
・息を大きく吐き出す ・息を大きく吸う
縄文人の変身願望
遮光器文様土偶「眼」-最も変化しにくい部分
キツネ眼顔の源流
しょうゆ顔の時代
不動明王と歌舞伎の隈取り
様式化された筋肉
- 不動明王の筋肉がモデル
赤子の肌
□オカメ顔と般若顔
日本女性の顔
〇オカメ型
丸顔・頬高・鼻低い ~ かわいらしさ美しさ
〇般若型
下半分が怒り上半分は深い悲しみ ~ 怒りと哀しみ
→ オニに変化
☆「日本例話大全書」有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑨【再掲載 2015.9】
◇思いやりの心
□道元(1200~1253)
ただひたすら座禅する只管打座への道
曹洞宗
父・久我(源)氏 母・藤原氏 = 最上級貴族出身
栄西の建仁寺
→ 中国
→ 宇治に興聖堂、越前に永平寺
□人としての陸軍大臣の器
田中義一(1864~1929)
□勇気づける言葉遣い
徳川頼宣
家康第十子 1619紀伊移封 - 紀州徳川家
□笑いの影に思いやり
柳家金語楼(1901~1972)
□父と子の無言の信頼 源頼信
源頼信・頼義親子 馬泥棒に対して
□立派な負け方 一円
一円(1226~1312) 『沙石集』
□人の過ちを顧みず
加藤嘉明(1563~1631)
□捨て身で部下を救う 山本五十六
山本五十六(1884~1943)
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば
人は動かじ」
□私物化を戒める
岩崎弥太郎(1834~1885)
□社訓に学ぶ人の道 黒沢西蔵(1885~1982)
黒沢西蔵(1885~1982)
北海道製酪販売組合創設 → 雪印乳業
① 正直であること
② 約束は必ず守ること
③ 誰にでも親切であること
④ 先方の都合を優先して考えること
昭和38(1963)年 瀬尾俊三社長
「低・賞・感・微」
頭を低く相手を賞め感謝し微笑する
□テロリストの涙 板垣退助
板垣退助(1837~1919) 1882年けが
1887年テロリストが面接に - 仮出獄の足で